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ページ番号 : 39950
更新日:2026年5月20日
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5月で市長就任から3年が経ち、4年目を迎えます。私は市長に就任して以来3年間、変わらず3つの思いを、市民の皆さんにも職員にも伝えてきました。1つ目は「持続可能なまちづくり」、2つ目は「誰一人取り残さないまちづくり」、そして3つ目は「市民とともにみんなの明石を創る」です。この3つの思いを芯に置いて、市政運営、そして施策の推進をしてきました。4年目となる本年度は、その総仕上げとの思いで、市政をさらに前に進めていきたいと考えています。
まず、3年間積み上げてきたこと、そして今年度大きく動き出すことといえば、何といっても、「持続可能なまちづくり」としてのインフラ整備と地域の魅力創造です。持続可能なまちづくりには、インフラ・ハード整備も重要です。私は覚悟を持って市民の暮らしを支える整備を進めております。市民生活の基盤でありますインフラ整備については、将来世代に課題を先送りすることなく、財政の持続可能性もしっかり確保した上で、市民の安全安心を守るために、老朽化対策などをしっかりと進める必要があります。この3年間、市長として揺るぎない覚悟と実行力で、課題解決を繰り返しながら、丁寧な対話、そして協議を積み重ねて、その上で時機を逃さず、大きな決断を適宜適切に行い、着実に前に進めてきました。まさに長年に渡って積み残してきた大きな課題を一つずつ解決しながら前に進めてきたという3年間でした。それがいよいよ大きく動いていくのが今年度だと思います。
個別にお話しさせていただくと、今、新庁舎の建設が進み始めていますけれども、災害時の対応力を強化して、誰もが使いやすく、そして効率的に行政サービスを受けられるように、すべての人にやさしいスリムでスマートな庁舎の建設に向けて取り組んでいます。先日、工事現場の仮囲いに明石南高校の生徒と卒業生の皆さんが、明石の特色や魅力をデザインしてくださって、そして明石のまちにメッセージも込めた素晴らしいアートを作成してくれました。これは市民の皆さんにも楽しんでいただきたいと思います。
そして、新ごみ処理施設は、市長就任当時に受変電設備の故障がありまして、あわや停止するという事態もありましたし、現施設が老朽化で限界にきているということ、それから国の交付金の減額措置の対象となるギリギリのタイミングであったということ、また、もう既に東播磨2市2町が広域で取り組まれていて広域での建設ができないなど複数の要素がありましたので、市単独での建て替えしかないと判断して、新施設の整備を決断しました。建設には多額の予算を投じることになりますので、事業費をいかに抑制するか、さまざまな知恵を絞って、未来志向で考えながらここまで取り組んできました。具体的には、焼却能力を現施設の480トンから、当初303トンまで落とすという設定だったんですけれども、さらなるごみの減量、再資源化の取り組みをしていこうということで、現施設の43%減となる276トンまで縮小しました。それにより、炉数についても、当初検討していた3炉に加え、2炉という選択肢を設けることが可能となりまして、事業者の提案の幅を広げることができました。また、費用対効果の低い業務や競争性の低下につながる業務を除外して業務範囲のスリム化を図るなど、徹底した事業費の抑制に努めました。その結果、優先交渉権者決定においては、複数の事業者から応募をいただき、健全な競争のもとで選定を行うことができました。それにより、20年間の運営費を含む総事業費を、当初予算810億円としていましたが、提案は664億円と約18%もの大幅削減をすることができました。また、国の交付金などの活用により、市の負担は当初予算535億円に対し392億円と約27%の削減、金額にすると143億円の削減となりますので、かなりの財政負担軽減が見込まれます。
次に、小中高校の体育館のエアコン設置も懸案事項でしたが、エリア空調を行える高性能のエアコンがあるという情報がありましたので、昨年度、全13中学校と明石商業高等学校の体育館に設置しました。それが好評で、冷却効果も高いということがわかりましたので、今年度は全28小学校の体育館に整備することにしました。しかも、それを今年度中にやろうと考えています。これは何年かに分けて整備する自治体が多い中で、明石市は昨今の猛暑による熱中症リスクを軽減して、児童が安心して快適に授業を受けたり、運動したりできるように、また、この小学校の体育館というのは地域の活動拠点にもなっておりますし、災害時の避難所にもなっていますので、明石市は1年間で整備をしようということで、これも大きな決断をして前に進めています。
