ホーム > 市政情報 > 広報 > 記者会見 > 記者会見 2024年(令和6年)4月1日

ここから本文です。

更新日:2024年4月5日

記者会見 2024年(令和6年)4月1日

令和6年度の新体制について

資料 記者会見資料(パワーポイント)(PDF:852KB)

市長

本日は、令和6年度の明石市の新体制についてお話しさせていただきます。明石市は、市の長期総合計画として「あかしSDGs推進計画」を策定し、「SDGs未来安心都市・明石~いつまでも すべての人に やさしいまちを みんなで~」を対話と共創で進めていきたいと思っております。

今回、人事のことについて少し触れさせていただきたいと思います。大きく3点、市長として思いを持って人事をさせていただきました。

1つ目は幹部への登用ということで、定年年齢を段階的に引き上げていく中で、役職定年制度を60歳ということで導入をさせていただきまして、その代わりに各局部長、室次長級に若い方をしっかり登用していくということで、今回は局部長に9名昇格、室次長に15名昇格しております。昨年は局部長が5名昇格、室次長6名昇格ですので、それぞれ若い職員を登用させていただいたということが一つ特徴的なことだと思っています。

2つ目は女性職員の登用ですね。局長に2名昇格させていただきまして、昨年度までは局長は女性1名でしたけれども、この4月から局長は女性3名になります。それから管理監督職への登用ということで、局長2名の下に部長1名、室長1名、課長級3名、係長級10名登用し、係長級は女性職員が37%となっております。

3つ目が技術職の充実ということで、昨年は部長に1名技術職がおりましたが、今回局部長に3名を昇格させていただきました。技術職でも局部長に上がっていくというロールモデルになってほしいという思いです。また、新規採用として土木職、機械職を4名採用させていただいています。

この3つが市長として人事の中で主に力を入れたところです。

そして、もう一つ、4つ目なんですけれども、専門職を拡充しました。ここについてはちょっと詳しくパワーポイントも作らせていただいてますけれども、まず1つ目は、ファシリテーションの専門職員をこの4月から2名採用しています。今日から着任していただいていますけれども、任期付のフルタイム職員ということで、市民との対話の場のさらなる充実ですとか、それから市民ファシリテーター、そして職員ファシリテーター、これも養成していきたいと思っていますので、このお二人に担っていただきたいと思っています。

全国から募集しまして42名応募がありました。その中からの2名採用です。まちづくりを進める中で、市民との対話を通じた合意形成の機会を増やしていくという必要がありますので、こうした市民との対話の場をさらに充実、活性化させ、市民との情報共有を図りながら、市民とともにまちづくりを進める。ファシリテーション担当の方にはそういう役割を担っていただきたいと思っています。

私も対話というのをずっと重視しながら、タウンミーティングを3月までに12回開催させていただきましたが、対話をすればするほどより新しい価値が生み出せるような、そういうご提案があったり、対話をすることでいろんな相乗効果が生まれてくるというのを実際に体験していますので、しっかりと取り組んでいきたいと思っています。

今、地域を順番に回らせていただいていまして、明石、魚住、朝霧まで行かせていただいて、今度4月が西明石、5月が大久保、6月が二見と、エリアごとの取り組みのための話を進めていきたいと思っています。

それから、2つ目の専門職が、これは県内初になりますが、障害者のジョブコーチを2名採用させていただいています。

これは、障害特性や個性に応じて能力を発揮できるように、ジョブコーチのお二人にサポートしていただくということで採用しました。障害者の採用が増えておりますので、その中で障害者採用の職員の皆さんが本当に安定して仕事をしていただけるように、このジョブコーチの方に、それぞれの特性に応じた具体的な支援を行っていただきます。

また、職場でのコミュニケーション方法についての助言や、皆さんがお仕事しやすい環境づくりを一緒に考えていくということで、ちょっとゆったりしていただけるスペースが必要ではないかということで、インクルーシブワーキングスペースというものを開設しています。西庁舎に開設をしましたので、インクルーシブワーキングスペースで連携をとっていただいたり、また、ちょっと落ちついて仕事をしたい時にはそこで仕事をしていただいたりというような、そういう居心地のよいスペースづくりを今回させてもらいました。

それから、3つ目ですね。市職員の障害者採用枠ですけれども、今回、正規職員が3名で、事務職2名、技能労務職が1名。それから任期付短時間勤務職員として20名、事務職18名、技能労務職2名ということで、採用をさせていただいておりますので、ジョブコーチのお二人にはこういう方々のサポートをしていただくことになります。

