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更新日:2018年2月20日

施政方針・所信表明

市政運営の基本姿勢やまちづくりの取り組み方針などについて述べた施政方針と所信表明をご覧いただけます。

施政方針

平成30年度施政方針

はじめにーやさしいまち明石

 本日、平成30年第1回定例会(3月議会)の開会に当たり、平成30年度予算案並びに関連諸議案のご審議をお願いするに際しまして、市政運営に臨む所信を明らかにし、市議会議員各位をはじめ、市民のご理解とご賛同を賜りたいと存じます。

 まず、二元代表制のもとで、共に市政の発展に取り組む市議会議員の皆さまにおかれましては、日頃より多大なるご尽力をいただいておりますことに、深く敬意を表する次第です。

 あわせて、皆さま方から様々な場面におきまして、温かいご支援をいただいておりますことに、心から厚くお礼申しあげます。

 私が市長に就任してから、間もなく8年目を迎え、2期目の総仕上げの年になります。この間、生まれ育ったふるさと明石への熱い思いを胸に、まちの更なる発展に向け、強い決意で、市民目線の市政運営に取り組んでまいりました。

 時代状況や国内外の大きな流れに鑑み、国や県の動きをただ漫然と待つことなく、市民に最も近い自治体として、人にやさしい政策を迅速、かつ総合的に推進してきたところです。

 とりわけ、こどもの医療費や第2子以降の保育料の完全無料化、待機児童の解消をはじめとする「こどもを核としたまちづくり」に力を注いでまいりました。

 また、障害者配慮条例や手話言語・障害者コミュニケーション条例の制定、さらには、無戸籍者や犯罪被害者への支援など、障害者、こども、高齢者をはじめ、誰もが安心して暮らすことができる「やさしいまち・明石」の実現に向け、市民に寄り添った温かい施策の実施に努めてきたところです。 

 こうした本市の「ひと」を大切にした施策の積極的な展開は、多くの人々に選んでいただけるまちの魅力ともなり、近年の加速度的な人口増加という大きな成果にもつながってまいりました。

 人口の増加に伴い、市税収入の増加やまちの賑わいの向上、また、地域経済の活性化など、様々な場面におきまして、波及効果が表れており、着実に拡大傾向にあります。

 明石市では、やさしい施策の重点的な展開により、今まさに「まちの好循環」が拡大し、まちがどんどん良くなり、更に発展しつつあると、確かな手応えを実感しているところです。

 これからの地域社会のあるべき姿をしっかりと示し、全国のモデルとなる普遍的な施策を先駆的に実施し、幅広く発信し続けてきたことにより、本市のまちづくりは、国や他の市区町村、また、多くの方々から大いに注目されております。

 本市のやさしい取り組みが人々の心を動かし、この明石の地から、やさしい社会に向けた動きが大きく広がりつつあるところです。

 私はこれに意を強くし、やさしい社会の実現につながるまちづくりを今後更に加速させてまいりたいと考えております。

 

好循環の拡大

 本市の人口は、平成11年をピークに長らく減少、停滞傾向が続いておりました。しかしながら、平成25年からは一転、5年連続で増加しております。

 昨年は、毎月200人近くの市民が増え続けたことに伴い、本市の総人口につきましては、昨年、18年ぶりに過去最高人数を更新いたしました。

 本年に入りましても順調に拡大傾向が続いており、2月1日時点の人口は、296,707人となっております。

 また、昨年は、前年の3倍以上、一昨年の5倍近くとなる急激な人口の伸びとなりました。

 昨年1年間の増加数は、2,380人となり、関西では大阪市に次ぐ2番目、全国では11番目となっております。

 近年は、特に20歳代後半、30歳代と、0歳から9歳までの年齢層が増えており、若い子育て世帯を中心に転入者の増加が続いているところです。

 また、出生数につきましても、全国的に少子化が進展し、減少傾向が続くなか、本市では平成27年から出生数が増加に転じており、昨年の出生人数は2,730人と、3年連続で増加しております。

 こどもを産み、育てたいまちとして、また、住みたい、住み続けたいまちとして、多くの人々に明石が選ばれ、着実に人口が増加しており、このことがまちの賑わいの拡大となり、持続的な発展につながる喜ばしい状況が続いております。