それから、いろいろな地域のまちづくりも動いていきます。西明石ではまもなく西明石駅の南改札、そして新しい駅前広場ができますし、西明石地域交流センター「icotto(いこっと)」の建設も始まります。地域の皆さんに喜んでいただける、また、使って、その後も一緒に育てていただく、まさに地域の活力と交流を生み出す拠点施設にしたいとの思いで、これまで、地域でのワークショップを重ねて対話をしてきました。今年度は、この「icotto(いこっと)」準備室のような取り組みとして、「市民とともに創る」施設となることを目指して、地域の機運を高めて、関心の高い人材も発掘して、住民主体の活動を促進することを目的に、この建物ができる前からソフト事業を地域の皆さんと一緒に展開していきたいと思っています。方法としては、単に会議とか意見交換会を積み上げるのではなく、関心の高い方々がさまざまな体験や参加者同士の交流を通じて、楽しみながら「icotto(いこっと)」に関わってもらいたいと思っています。このように、地域の皆さんとともに、地域の未来、そして魅力を創造したい、そのように取り組んでいきたいと思っています。
また、大蔵海岸みらいプロジェクトも、昨年、有識者によるアドバイザリーボードでコンセプトを決めていただきました。「日常と非日常が重なる 明石の海の顔」ということで、今年度は「開かれた海岸都市空間」として、さらに魅力をアップさせるため、短期でできるものから進め、中長期の視点を持って前に進めていきたいと思います。
「持続可能なまちづくり」の2つ目になりますけれども、持続可能な環境を次世代に引き継ぐために、環境の大きな3本柱を「あかしサスティナブルスリー」と掲げ、市民にも経済にも自然にも優しい力強い未来を創っていきたいと取り組んできました。脱炭素社会の実現は「ゼロ・カーボンあかし」をキーワードに、昨年度から市内の事業者と一緒に産官学連携で支援していくあかし脱炭素経営パワーアップ制度をスタートさせました。脱炭素経営宣言をしていただいた企業は100社を超えていまして、今年度は好事例を表彰するなど、さらなる取り組みを進めていきます。
循環型社会の実現は「ゼロ・ウェイストあかし」ということで、企業と連携したペットボトルの水平リサイクルやハブラシリサイクルをはじめ、古紙回収用のリサイクルボックス「Taco箱」の設置など、ごみを資源として循環させる施策を重層的に取り組んでいます。
そして、豊かな自然と共生し、自然と調和のとれたまちづくり、生物多様性や生態系の保全にも積極的に取り組んでいくため、今年1月に「ネイチャーポジティブ宣言」を発出しました。今年度も神戸市と連携した取り組みや、陸の豊かさも海の豊かさも守り育てる取り組みを引き続き進めていきます。
次に、「誰一人取り残さないまちづくり」として、力を入れている施策を紹介します。1つ目は「まるさぽ Seven Free」です。今までは5つの無料化だったんですけれども、今年度からは2つ増えて7つの無料化になりました。新しく6つ目に増えたのは、「1か月児健康診査費用6,000円助成」で、市内の医療機関で受診されれば無料になります。7つ目は「小学校給食の無償化」です。今年4月以降、国の基準を超える給食食材費用について、明石市は保護者負担を求めず、市が負担することで小学校給食も完全無償化を実現しました。5つを超えた7つの無料化へ、明石の子育て施策を前に進めたいと思います。
そしてもう1つ、モデル事業として今年度に実施するのが「不妊治療費の助成」です。子どもを望むご夫婦の経済的負担を軽減し、希望する不妊治療を受けられるように、年齢や回数の制限を設けない助成制度を新たに創設します。これは県内初の取り組みと聞いております。保険適用外も助成します。全ての妊産婦、子育て家庭が安心して出産、子育てができ、子どもたちが健やかに生まれ育つことができるように、今までも明石市は独自に手厚い支援をしてきましたが、今年度はそれをさらに前に進め、妊娠前からの継続した子育て支援に取り組み、妊娠・子育てまるごとサポートに妊娠前からの支援もプラスするということで、「妊娠・子育てまるごとサポート+(プラス)」として拡充していきます。
