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更新日:2021年5月9日

撮れたて情報 2021年5月9日 海底耕耘で海の生き物が生息しやすい環境づくりを~豊かな海を取り戻すために~

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(写真)海に入れた鉄の「耕耘桁」をロ-プで曳き、海の底を耕す取り組み「海底耕耘」

5月9日、明石海峡の西側にある“鹿ノ瀬”と呼ばれる丘陵地帯で海の底を耕す作業、海底耕耘(こううん)が行われました。

海底耕耘とは、海に投入した鉄製器具「耕耘桁(けた)」をロ-プに結んで船で引っ張り、海底を耕す作業。貝などの堆積物をかき混ぜ、硬くなった土や泥・砂を掘り起こすことで、海底の環境を改善し、中にたまっている窒素・リンなどの栄養塩を海に放出する効果があり、海の生き物が生息しやすい環境を作ります。

この日は、明石市4漁業組合が、淡路西浦の2漁業組合と連携し、およそ50隻の船で“鹿ノ瀬”の一部、およそ2平方㌖の海底を耕しました。
海底耕耘は、朝5時に出港した漁船が、決められた範囲を鉄製の桁を曳いて、昼ごろまで何度も往復していました。

イカナゴのシンコ漁の不漁やノリの色落ちの原因とされる海の栄養塩不足を改善し、豊かな海を目指す取り組みの1つである海底耕耘。
兵庫県内では2004年から瀬戸内の漁協で試験的に始まり、2008年から本格化。2018年には全国トップの延べ約2300隻が作業に当たるなど、力を入れています。

林崎漁協の田沼政男組合長は「漁獲量が減ってしまっているイカナゴなどの魚たちを増やすために、漁師が協力して、これからも栄養塩を海に広げる取り組みを続けていきたい。」と話してくれました。

明石浦漁協の戎本裕明組合長は「豊かな海のために漁師として何ができるか、それを常に意識している。まだまだ時間はかかるかもしれないが、やれることは何でもやっていきたい」と話してくれました。

5月中に、明石市内5漁協でも、海底耕耘の取り組みが実施される予定です。

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縦1㍍、横1.5㍍の鉄製の「耕耘桁」で海の底をかき混ぜます

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朝早くから約5時間、約50隻の船が作業に参加

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耕耘桁をロ-プに結んで船で引っ張ります

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