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更新日:2025年5月27日

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記者会見 2025年(令和7年)5月8日

国及び民間企業等との人事交流について

資料 国及び民間企業等との人事交流について(PDF:210KB)

市長

国及び民間企業等との人事交流について、報告をさせていただきたいと思います。このたび、国、それから民間企業から明石市の職員として3名の方を受け入れさせていただきました。1人目ですけれども、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)から小林 誠さんを政策局参与(まちづくり担当)としてお迎えします。主に西明石駅周辺のまちづくりや大久保駅周辺の市有地の利活用、市役所現庁舎跡地等の活用など、本市のまちづくりに関することを総合的に推進していただくということをお願いしようと思っております。2人目は、厚生労働省から今井 光子さんで、福祉局次長(生活衛生担当)兼環境産業局次長(水質担当)として、福祉局の方では生活衛生課が所管する事項のうち、衛生に関する専門的なこと、環境産業局では環境保全課が所管する事項のうち、水質に関する専門的なことを担っていただきます。市民の安全安心を確保して、あかし保健所の生活衛生部門や環境室の水質部門において、この方は技官(薬剤師)ですので、専門知識と経験を生かした体制強化を図るため、国から来ていただくことにいたしました。それから3人目は、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)から藤本 昭宣さんです。今井さんは4月1日から、小林さんは5月1日からですけれども、この方は6月1日からということで、まだ着任はされていませんけれども、政策局広報プロモーション室企画・観光担当課長として、神戸マラソン開催に伴う明石市の魅力発信をはじめ、観光プロモーション施策の企画立案や観光振興基本計画の改定に向けての体制整備を図るために来ていただくこととなりました。この3人が人事交流ということで、いろんな専門性のある方に参画いただいて、さらにまちづくりを進めていきたいと思っております。市長就任3年目に迎えるにあたり、こういう専門性のある方も明石市に来ていただいて、一緒に頑張れるということを大変うれしく思っております。

記者

2人目の今井さんなんですけれども、環境産業局の水質担当ということで、たぶん公共用水域の水質に関することだと思うのですが、これはたまたまですか。それとも明石市が先般から抱えているPFASの対応をめぐって何か要望されたのでしょうか。

市長

派遣に至る経緯なんですけれども、PFAS対策について最新の知見を得ながら、市としてできることをしっかりやっていきたいということで、厚生労働省に化学物質に係る知見を有する職員の派遣をお願いしておりましたところ、2025年4月1日付で、内閣府食品安全委員会において化学物質に係る食品健康影響評価に関わった経験のある今井氏を派遣いただいたということです。

記者

いつぐらいにそういう要請をされたんですか。

市長

そうですね、それはPFASの問題が出たあたりから、厚生労働省の方にもぜひお願いしたいということで、昨年度からお願いをしておりました。明石市の場合は、環境省からも昨年8月に理事(総合政策担当)が来てくださっていますけれども、もう1つのラインとして、厚生労働省の方にもぜひということでお願いをしてきた経緯がございます。

記者

環境産業局の水質担当としては、具体的にどのような業務を担当されるのでしょうか。

市長

今はあかし保健所で生活衛生課が所管する食品衛生に関する業務等に取り組んでいただいていますけれども、PFASに係る協議等を行う場合は参加していただいて、専門知識を踏まえた助言もしていただいています。

記者

公共用水域に限らず水道も含めてPFAS全般ということですか。

市長

はい、そうです。全体に関わっていただくこととなります。定期的に関係部局が集まって情報交換、意見交換を行うような体制をつくっておりますので、その中に参加していただいて、専門的な知見でさまざまな助言をいただいているというところです。

記者

わかりました。

市長就任3年目を迎えて

資料 市長説明資料(PDF:3,471KB)

資料 こども・若者会議 参加メンバー大募集!(PDF:599KB)

資料 明石市チャレンジ・スタートアップ事業者支援補助(PDF:690KB)

資料 令和7年度明石市民間提案制度(PDF:956KB)

資料 令和7年度明石市ネーミングライツ募集(PDF:562KB)

市長

市長就任3年目を迎えてということで、私の思いをお話しさせていただきます。5月1日で就任から丸2年が経ちまして、3年目を迎えました。最新の市民意識調査では、明石が住みやすいと思う人、明石のまちに愛着を感じるという人がいずれも9割を超えていました。これは本当にうれしいことだと思っています。また、自然が豊かだと思う人も83.1%ということで、前回調査の78.5%から5%近く増えています。私も明石の豊かな自然を大事にしたいと思ってきましたので、この結果はとてもうれしいですし、このことから身近に自然を感じながら暮らせる、子育てできる環境の良さということを市民の皆さんも大切に思ってくださっているということがわかりました。この明石の自然の豊かさというのをしっかり次世代につないでいくことが、今の大人の責任、市長としての責任だと思っています。この明石の良さを大事にして、これからも市民の皆さんが笑顔で暮らせる、明石で暮らしてよかったと思っていただけるような、人にも自然にも、もっとやさしいまちにするためにしっかり取り組んでいきたいという思いを、この3年目を迎えるにあたって強く感じたところです。