それから、市民の皆さんに壮年期から健康増進に取り組んでいただいて、人生100年時代を豊かに生きるための備えをしていただきたいという思いから、壮年期からの健康増進と介護予防、フレイル予防をつなげる「ずっと元気!いきいきプロジェクトあかし」をスタートします。略称「いきプロあかし」です。このプロジェクトは、壮年期から健康づくりのMyルーティンとして、市民の皆さんがそれぞれのライフスタイルに合わせて健康づくりを意識した行動を習慣的に取り入れることで、生活習慣病予防に取り組んでいただくことから始まります。そして、高齢期には特に、運動、社会参加、栄養を意識した生活を継続していただき、元気に100歳を迎えていただこうというものです。市では、いわゆる健康増進や介護予防に関する取り組みを現在も行っていますけれども、それらをよりわかりやすくお伝えしていくとともに、新たな取り組みを2つ実施します。1つ目は、名前はまだ検討中ですが、「(仮称)明石の風体操」です。全世代が毎日続けられる明石市オリジナルの健康づくり体操を制作して、フレイル予防のみならず、あらゆる市民の健康増進にもつなげたいと思っています。2つ目は、生活機能等の低下がみられる高齢者に、訪問と通所でのリハビリ等を短期間に集中してサポートする「短期集中介護予防サービス」で、フレイル状態からの回復を図っていただきたいと思っています。以上のプロジェクトを、先ほど申しました略称「いきプロあかし」として、1日に「3人と話す」、「30分身体を動かす」、「3000歩あるく」を市民に広げるため、「元気を支えるサン!サン!サン!」を合言葉に前に進めていきます。このように、子ども施策の充実に加えて、高齢者の方々への支援もしっかり進めていきます。また、今年度はヤングケアラーの支援、さらにはケアラー支援条例の制定に向けても取り組みを進め、市民みんなが笑顔になれるまち、誰一人取り残さないまちづくりを前に進めていきます。
そして、「市民とともにみんなの明石を創る」は、市長就任以来、「対話と共創」をキーワードに進めてきました。対話は互いの前提を分かち合い豊かにする場で、お互い心を開き合ってお話しすることで新しい価値を生み出していくものが対話だと思っていて、そういう対話の場を大事にしています。対話をすればするほど、本当に地域の課題や市民ニーズの解像度が上がってくるのを実感しました。対話する時に一番大事なのは、情報をちゃんと共有しておくことだと思います。市の施策について話をする時というのは、やはり市の財政情報とか取り組み状況を市民の方にしっかりお伝えしておかないと、対等にお話しすることはできません。1年かけて「みんなの財政白書あかし」を作ったんですが、これによって市の財政事情も丸裸にさせていただいて、あれもこれも全部はできないけど、どれからやりますか、ということを市民の皆さんと一緒に考えていく材料にさせていただいていまして、これは毎年数字も更新していこうと思っています。今、地域ごとに、中学校区ごとにタウンミーティングをさせていただいて、現時点で9校区終わったんですけれども、その時も参加された方皆さんにこの財政白書をお渡しさせていただいて、そういった財政のことも見ていただきながら、一緒にまちづくりを考えていただくようにしています。そして、対等に対話をすればするほど、地域課題や市民ニーズの解像度が上がってきます。対話をして、いろいろな意見を聞いて大変じゃないのって言われることもあるんですけれども、こういうふうにちゃんと情報をお伝えして、対話を積み重ねていけば、議論がだんだん積み重なっていって、すごく大事なことがそこから見えてくるというのが、本当にこの3年間、この対話の場をずっと重ねてきて、タウンミーティング、ワークショップを合わせて84回、2763人の方が参加してくださっているんですが、本当にそこを実感しています。ただ、対話によって明らかになった課題や市民ニーズって、行政だけでできることは限られていますので、市民や企業や大学、市民団体など多様な主体の方にご協力いただいて、ともに新しい価値を生み出しながら、明石をもっとやさしいまちに進めていく。それが共創だと思っています。その仕組みを進めるために、昨年11月に対話と共創ウィークを9日間させていただいて、そして最終日に「あかし共創プラットフォーム」を立ち上げました。この対話と共創によって、3年間いろんな施策、インフラ整備も進めてきたんですけれども、前に進んでいる代表的な事例を少し紹介したいと思います。まず、対話から生まれた共創取組事例のトップランナーだと思いますけど、「ひと涼みスポット」です。これは私が市長に就任した年の7月にタウンミーティングで「高齢者」をテーマにした時に、高齢者の方がこれから夏暑くなるけど、家で1人で涼んでいても電気代もかかるし、誰ともおしゃべりできないし、どこかでみんなで涼めたらいいですね、という声がありましたので、その年は、高齢者の方がよく利用されるふれあいの里や総合福祉センターなどの6カ所で「クールスポット」という名前で設置しました。