 長らく下落が続いていた明石の公示地価は、平成26年から上向き傾向となり、また、市の税収につきましても、個人市民税や固定資産税の増により平成25年度から6年連続で伸びが続くなど、人口増加が継続、拡大するに伴い、地域経済や市の財政への好影響も順調に拡大してまいりました。

 更に喜ばしいことに、明るい話題も数多く続いているところです。

あかし市民図書館 明石の玄関口である明石駅前の一等地には、待望の新たな市民図書館を開設して1年が経過いたしました。来館者は、100万人を超え、前年の約4倍、また、本の貸出冊数も約2倍と、大きく利用が伸びております。

 利便性の高さもあり、また、明石公園を一望できる景観も相まって、通い続けたくなる文化の薫り高い空間として市内外の多くの方々に親しまれ、大変好評を博しているところです。

 「本のまち明石」を象徴する文化の拠点として、多くの市民が日常的に本に親しみ、幅広い世代の皆さんの心や日々の生活がより豊かなものとなるよう、今後も更に充実を図ってまいります。

 同じく明石駅前に設置いたしました「あかしこども広場」につきましても、こどもを健やかに育むとともに、子育てを幅広くサポートする場として、こどもや子育て層の間にしっかりと位置付いております。連日多くの親子が訪れる人気の施設として大いに賑わい、楽しくご利用いただいているところです。

 再開発ビル全体につきましては、高い評価の公共施設をはじめ、駅前広場の再整備などと相まって、駅前の再開発ビルにはオープンしてから延べ800万人の方々が訪れるなど、同ビルを中核とする周辺地区を訪れる方は、以前に比べ約4割増加し、波及効果が着実に表れています。

 さらには、明石のまちの魅力が向上し、まちの賑わいと元気の向上へと確かな広がりを見せております。

 また、昨年11月には、ご当地グルメを通じた全国的なまちおこしの祭典「2017西日本B-1グランプリin明石」を明石公園で開催し、各地から大勢の方々にお越しいただき、大変な活況となりました。西日本B-1グランプリin明石

 「やさしいB-1グランプリ」をテーマに、世代や障害の有無に関わらず誰もが参加しやすいイベントとして様々な配慮を提供し、障害の当事者は、運営を支えるスタッフとして、あるいは観客として、各自の思いに応じて大会に参加いただきました。

 2日間にわたり1,000人を超えるボランティアの協力も得て、まちのみんなで一緒につくるやさしい大会となり、これからのやさしい社会につながる大きな成果を収めることができました。

 私は、こうしたやさしいまちへの取り組みや、まちの賑わいを、市域全体への活性化につなげ、まち全体にやさしさと、元気や笑顔を広げ、明石のまちを更に発展させていきたいと強く意識しております。

 大変嬉しいことに、これまで地区ごとに差があった人口の増減につきましても、昨年、市内の全地区で増加となりました。

 各地域で賑わいが増え、活気のある明るい雰囲気が広がっています。

 今後も市内全域の活性化を目ざし、市民ニーズに寄り添いながら、新年度も積極的、かつ、重点的な施策展開を図ってまいります。

 

中核市への移行

 本市は本年4月、中核市となり、まちとして一段上の新たなステージに移行いたします。

 言うまでもなく、移行の目的は市民サービスの更なる向上であります。移行に当たりましては、財源の確保や職員の配置など、様々な課題はありましたが、市民第一の考えのもと、中核市への移行に取り組みました。

 おかげさまで、市議会のご理解はもとより、県のご協力をいただきながら、全庁一丸となって取り組み、いよいよ実現する運びとなりました。

 中核市への移行により、県から2,000項目に及ぶ事務が移譲され、市の権限と責任が大幅に拡大いたします。

 このことを単なる県から市への窓口の変更で終わらせることなく、既に市で実施している事務も合わせ、よりきめ細やかな質の高い市民サービスの提供につなげてまいります。

 主な取り組みといたしまして、まず4月から、市立のあかし保健所を開設し、運営を開始いたします。

 「一人ひとりの命と健康を、地域一体で支える」を基本方針として、これまでの県の保健所と市の保健センターの業務を一元化し効率化を図ることにより、感染症や食中毒への対応を強化するとともに、地域で活動する様々な関係機関と連携し、難病患者や、精神障害者の地域生活を積極的に支援するなど、迅速かつ質の高い保健衛生サービスを提供してまいります。

