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更新日:2023年5月30日

【3類】腸管出血性大腸菌感染症

 大腸菌はヒトや家畜の腸内にも存在しており、そのほとんどは害がありません。しかし、中には「病原性大腸菌」と呼ばれる、下痢などの症状を引き起こすものがあります。そのうちの1つである腸管出血性大腸菌が産生するベロ毒素(毒素タンパク質)によって発症するのが『腸管出血性大腸菌感染症』です。
 代表的なものとして、「O157」、「O26」、「O111」などが挙げられます。
 感染しても無症状や軽い下痢、腹痛のみで終わることもありますが、子どもや高齢者では重症合併症が出現することもあるため注意が必要です。

1 流行期

 初夏~秋

2 潜伏期間

 3~5日

3 症状

 無症状から軽度の下痢、激しい腹痛、頻回の水様便、さらに著しい血便とともに重篤な合併症をきたすものまで様々です。多くの場合は頻回な水様性下痢で発症し、その後に激しい腹痛と血便が出現します。
 発症後約5%の患者では溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症の合併症を引き起こすことがあり、HUSを発症すると死に至ることもあります。

4 予防のポイント

 食品からの感染を防ぐこと、ヒトからヒトへの二次感染を防ぐことが重要です。

  • 加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう(75度で1分間以上加熱すること)。また、焼肉等は生肉と焼きあがった肉で使用する箸を区別して使いましょう。
  • 野菜が原因とされる感染例も報告されています。生野菜はよく流水で洗いましょう。
  • 調理や食事の前後、トイレ使用後、排泄介助やおむつ交換の後などには石けんと流水による手洗いを行いましょう。

5 市内の発生状況

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明石市福祉局あかし保健所保健予防課

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