翌年は市内の公共施設、できるだけ広いところとか、またショッピングセンターにもお願いをして、55カ所になりました。昨年は郵便局にもお願いをして、市内すべての郵便局、また多くの調剤薬局にも協力していただいて、今は110カ所に広がっています。開設期間は6月1日から10月31日で、最初はポスターを貼っていたんですけど、わかりづらいということで、のぼりを立てることになりました。こういったことって、ただ単に高齢者の居場所とか、涼み場所だけじゃなくて、熱中症予防になったり、また郵便局だと特殊詐欺の今の状況なんかをお話しいただいたりしていて、居場所になったり、安全対策になったり、温暖化対策になったりと、市民の健康、環境、防犯みたいに1つの施策でも横軸が通る取り組みになったなと思っています。
そして、子ども会議での声から生まれた「あかしプレーパーク」は、子どもたちの「やってみたい」を実現した取り組みになります。一昨年は、4カ所で3500人を超える親子の方が来られて、ちょっとびっくりしたんですけど、昨年はリーダー養成講座も実施しまして、先日の明石公園でのプレーパークでは、リーダー養成講座を終えられた方々が自主的に立ち上げた「あかしうみもりクリエイターズ」という団体が運営を担ってくださっています。プレーパークがもっと身近に、日常の遊び場になるように、もっと前に進めていきたいなと思っています。
それから、4月29日に開館1周年記念イベントを開催する「二見図書館 ふたみん」です。昨年4月1日に開館しまして、この「ふたみん」は、計画段階から地域の皆さんと何回もワークショップを重ねて、どんな設備があったらいいのか、こんな機能ができたらこんなふうに使えるよねとか、ここで自分たちがどんなことをしたいとか、そういうことを1つずつお話ししていただいて、まさに地域の皆さんとの対話の中から生まれた図書館です。開館1周年記念イベントに向けて、これまでのわくわくした取り組みをまとめた報告書も作成いたしました。この図書館は、ショッピングセンターの中にあるので、館内放送とかが常に流れていますから、静かにしなくていい図書館なんです。禁止事項をできるだけ設けないようにして、おしゃべりOKとか写真OKとか、それからスマホゲームOKとか、一時的な休憩や居眠りもOKとか、携帯電話の通話も短時間ならOKとか、それからフリースペースでの法人の活動もOKということで、本当に緩やかな、リビング&ライブラリーという発想で取り組みをさせていただきました。その中でいろんなコミュニティが生まれて、コミュニティ図書館だなと、私も思いました。交流伝言板というものも設置されておりまして、この伝言板の中でいろんなやりとり、交流が生まれています。対話と共創でつくり上げたこの図書館は、1年間で来館者数も20万人を超えました。この図書館をつくるに当たっては、私が市長に就任してから、明石をどんな本のまちにしていくのかという本のまちビジョンを策定して、本とつながるだけではなくて、本からつながる、本をきっかけに人と人とのつながりが生まれる、そういったビジョンを掲げながら取り組みを進めて、リビング&ライブラリーというコンセプトで開設しました。
こういった取り組みが今後の公共施設のあり方、西明石や大久保でも進んでいきますけれども、こういった公共施設とかパブリックスペースのあり方に、一石を投じたと思っています。こんなふうに、市民みんなでみんなの明石をつくりたいというのが私の最終目標です。
こういった取り組みをしながら。職員の意識もしっかり変えていこうということで、このたび人財育成基本方針を新たに策定しました。あえて人材の材を財産の財と位置づけ、職員1人ひとりの成長と働きやすい職場づくりをより一層進めていくということで、この中には職員が未来のありたい姿を思い描きながら、やりがいを持って仕事をしていただくためのアクションプランをたくさんつくりました。今はみんなで名札に笑顔シールをつけて仕事をしています。まさに育ち育てる市役所へということで、市民の笑顔あふれるまちにするためには、まずは職員が笑顔でなければ市民を笑顔にすることはできないと思いますので、職員がみんな笑顔で仕事をしようということで、笑顔シールをつけて、常に声をかけながら進めています。これからも職員と一丸となって取り組んでいきたいと思います。
