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更新日:2022年3月25日

事故調査委員会(第1回)終了後の委員長記者会見 概要

事故調査委員会(第1回)終了後の委員長記者会見 概要

日程等

[日時]

平成13年8月2日(木曜日)午後0時20分~40分

[場所]

明石市役所303応接室

[出席者]

委員長 原田 直郎、委員 岡田 光正

記者会見 概要

  • 第1回ということで実施計画書、警備計画書、運営体制マニュアルをもとに説明を受け、事案の吸収に努めた。
    しかし、断片的にすぎないので、計画段階からどのような計画か、警備会社との連絡、打合せ、当日の群集の動き、それへの対応など一連の事実関係について市へ時系列的な事実確認資料を整えるよう要請した。
  • 事実確認が第一。それが固められれば、その後予見性・注意義務も必然的に出てくるであろう。事実確認がきっちりできれば、常識の範囲内で判断できることもある。
  • 群集が参集すること自体による人身災害のケースでは、群集が不測の行動に出る性質があって、その事故原因、責任主体を把握するのは元来、困難な作業である。
  • 従って、群集事故の裁判の事案はレアケース。昭和42年5月25日の最高裁小法廷の決定の事案が今回の事故とよく似ている。新潟県の神社もちまき事件(昭和30年12月31日から元旦にかけて発生、124名死亡)
  • 群集事故の立件事例少なく過失犯として捉えるにしても、今説明したように困難な要素があり、問題点が多々出てくるであろう。
  • 委員会の任務としては原因究明に加えて事故を教訓に今後の提言をすることも視野にあり、今後作業を進めていく。

Q 警備会社・警察などの調査を行うのか?

A 警備会社からの事情聴取は当然考えられる。警察当局との関係は調査権限の問題もあり、今後、委員会で議論を重ねていく。

Q 期間が3ケ月ということであるが、委員会の今後の予定は決まっているのか?

A 次回以降4回決めている。8月14日 13時、9月4日 14時30分、9月17日9時30分、10月9日 9時30分、5回の会議でまとまるかどうかは現時点では分からない。

Q 市から独立した委員会ということですか?

A もちろん委員会は独立したものです。

Q 今後の運営方法は?

A 運営方法は、市から説明を受け、当局に注文を出す形。

Q 本日の委員会は非公開ということだが今後も非公開か?

A 今後も非公開。理由は、個人のプライバシーもあり節度をもっていきたい。また、深く思考を沈思させて行う作業であり、公開の場ではなじまないと考える。

Q 委員会の終了毎に会見を開くのか?

A 今後もプレス対応する。プレスの窓口は一つ。委員長の原田、河田副委員長で対応。委員会のなかでどのように発表するのか諮って、意見の一致をみて発表。

Q 警察との意見が対立するなかで非公開では信用性をどのように確保するのか?

A 議事録の公開。ただし市の資料を全部公開できるのかについては今後の検討課題。いずれにしても情報公開にはできる限り努めていく。

Q 遺族・負傷者への聞き取りの予定は?

A 被害者への聞き取りは、今日は話し合っていない。

Q 市と警察とでくい違いがあるが、委員会としてどのように対応するのか?

A 市と警察の違いは新聞で見てはいるが、当委員会の調査は本日始まったばかりであり、今後調査を進め、事実を固めるなかで対応する。いずれにしても悩ましい問題であるかもしれない。委員会としては警備状況等について本当の事実関係を知りたい。

Q 事実認定がくい違うなかで市の職員が同席することで正しい判断ができるのか?

A 市側は資料の提供者に過ぎない。我々は、市とは関係ない第3者機関であり、市の弁護人という考えは全くない。委員も職業人として全員そのようなことの訓練はできている。

Q 今後市に求めていくことはないか?

A 市に対する注文としては、誠実に対応してほしい、判断が間違わないよう時間系列で全ての資料を提出してもらいたいとお願いしている。一刻も早く全体像をつかみたい。

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明石市総務局総合安全対策室

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