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更新日:2019年7月12日

連載 明石のたからもの-9 明石の酒造り

明石は、神戸の灘に対し、「西灘」と呼ばれる酒どころです。江戸時代から続き、情熱と確かな技を持った職人たちが行う酒造りは、蔵の数は減りましたが、今も明石が誇るたからものです。 

300年以上の歴史を誇る 始まりは江戸時代

西灘の酒造りは、卜部家の祖先によって始められたと伝えらえれています。延宝7年(1679年))には、江井島の卜部八兵衛(うらべはちべえ)が醸造を行っていた記録があり、少なくともそれ以前から酒造りは始められていました。
酒造株
【写真】明石領酒造株の鑑札。(江井ヶ嶋酒造保管)


延宝7年(1679年)の記録によると、明石領内(現在の神戸市西区を含む)に、61軒の酒蔵が集積していたことがわかります。
消費動向の多様化などにより、消費量が減少したことなどから酒蔵は減少し、現在は6軒の酒蔵が明石の酒造りの文化を守り続けています。
昔の酒母づくり 製瓶所 
【写真左】大正時代の酒蔵の様子。今はほとんどない木製の樽で、酒のもととなる酒母づくりが行われていた。
【写真右】樽や徳利で売られていた酒を日本で最初にガラス製の一升瓶で売り出したのが江井ヶ嶋酒造。社内の製瓶工場で瓶作りも行っていた。
(いずれも江井ヶ嶋酒造提供)

水、米、風土に恵まれた明石

明石で古くから酒造りが盛んだった理由は、高僧行基(ぎょうき)が掘り当てたといわれる井戸水など良質な「水」が豊富で、播磨地方で作られた「酒米(谷米(たにまい))」や冬に厳しい寒風が吹く「風土」など、酒造りに欠かせない多くの要素がそろっていたからです。その要素に職人の磨かれた「技」が加わり、数々の名酒が生み出されました。 

職人の情熱と技が生み出す 明石の酒

300年の時を越え、育まれてきた明石の酒造り。受け継がれた技と蔵人たちの情熱が生み出す明石の酒蔵6社を紹介します。

・自由な発想と素材へのこだわり 世界も認める旨い酒(明石酒類醸造)

・若手杜氏が挑む 明石のファンを増やす酒造り(茨木酒造)

・上質のお酒を安く 県内唯一の総合酒類メーカー(江井ヶ嶋酒造)

・杜氏のぶれない想い 小さな酒蔵の大胆な酒造り(太陽酒造)

・伝統の技と最新設備の融合 常に変わらない味と品質を(大和酒造)

・地元産の素材、家族で作る メイド・イン・明石のお酒(西海酒造)

 

自由な発想と素材へのこだわり 世界も認める旨い酒(明石酒類醸造)

明石酒類醸造  

明石酒類醸造の酒造りのこだわりは「常に自由な発想で美味しいものを作ること」。酒造りの技を生かしたどぶろくや、明石が誇る逸品「清水のイチゴ」を使ったリキュールなど、日本酒以外の酒類も幅広く製造しています。地元明石産を含め兵庫県産にこだわる銘柄「明石鯛」は、海外の食品コンクールなどで世界の一流シェフやソムリエに高く評価され、ロンドンのデパートやレストラン、世界一周クルーズなどでも提供され、明石のタイが「Akashi-Tai」として世界に名を轟かせています。

明石酒類醸造の酒

明石酒類醸造
主な銘柄/明石鯛(あかしたい) 創業年/安政7年(1860年)
住所/大蔵八幡町1-3 電話/919-0277

 

若手杜氏が挑む 明石のファンを増やす酒造り(茨木酒造)

茨木酒造 

実家の酒造りを継ぐと決め、東京農業大学で酒造りを学んだ若手杜氏が1人で蔵を切り盛りする茨木酒造。「明石の酒を飲みに、明石に訪れる人を増やす」ため、大学で研究したアベリアなどの花の酵母を使った銘柄「花乃蔵」を生み出すなど、新たな酒造りにも挑戦しています。また、酒米の田植えから稲刈り、元日の仕込みや酒搾りを家族で体験できる「元旦仕込みの会」を行うほか、年2回、酒蔵で「落語寄席」を開催するなど、地域の皆さんに身近な酒蔵として親しまれています。