ここまでが今回の採用ですが、続きですみませんがもう一つ、正規職員の募集を開始します。「市民と共に創ろう! 明石の未来」ということで、募集職種としては事務職20名程度、福祉職5名程度、保健師2名程度、獣医師2名程度、技術職10名程度ということで募集を開始いたしますが、豊かな海づくりを進めていく中で力をお借りしたいということで、技術職として水産職を募集いたします。

4月5日から申し込みを開始します。明石市のホームページからエントリーできますので、広報していただけるとありがたいなと思っています。

一方的にお話をさせていただきましたけれども、今年度も市民との対話でしっかり課題やニーズを把握して、産官学民との共創で、誰一人取り残さない「SDGs未来安心都市・明石」をつくっていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

記者

新年度に入ったということで、市長が今年度特に力を入れたい分野や施策について教えていただけたらと思います。

市長

新しい課を作りましたので、市民とつながる課でしっかり対話をしながら、市の様々な課題を産官学共創課で解決できていくような、そういう方向性が見いだせたらなと思っています。

記者

この対話の部分ですが、どういった対話を積み重ねていきたいかというところはありますか。

市長

そうですね。昨年の5月から開始したタウンミーティングで、5月は障害者、6月は子育て、7月は高齢者、8月はこども会議、若者会議、9月はごみ減量とテーマを決めて実施したところ、本当にそれぞれに関心のある市民の方が集まってくださって、延べ700名に近い方々が来てくださいました。そういった本当に地道な対話を重ねながら地域を回っていますので、地域のそれぞれの課題も把握しながら、そこを横展開していろんな施策を、今取り組んでいる緑の基本計画であるとか、大久保、西明石のまちづくりであるとか、そういう中でもこういう対話の場をたくさん持つことで、地域の皆さんと一緒にまちをつくっていく。そういうことを積み重ねていきたいと思っています。

記者

障害者ジョブコーチという職種ですが、これは何か資格を持っている方なのでしょうか。

市長

資格としては特になく、実務経験のある方を2名採用しています。

記者

どういった実務経験ですか。

職員室長

障害者サポートの実務経験が一定年数以上ある方です。

記者

何名の応募がありましたか。

職員室長

8名です。

記者

採用は2名ですね。

市長

はい2名です。障害者雇用率の課題がありますので、そういう意味では本当に障害者雇用の体制をしっかり整えていきたいということで、やはり経験のある方にご意見をいただいたり、どういう環境を整えていけば安心して仕事をしていただけるかということも考えていくために採用しました。今回インクルーシブワーキングスペースというものを作ったのですが、そこもジョブコーチの方にいろいろご提案いただきながら良いものにしていきたいなと思っています。

記者

インクルーシブワーキングスペースは今日現在開設済みですか。

市長

はい。開設済みです。ですが、まだこれから整えていくので、今日から着任していただいている障害者ジョブコーチと一緒にお話ししながら、ほっとできる空間をということで、今は観葉植物とか花を置かせてもらっていますが、いろいろ工夫をしていき、来てくださっている方の特性に応じた形で、部屋が自在に進化できたらいいなと思っています。

記者

ファシリテーションの担当の方を2名採用ということですが、この方々はどういう条件というか、どういう能力がある方ということで募集されたのでしょうか。

職員室長

こちらも一定年数ファシリテーターとしての実務経験のある方を採用しています。

記者

ファシリテーターとしての実務というとどういったものになりますか。

市長

実際に今日から来てくださっている方は、他市でファシリテートや市民との対話の場を促進するような仕事をされてきた方と、大学や研究機関でまちづくりに関するワークショップや対話を通してのまちづくりを進めてこられた方になります。

ファシリテーターというのは難しいですかね。資格があるわけではないので。

記者

ファシリテーションというのは具体的にどういう業務になるのでしょうか。

市長

そうですね。明石市での業務としては、毎月実施しているタウンミーティングの促進役ですね。必ずタウンミーティングにはファシリテーターを置いていますので。

記者

一般論として、採用される時の条件としてのファシリテーターというのは、どういう定義で評価するのでしょうか。

市長

実際にファシリテーターという役割は、様々なワークショップやまちづくりで必要とされる役割なので、そういう経験を積んでおられる方というような位置づけですね。

記者

こちらが勉強不足なのかもしれないですが、あまり一般的な業務ではないのかなという印象があります。

市長

いろんなまちづくりや市民の合意形成等の手法の一つとしてワークショップであるとか、話し合いの場があちこちで開かれていると思うんですけれども、そこで司会をして運営をして、それぞれの方が対等の場で意見ができる、その場が前向きな場になるように持っていくような役割の人がいるのですが、そういう役割の人をファシリテーターという風に呼びます。そういう経験を積んでいる方ですね。

記者

ファシリテーターという方がいらっしゃるということは良くわかるのですが、行政の職種として、採用枠として設定するには専門的になるのではないか、ファシリテートという業務がそんなに必要性があるのかなと感じますが。

