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更新日:2022年5月9日

撮れたて情報 2022年5月8日 海を耕し栄養を取り戻す 鹿ノ瀬で「海底耕耘」を実施

海底耕耘2

鹿ノ瀬海域を何度も往復し、海底を耕す漁船団

ノリの色落ちやイカナゴの不漁などの原因とされる海の栄養不足を解消するため、海を耕して栄養塩を取り戻す取り組み「海底耕耘(かいていこううん)」が8日、明石海峡西沖の鹿ノ瀬海域で行われました。
朝6時過ぎに、明石市の4漁協(明石浦、林崎、東二見、西二見)と淡路市の育波浦漁協から出港した約30隻の船が鹿ノ瀬海域に集結。5本の刃がある幅1.5㍍、長さ1㍍の「桁(けた)」という鉄製用具を引きずり、約20㍍下の海底を2時間にわたって耕しました。
漁協が協力し、県内では10年以上続く海底耕耘(鹿ノ瀬海域は3回目)。
固くなった海底の土や泥、砂を掘り起こすことで、イカナゴが夏の高水温を避け潜って仮眠できる場所を増やすとともに、蓄積したリンなどの栄養塩を舞い上がらせ、魚やタコの餌となる貝類などの底生生物の増加を促す効果があると言われています。
林崎漁協の田沼政男組合長は、「すぐに効果が現われるものではないが、子や孫の代まで豊かな海を残せるよう、今後もこの取り組みを続けたい」と話してくれました。
海底耕耘は、5月10日にも淡路の4漁協で、その後は各漁協で実施される予定です。

20220508桁投入

投下場所に到着し、海底にゆっくり桁を下ろす漁師さん

20220508桁

底に付いた5本の刃で固くなった土壌を耕します

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