市長としての3つの思いというのがあるんですけれども、これは2年前に市長に就任した時から変わらず、「誰一人取り残さないまちづくり」、「持続可能なまちづくり」、「市民とともにみんなの明石を創る」、この3つを常に意識して2年間取り組んできました。これからも市長であり続ける限りは、この3つの思いは変わらないなと思っているところです。その思いを実現させるための手法として、まちづくりの基本方針を「対話と共創」と掲げさせていただきまして、コミュニティ元年から50年が経った昨年度を共創元年とし、今年度は「対話と共創のまちづくり」第2ステージへということで進めさせていただいています。私がこの間大事にしてきたキーワードは「対話」、「共創」、「やさしい」、そして「笑顔」の4つです。つまり、「対話」と「共創」という手法で「もっとやさしい」、「笑顔あふれる」明石を市民とともにみんなで創るということを目的にまちづくりを進めてきました。この2年間、「対話」を丁寧に重ねてきた結果が次々と形になってきています。例えば今年の1月には、魚住に2カ所目の公設民営のフリースペース「ここのば」をオープンさせることができましたし、4月からは中高生の居場所ということで「ユースポート」もオープンしています。また、3月には「みんなの財政白書」が完成しました。それから、この4月1日には、地域の皆さんとともにワークショップを重ねて、対話を重ねてできあがった二見図書館(ふたみん)がオープンしました。4月の1カ月のデータとしては、入館者数が1カ月で2万5837人、新規に図書館利用登録をされた方が1295人、そして貸出冊数が1万7535冊という報告を受けました。そんなに広くないスペースで、この1カ月で2万5000人を超える方が利用してくださったというのは、すごいことだなと思っています。私も先日様子を見に行かせていただいて、スタッフの皆さんともお話しをしてきました。実感として、本当に多くの市民の皆さんが利用してくださっているというのがよくわかりました。同時進行で進めていた「本のまちビジョン」も完成をしました。「いつでも、どこでも、だれでも、手を伸ばせば本に届くまち」というコンセプトはあったんですけれども、具体的にこれから明石がつくる図書館はどんな機能を持っていくかとか、そういうことが決まっていませんでした。私も本のまちなのにそういうビジョンがないことに違和感を持っていましたので、いろいろなところに視察に行ったり、多くの市民の皆さんと対話を重ねて、あかし本のまちアドバイザーである吉成さんをはじめ、いろんな専門家の方のご協力もいただきまして、庁内でも協議を重ねて、本のまちビジョンができ上がりました。その中で、「本から人とつながり、知りたいことややりたいことに出会えるまち」というコンセプトが生まれました。今まであったあかし市民図書館と西部図書館は核となる図書館として、これからできる二見や西明石、また大久保にもこれから計画したいと思っている図書館は、地域に身近な図書館として、まちのパブリックスペース「リビング&ライブラリー」のような機能を持たせたいということで、地域の皆さんと一緒に作り上げて、その後も愛着を持ってもらって、地域の皆さんに育てていただいて進化させる。そういうパブリックスペースにしたいなということで、この「本のまちビジョン」もつくりながら、二見図書館をオープンさせました。この二見図書館ではいろんなことが起こり始めていまして、スタッフの方にお聞きしたんですけれども、ネギを持って買い物ついでに寄ってくださる地域の方とか、それから夕方になるとビジネスマンの方がパソコンを持ち込んで仕事をされていたり、またさらには高校生が来て、グループワークをしたり、自発的に絵本の読み聞かせを始めてくれたり、そういうことが起こっています。この図書館はおしゃべりしていいんですね、ということで、リビングのようにゆったりとおしゃべりしながら、皆さん自由な使い方をしてくださっています。「本のまちビジョン」で描いた、本をきっかけにしたコミュニケーションの場ができはじめているなということが私もわかって、大変うれしく思っています。その中でも、高校生がワークショップの中で「ロフトがほしい」というアイデアを出してくれたんですけれども、この意見を取り入れて、子どもスペースのところにロフトをつくりました。遊びに来た子どもたちは、そのロフトと下にある秘密基地のようなスペースで、すごく楽しそうに遊んでくれています。アイデアを出してくれた高校生も毎日のように勉強しに来てくれているんですけれども、自分のつくった図書館というか、自分ごととして、この場所をすごく大事にしてくれています。こういったことがまちづくりにとって大切なことなんだなということを私は本当に実感をしましたし、ワークショップに参加したり、タウンミーティングに参加してもらって対話をして、その結果がまちづくりに反映されているという体験とか実感をたくさんの方にしていただいて、明石をみんなでつくるっていう感覚を一緒に感じていただけるということが大事なんだということを、この2年間でつくづく思っているところです。そういう中で、大久保とか西明石のまちづくりも進み始めました。そして、今まで積み残されてきた、もう先延ばしにできない、タイムリミットが迫っているという大きな課題にも取り組んできた2年間だったと思います。まずは新ごみ処理場の建設です。この1年半ぐらいかけて協議を重ねて、かなりコンパクトなものにして、費用も抑えました。また、コンパクトにするだけじゃなくて、この機会にごみ減量や循環型社会に向けてのシフトチェンジの取り組みにもつなげるために、「ゼロ・ウェイストあかし」というのを掲げて取り組みをしました。