あかし動物センター また、「人と動物の共生によるぬくもりとやすらぎのあるまち明石」を基本方針とした、(仮称)あかし動物センターを設置し、運営を開始いたします。

 犬や猫の引取りや返還譲渡など、動物の命を大切にしながら、人も動物も共に住みやすいまちの実現に向け、施策を展開してまいります。

 更に、来年4月には、関西の中核市では初となる児童相談所を開設いたします。

 「あかしのこどもはあかしで守る」の強い信念のもと、こどもの命と権利、未来を守るセーフティネットとして有効に機能できるよう、施設整備と体制確立の両面において、着実に準備を進めているところです。

 一人ひとりのこどもに行政として、また、まち全体でしっかりと責任を持ち、すべてのこどもが健やかに育つ日本を代表するまちとして、これからも全力で、真摯に取り組みを進めてまいります。

  

やさしいまちづくり

 次に、「やさしいまちづくり」です。手話フォン

 本市では、高齢者やこども、また、障害の有無などに関わらず、誰もが暮らしやすい共生社会の実現に向けた取り組みを、行政のとりわけ重要な責務として、重点的に推進してまいりました。

 全国初の手話言語・障害者コミュニケーション条例の制定や、障害者への合理的配慮の促進、また、先般、日本財団の協力を得て、全国の自治体で初となる手話フォンの設置など、他都市に先駆け、積極的な施策展開を進めてきたところです。

 さらには、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会を契機に、「ユニバーサルデザインの街づくり」と「心のバリアフリー」に向け、地域主導で先進的、かつ、総合的な取り組みを実施する自治体として、昨年12月、国から「共生社会ホストタウン」に登録されました。

 全国で6つの登録自治体のうち、関西では唯一、明石市が登録されています。これを機に、やさしいまちづくりをこれから更に加速してまいります。

 そこで新年度は、4つの重点的な取り組みを進めてまいります。

 こどもに関する分野におきましては、まず「待機児童完全解消プロジェクト」を最優先で取り組みます。

 本市では、人口も赤ちゃんも増え、非常にありがたい状況です。反面、待機児童の解消につきましては、待ったなしの状況にあります。

 今後の幼児教育の無償化や子育て世帯の転入増など、保育需要の更なる拡大の流れも踏まえ、新年度中に2,000人規模の受入枠の拡充を行い、来年4月の待機児童の完全解消を目ざしてまいります。

 このため、JT跡地や卸売市場の一部を活用し、市有地における大規模保育所の整備や、市立幼稚園における3歳児保育と預かり保育の拡充を行います。

 あわせて、保育の質をしっかりと確保するため、保育士の処遇改善などの様々な保育士確保策を継続するとともに、新たに(仮称)保育士総合サポートセンターを設置するなど、保育士の確保と質の向上に継続して取り組んでまいります。

 なお、保育士の確保につきましては、待機児童対策を図る中で、根幹となる極めて重要な課題でありますことから、今後も、国・県はもとより、他都市の動向等を注視しながら、更なる充実・拡大に向けて、前向きな検討とすみやかな実施を行ってまいりたいと考えております。

 2点目は、やさしい社会の実現に向けた「やさしいまちプロジェクト」です。

 犯罪被害者等に対する支援につきましては、新たに損害賠償請求権の消滅時効を中断させるための再提訴等に係る費用を支援するとともに、立替支援金の拡充を図るなど、犯罪被害者等が受けた被害を軽減、回復し、当事者の視点に立った支援の充実を図ります。

 また、共生社会の実現に向け、誰もが暮らしやすいまちづくりを一層推進してまいります。

 市民参加型のユニバーサルモニター制度の活用や、ユニバーサル交流イベントの実施、さらには、市民への啓発講演会、事業者への理解研修など、幅広い層に向けた取り組みを継続的に実施してまいります。

 ハード面、ソフト面のそれぞれで取り組みが深まるよう、「ハードも大事、ハートも大事」をしっかりと意識しながら施策を展開してまいります。

 更生支援につきましては、罪を犯したことで社会から孤立し、再犯に至ることのないよう、関係機関と連携し、支援を必要とする人に、よりきめ細やかな対応を行うとともに、地域と一緒に実効性のある支援を行うため、全国初となる「再犯防止・更生支援条例」の制定を目ざし、検討を積み重ねてまいります。

