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更新日:2025年5月26日

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LGBTQ+/SOGIEの基礎知識

ここ数年、テレビや新聞で「LGBT」など多様な性についての情報が取り上げられる機会が増えてきました。「性のあり方」は、一般的に言われる「男性」「女性」という2通り以上にもっと多様であるという考え方が広がってきています。出生時に割り当てられた性別、好きになる性、自認する性、表現する性などの組み合わせによって、一人ひとりの性のあり方は異なります。異性が好きな人、男女で結婚する人、性別に違和感を持ったことがない人なども含めて、性の多様性はすべての人に関わると言えます。

明石市では、すべての人が大切にされるやさしいまちづくりの中で、どんな性のあり方も尊重される、「ありのままがあたりまえのまち」を目指して取組を進めています。明石市が推進しようとする性の多様性への理解とは、LGBTQ+の方々に対する差別や偏見をなくし、生活上の困難を解消していくことを目的とするものです。
性の多様性について考える上では様々な用語が使われますが、明石市では基本的な用語として、「LGBTQ+」と「SOGIE」の2つの言葉を用いています。

※出生時に割り当てられた性別:生まれた時に身体の特徴を基に医師等によって出生証明書に「男/女」の別が記され、役所に届け出ることで法律上「男」か「女」に割り当てられる性別のこと

みらいロゴ

<リーフレット>
「SOGIE(性の多様性)って知ってる?」3つ折りリーフレット(PDF:2,619KB)

LGBTQ+(エルジービーティーキュープラス)

性の多様性において数が少ない人である「性的マイノリティ」の総称。下記の言葉の頭文字を取っています。LGBTQ+は約8%との調査があります。
(出典: 「連合 LGBTに関する職場の意識調査(2016)」では8.0%、「電通ダイバーシティ・ラボLGBTQ+調査2020」では8.9%)

 L   Lesbian
 レズビアン
 女性として女性を好きになる人。
 G   Gay ゲイ  男性として男性を好きになる人。
 B   Bisexual
 バイセクシュアル
 女性を好きになることも、男性を好きになることもある人。
 T   Transgender
 トランスジェンダー
 出生時に割り当てられた性別と性自認が異なる人。
性自認が女性、男性に二分できないXジェンダーも含む。
 Q   Questioning / Queer
 クエスチョニング / クィア
クエスチョニング:自分の性のあり方について「わからない」「迷っている」「決めたくない」などの人。
・クィア:性的マイノリティを包括する言葉。元々は「変わった、奇妙な」という意味で同性愛者を侮辱する言葉だったが、当事者が前向きな意味で使いだした経緯がある。
 + 

 プラス

 その他の性的マイノリティ。最後に「+」がついているのは、性はとても多様であり、上記以外にもたくさんの性のあり方があることから、包括的な意味を持たせるため。
<例>
・アロマンティック:他人に恋愛感情を持たない人。
・アセクシュアル:他人に性愛感情を持たない人。
・パンセクシュアル:好きになる相手の性を問わない人。
・Xジェンダー、ノンバイナリー:性自認が女性・男性のどちらかではない人。
 ・・・など。

 

LGBTQ+

SOGIE(ソジー) 

SOGIEは、LGBTQ+だけでなく誰もが持っている性の構成要素です。SOGIEの組み合わせで性のあり方が決まる、と考えることができます。
下記の言葉の頭文字を取っていて、性の多様性を表す際に使われます。

 SO   Sexual Orientation
 セクシュアル オリエンテーション 
 性的指向。どんな性別の人を好きになるか、ならないか。
 GI  Gender Identity
 ジェンダー アイデンティティ
 性自認。自分自身の性別をどう認識しているか。
 GE  Gender Expression
 ジェンダー エクスプレッション

 

 性表現。服装や髪形、自分を何と呼ぶか、どんな性別の表現をするか。


※LGBTQ+は「どんな人」であるかを表すのに対して、SOGIEは人を指して使う言葉ではなく、性の多様性を表す言葉です。


SOGIEハラ(ソジハラ)

