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ページ番号 : 38241
更新日:2025年2月12日
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明石市は2023年に神戸市と「生物多様性を守り育てるための連携・協力に関する協定」を締結しています。9日には、2回目となる両市主催のフォーラムを明石市で開催しました。ため池や里山の豊かな生態系をどう未来に残していくかを学識者や大学生、高校生などと話し合いました。
フォーラムの第一部では、角野康郎さん(神戸大学名誉教授)による基調講演があり、「ため池は昔から人々の暮らしを支えてきた。在来種も多くおり、ため池は生物多様性を支える身近な水辺でもある。これまでかいぼりや池干しなど伝統的な管理方法で守られてきたが、近年は高齢化で維持が難しくなっている。そういった先人の知識や文化を後世に伝えていくことも大事。ため池は人と自然の共生モデルである」とお話しいただきました。
第二部では、一般社団法人のはらくらぶの大学生による環境体験学習の紹介や、明石北高校の科学探求部生物班によるネビキグサ(明石市では絶滅危惧種に指定)の生育、発芽などに関する研究発表がありました。また、神戸大学大学院の学生からは、生物調査の新しい手法として、ため池の水から生物由来のDNAを分析する「環境DNA」についても紹介していただきました。(写真は第三部)
第三部のトークセッションでは、久元神戸市長から、「里山の再生に向け取り組んでいる。その中でため池は重要な要素。ため池は人と自然が共生する世界。水路や田んぼなども含め全体として新たな価値を見出してどう再生させるか、新しい発想で都会の人にも参画してもらい考えていきたい」とお話がありました。また、ため池周辺の草刈りの省力化についての具体的な事例も紹介していただきました。
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