 更に、誰もが安心して地域で暮らすことができるやさしい社会の実現に向け、日常生活において困難な状況にある市民を総合的、包括的に支える「地域総合支援センター」を市内6カ所で本格稼働いたします。

 高齢者や障害者、こどもなどに関する相談を分野横断的に対応するとともに、公的支援と地域住民による支え合いが連動した体制を整備いたします。

 また、認知症対策を拡充し、新たな支援策を実施いたします。認知症を早期に発見し、速やかに適切な医療、介護へ繋げる支援事業を開始いたします。

 加えて、認知症高齢者等を介護する家族の負担軽減につながるよう、緊急時にショートステイが利用できる介護体制を整えてまいります。

 そして、誰もが安全で快適に鉄道を利用できるよう、市内鉄道駅へのホームドアの設置を促進してまいります。

 新年度はJR明石駅3・4番線での昇降式ホーム柵の工事に着手するとともに、JR西明石駅5・6番線での設置に向けた取り組みを開始いたします。

 次に3点目は、「食」を通じたセーフティネットを充実、拡大する「みんなの給食プロジェクト」です。

 本年4月から本格稼働する中学校給食センターを活用し、高齢者などにも温かい食事を提供するとともに、生活面と健康面を見守る取り組みを実施してまいります。

 まず新年度は、モデル事業として、ひとり暮らし高齢者等への昼食提供を開始し、見守りや孤立防止に加え、精神的ケア、介護予防にもつなげてまいります。

 4点目は、情報発信の分野における「やさしいまち・明石の創造発信」です。

 来年の市制施行100周年、また、明石城築城400周年に向け、まちの賑わいや市全体での機運を高めていくとともに、B-1グランプリ全国大会の誘致に向けた検討など、準備を進めてまいります。

 また、出前講座をはじめ、様々な取り組みを通じ、市内外の幅広い世代に明石のまちの魅力や、「やさしいまちづくり」を発信いたします。

 明石への関心を高め、愛着を深めてもらい、明石のまちのサポーターを一人でも多く増やすことで、「やさしさ」が明石から広がり、次の世代にもつながるよう、努めてまいります。

 

各分野の取り組み

 これらの重点的な取り組みに加え、暮らしやすいやさしいまちに向けた主な取り組みにつきまして、分野ごとに紹介いたします。

 まず、健康・福祉分野です。

こども食堂 「こどもを核としたまちづくり」を引き続き重点的に推進していくとともに、誰もが安心して暮らすことができる環境を整えてまいります。

 すべてのこどもの健やかな育ちを応援する新たな組織として、「(仮称)あかしこども財団」を設立いたします。こども食堂の運営支援や里親、ボランティアの育成を行うとともに、行政、地域、民間団体等をつなぎ、こどもを総合的に支援するネットワークの構築を行ってまいります。

 明石で暮らすすべてのこどもが、より家庭的な環境で生活できるよう、1人でも多くの方に里親になっていただくため、里親スタート支援や里親コンシェルジュ活動の強化など、里親への個別支援体制を充実いたします。

 加えて、関係機関との連携強化を図るとともに、フォーラムの開催など幅広い啓発活動を展開することにより、就学前の乳幼児里親委託率100%を目ざしてまいります。

 また、妊娠期から切れ目のないこども・子育て支援を更に強化し、現在行っている全妊婦の面接、妊婦相談や訪問、新生児訪問に加え、新たにデイサービス型とアウトリーチ型の産前産後サポート事業を開始いたします。

 また、新生児訪問において、質問票を活用した支援を行い、母親の心身の健康維持とこどもの健やかな成長を支えてまいります。

 更に、ひとり親家庭における生活の安定と自立促進、また、児童の健やかな成長のため、児童扶養手当の毎月支給となる貸付事業を行うとともに、家庭訪問型の相談支援や家庭育児支援の実施など、日常生活における支援を拡充いたします。

 また、障害者等の歯科診療につきまして、既存設備の老朽化と当事者のニーズを踏まえ、市民病院の敷地内に移転し、診療時間の拡充や市民病院との連携を図るなど、診療体制の一層の充実に向けた検討を進めてまいります。