もう一つは新庁舎です。いつ起こるかもしれない南海トラフ地震に対応できる新庁舎の建設は、市民生活を守るために欠かせない、市民の安全安心を守る拠点となりますので、先送りせずに、今が適切な時期だと見定めて、覚悟と責任を持って取り組んでいるところです。こういった取り組みの中で、何よりも大事にしてきたことは、市民の皆さんとの「対話」を通してまちづくりを進めるということです。これまでタウンミーティング、ワークショップを40回ぐらい開催して、およそ1500人の方が参加をしてくださいました。タウンミーティングの参加者は延べ1100人なんですけれども、実人数を調べると800人を超えていました。今までこういう場には来なかったという方もたくさんおられましたので、そういった方々の声を聞かせていただけたというのは本当によかったと思っています。テーマも、「障害者」、「子育て」、「環境」、「にぎわい」、「居場所」などさまざまやってきましたし、地域も回らせていただきました。これまでの行政は、何かを決めるときには、ある程度形ができてから市民説明会を行うのが当たり前だったように思うんですけれども、私自身は、多くの市民と対等な立場で対話するということが、これからのまちづくりのとても大事な手法だと思って、それを貫いてきた2年間だったと思います。この力を入れてきた対話において、やはり成果も見られています。私が今の時点で感じている成果は大きく2つあると思っています。1つは、対話というのは話すだけじゃなくて、相手の考えも聞くということなんですね。なので対話はしっかり情報を共有して、お互いの意見も尊重し合って、共通の理解を深めるコミュニケーション手段なんです。やはり大切なことは、相手の意見に耳を傾けることで、聞くことによって自分との違いを感じたり、新たな発想とか共感、思いやりの心が生まれると思うんですね。SNSとかいろいろな問題が出ている中で、直接顔を合わせてお互いの立場を理解しあいながら話をするというのは、今の時代すごく大事なことだと思っていますし、これがやっぱり明石が目指す「やさしいまち」につながると思っています。2つ目は、対話をすればするほど、地域の課題とか市民ニーズの解像度が上がってきます。解像度を上げて、またそれについて対話をすれば、またさらに解像度が上がるということを何度も経験してきました。その中で、行政がすべきこと、また民間企業や大学や市民の皆さんにやっていただきたいことなど、それぞれの課題によってやり方というのも明確になってきました。いくつか実現できたこともあります。昨年4回実施した「あかし1DAYプレーパーク」はこども会議で出た子どもたちの声を実現した取り組みで、1000人を超える市民の方の参加がありました。これは今年もパワーアップさせたいと思っています。それからもう1つ、「ひと涼みスポット」ですが、これは高齢者のタウンミーティングの時に、高齢者の方が家で1人でいても、電気代もかかるし、誰ともおしゃべりできないし、どこか一緒にまとまって涼める場所があったらいいよね、という声から実現したものなんですけれども、1年目の夏は、ふれあいの里などの市の施設から始めて、2年目は市内のいろんな事業者にも声をかけて55カ所になりました。今年度の夏は100カ所に増やしたいと思っているところです。これはただ単に涼むだけじゃなくて、熱中症予防になりますし、居場所にもなりますし、それから温暖化対策にもなりますし、見守りとか、市民の安心にも健康にもつながるということで、1つの取り組みでいろんな施策に効果がある、そういった取り組みとして進めていきたいと思っています。3つ目は、循環型社会に向けてどうしたらいいかということで、若者会議でいろいろ話し合ってもらった結果、かわいらしい、リサイクルできる箱があったら、みんな頑張るのになという声が若者の中から出まして、その声を受けてできたのがこの紙回収専用BOXの「Taco箱」です。2カ所目がこのたび明石クリーンセンターにできましたので、これも少しずつ広げていきたいと思っているところです。あとは、市役所内の「対話と共創」の体制づくりというのも力を入れてきました。組織としては、市民とつながる課、産官学共創課を政策局の中につくって、タウンミーティングや市民ファシリテーターの養成、また共創の体制づくりなどを行っています。対話の取り組みは、私が市長になって「対話と共創」でやっていこうということで、ずっといろんなプランニングは市民との対話でということをやってきていますので、庁内の業務の進め方も変わってきていると思っていますし、ボトムアップ型の体制づくりを進めているところです。その取り組みの一つが、「みらい人財育成プロジェクト」で、人材の材を材料の材から財産の財へ変えていこうということで、自主的に手挙げ方式でこのプロジェクトに参加をしてもらって、課題の抽出から始まりまして、3つのチームに分かれてワークショップを積み重ねて、課題解決のアイデアを練り上げました。これは初めての取り組みですけれども、職員も自分の考えを持って、まちづくりのベースを作り始めてくれています。今回、管理職も含めてのワークショップをやったり、その中で出てきた改善したらいいなということは、すぐに改善していることがあります。新規採用職員のサポート制度はこの4月から改善をしました。また、つながりづくりとしてあいさつ運動をやっていて、私も一緒に市役所の外に立って、みんなに「おはよう今日も笑顔で頑張ろうね」と声をかけています。