SOGIE(性的指向・性自認・性表現)に関するハラスメントのこと。下記の例にあるような嘲笑や差別的な言動、いじめ、精神的・肉体的な嫌がらせ、就職における差別や解雇、本人の同意なくSOGIEを暴露すること(アウティング)などがあります。

SOGIEハラの例

  • 「おまえホモかよ、気持ち悪い」
  • 「あの子ってそっち系なんじゃない笑? 一緒にされたくないから無視しようよ」
  • 「女の子なんだからちゃんと制服のスカートをはきなさい」
  • 「あいつオトコオンナだよな。触ってたしかめようぜ」
  • 「知ってる? 『内緒で』って教えてもらったんだけど、あの人昔は男性だったらしいよ」
  • 「性別を変えたいって言われても・・・。そういうタイプの人はうちでは働けないのでやめてもらいます」

なお、LGBTQ+の家族や、当事者ではないかという憶測による場合など、SOGIEハラを受けて社会生活上の不利益を被るのはLGBTQ+の当事者に限りません。
・家族の例:病院の大部屋に入院をしていて、見舞いに来た家族がトランスジェンダーだということで、同室の人から「家族に変な人がいるから」として病室を変えさせられた。
・憶測の例:やさしい感じの話し方をする男性が、勤務先でオカマといじられ、噂を流されて働く環境が悪化している。

2020年6月から施行された改正労働施策総合推進法(いわゆる「パワハラ防止法」)に基づくハラスメント指針においても、「SOGIハラ(性的指向・性自認に関するハラスメント)」防止の対応が企業や地方自治体に義務づけられることになりました。
明石市ではSOGIEハラのない、だれもが安心して生きられるまちづくりを進めていきます。

カミングアウト(本人が伝えること) 

LGBTQ+の当事者であると周りに伝えることを「カミングアウト」と言います。カミングアウトしていない状態を「クローゼット(押し入れ)にいる」(in the closet)と表現し、カミングアウトは「クローゼットから出る」(coming out of the closet)という表現から来ています。

性の多様性について肯定的な情報がまだ少なく、偏見や差別も根強い中で、思春期などに自分の性のあり方に気がついたときに、すんなりと自分で受けとめられる人はほとんどいません。悩みながらも、最初のうちは「この人には本当の自分を知ってほしい」「もう嘘をつき続けるのはつらい」「この人になら打ち明けても大丈夫そうだ」「困っていることがあるから、この人にだけは相談したい」といった切実な思いを胸に、おそるおそる信頼している相手にカミングアウトする場合が多いです。
その中で、「まずは親友にだけ打ち明けよう」とか、「友だちにはカミングアウトしているが、職場では絶対に隠しておこう」など、自分でカミングアウトの範囲を決めながら、少しずつその範囲を広げていきます。

アウティング(他人が暴露すること)

カミングアウトが、LGBTQ+の本人が自分の性のあり方を伝えたい人に伝えたいタイミングで打ち明けることを指すのに対して、「アウティング」とは、カミングアウトを受けた人が本人の同意がないままに、その人の性のあり方を第三者にばらしてしまうことです。暴露するという意味の英語の動詞「out」から来ています。

下記のような職場のケースを想像してみてください。
LGBTQ+の社員が、信頼できると思っていた上司にだけ、まずはカミングアウトをします。しかしながら、「まずはその上司にだけ」というニュアンスが上司には伝わらず、翌日社員が出社すると、職場の全員がそのことを知っていて、震えあがってしまう・・・。
このような場合に、LGBTQ+の社員がその職場で働き続けられなくなってしまうことがあります。いじめや無視に遭ってしまったり、本人がショックを受けてメンタルヘルスを悪化させてしまったりすることもあります。また、アウティングにより、自死に至った事件もありました。

アウティングは、職場に限らず、家庭、学校、地域など、どこでも起こる可能性があります。よかれと思って先回りして第三者に伝えることもあるかもしれませんが、悪意があってもなくても、アウティングという行為には変わりありません。
カミングアウトされたときに、アウティングしないために大切なことは、「すでに誰に伝えているか」「誰に話してもいいか」というカミングアウトの範囲を確認して、それを尊重することです。