 次に、教育・文化分野です。

 これからの明石を担うこどもたちが、健やかに成長し、ふるさと明石から未来にはばたくことができるよう、きめ細やかで、質の高い教育環境を整えてまいります。

 本年4月からは、市内の全中学校におきまして、給食を開始いたします。成長期にあるすべての中学生に、バランスの取れた温かい昼食を提供するとともに、食事に関する正しい知識や、望ましい食習慣を養うなど、食育の推進も図ってまいります。

 「本のまち明石」の取り組みにつきましては、誰でも、いつでも、どこでも、手を伸ばせば本に届く「本のまちづくり」をより一層拡充してまいります。

 乳児の4か月健診時における絵本の読み聞かせなど、赤ちゃんの心を育む「ブックスタート」に加え、新たに3歳児健診時に、相談を行いながら絵本を手渡す「ブックセカンド」や、幼稚園教諭・保育士を対象とした明石市オリジナルの「(仮称)保育絵本士」の養成を開始いたします。

 また、こどもたちの本に出会う機会を増やすため、希望する放課後児童クラブへ図書館から本を貸し出し、クラブの間で循環させる「放課後ブックサークル」を本格的に開始いたします。

 更に、本を通して文化の薫り高いまちづくりを促進するため、(仮称)本のまち推進委員会を創設し、条例の制定に向けた取り組みを進めてまいります。

 地域ぐるみでこどもの豊かな学びと健やかな育ちを支える活動につきましては、地域、家庭、学校が連携してこどもたちの健全な育成を推進するコミュニティ・スクールを実施する小学校を拡大してまいります。

 また、すべての児童が放課後等を安全、安心に過ごせるよう、放課後児童クラブにつきまして、夏休み期間の対応を拡充するなど、育成内容の充実と運営体制の強化を図ってまいります。

 加えて、いじめや不登校、虐待、貧困など、こどもの様々な状況に対応し、こどもが安心して学び、将来の夢に向かって挑戦できるよう、支援体制を拡充いたします。

 さらには、新年度から、中核市移行により、教職員の研修権が市に移譲されます。明石のこどもたちを育む、より質の高い教育の提供を目ざすとともに、こどもたちを取り巻く様々な教育課題への適切な対応ができるよう、教育部門だけでなく市の各局とも連携し、効果的な研修を実施してまいります。

 次に、産業・観光分野です。

 明石のまちの更なる活性化に向けて、明石の強みである地域資源を有効に活用してまいります。

 明石の農水産品のブランド力をより一層向上させるため、国内はもとより、海外での「食」イベント等に積極的に参加し、明石産品や明石の食文化に関する情報発信に努めてまいります。

 また、地産地消などの消費拡大に加え、関係機関とも連携を深め、引き続き東南アジアでの流通の拡大を図るなど、販路の一層の拡大と強化を目ざしてまいります。

 次に、生活・環境分野です。

 地域の特性に応じた小学校区単位のまちづくりを一層推進していくため、地域に根ざした活動の拠点となるよう、小学校区コミセンの地域移管を推進してまいります。

 また、現在のごみ処理施設の老朽化への対応といたしまして、将来にわたるトータルコストの低減も考慮し、旧大久保清掃工場跡地における新たな処理施設の建設に向けて、取り組みを進めてまいります。

 消費者被害につきましては、誰もが無関係ではなく、ますます複雑多様化しており、市民の生活に重大な影響を及ぼします。

 市民一人ひとりをしっかりと守るため、消費生活相談をより専門性の高い、充実したものとするとともに、高齢者を対象とした出前講座、若年層からの啓発の実施など、消費者行政の一層の強化を図ってまいります。

 次に、都市基盤整備分野です。

 西明石におきましては、地域共通の課題の解決に向け、まず、旧国鉄清算事業団用地の具体的な活用について、JR西日本など、関係機関との協議を進めてまいります。

 また、西明石地区や大久保地区における渋滞緩和を図るため、山手環状線や江井ヶ島松陰新田線の整備を進めるなど、都市交通の円滑化に向け幹線道路の整備を進めてまいります。