この2年間で「対話と共創のまちづくり」を進める素地が明石のまちにも、それから市役所内にもできたと思っています。それによって地域の課題として見えてきたものもあります。どのタウンミーティングでも共通して出てきたのは、「居場所」や「移動」のことです。「居場所」については、地域とつながれる場とか、世代をこえてみんなが集まれる場がほしいということで、先ほどご紹介したプレーパークとか二見図書館、またフリースペースというものも、そういった居場所の1つとして意識して設置をしてきましたけれども、まだまだ必要ですし、今でも地域の中でいろんな居場所があると思うんですけど、そのことが市民にちゃんと知られていないこともありますので、こういったことをしっかり市民の皆さんにお伝えしていくような取り組みも今年度していきたいということで指示もしているところです。「移動」については、高齢者の方から、買い物や病院に行くのが大変だという声がたくさん出ております。こういった課題については、民間提案制度も活用しながら、共創で具体的な解決策について進めているところです。今お話ししたように、この2年間で情報の整理や課題が明確になってきました。今年度はさらにそれをパワーアップさせるという意味で、市民の皆さんにわかりやすいように「第2ステージ」と表現をさせていただいたところです。この2年間は毎月1回以上のタウンミーティングを開催してきましたけれども、今年度からは、施策の各段階でのワークショップの開催や、個別のテーマの深掘りなど、進捗状況に合わせて開催していきたいと思っています。年度の後半には私自身が地域を丁寧に回ってタウンミーティングをやっていけたらなと思っているところです。また、今年は「こども・若者会議」を開催しまして、「こども・若者計画」を子ども、若者たち自身で策定してもらおうと思っていまして、一緒に考えてくれる6歳から29歳のメンバーを募集しています。6歳から29歳までがオールフラットで取り組んでもらおうと思っていまして、どんな計画ができるのか私もとても楽しみですし、私自身も小学校とかいろんなところを回って、実際に子どもたちの生の声を聞いていきたいと思っています。また、10月には「対話と共創ウィーク」というのを予定しておりまして、先ほどお話しをした市民ファシリテーターの皆さんにも協力をしていただいて、市内のあちこちで対話の輪を広げていきたいということで、魅力的な取り組みになるように計画を進めているところです。そしてもう1つ、第2ステージの目玉として「あかし共創プラットフォーム」の立ち上げを準備しているところです。市民の皆さんはもちろん、企業や教育機関、NPOなどさまざまな立場の人と一緒になって、地域課題に向けてまち全体で取り組む。そういう仕組みをつくっていきたいと思っています。そして、今年度は大蔵海岸の魅力発信にも力を入れていきたいと思っています。神戸マラソンのコースが大蔵海岸まで延伸されますし、この明石の絶景をランナーの皆さん、そして全国の皆さんにPRできたらと思っています。また、市民の皆さんからの声を受けて実現させたものとして、大蔵海岸の足洗い場の周りがすぐドロドロになるということだったので、コンクリートを敷いて、洗った後に足が汚れないように整備をしました。今後は授乳室もつくりますので、ぜひご利用いただきたいと思っています。それから、最後ですけれども、今まさに進めている今年度の取り組みということでお伝えします。1つが「明石市チャレンジ・スタートアップ事業者支援補助」です。これは2年目の取り組みなんですけれども、新商品、新サービスの開発や販路開拓を目指す皆さんを応援するもので、昨年度は募集枠が6枠だったんですけれども、今年度は10枠にさせていただきました。昨年度の実績を紹介させていただきますと、富士せんべいの「富士の山菓舗」さんは、ウェブサイトと包装紙をつくられました。「S-KINO(さきの)」さんは、明石の企業の魅力を発信するウェブサイトをつくられました。それから、「燻製居酒屋KUN-KUN」さんは、機材を整えて量産できる体制をつくられました。昨年度はチャレンジ・スタートアップで、こういった明石のまちを元気にするような、そういう提案をしてくださって、新製品を開発してくださいましたので、今年もぜひ多くの皆さんに応募していただいて、一緒に明石の魅力をパワーアップできたらなと思っていますし、チャレンジ、またはスタートアップする事業者の皆さんを明石市としてもしっかり応援していきたいと思っています。それからもう1つは、5月9日に募集要項を公開する「明石市民間提案制度」です。昨年度はテーマを広くさせていただいて、条件付き採択も含めて24事業を採択させていただきましたが、今年度はテーマを絞って募集します。今年度は「脱炭素・ごみの減量」、「移動に関する課題の解消」、「居場所に関する課題の解消」、「生物多様性を守り育てる取組」、「少年自然の家の跡地活用」、それから「ネーミングライツ」です。こういった取り組みもしっかり進めながら、対話と共創のまちづくり第2ステージは、市民の皆さんとともに具体的な課題解決や地域の活性化に向けて、もっとやさしい明石を市民みんなでつくるための「みんなで創るまちづくり」を加速させていきたいと思っています。気づいたらやさしい笑顔があふれるまちになったなと、市民の皆さんに感じていただけるようなまちづくりを進めていけたらと思っています。明石で暮らしてよかったと思ってもらえる、自然豊かな明石を、これからも「みんなの市長」として、市民とともに明石をつくっていきたいと、3年目を迎え、思いを新たにしているところです。