アライ(Ally/味方)
※明石市では「ソジトモ」と呼んでいます。

LGBTQ+も安心して生きられる環境をつくっていくときに、「アライ」の存在が重要視されています。英語の「Ally(味方/支援者/同盟の意)」を語源とする言葉です。
アライとは、SOGIEの課題について理解して行動する支援者のことで、LGBTQ+が何か困ったときに頼ったり相談できたりする、心強い「味方」のような存在です。家庭、学校、職場や地域にLGBTQ+に寄りそう気持ちを表明するアライが少しずつ増えていけば、当事者の困りごとが解消されていきます。
LGBTQ+といっても、もちろん一人ひとり違う多様な存在です。全ての当事者が今すぐにカミングアウトしたいと思っているわけでも、できる状況が整っているわけでもありませんが、アライが多い環境は、カミングアウトをしてもしなくても安心して自分らしくいられる環境だと言えます。

よくあるご質問 

Q: 今までLGBTQ+の人に実際に会ったことがありません。私の周りにはいないのでは?

Q: LGBTQ+の人たちは、自分の性のあり方が多くの人とは違うということにいつ気がつくのですか?

Q: 性の悩みは思春期にありがちな一時の気の迷いではないのですか? たとえば同性が好きという感情は、大人になったら治るものだと思うのですが。

Q: LGBTQ+の人たちは何に困っているのですか? 

Q: 家族からSOGIEの悩みについて打ち明けられました。どんな対応をしたらよかったでしょうか?

Q: LGBTQ+の人たちは、どう接してもらえたら嬉しいのでしょうか?

 

 Q: 今までLGBTQ+の人に実際に会ったことがありません。私の周りにはいないのでは?

A: LGBTQ+の人たちの中で、周りの人にカミングアウト(公表)している人はまだ少なく、最新の厚生労働省の職場における調査によると、「誰にもカミングアウトしていない」という回答が8~9割に上っています。また、学校における調査では、小学生・中学生・高校生の約9割以上がカミングアウトや相談をできていないとの結果が出ています。つまり、「会ったことがないから『いない』」というわけではなく、偏見を恐れて周りに話せていない当事者があなたの身近にもいて、「実は会ってはいるけど気づいていない」のかもしれません。当事者がカミングアウトしてもしなくても安心して過ごせる環境をつくっていくことが大切です。
※認定NPO法人ReBit「学校における性的指向・性自認に係る取り組み及び対応状況調査(2022)」

 Q: LGBTQ+の人たちは、自分の性のあり方が多くの人とは違うということにいつ気がつくのですか?

A: 人によってそれぞれですが、思春期の頃に気がつくことが多いと言われています。大人になってから気がつく場合もあります。トランスジェンダーの性別違和感については同性愛者などよりも一般的に早く、物心がついた頃から始まる場合が多く、中学校を卒業するまでに約9割の当事者は自覚していたという調査結果もあります。

 

 Q: 性の悩みは思春期にありがちな一時の気の迷いではないのですか? たとえば同性が好きという感情は、大人になったら治るものだと思うのですが。

A: 性のあり方は肌の色や目の色などと同じように、基本的には生まれつきものだと考えられています。気がつくきっかけが思春期の頃に多いというだけで、一時の気の迷いというわけではありません。また、努力などで治る類のものでもありません。例えば、恋愛対象として「異性が好き」という方が、気がついたら異性が好きという感情が自然に芽生えていて、同性が好きになるように努力してもそうならないのと同じです。

 

 Q: LGBTQ+の人たちは何に困っているのですか?