 魚住地区におきましては、ため池の再整備により生み出された約5.4ヘクタールの土地を活用し、球技場や各種スポーツのできる多目的広場等を備えた運動公園を整備し、市民の憩いの場を創出いたします。

 住宅密集地等におきましては、良好な住環境と安全性を確保するため、狭あい道路の改善に向けた整備を拡充してまいります。

 また、JRの南畑踏切につきましては、代替施設としてエレベータ付きの横断歩道橋の整備に向けて取り組むなど、市内の踏切の安全対策を順次進めてまいります。

 最後に、行政経営分野です。

 今年度取得した大久保のJT跡地につきましては、市民サービスの向上のため有効に活用し、公共公益施設を整備するとともに、良好な住環境を誘導するなど、周辺と調和のとれたまちづくりを進めてまいります。

 ふるさと納税につきましては、返礼品のラインナップを強化し、明石を代表する産品や市内企業の優良製品などにより、明石の魅力を全国の方々に実感していただくとともに、明石の応援団を増やすことで、歳入の確保にもつなげてまいります。

 また、本年1月1日現在の住民基本台帳人口が30万人以上となったことから、政令で事業所税の課税団体に指定され、7月より課税を開始することとなりました。対象となる事業者には丁寧に周知を行い、円滑な運用に努めてまいります。

 こうした様々な取り組みにより、あかしのまちの魅力を拡充し、賑わいと笑顔のあふれる明石であり続けるためには、持続可能な行財政構造を構築し、今後も中長期的な収支均衡を図る必要があります。

 そのため、選ばれるまちに向けた施策を積極的に展開し、まちの賑わいや経済の活性化による、一層の税収の確保を図ります。

 また、一方で、新年度から、学校、幼稚園、保育所等132の市有施設を包括的に管理する委託制度を導入するなど、経費の更なる削減に取り組み、財政の健全化を進めます。

 また、市の組織体制につきましては、中核市として円滑に行政運営ができるよう、昨年4月に大幅な組織改正を行い、滞りなく準備を進めてまいりました。

 社会状況の変化に伴い多様化する市民の期待に応え続けるため、組織体制の見直し、集約化等につきましては、今後も機を逃すことなく適宜実施し、常に効率的・効果的な形へと改善を図り、より一層の市民サービスの充実に努めてまいります。

 

新年度予算の概要

 平成30年度の予算の全体像につきましては、一般会計予算では、歳入の基本となる市税収入が6年連続で増加するなど、一般財源の増加が見込まれます。

 一方で、歳出につきましては、中核市移行に関係する経費や、JT跡地の取得に要する経費、待機児童緊急対策に要する保育所等運営・整備費の増加等により、過去最大規模の予算となっております。

 平成30年度の予算総額につきましては、

一般会計 109,350,269千円
特別会計 67,980,770千円
企業会計 22,322,195千円
合計 199,653,234千円

としております。

 

まちづくりへの思い

 本市は4月から、中核市として新たなステージに移行し、より幅広い分野で権限と責任を持ち、市民に身近なところで、質の高い総合的な市民サービスが提供できる自治体となります。 ユニバーサル交流会

 今後、更に安定してまちを発展させ、より暮らしやすいまち、そして、誇りを持って住み続けたいと思えるまちをつくることへの、責任の重さを改めて強く感じているところです。

 来年は市制施行100周年、明石城築城400周年を迎え、その翌年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。これから歴史的な節目を迎えるに当たり、市民と共に、取り組みを更に加速させてまいります。

 とりわけ本市の「やさしいまちづくり」が、今の市民はもとより、次の世代へ、また、各地へと大きく広がり、まちや人々の明るい未来につながるよう、着実に成果を積み重ねてまいりたいと考えております。

 このため、議会をはじめ市民のご理解をしっかりいただきながら、国や県との緊密な連携を、より一層確かなものとし、同じ思いを抱く関係機関や各自治体とも手を携え、連携を深めながら、共に力強く前に進んでいく決意であります。

 皆さまにおかれましては、引き続きお力添えを賜りますよう、改めてお願い申し上げます。

 以上、平成30年度の予算の提案に当たり、予算案の大要と所信の一端について申し上げました。どうかご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

過去の施政方針

所信表明

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お問い合わせ

明石市政策局政策室

兵庫県明石市中崎1丁目5-1

電話番号:078-918-5010