記者

市長の政治姿勢に関連するところなんですが、昨年10月にPFASの問題で市民団体のメンバーがいらっしゃって、ぜひ市長と直接対話をさせてほしいというお話しがありましたが、その後はどうなりましたか。

市長

PFAS問題は対話というものにできるものではないと思っていて、今まさに国の方で省令の改正とか通知の発出なども見込まれていますし、PFASを水質基準にする方針が了とされたというふうに聞いております。その中で国の動きを踏まえて、市民の皆さんに啓発やPFASに対する理解を深めていただくような勉強会もできないかというふうに考えているところですので、そこはしっかり市民の皆さんに情報を共有をさせていただいて、お声も聞かせていただきたいと思っているところです。

記者

時期的にはいつぐらいを予定されていますか。

市長

国が今、省令の改正とか準備を進められているということで、その方向性がある程度決まった段階で計画をしていきたいというふうには考えているところです。

記者

先ほどの対話できるものではないというのは、具体的にどういうことですか。

市長

国の基準が明確ではないので、市民の皆さんの不安に寄り添うということは大事だと思っていますので、健康不安の解消でありますとか、ご相談というのはしっかりと受けせていただくということで、窓口もつくっていますし、厚生労働省からも専門性のある方に来ていただいていますので、そういう市民に寄り添うということはしっかりやりながら、正確な情報が出た段階で市民の皆さんにお伝えをしていきたいという考えです。

記者

例えばなんですけれども、国の対応は今こうなっていますとか、国でも省令をこういうふうに変えるべく検討中です、という途中経過も踏まえてご説明されるというお考えはないですか。あくまで最終的な国の方針が明確に正式決定するまでは対話できないということですか。

市長

対話ができないと言っているわけではなくて、担当の方でもきちんとご説明もさせていただいていますし、丁寧に対応させていただいております。

記者

皆さんからは、市長と直接やりとりさせていただきたいという声を今でも聞くんですが。

市長

そこは担当にも確認をして、丁寧に対応させていただきたいと思っていますので、どういう方法がいいかを考えさせていただきたいと思います。

記者

どういう方法がいいのかというお話しですが、昨年10月16日にメンバーの方がいらっしゃってから、もうかれこれ半年以上たっていますし、昨年の11月の段階で、勉強会がいいのか、タウンミーティングがいいのか、みたいなことを検討していきたいというようなこともおっしゃっていて、でも進展が全くないですよね。そして、それはなぜかというと、国の最終的な方針が出ていないからってなると、この分野に限らず、あらゆる政策課題が出てきたときに、国の方針がまだ決まっていないんですよ、知見が確定していないんですよ、確定してから説明しますね、対話しますね、というのは、市長自身が掲げていらっしゃるものとちょっとずれてくるのかなと思うんですが。

市長

本当にそこは丁寧に対応させていただきたいと思っていますので、まずは今年度に勉強会とか市民の皆さんとのお話しの場というのはしっかりとっていきたいというふうに考えています。

記者

ただ、時期はまだ明示できる段階にはないと。

市長

時期はまだお伝えはできないですけれども。

記者

市長が1丁目1番地に掲げていらっしゃる「対話と共創」というところなんですけれども、おそらく図書館であったりとか、こどもの居場所の問題というのは、大きい流れで言うと異論を唱える人はいないと思うんですね。それをどういうものにしていくかという、落とし込んでいく段階ではあると思うんですけれども、まさしく対話が必要なのは、世論を二分するような話であるとか、賛否両論渦巻くような話。こういうときこそ顔を合わせて、丸谷市長はこうおっしゃった、話を聞いてくれた、というプロセスがすごく大事だと思うんですけど、なぜかこの問題については、この「対話と共創」から乖離しているように感じるんです。市長は本意ではないと思うんですけれども、なぜPFASの問題になるとそうなるのかなと。わからないことはわからないで、今こういうことで知見もわかってないんですよっておっしゃったら、多分そのプロセスが大事だと思うんですが、逃げていらっしゃるような印象にも見えてしまうんです。

