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ページ番号 : 33698
更新日:2025年9月20日
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『RSウイルス感染症』とは、RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)による呼吸器の感染症です。
生後1歳までに50%以上、2歳までにほぼ100%の子どもが1度は感染するとされています。
症状は、軽い風邪症状から、細気管支炎や肺炎に至るまで様々です。
年齢を問わず何度も感染を繰り返しますが、乳幼児に多い病気です。特に初めての感染や生後6か月以内の乳児、高齢者、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する方では重症化する場合があるので注意が必要です。
近年は夏から増加傾向となり秋にピークがみられていました。2021年以降は春から初夏に増加し、夏にピークがみられています。
2日~8日
潜伏期間を経て、「鼻水」や「発熱」「咳」などの症状が数日続きます。多くは軽症で回復しますが、重症化した場合は、細気管支炎や肺炎などの重篤な呼吸器疾患を引き起こすことがあります。
重篤な合併症として注意すべきものには、無呼吸発作、急性脳症等があります。呼吸が苦しそう、食事や水分摂取ができないときは医療機関を受診しましょう。
RSウイルス感染症に対する確立された治療法はありません。そのため、症状をやわらげる対症療法(酸素投与、点滴、呼吸管理)が中心になります。また、60歳以上を対象としたワクチン及び、生まれてくる子の予防を目的に妊婦に接種するワクチンが薬事承認されています。
感染経路は飛沫感染・接触感染です。感染した人の咳やくしゃみで飛び散ったウイルスを直接吸い込むことによって感染する以外に、ウイルスが付着したおもちゃなどを介して感染することがあります。
飛沫感染を予防するためには、咳や鼻水などの症状がある場合は、マスクが着用できる年齢の子どもや大人はマスクを使用しましょう。接触感染を予防するためには、日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒し、流水・せっけんによる手洗い、またはアルコール製剤による手指衛生が重要です。
RSウイルス感染症の発症の中心は乳幼児ですが、症状が軽く、RSウイルス感染症であるとは気づかれていない年長児や成人が存在しています。重症化リスクの高い方と一緒に生活している場合は、流行期には特に注意しましょう。
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