はじめにも申し上げましたが、今年度は私にとって総仕上げの年になります。これからも明石に暮らしてよかったと思ってもらえる、笑顔あふれるもっとやさしいまち明石にするために、市民との信頼関係を丁寧に築きながら、虫の目と鳥の目をもって、適時適切な時期に決断、決定をしながら、市長として揺るぎない覚悟と実行力をもって、市民とともにみんなの明石をつくる取り組みを前に進めていきたいと思います。
市長就任4年目ということで、いよいよ来年に市長選挙が迫っており、市長の動向は大変注目されていると思いますが、2期目についての思いはいかがでしょうか。
先ほども申し上げましたけれども、今年度は4年目、総仕上げの年になると思っています。この3年間、本当に全力でスピード感を持ってやってきましたので、この1年間も全力でやっていきたいと思っています。まずはそれだけです。次のことについては、今は考える余裕はなく、積み上げてきたことをしっかり取り組んでいこうという強い思いで臨んでおります。
持続可能な都市ということで、市役所の新庁舎をはじめさまざまな公共施設の建設が進んでいるかと思うんですけれども、中東情勢や昨今の建設費の高騰もあり、公共施設の建設費も高騰していく可能性があります。そうなると財政負担も増えていきますが、それについての市長のお考えはいかがでしょうか。
国際情勢などにも大きく影響を受けますので、常に注視しています。できるだけ負担を抑えて進めていきたいと思っておりますので、細かなところまで私自身もチェックをしております。さらに、財政白書をつくっておりますので、そこは短期、中長期を見ながら、しっかり財政を健全な状態で、将来世代に負担を残さないようにということで進めていきたいと思っています。
明石公園内の旧明石市立図書館跡地に計画している地域交流センターですが、関連予算が議会で否決されたことで新たな計画の策定を余儀なくされており、担当課によると、近々新しい計画を議会にお示しするとのことでしたが、市長として、現在の計画や議会の考えを踏まえて、あそこにはどのような施設が欲しいと考えていますか。
明石公園には、やはり県民、市民のためになる場所、明石公園の魅力をさらに高める場所であるということと、多くの子どもたちも明石公園に行きますので、例えば雨が降ってもお弁当が食べられたり、市民の方がいろんな活動ができたりする場所ですかね。先日も錦城中学校区のタウンミーティングで、地域の方々から、自分たちの校区は公共施設がたくさんあるようだけれども、明石駅前は市民みんなが使う場所なので、地域として使えるような、そういう場所が明石公園の中にあったらいいなというような声も聞かせていただきましたので、そういった市民の声も聞かせていただきながら、また議会のいろいろなご指摘も受けとめて、議会にもご理解いただけるよう、しっかり検討を進めてお示しできるようにしたいと思っています。
この1年間は4年目に邁進するということですが、いずれは判断して、市民や職員に表明する時期が来ようかと思うんですけれども、大体いつ頃を想定しておられますか。
申し訳ありませんが、今は4年目が始まったばかりですので、まずは今、丁寧に進めないといけないことがたくさんありますので、そこに注力をさせていただきたいと思います。
明石市では、部活動の地域展開において、部活動の概念を大転換して、新しい放課後のカタチを“そうぞう”する「あかしタイム」として取り組んでいきます。この「あかしタイム」を通じて、子どもたちがスポーツや文化芸術活動に安心して参加できるように、また地域で子どもたちを指導される方も安心して活動することができるように、5月中を目途に運営団体を新たに設立します。運営団体の名称は「一般財団法人学校・教育サポート財団」です。この財団は、地域コミュニティの基盤を生かして、子どもたちの「やりたい」とさまざまな地域活動のマッチングに取り組むとともに、長年学校給食の現場を支えてきた明石市学校給食会のノウハウも生かし、“身体活動”と“栄養”の両面から子どもの健やかな成長を支える役割を果たす団体となります。
この「あかしタイム」は、「子どもの自主的な気持ちを大切に」、「地域の人と共に支える」、「教職員の働き方改革とやりがい」の3つを基本理念としまして、試合や大会にチャレンジしたいとか、楽しくいろんな活動をしてみたいとか、地域の人と一緒に活動したい、やりたいことを実現したいなど、放課後の活動を先生や地域の方と一緒に“そうぞう”していくというものです。