市長

逃げているわけではありませんから、本当に。ただ、市民にしっかり情報を伝えることがまだできない段階でしたので、市長としては、まずは国にしっかりそういうものをつくってくださいということを要望に行かせていただくとか、そういうアクションの方がまず大事だと思って、この1年間に国にも何度も行かせていただきましたし、先日は神戸市長とも一緒に行かせてもらいました。それは国に対しても大きなインパクトがあったと私も思っておりますし、また、そういう国とのパイプをつくるという意味で、環境省からも理事に来ていただいたり、この4月から厚生労働省からも食品安全衛生委員会に関わっておられた方に来ていただいています。その中で今、庁内横断的に協議の場を持っていて、どういうふうな形で市民の皆さんにお伝えしたり、お話しを聞く場をつくっていったらいいかというのを検討しているところですので、もう少しお待ちいただけたらと思います。

記者

そういう過程をご説明されるお考えはないですか。例えば、先日も神戸市長と一緒に要望に行きましたとか、こういうことを言ってきましたというようなことを、市長ご自身が実際に顔を会わせる対話の場でご説明されるというお考えはないんですか。1回だけの完成形ということじゃなくて、途中経過はこうなんですよ、とか、皆さんのお声はわかりました、みたいなやりとりって大切だと思うんですが。

市長

そういうことも検討していきたいと思っております。昨年12月に、なんでも自由にテーマを持ってきてもらう「みんなの対話」というテーマでタウンミーティングをしたときは、PFASのことをテーマに持ってこられた方もいて、その時にはお話しもさせていただきました。

記者

繰り返しになりますが、タウンミーティングとかワークショップというのは、基本的に大きな異論を持っている人が集まるイメージがないんですね。やっぱり大体その方向性には賛同している方が集まって、細かいところをどう落とし込んでいくかというところをいろんな声を上げて形にしていく。それは先ほどおっしゃった市民ニーズの解像度を上げていく作業だとは思うんですけれども。

市長

必ずしもプラスの意見だけを持って来られている方ばかりではなくて、やはり大きな課題を感じていて、厳しい思いを持って来られる方もたくさんいらっしゃるので、タウンミーティングもワークショップも必ずしも同じ方向を向いている人が集まっておられるわけではないです。いろいろな考え、多様な考えがある中で、一定のものをつくっていく。まちづくりであれば、いろんな考えの中で合意形成していくというプロセスですけれども、今までのタウンミーティングは、どちらかというと発散型だったので、いろいろ課題だと思っていらっしゃることをたくさん言っていただいて、明石でできていないこととして、どの会でも声を上げられたのが「移動」と「居場所」という問題なんです。どのテーマでタウンミーティングをしても、どの地域を回っても共通で出てきたのが、「移動」と「居場所」という課題なので、そこは市民全体の課題というふうに捉えて、今まさに進めていこうというところなんです。

記者

もう1点教えてください。神戸市長と環境省に要望に行かれた中で、血液検査の公的な実施を口頭で要望されたそうですが、なぜ文書にはされなかったんですか。要望書の中に。

市長

要望書に思いは含んでいるんですけれども、神戸市との一緒の要望でしたので、国にまず優先的にお願いすることということで要望書を出しました。

記者

公的な血液検査もしくは疫学的調査というのは、かなり重要な要望だと思うんです。それが文書にないとなると、要望書の提出は非公開で実施されているので、終わってから口頭では言いましたよと言われても、形に残らないので、そこは残念だなと思っているんです。だから、なぜ文書に入れられなかったのかなと思って。

市長

私の思いは、国でしっかりやっていただきたいということです。食品安全委員会の姫野座長が、血液検査だけではなくて、PFASの摂取量と血中濃度と健康調査という3点セットが必要だというふうに言われていますので、これはやはり国がしっかりやっていただくということが大前提だと思いますので、そこはしっかり私も国に言っていきたいと思っています。

記者

今日の内容で感じたんですが、「対話と共創」を掲げて市民の声を丁寧に聞かれるというのは大事だと思いますし、それはすばらしい取り組みだという側面を否定するつもりは全くないんですけど、タウンミーティングとワークショップで参加者が1500人。1500人はすごい数字だと思うんですけど、それでも30万人の市民の中で言えばごく一部ですよね。「対話と共創」とか、市民の声を吸い上げるというのは、やり方とか質とかを向上させることはできるし、やっていくという努力がすごく大事ですし、不可欠だと思うんですけれども、それが市政の成果であるとかメインの話になるというのは、ちょっと違うんじゃないかなと思うんです。