市長

まさにそうなんですけどね、まちづくりを進めるためにはやはり合意形成が大事なので、そういう手法をこれから市民や職員の中に広げていくので、そういう調整をしていただく役割も担っていただきますし、対話の場でいろいろ出てきた課題を実現させていくために、産官学で共創していく。そういう橋渡しですよね。そういうこともしていただかないといけないので、経験豊富な方に来ていただきたいということで、そういう方がいらっしゃればということで募集をさせてもらったら、まさに思っていたような方が応募してくださいました。

記者

ファシリテーター、ファシリテート担当のような職の方を自治体で置いている事例というのは他にあるんですか。

市長

今現在は分からないんですが、かつては富山県の氷見市ではあります。ファシリテーターと言わずに神戸市でもまちづくりのプラットホームみたいなのを置かれて、そういうところで活躍されているような方がいらっしゃるというのを聞かせてもらったことがあります。

記者

職種としてのファシリテーターを置いているかというところなのですが。

市長

ここは私も全国で今そういう方を置いている自治体があるかどうか把握していないのですが、珍しいとは思います。

記者

障害者ジョブコーチの方は県内初と言い切られてるのですが、ファシリテーターでそういう何か、今現在県内にそういう役職の人がいないのだと県内初と言ってもいいんですか。

市長

県内初なのかちょっとそこまで確認してないですが、多分ないと思います。

職員室長

どちらも5年間の任期付職員としての採用ですが、正規職員と同等の処遇で募集して採用しているというのは県内初だと思います。

記者

ジョブコーチは県外だったらいらっしゃるのですか。

職員室長

正規職員としての処遇ではなく採用しているというのは他団体で確認しているんですが、正規職員ではなさそうですね。

記者

素朴な疑問としてはですね、そもそも市の職員として、短時間勤務の方が20名いらっしゃることは重々承知しているのですが、正規職員は障害を持たれた方の採用そのものが3名対し、ジョブコーチが2名というのはちょっと人数バランスとしてどうなのかな、ジョブコーチの方が多くなっていないかなと感じます。

職員室長

ジョブコーチの仕事としては、今年度採用された新しい職員もなんですけれど、もともと勤務している障害のある職員に対しても相談に応じることになります。

記者

この資料にある市の職員数というのは、全部ではなくて今年度の採用が3名ということですか。

市長

そうですね。令和6年度で障害のある職員数は任期付職員も入れて66名です。

今後、法定雇用率が推移し、これから障害のある職員の方の人数が増えますので、環境をしっかり整えておかないと、受け入れだけしても本当に気持ちよくお仕事していただけませんので、そこはその年度も見据えてしっかり環境を整えていくということで、ジョブコーチの方に来ていただいております。

記者

先ほどの今年度取り組みたいというところに関連してなんですけれども、逆に取りこぼしてはいけない喫緊の課題というのでしょうか、もう手をつけなきゃいけないなとか、何か具体的にしなければいけないなみたいな、今上位にあるものは市長の中でありますか。今年度これを早速協議しないととか、何か課題みたいなことはいかがですか。

市長

課題は様々ありますけれど、そこは丁寧に進めていきたいなと思っています。議会からも様々な提案をしていただいてますので、そこはしっかり取り組みたいと思ってますし、例えば明石公園の旧図書館跡地の問題も進めていかなければなりませんので、そういう意味では、それぞれ新体制の中で体制を強化して進めていきたいと思っています。

記者

昨年の7月から、市民病院のあり方検討プロジェクトチームをやられていると思うのですが、この4月に理事として現職の市の職員を新ポストで、管理本部長ということで派遣されてると思いますが、この意図はなんですか。

市長

本当に市民病院は、明石市の市民にとって大事な病院ですので、今後のあり方をしっかり検討していく必要があると思います。昨年度は市民病院のあり方というよりも、明石全体の地域医療のあり方というのを検証させてもらいました。その中で、今後、市民病院がどういう役割を担っていけばいいかということも、ある程度明らかになりましたので、今度は市民病院そのものをどうしていくかということを、今年度は予算もつけさせていただいて検討させていただく中で、やっぱりそこは市としてもしっかり取り組んでいくということで、理事として明石市から本部長として行っていただくということでお願いをしたところです。

記者

市として市民病院に関与していくということでしょうか。

市長

関与していくというよりは、独立行政法人ですので市民病院にしっかりやっていただくのですが、市もしっかりサポートしながら一緒に考えていきたいということで、今回市の方から本部長ということで行かせていただいたということですね。

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

明石市政策局広報課

兵庫県明石市中崎1丁目5-1

電話番号:078-918-5001

ファックス:078-918-5101