「あかしタイム」は大きく2つの柱で構成されます。1つ目は「子どもの自主的な活動」です。誰一人取り残さないまちづくりを進める明石市として、部活動の地域展開にあたっては、経済的な理由で活動できない子どもをなくす、スポーツや文化芸術活動への入り口を確保する、子どもの自主的なチャレンジを応援する、ということを目的に、放課後の1時間程度、学校内で子どもの自主的な活動を行う時間を設けることで、子どもの自主性を形にします。これは明石市ならではの大きな取り組みだと思っています。2つ目は「認定地域クラブ活動」です。認定地域クラブ活動では、全国大会への出場やコンクールでの入賞を目指したいとか、野球やサッカーなどいろんな競技にチャレンジしたいとか、従来の部活動にないさまざまな地域活動に参加したいなど、子どものいろんな「やりたい」を形にします。また、これまで熱心に部活動で指導していただいてきた先生のやりがいも大切にするということで、希望する教職員には兼職兼業の手続きを行って、地域指導者として活躍していただけるようにします。これら「あかしタイム」のほか、コミセンサークルやスポーツクラブ21などの従来からある地域活動についても、中学生が参加できるよう各団体とのマッチングを行うことで、地域コミュニティ全体の活性化にも取り組んでいきます。
明石市は、子どもファーストで、そして教職員の働き方改革もやり甲斐も大切に、地域の皆さんの力もお借りしながら、子どもたちの健全育成のための活動を前に進めるためにこの体制にしましたので、ぜひ多くの皆様にご支援ご協力をお願いしたいと思います。
これまでのクラブ活動とはイメージを一新させて、子どもたち中心のクラブに変えていく必要があるのかなと考えております。しっかりと取り組んでいきたいと思います。
「あかしタイム」に関連してなんですが、今はモデル事業で剣道などをやっていると思うんですけど、今年度新たに種目を加えるとか、何か決まっていることがあれば教えてください。
運営団体ができますので、こういうことができるよという団体を募集していきます。今、剣道と柔道をやっていただいていますけど、種目が増やせるようであればプラスしていくということと、どこかの中学校でモデル的に全体としてこの地域展開の取り組みをやってもらえないかと考えています。どこかの中学校でモデル的にやっていただくと、他の中学校も保護者の方も子どもたちもイメージが湧くと思いますので、モデル的に進めていけたらと思っています。
そのモデルとなる中学校はもう決まっているんですか。
まだこれからになります。
募集中という状況ですか。
募集するわけではなく、指定することとなります。
「子どもの自主的な活動」と「認定地域クラブ活動」なんですけれども、「子どもの自主的な活動」は放課後の1時間程度ということでしたが、その活動が終わった後に「認定地域クラブ活動」に入るということなんでしょうか。
今お話しいただきましたように、最初のスタートは子どもの自主性を形にということで、いろいろと、こんなことをやってみたいというものをできるだけ実現できるような形で、学校で1時間ほどの活動を行います。その後、「認定地域クラブ活動」として、いろんな団体、地域の方が運営するクラブ等に引き続き入っていく、リレーをしていくということになると思います。ただし、これも子どもたちの「やりたい」を形にしますので、必ずそうしなくてはいけないというふうには考えておりません。
それでは、何かスポーツを本格的にやりたいんだという人は、細切れにするんじゃなくてそのスポーツだけをしてもいいということですね。
そうですね。クラブチーム等に行かれる方もいると思います。「子どもの自主的な活動」というのは、学校での活動になりますので、先生にもご協力いただいて、放課後にやっていただく活動になります。
「子どもの自主的な活動」はすべての子どもが参加するイメージですか。
基本はそうしてほしいなと思っているんですけれども、その時間から習い事に行く生徒もいるでしょうし、強制ではないということです。
「子どもの自主的な活動」と「認定地域クラブ活動」で、同じ種目をやってもいいし、違うことをしてもいいということですか。
そうですね。学校での課外活動も大事にしてほしいなという思いもあります。
こういう活動を完全に学校から切り離すのではない、ということですね。
そうです。
「認定地域クラブ活動」に、先生の“やりがい”も応援とあるんですが、それについてご説明いただけますか。
教員の中にも、クラブ活動に情熱をかけている先生もいらっしゃるんですね。子どもたちの思いを中心とした活動に移行していくんですけれども、その先生方の気持ち、クラブ活動をしっかりとやっていきたいと思っていらっしゃる先生方の気持ちも大切にして、今後はきちんと地域指導者という形で兼職兼業届を出していただいて、一定の謝金もお支払いして、指導者として存分に子どもたちのために力を発揮していただきたい。そういう思いで先生の“やりがい”も応援と書かせていただいています。