A: 社会の仕組みがLGBTQ+の存在を想定せずにつくられているため、自分の性別に違和感を持たず、異性(だけ)が好きな人しかいないという前提が、広く共有されています。社会の構成員として想定されていないことにより、疎外感を味わいながら生きている当事者も少なくありません。見えづらいマイノリティと言われることもあり、存在自体も、不安や困りごとも見えづらくなっています。

LGBTQ+に共通の生きづらさとしては、「ホモ」「おかま」「レズ」「おねえ」などの言葉でからかわれたり、いじめられたり、「気持ち悪い」と言われて自己肯定感を育みづらいというものがあります。そこから希死念慮や自殺率の高さにつながってしまっています。

【同性カップルに特有の困りごと例】
・大切なパートナーが意識不明で病院に運ばれた際に、「あなたは家族ではないから」と病状の説明を受けられない。面会も認められず、最期の瞬間に手を握ることもできず、死に目にも会えない。
※パートナー:事実婚の異性カップル、または同性カップルなどで、親密な関係の相手を呼ぶときに使われる言葉の一つ。「つれあい」「伴侶」などとも言う。
・長く連れ添ったパートナーと一緒に財産を築いてきたのに、婚姻することができないため、一方が亡くなったときに男女で婚姻している夫婦のように法律で定められた相続人になれない。公正証書などで遺言を残し遺贈する方法もあるが、法定相続人の遺留分の問題などもある。

【トランスジェンダーに特有の困りごと例】
・生まれたときの性別に違和感があり、男性と女性に分かれているトイレや更衣室などの施設が使いづらい。
・自分が望まない性別の制服を着ることが苦痛で学校に行けない。
・保険証の性別と見た目から推察される性別が一致していない。病院で保険証の名前で呼ばれるため、受診しづらい。
・選挙の際に投票所入場券など書類の性別と見た目から推察される性別の不一致により、本人確認の際に不快な思いをしたり、戸籍上の性別が周りに伝わってしまうなどの恐れによって投票をあきらめたりする。

 

 Q: 家族からSOGIEの悩みについて打ち明けられました。どんな対応をしたらよかったでしょうか?

A: 家族から予想外にカミングアウトをされて、驚いたり、どきどきしたり、当惑したり、さまざまな感情が湧き起こるのは自然な反応です。もしかしたら本人も、とても悩んでどきどきして、必死の思いであなたに打ち明けたかもしれません。感情のままに、相手を否定したり傷つけたりするようなことは、できるかぎり言わないように心がけてください。まずはあなたを信じて勇気を出して言ってくれたことに感謝し、本人の話をじっくり聴いて、どうやって寄り添っていけるか一緒に考えてほしいと思います。また、聴いた話は本人の同意を得ずに勝手に他の人に伝えない(=アウティングしない)ように注意してください。LGBTQ+やSOGIEについての理解や寛容度は人によって異なるため、アウティングしてしまった相手の反応によっては、本人を傷つけたり、人間関係が壊れたり、仕事を失ったりしてしまう場合があります。一人に話すと他の人にも伝わってしまうのではないかという不安から、誰にも話せず自分の中だけで悩みを抱えている方がたくさんいます。

 

  Q: LGBTQ+の人たちは、どう接してもらえたら嬉しいのでしょうか?

A: 前提として大切なのが、LGBTQ+といっても一人ひとりが違う存在だということです。100人いたら100人の個性、感じ方があります。ここではそれを踏まえて、よく聞かれる当事者の思いを紹介します。

・テレビや家庭、学校、職場、地域などでこのテーマが話題に上ったときの周りの反応に当事者は敏感です。嘲笑したり、ネタにしたり、「気持ち悪い」など否定的な言葉や暴力的な言葉を口にしたりする人がいると、当事者がそこに居合わせた場合、恐怖で凍りつくような思いを抱くことがあります。多くのLGBTQ+がカミングアウトしていない中で、このような会話を耳にすると、直接自分のことを言われていなかったとしても、間接的にじわじわとダメージを受けてしまいます。

・「あの人はゲイなんじゃないか」など、当事者をあぶり出すような雰囲気も当事者を追いつめることにつながります。このようなSOGIEハラに当たる話題が長々と続いたときに、話題を遮ったり、他の話題に逸らしたりしてくれる人の存在はとてもありがたく心強いものです。否定的な話題ではなく、既に一緒に住んでいる身近な人たちのこととして前向きに話が展開すると、当事者の不安を少し和らげることができると思います。

