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更新日:2022年3月25日

事故調査委員会(第4回)終了後の委員長記者会見 概要

事故調査委員会(第4回)終了後の委員長記者会見 概要

日程等

[日時]

平成13年9月17日(月曜日)午後0時35分~午後0時55分

[場所]

明石市役所303応接室

[出席者]

原田 直郎・委員長、河田惠昭・副委員長

記者会見 概要

今日は、花火大会当日の状況について明石市の職員から話を聴いた。

Q 職員は何人来たのか。また、どのような内容を聴いたのか。

A 6人を召致し、当日の時間を追って、現場にいた市の職員がどのようにひとり一人が動いたのか、どんな状況を目撃したのか、そのときにどのように動いたのか、事故が起ってからの後も、どんな状況で動いていたのかというような話を聴いた。

Q 聴き取りをしたのは、個人についての話か、それとも市の職員全体としての話か。

A 現場に居合わせた人の話である。
大きなイベントの最中のことなので、お互いが連携を取り合って動いているというのではなく、ひとり一人が分担に応じて花火の当日どういう風に動いたのか、どんな様子を目にしたのか、ということだ。
市役所全体がどのように動いたかという全体図は描けていない

Q 前回に警察への協力要請の話がでたが、そのことについて具体的に聞きたい。

A 近々県警本部の方には協力要請を行い、9月30日の次回の委員会までに何らかの応答をいただければと思っている。
夏まつりに関係して、警察が持っている資料提出の協力依頼ということでお願いする。

Q 協力依頼には誰が行き、警察関係者の委員会への出席要請はするのか。また、人物を特定して出席要請を行うのか。

A 委員が直接行くことになるが、全員が行けるかどうか分からない。先方との日程調整のうえ、都合のつく委員で、できるだけ早く行きたいと思っている。
人物の特定はできないと思うが、出席要請についても、お願いしたいと思っている。ただ、資料だけが出てきた場合には、資料を見た上で出席をお願いするといった二段構えになるかも知れない。

Q 今日の委員会で証言された方の話を聴いて、矛盾に感じた点とか、2か月を過ぎての感想なりがあれば聞かせて欲しい。

A 個人の意見と言うことでなく、委員全員の一致した意見ということで聞いて欲しいが、この夏まつりの花火大会を計画するに際しての主催者側、警備の委託を受けた警備会社側、そして警備に当たっていたはずの警察側、この三者の事前準備の不足、これがあらわれてきているのではないかということである。
従前の夏まつりの花火大会での群衆の集まりが、10万人を越えていたと言われる。その人たちが大蔵海岸へ集中してくるということは、誰でも予想できることである。その集まってくる群集の誘導の仕方、情報提供、その辺りの視点が欠け落ちていたのではなかろうかといった感じを持っている。
今日も市の担当の方から話を聴いたが、いわゆる準備不足で突入したわけで、その時にいろんな混乱が起っている。その混乱の渦に被害者の方が巻き込まれた。我々としてはその前にどんなことがあったのか、どんな準備があったのか、群集対策はどうなっていたのか、その所を一番大事な点だと思っている。

Q 警察に資料提供を求めると言うことだが、一般的に考えて捜査上のことなので協力できないという回答を寄せる可能性が高いと思うが、その可能性が高いということがわかっていてもどうしても必要であると認識しているのか。

A この事件はこの事件で重大である。我々の立場としては、どうしても欲しい。強い気持ちで行く。
2か月が経って粛々とやっているので、約束の3か月以内に一応の結論を出すという形で動いている。我々はできるだけ速やかに結論を出したいと考えている。

Q 警備を担当していた市の職員や警備会社、警察なりに準備不足のままやってしまったという反省の弁のようなものは出てきているのか。

A 端的に言って市の職員は、警備は自分たちの信頼のおけたと思っている警備会社にお願いした、片や明石警察がいる、警備の関係は任せて安心だと思っていた。
ご承知のように我々の委員会は、個人の責任を明らかにする場ではなく、組織としてどのように対応して、そこにどのような問題があったのかということを明らかにするところであるから、それに至る過程をいろんな情報をもとに推論をしている。したがって、最終的な報告書では、再発を防止するという立場から、組織としてどうしなければいけなかったのかという所に論点が集中されると思う。

Q 今日の会議で、明石市側から提出された資料はあったのか。

A 当日に事細かに聴いても時間がかかるし、能率的に進めるため事前に調査班が聴き取り調査などをして、それを下敷きにしていろいろ質問をして時間をかけた。
今日突然配布されたわけではなく、事前に資料が手元に届いており、それを委員が読んできて疑問に思うところを具体的に質問したということだ。

Q 最終的には組織の責任まで明示するとか、追求したいと思っているのか。

A 責任というよりも、なぜそういうことが起ったのか、ということを明らかにすると言うことだ。
我々は個人の責任を問う組織ではない。責任主体が誰かということを突き詰めて報告書に盛るという役目もないと思う。
なぜ事故が起ったのかということに主眼がある。その限りでの結論、判断をだすということだ。どういう文章になるか分からないが、言葉遣いとしては、市側あるいは主催者側、警察側、警備会社側といった表現になる感じがする。

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