他の自治体で一般財団法人のような団体を立ち上げたところはあるんでしょうか。
いろんな形がありまして、市がもともと持っている組織を改変したりとか、どこかに委託をしたりとか、そもそもそういう運営団体をつくらないとか、いろいろな形が各自治体によってありますが、県内では姫路市が官民連携組織を立ち上げておられますし、今後検討しているというところも聞いております。
明石市の場合は、新しい団体をつくるということですか。
もともと明石市学校給食会という団体がありましたので、そこの職員や事務的なノウハウを生かしながら、部活動と一緒にして法人格を持った組織にいたします。
全くのゼロから作るというわけではないということですね。
部活動の地域展開を進めていくには運営団体が必要だと思いましたので、どういう運営団体にしていくのがより望ましいかということを考える中で、もともと子どもと関わっていた、また子どもの栄養というところで活動していた学校給食会であれば、事務的なノウハウももちろんありますので、そこと一緒にやっていくことでよりスムーズに団体として立ち上げられるんじゃないかと判断しました。
指導をしてくださる方には指導に専念していただいて、事務的なことや会計処理等はできるだけこの団体で引き受けて、しっかりと指導に当たっていただけるような体制をつくりたいということで、このような形をとっております。
モデル校はこれから選定ということなんですが、複数校になるのでしょうか、それとも1校だけということになるのでしょうか。
時期は未定なんですが、まずは1校は取り組みたいなと思っています。現状としてクラブ活動が動いていますので、現状のクラブが落ち着いた時期に移行しやすい形でやっていきたいなと考えています。
将来的には全中学校でということになるんですね。
そうですね。
学校給食会の活動はどうなるんですか。
今回設立する一般財団法人が、学校給食会が行っている食材を調達するという業務を引き続き行っていきます。
一般財団法人の設立時期はいつですか。
5月中を目途に考えておりまして、今は申請や手続きを進めていて、それができ次第設立ということになります。
組織の規模はどの程度になりますか。
学校給食会の業務と部活動地域展開を合わせて十数名程度を予定しております。
2点お知らせさせていただきます。1点目は令和8年度のネーミングライツ・パートナー募集です。昨年度に続きまして、新たに5つの施設でネーミングライツ・パートナーを募集します。今年度の対象施設は、市民会館、西部市民会館、生涯学習センター9階ホール、勤労福祉会館、そして明石駅前立体駐車場の5つです。ネーミングライツ・パートナーになっていただけましたら、地域の活性化や社会貢献につながりますし、企業のイメージ向上や知名度アップにもつながればと思っています。明石市にとっても新たな歳入確保ができますので、市と事業者が協力して、地域の発展や魅力あふれるまちづくりを共に進めていくきっかけにしたいと思っております。なお、令和7年度に応募いただいた施設については資料に記載しております。
それから2点目は、これは先日記者提供資料をお送りさせていただいておりますが、神戸周辺エリアの9自治体と連携して職員採用の広報を行うことになりました。これは神戸隣接市・町長懇話会での議論がきっかけとなったもので、9自治体で働く魅力を広く発信するポータルサイト「9 Areas Project」を開設しました。このサイトでは、第一弾として4市町の記事を掲載しており、明石市からも明石市が大切にしている「対話と共創」の取り組みや、担当の職員が日々どのような思いで仕事に向き合っているかということを取材していただきました。公務員志望という人に限らず、幅広い求職者の皆さんに基礎自治体の仕事に関心を持っていただいて、受験していただけたらなと思っています。
今後もこのような共通の課題について、神戸市をはじめ近隣市町としっかり連携していきたいと思っています。
ネーミングライツなんですが、明石市が大々的にやり始めたのはいつからですか。
昨年からです。いろいろ悩みましたけど、やはり財源確保、歳入確保ということもありますし、また企業の方にも明石市の施設や施策に関心を持っていただいて、一緒に取り組んでいただく機運にもなると思いましたので、ネーミングライツ・パートナーという名前で募集させていただいております。今年度は財政戦略担当を置きましたので、いろいろ他自治体の事例も含めて検討してくれていると思います。
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