・カミングアウトをしている場合でも、特別扱いをしてほしいと思っているわけではありません。カミングアウトする前と変わらず、「LGBTQ+ではない人と同じように接してほしい」と感じている人が多いです。「同じように」とは、気を遣いすぎて腫れ物のように扱ったり、笑いの対象にしたり、噂話をしたり、いじめたり、仕事において不利に扱ったりなどということがない状態を言います。一人の人として尊重してほしい、ということです。「一人で悩んでつらかったでしょう。私に話してくれてありがとう。何か困っていることがあったら遠慮せずに言ってね」というような受けとめが嬉しかった、肩の荷が下りたという当事者の声も聞かれます。

性の多様性をとりまく国内・世界の状況

国内の状況

2004年に「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が施行され、トランスジェンダーの人のうち、一定の要件を満たせば、戸籍上の性別を変更できるようになりました。しかし、この性別の変更には性別適合手術が必須となっているなど、要件の厳しさも指摘されています。しかし、そこから数年経ち、2023年に手術をしていなくても性別変更が認められる事例がでてきました。

2010年代に入ってからLGBTQ+やSOGIEについての認知が少しずつ高まってきています。「パートナーシップ制度」(同性カップルやLGBTQ+のカップルなどを、「互いを人生のパートナーだと誓い合う関係」として自治体が支援する制度)についても、2015年に始まった東京都渋谷区・世田谷区をはじめとして全国的に広がり、459自治体(2024年6月28日時点)で導入されています。制度を利用したカップルは7,351組(2024年5月31日時点)に上ります。兵庫県パートナーシップ制度も2024年4月1日から開始され、県内の自治体とも連携しています。くわしくはこちら(外部サイトへリンク)
※渋谷区・虹色ダイバーシティ「全国パートナーシップ制度共同調査」

企業や教育機関での取組も進んでおり、人権、職場、まちづくりの課題として認知が高まりつつある一方で、偏見や差別も根強く、いじめや不登校、貧困、自殺率の高さなど緊急の課題も依然として残っています。様々な領域で継続的な取組が求められています。

世界の状況

LGBTQ+を取り巻く世界の状況は、国や地域によってバラツキがあります。
かつては同性愛が病気だと考えられていた時代もありましたが、1990年にWHO(世界保健機関)が同性愛を精神疾患のリストから削除し、同性愛は病気ではないことが国際的に認められました。もっとも、同性婚が実現している国がある一方で、同性間の関係が犯罪とされ、死刑などが課される国もあります。トランスジェンダーをはじめとしてLGBTQ+だからという理由で暴力を受けたり殺害されたりする犯罪も深刻な問題です。
世界的な流れとしては、2011年に国連人権理事会でSOGI(性的指向と性自認)に関する決議が採択された後、LGBTQ+の人権は国連の主要な人権課題として認識されてきました。

トランスジェンダーが法的な性別の変更を望む場合に、精神科医の診断や性別適合手術なしに性別変更を可能とする法制定・改正がヨーロッパや南米を中心に進んできています。
2022年に発効したWHOの国際疾病分類(ICD-11)では、「精神疾患」の分類から「性同一性障害」が除外され、「性の健康に関する状態」の分類に「性別不合(gender incongruenceの仮訳)」が新設されました。

同性カップルの法的保障については、1989年にデンマークで婚姻に準ずる登録パートナーシップ法ができて以来、2001年にはオランダで世界で初めて同性婚が実現。2025年1月現在で、39の国・地域で同性婚ができるようになっています。アジアでは2019年に台湾で初めて同性婚が実現しました。
※NPO法人EMA日本「世界の同性婚」

日本は、同性愛が犯罪として扱われることはありませんが、包括的な差別禁止法がなく、同性カップルの法的保障もないため、国連からLGBTQ+をとりまく人権状況について複数回にわたって勧告を受けています(参考:『LGBTをめぐる法と社会』(谷口洋幸編著、日本加除出版、2019年)。

同性間の関係に関する世界地図(2024年6月時点)(PDF:1,883KB)
出典: 認定NPO法人 虹色ダイバーシティ(外部サイトへリンク)

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(LGBTQ+/SOGIE施策担当)

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