茨木酒造のお酒

茨木酒造
主な銘柄/來樂(らいらく)、花乃蔵(はなのくら) 創業年/嘉永元年(1848年)
住所/魚住町西岡1377 電話/946-0061

 

上質のお酒を安く 県内唯一の総合酒類メーカー(江井ヶ嶋酒造)

江井ヶ嶋酒造 

江井ヶ嶋酒造には明治時代からある7つの木造蔵が今も残り、明石の酒造りの歴史を今に伝えています。全国に出荷される日本酒のほか、焼酎、ワインなども製造する県内唯一の総合酒類メーカーです。酒造りのこだわりは「良いものをより安く消費者のもとに」。全国で6社しか製造していないウイスキーは、フランスでも人気の逸品です。総合酒類メーカーだからこそ分かる、日本酒造りの難しさ。杜氏や蔵人の長年培った経験と勘をもとに、温度管理を慎重に行いながら造っています。

江井ヶ嶋酒造のお酒

江井ヶ嶋酒造
主な銘柄/神鷹(かみたか) 創業年/明治21年(1888年)
住所/大久保町西島919 電話/946-1001

 

杜氏のぶれない想い 小さな酒蔵の大胆な酒造り(太陽酒造)

太陽酒造 

蔵元杜氏夫婦と蔵人の3人で酒造りを行う太陽酒造。ボイラーで米を蒸すのが主流の中で、直火バーナーで米を蒸す甑(こしき)を使うとともに、酒を搾るのに機械ではなく、木製の酒槽(さかふね)を使うなど、全国でも数少ない、昔からの技術や道具を使った手作りにこだわる蔵です。「すっきりとした飲みやすい淡麗辛口の酒に反旗を翻す」と純米・無濾過・無添加の原酒にこだわり、飲み応えのある濃醇な酒を造り続けています。

太陽酒造の酒

太陽酒造
主な銘柄/赤石(あかいし)、たれくち、太陽(たいよう) 創業年/天保10年(1839年)
住所/大久保町江井島789 電話/946-1153
 

伝統の技と最新設備の融合 常に変わらない味と品質を(大和(だいわ)酒造)

大和酒造 

終戦まで中国で酒造りをしていた会社が、戦後、明石で創業した大和酒造。短時間でもろみを搾り、酒と酒粕に分ける「連続もろみしぼり機」を自社開発するなど、昔から続く酒造りの技に、最新の生産設備を融合。常に変わらない味と品質の酒を造り続けています。酒蔵内には、大きな7トン仕込みの貯蔵タンクがずらりと並び、生産量は市内最大。北陸地方から来た蔵人10人と力を合わせ、酒造りを行っています。 (出来たお酒は、小売り販売はしていません。)

大和酒造のお酒

大和酒造
主な銘柄/大和鶴(やまとつる※) 創業年/昭和30年(1955年)
住所/大久保町西島1063-2 電話/947-0108
※大和鶴は市販されていません。 

 

地元産の素材、家族で作る メイド・イン・明石のお酒(西海酒造)

西海酒造 

8代将軍の徳川吉宗の時代から酒造りを続ける市内最古の蔵、西海酒造。作り手の見える酒造りをモットーに「明石産の素材」を使い、「明石生まれの家族」が仕上げます。酒米の栽培を蔵の近くの水田で行い、精米から仕込み、製品化までの全ての工程を、家族で行います。酒米は化学肥料を使わず、レンゲや米ぬかなど有機質肥料を用いて自家栽培しています。有機栽培での完全自家醸造は、全国でも数えるほどで、作り手の見える酒造りとともに、消費者に安心の酒造りを行っています。

西海酒造の酒

西海酒造
主な銘柄/空の鶴、翁之盃 創業年/享保元年(1716年)
住所/魚住町金ヶ崎1350 電話/936-0467

 

お問い合わせ

明石市政策局広報課

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電話番号:078-918-5001

ファックス:078-918-5101