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更新日:2024年1月24日

アルコールについて

アルコールの適量について

節度ある飲酒量とは、1日平均純アルコールで約20g程度の飲酒のことです(健康日本21より)。
■女性は男性よりも少ない量(10g)が適当です。
■少量の飲酒で顔面紅潮をきたすアルコール代謝能力の低い人は更に少ない量が適当です。
■65歳以上の人は、より少量の飲酒が適当です。
■飲酒習慣のない人に対しては、適量であってもこの量の飲酒は勧めないようにしましょう。

種類別の適量について

酒類 ビール 酎ハイ 清酒

ウイスキー、
ブランデー

焼酎 ワイン
度数 5% 7% 15% 40% 25% 12%

適量

(純アルコール量)

男性

(20g)


女性

(10g)

500ml
(中ビン1本)


250ml
 

350ml
(1缶)


175ml
 

180ml
 


90ml
 

60ml
(ダブル)


30ml
(シングル)
100ml
 
50ml
 
200ml
 
100ml
 

酒類イラスト

計算してみよう!自分の純アルコール摂取量

 

摂取量(ml)×度数または%/100×0.8(比重)=純アルコール量(g)

例えば…

5%のビールを500ml摂取した場合⇒500(ml)×5%/100×0.8=20(g)

女性の飲酒と健康

女性イラスト女性は肝臓の大きさが男性より小さく、アルコール代謝能力が男性の3/4程度しかないため、肝臓にかかる負担が大きくなります。肝障害、肝硬変に至る飲酒量は、男性の2/3程度であり、飲酒が習慣化してからアルコール依存症発症までの期間は、男性よりも女性の方が短いと言われています。また、アルコールは女性ホルモンを介して乳がんリスクを高める可能性が指摘されています。これらの理由により、女性のアルコールの適量は男性よりも少ない量となっています。
さらに、妊娠中の飲酒は胎児の発育の妨げになります。授乳中の飲酒は母乳を通じてアルコールが赤ちゃんに移行しますので、飲酒は控えましょう。

子どもの飲酒と健康

子ども顔イラスト青少年期からの飲酒が深く関わるのが、アルコール依存症です。20歳以上から飲み始めた場合に比べ、15歳以下からお酒を飲み始めた場合の方が依存症になりやすいといわれています。また若年性のアルコール依存症になると断酒することが困難です。若いうちからの飲酒は、脳を萎縮させ、第二次性徴が遅れるなどの健康被害も大きいため、子どもには飲酒させないようにしましょう。

高齢者の飲酒と健康

高齢者顔イラスト過度の飲酒は、脳血管障害・骨折・認知症といった疾患の強力なリスク因子であり、いずれも寝たきりの主要な疾患となっており、高齢者にとって過度の飲酒は健康寿命に影響を及ぼします。高齢期の特徴として自身の退職や配偶者の死などのライフイベントが飲酒量を増やすきっかけが多くあります。健康的な生活習慣を維持し、「節度ある適度な飲酒」を守ることが肝要です。

アルコールの飲みすぎが及ぼす影響~アルコールと病気~

肝臓病

アルコールの飲みすぎは、肝臓・すい臓・腎臓など様々な臓器に悪影響を与え、病気を発症するリスクがあります。なかでも肝臓病は高い頻度で起こります。
飲みすぎにより、肝臓でアルコールの代謝が追いつかず、中性脂肪(トリグリセリド)となって肝臓にたまった状態を脂肪肝といいます。さらに飲酒を続けるとアルコール性肝炎に、次に肝硬変というように症状が進行していきます。飲酒量が多いほど、また飲酒期間が長いほど起こりやすくなります。
肝臓は、自覚症状が出にくい臓器といわれています。気づかない間に病気が進行している場合がありますので、定期的に健診を受けて、早期に発見することが大切です。
肝臓に負担をかける飲酒をしている場合、血液検査では、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ(ガンマ)GTPが基準値より高くなります。血液検査結果を確認しましょう。

その他にも・・・

急性膵炎や慢性膵炎、高尿酸血症(痛風)の原因として、長期にわたる飲酒が大きな割合を占めています。過度の飲酒は、中性脂肪を増加させ、脂質異常症(高脂血症)の発症リスクを高めます。また、インスリンを分泌する膵臓の働きを阻害し、糖尿病さらに高血圧などの生活習慣病を引き起こし、重篤な脳血管疾患や心筋梗塞、がんなどの発症につながります。

急性アルコール中毒

短時間に大量に飲酒すると、体内のアルコール濃度が急速に高まり、意識を失ったり、嘔吐、血圧低下、呼吸数低下などを起こします。死に至ることもありますので、“イッキ飲み”は絶対にやめましょう。

アルコール依存症

アルコールは、依存性のある薬物のひとつです。飲酒を続けて、精神的にも身体的にもアルコールに依存し、自分の意思で飲酒のコントロールができなくなる状態をアルコール依存症といいます。過度の飲酒は、肝臓や膵臓だけではなく、脳や神経などの様々な器官に悪影響を及ぼします。さらに、社会生活を送るなかで、仕事上では遅刻や欠勤、仕事効率が落ちるなどの問題、人間関係では、家族をはじめ友人関係でのトラブルが生じる恐れがあります。それらの問題から逃れるため、さらに飲酒するという悪循環に陥りがちです。アルコールの問題で困難を感じておられる方や家族の方は、ぜひ専門の医療機関や相談機関にご相談ください。

☆アルコール依存度チェック(新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト/新KAST)(外部サイトへリンク)

アルコール依存症についての相談機関

あかし保健所相談支援課(こころの相談ダイヤル) TEL:078-918-5401
兵庫県立精神保健福祉センター(外部サイトへリンク)

来所相談予約:
TEL:078-252-4980

電話相談:TEL:078-252-4987

公益社団法人全日本断酒連盟(外部サイトへリンク)

TEL:078-578-6312

(NPO法人兵庫県断酒会)

 

 

 

お問い合わせ

明石市福祉局あかし保健所健康推進課

明石市大久保町ゆりのき通1丁目4-7 あかし保健所

電話番号:078-918-5657

ファックス:078-918-5440