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更新日:2022年3月25日

事故から10年~「安全・安心の誓い」平成23年7月21日の取り組みについて

平成13年に起こった、「明石市民夏まつり事故」「大蔵海岸砂浜陥没事故」の二つの事故から10年という節目の年を迎え、明石市として、事故の教訓をいつまでも風化させることなく、安全・安心文化を継承していくため、職員全員が『安全・安心の原点』に立ち返ることを主題とし、下記の取り組みを実施しました。

主な取り組み内容

(1)安全・安心啓発コーナーの設置

事故後の本市における安全への取り組みをパネルで紹介するコーナーを、市防災センター内に設置しました。

防災センター「安全・安心啓発コーナー」施設案内のページ(別ウィンドウで開きます) (外部サイトへリンク)

(2)職員・来庁者による黙とう

お亡くなりになられた方々のご冥福を改めてお祈りするとともに、今後の安全・安心のまちづくりを誓い、職員とご来庁の皆様で、正午に1分間の黙とうを捧げました。

(3)安全・安心のまちづくり研修会

若手職員が事故後の市の取り組みを通して、改めて今後の安全・安心のまちづくりを考える契機とするため、講師に前防災安全担当理事の大野康則氏を迎え、事故後に入庁した職員約70人を対象として、研修会を実施しました。

(4)安全・安心の誓い

事故が起こった大蔵海岸で、市長以下管理職約300人が参加し、二度とこのような悲しい事故を起こさないこと、そして、これまで進めてきた安全・安心の取り組みを緩めることなく着実に進めて行くことを誓いました。

安全・安心宣言(市長)

平成13年7月21日、ここ大蔵海岸を会場にした「明石市民夏まつり」において、雑踏事故が発生し11名の方が亡くなられ、247名の方が負傷されました。また、同じ年12月30日に、この砂浜で発生した陥没事故により、幼い少女が亡くなられました。

事故から10年の歳月が経過する中、私たちは、この二つの事故の教訓を胸に刻み決して風化させてはなりません。

ここに、職員全員が原点に立ち返り、これまで取り組んできた再発防止、安全管理の徹底による「安全・安心のまちづくり」を継承し、発展させることを宣言します。

平成23年7月21日
明石市長 泉 房穂

市村防災安全担当理事訓話

10年前に痛ましい2つの事故が起こった現場に立ち、この事故を「決して忘れない」、「絶対に繰り返さない」という強い思いを新たにしています。

ここ大蔵海岸での事故を教訓として、明石市は、これまでに防災安全課の新設、防災安全担当理事の配置、「リスク管理者制度」の創設等により、安全管理体制の強化に努めてきました。

そうした組織や制度面での強化に加え、職員一人一人の危険回避に対する意識の向上によって、明石市には「安全・安心文化」が着実に育ってきたと強く感じるところであります。

私もこれまでヘリコプター操縦士として30年以上携わってきましたが、毎日が「死」との隣り合わせでした。この間、何件もの事故が発生し同胞を亡くして参りました。

エンジントラブルをはじめ、ワイヤー1本・ねじ1本の締め付け不足が事故に直結し、そのまま「死」に繋がります。従いまして、飛行に際してはチェックリストによる点検・確認を毎回繰り返すとともに、愚直なまでに基礎的・基本的事項を徹底し、体に習性化していきます。そして、一日、一日を無事に送れ、安全であることに感謝して勤務してきました。

しかしながら、安全はこれで十分と言えるものではありません。したがって、安全に対して責任を持つ我々は、常に意識を持ち続け、努力を積み上げ続けねばなりません。

全ての事業に対して、常に検証・確認し、分析・研鑽を重ね、気付いたことは意見具申し、不断の観察により、明石市役所に「安全・安心文化」を確立させることが、今、私たちに課せられた使命であります。

平素安全であることを意識し、不断の基本・基礎の確行が安全の原点であります。

平素厳正に勤務し、規律心の涵養に努めた安全意識の堅持が安全の原点であります。

平素見慣れた景色の、ちょっとした変化に気付く知識や意識が安全の原点であります。

こうして、これまで積み上げてきた取り組みや意識をこれからも長く継承していかなくてはなりません。そのためには、その原点が2つの事故であったことを「決して忘れてはなりません」。

そして、一人一人が「事故を絶対に繰り返してはならない」という強い熱意と創意をもって、それぞれの業務と向き合ってもらいたいと思います。

以上、よろしくお願いします。

お問い合わせ

明石市総務局総合安全対策室

兵庫県明石市中崎1丁目5-1

電話番号:078-918-5069

ファックス:078-918-5140