市長

おっしゃるとおりです。「対話と共創」というのは手法なんです。なので、こういった手法をしっかり積み重ねてまちづくりを進めていくということが大切で、もし対話をしないで二見図書館ができていたら、どんな図書館になっていたかです。もし対話がない、ただ市民の意見を今までどおり聞いたり、説明会をしたりして図書館ができていたら、普通の図書館になっていたと思います。でも、市民の声を聞きながら、どんな機能の図書館があったらいいかとか、ここでどんなことをしたいですか、というようなことを一緒に話し合いながら、市民の声を入れた図書館というのが、今できた二見図書館なんです。ロフトがあったり、子どもたちが隠れる場所があったり、市民の皆さんが交流できる場があったり。声を上げた人が、自分の意見が取り入れられた図書館ということで、そういう人たちは毎日のように来てくれています。だから、対話を重ねた、できた、で終わりではなくて、対話を重ねてできた図書館はみんな愛着もあるし、一緒に育てていこうという、これから先の未来が変わっていくんです。なので、こういう手法によってまちをつくっていくということは、今だけできて終わりじゃなくて、その先の未来につながるまちづくり、自分たちがまちの主体としてこのまちをつくっていくんだという、そういう市民の方をふやしていくということが大事です。さっき言ったタウンミーティングの参加者も1000人です。30万人の市民の中の1000人ですけど、今までその1000人の声も聞けてなかったわけですから、その声を聞けたということはすごく大事だと思っています。一方で、もっと多くの市民の声を聞くということが大事だとも思っています。昨年は市長が1人でタウンミーティングをやって1000人だったので、もっとそういう対話の場を増やしていこうということで、市民ファシリテーターの養成講座をさせていただいて、最後の応用編まで受けて、市民ファシリテーターの修了証をお渡しした方が63名おられまして、その63名の方が地域や自分たちの活動の中で、ファシリテーターという役割でいろんな対話の場で活動してくれています。また職員もそれをしっかり受けてやっていくということで、昨年は全係長級職員約300名を対象に、対話と合意形成の研修を設けて、そういう素地をつくってきたと思います。だから、市長がやるタウンミーティングだけじゃなくて、市の中でそういう横展開ですね。対話の場がどんどん広がっていくということが大事だと思いますので、その受け皿として「共創プラットフォーム」というのを今年度つくろうとしています。明石に住んでてよかったと思ってもらえる、笑顔あふれるまちにするための手段が「対話」とか「共創」だと思っています。今、いろんな選挙の公約でも「対話」ということが言われているんですけれども、やはり私が大事にしている「対話」というのは、直接顔を合わせて、お互いの立場を認め合いながら、それぞれいろんな考えがあるんだなということを、相手の気持ちも考えながら話ができるということで、そういうやさしい明石の文化というか、まちをつくっていきたいなと強く思っているところです。「対話」は手段ですけど、最終的には本当にみんなでまちをつくっていく、まちをつくる主体者となる市民が増えていくということが大事だと思っています。

記者

それで市に愛着を持った市民の方が増えたり、愛着を持った施設になるというのは素晴らしいことだと思うんですけど、30万人全員の思いを反映できるかというと、やっぱり物理的に無理だと思うんですね。

市長

でも、30万人全員の声は聞けないかもしれませんけど、できるだけ聞く努力をする。それが誰一人取り残さないまちづくりにつながると思いますので、私も今年度後半は地域に出ていって、できるだけ皆さんに近いところでお話しを聞くような場もつくっていけたらと思っています。今、明石市ではDXも「市民にやさしいDX」といううたい文句を掲げてやっていますけど、DXを使って、そういう場に出かけて行けないけれども、オンラインだったり、文章で伝えることができたりとか、いろいろなチャンネルはつくっていきたいということで、今、担当の方にもいろいろ考えてもらっているところです。

記者

「対話」という手段にこだわるのであれば、やはりPFASの件で、相手方が市長と面談したいというのを文書で出してきている。しかも全国的な話題で、市民の安全安心とか健康とか飲み水とか、そういう根幹的な問題で市長にお会いしたいとおっしゃっている。なぜそれが実現していないのかというのは、疑問を感じるところですね。それだけ「対話」というものに重きを置かれて、そこに価値を見出しておられるのであれば。

市長

そこは本当に丁寧にやっていこうということで、今準備を進めていますので、一定の方向性も見えてきましたので、少しお待ちいただけたらと思います。

記者

「対話」の場というのは、当然紛糾することがあってもいいと思うんですよ。必要なプロセスだと思うので。それで市長に言うことを言った、市長もできるだけの説明をした、という中で折り合っていくものだと思うので、そこはぜひ早めの実現を。もう7カ月ぐらい経っていますので、やはり何もないというのは、「対話と共創」を大事にされているだけに、余計に我々も目に付くところがありますので。

市長

はい。わかりました。

記者

市長がおっしゃる、PFASについて国の見解がまだ固まっていないからなかなか住民と話せないというのは、他の市の市長が言っているのなら不思議じゃないと思っているんですけど、丸谷市長は「対話と共創」というのをこれだけ強調されて、市政の1丁目1番地みたいに「対話」というのを出されているので、非常に疑問がありますね。

記者

話は変わりますけど、市長に就任されて2年経ちましたが、率直な感想をお伺いできますか。

市長

あっという間でした。でも、ようやくいろいろなことが形になってきましたので、頑張ってきてよかったなと思っています。

記者

市長になる前となった後で、変わったなというところはありますか。

市長

やはり市長になってからは30万人の市民皆さんの幸せを考えています。市民皆さんの命と暮らしを守るっていうことを、常に、24時間365日考えているというのは、それはもう全く今までとは違うことだと思います。

