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ページ番号 : 39204
更新日:2025年10月29日
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1 ふね遺産とは
公益社団法人日本船舶海洋工学会が平成28年に開始した事業で、学術的・技術的に価値のある船舟類およびその関連設備を「ふね遺産」(Ship Heritage)として認定し、社会に周知し、文化的遺産として次世代に伝えるとともに、我が国における今後の船舶海洋技術の幅広い裾野を形成することを目的としています。
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過去のふね遺産の認定例(一部)
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認定案件 |
所有者 |
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「日本丸」 機関搭載浮揚状態で現存する最古の日本建造練習帆船 |
横浜市 (帆船日本丸記念財団管理) |
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「川崎造船(株)第1ドック」 難工事を克服した、日本人技術者による神戸港初のドライドック |
川崎重工業(株)神戸工場 |
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「市川造船所造船資料」 幕末から昭和にかけての造船技術の変遷を伝える図面、図書、工具類一式 |
伊勢市 |
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「三重津海軍所跡」 幕末の我が国の造船事情を今に伝える遺構群 |
佐賀市(資産管理者) |
2 明石型生船とは
明治38年に明石の活魚仲買商の中部幾次郎が考案した石油発動機を搭載し、生簀を備えた運搬船です。船型は直立船首で大きなシアーラインが特徴です。凌波性に優れ、荒天時でも運航可能でした。後に「明石型生船」と名付けられたこの船の登場で大量消費地の大阪への運搬時間が大幅に短縮されました。瀬戸内海を中心に建造され、わが国の造船業、発動機産業の発展にも寄与しました。これまで明石市では市民団体と協力して明石型生船に関する調査研究に取り組み、その成果を報告書として発行しています。今回認定されたのは下記の残存部品、模型、台帳を含む明石型生船の歴史・造船に関する資料です。現在、明石市立文化博物館の1階常設展示室に認定資料の一部を展示しています。

3 認定の経過
令和7年5月19日 ふね遺産審査委員会の開催
令和7年6月16日 日本船舶海洋工学会ホームページにて認定公表
令和7年9月24日 認定書授与式
令和7年10月14日より26日まで文化博物館2階ギャラリーにて記念展を開催
(参考)
日本船舶海洋工学会(第9回ふね遺産認定のお知らせ)https://www.jasnaoe.or.jp/enlightenment/funeisan/09.html
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