記者

何か理想と現実との違いとか、なかなか実現できないなとかはありますか。

市長

理想とかではなくて、本当に市民の皆さんのためにどうしたらいいかっていうのを考えていて、その時その時いろんな課題や問題があると思いますので、その時できる最善の方法をとっていくということを意識してきたので、理想とかそういうものではないですね。

記者

これまで2年間やってきて、反省点みたいなところとか、今後の課題とかはありますか。こういうところもやればよかったなとか。

市長

やっぱりタウンミーティングでいろんな課題を教えていただいていますので、それをどんどん実現させていければいいんですけれども、なかなか一足飛びにはいかないですし、1年、2年でできないこともたくさんありますね。特に「移動」というのは私も大きな課題だと思っていて、何とか取り組みたいと思いながら2年が過ぎていますので、3年目にはなんとかいろんな方策をとれないかなと思っているところです。明石市はコンパクトシティですし、交通網も発達しているんですけれども、やはり北側の方ではバスの本数が少なくなったとか、高齢者の方が買い物に行く手段がないとか、子育て世代の方もベビーカーを押して歩いていくのが大変だとか、いろんな声を聞きますので、公共交通機関だけじゃなくて、歩きやすいまちとか、移動しやすいまちとか、そういうことも今後考えていくべき1つのテーマだと思っていますので、今回、民間提案制度の中にも取り入れさせていただきました。

記者

そういうのが今後の3年目、4年目でのテーマになっていくということですね。

市長

そうですね。「居場所」とか「移動」とかは、どのタウンミーティングでも出てきた課題だったので、そこは多くの市民の方が課題と思ってられることで、もっとこうだったらいいのになというニーズのあるところなのかなということで、もう少し深堀りしながら、ニーズに合った取り組みをしていきたいなと思っています。

記者

これまで2年間ずっと「対話と共創」ということでお話しされていて、タウンミーティングもずっと続けてこられてますが、まだ意見を聞かないといけないんですか。

市長

毎月1回のタウンミーティングというテーマごとの形式ではなくて、それを実現する個別施策のワークショップとか、そういうところにシフトチェンジしていくという意味で「第2ステージ」とさせていただいています。1年目、2年目みたいなテーマごとの毎月のタウンミーティングではなくて、5月だと「市民病院」、6月だと「西明石地域交流センターicotto(いこっと)の3階図書スペース」、それと「生物多様性あかし戦略」が今まさに改定しているので、そういった個別施策に市民の皆さんの声を落としていくというワークショップに力点を置いていくということです。今回、「あかしSDGs推進計画」の「後期戦略計画」を今年1年かけてつくりますので、タウンミーティングも含めて丁寧に進めていきたいと思っています。あと今年は公共施設配置適正化ということもやりますので、そこももちろん検討会を立ち上げてますし、ワークショップもさせてもらっています。また、図書館跡地のこととか、「地域福祉計画」も今年策定しますし、いよいよ大久保のまちづくりとして市有地のところや大久保市民センターの移転の計画も立てていかなければなりませんで、どちらかというと、今までのような大きなテーマじゃなくて、具体的な実際の施策に、私も全て参加して、市民の皆さんと一緒に考えて、よりスピード感を持って形にしていくというのがまさに「第2ステージ」ということです。

記者

もうタウンミーティングはされないんですか。

市長

タウンミーティングはこれからもやっていきますし、年度後半の「対話と共創ウィーク」ではタウンミーティングも市内のあちこちでやろうとしています。コンスタントに毎月1回やっていくのではなくて、個別施策であるとか、集中的にとか、そういう形でやっていきます。年度の後半は、できれば中学校区ごとに私自身が回っていって、タウンミーティングをしたいなというふうに考えているところですので、より解像度を上げるというか、具体的に施策につなげていくという「対話」にシフトチェンジしていくということです。

記者

スピード感というお話しが出ましたけれども、スピード感はそれで出るんですか。

市長

市民病院も一定の方向性を出しましたし、大久保のまちづくりも大久保市民センターの移転計画までいくわけですから、私としてはスピード感を持ってやっていると思っています。新庁舎ですとか、新ごみ処理場もこの2年間で進めていますし、そういう意味では「対話」することでゆっくりになるんじゃなくて、「対話」して市民の声をちゃんと聞いてしっかり進めるということです。ちゃんと聞くからスピーディーに進んでいくということも大事だし、合意形成のプロセスというのは皆さんが納得して進めないと、後からいろんな反対の声が出たり、途中で止まってしまったりする可能性もありますので、最初の合意形成のプロセスで丁寧にしっかり情報をお伝えして、一緒に考えていただくというのは、時間がかかるようですけど、逆にしっかり前に進めていける原動力になるというふうに思ってやっています。また、市民ファシリテーター63名の方は、自主的にファシリテータークラブというのをつくって毎月活動していただいていて、タウンミーティングもお手伝いしてくださっています。そういった方々も今後増やしていきたいですし、今年度も養成講座をして、市民ファシリテーターの輪を広げていきたいなと思っているところです。

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