「明石市ユニバーサルデザインのまちづくり実行計画」 2020年(令和2年)3月 明石市 第1編 本計画について 1 計画策定の背景 1の1 共生社会の実現を目指して ■ 明石市では「住みたい住み続けたいと思うまち」を目指し、障害の有無や性別に関わらず、こどもから高齢者まで誰にもやさしいまちづくりの取組を進めています。  2017年(平成29年)12月には、東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に共生社会の実現を目指す「共生社会ホストタウン」に登録されました。  2019年(令和元ねん)8月には、先導的な取組が評価され、「先導的共生社会ホストタウン」の認定を受けています。 ■こうしたことを受け、すべての市民が安心して暮らせるまち明石を実現するために、本市における今後の包括的指針となる「(仮称)あかしインクルーシブ条例」の制定に向けた検討を、 2018年度(平成30年)からおこなっています。国連のSDGズ(持続可能な開発目標(注1))の理念に基づき、「SDGズ未来安心都市・明石」を掲げる本市は「誰ひとり取り残すことなく助け合うまちづくり」という考えのもと、すべての人がお互いの人権や尊厳を大切にし、支えあい、誰もが生き生きとした人生を享受することのできる共生社会の実現を目指しています。 図 SDGズの特徴 普遍性:先進こくを含め、すべての国が行動 ほうせつ性:人間の安全保障の理念を反映し、誰一人取り残さない 参画性:全てのステークホルダー(注2)、が役割を 統合性:社会・経済・環境に統合てきに取り組む 透明性:定期的にフォローアップ (注1)SDGズ(持続可能な開発目標)とは、2015年(平成27年)9月の国連サミットで採択。「誰一人取り残さない」持続可能で多様性とほうせつ性のある社会の実現のため、2030年を目標とする17の国際目標。  (注2)ステークホルダーとは、地方自治体のみならず、民間企業、大学、各種団体、市民など多様な関係者。 1の2 ユニバーサルデザインのまちづくり  共生社会の実現のためには、人々の心のあり方に働きかける「心のバリアフリー」とあわせて、障害の有無や年齢・性別にかかわらず、誰もが安全で快適に移動しやすく、暮らしやすい「ユニバーサルデザインのまちづくり」を推進することが必要です。  本市においても、利用者視点に立ち、ユニバーサルデザインのまちづくりに向けた取組を進めているところです。 ユニバーサルデザインのまちづくり ●マスタープラン策定を契機とした面的バリアフリーの推進 ●当事者参画のもと、協議会による継続改善 ●駅のホームドア整備・バリアフリー化の促進 ●UDタクシーの導入促進等による外出・移動のしやすい交通体系の整備 ●合理的配慮の提供を支援する公的助成制度による飲食店・宿泊施設等の環境整備 ●ユニバーサルツーリズムの推進 心のバリアフリー ●パラスポーツ等の体験交流を中心とした市民参加型の交流イベントの実施 ●全市立しょうちゅうこう校での「アイム・ポッシブル」の活用 ●市内小学校や高齢者大学での手話体験教室やバリアフリー教室の実施 ●商業者や交通事業者を対象とした障害理解研修の実施 図 明石市の共生社会実現に向けた取組 2015年:手話言語・障害者コミュニケーション条例の制定 2016年:障害者配慮条例の制定 2017年:合理的配慮の提供を支援する公的助成制度の創設 2018年:共生社会ホストタウンに登録、(仮称)あかしインクルーシブ条例の検討 2019年:共生社会づくりの発信拠点として総合福祉センターに新館オープン、明石駅前のユニバーサルマップを発行・配布開始、先導的共生社会ホストタウンに認定、東京パラリンピック開会式1年前イベントの実施、ユニバーサルマナー検定の実施、やさしいBワングランプリ・フォーSDGズ開催 2020年:JR明石駅ホームドアの共用開始、明石市ユニバーサルデザインのまちづくり実行計画の策定、明石案内所の開設、パラリンピック聖火ビジットの開催 やじるし オリンピック・パラリンピック大会、誰一人取り残さないSDGズの取組 1の3 関係法令の整備 ■国においては、「障害者の権利に関する条約」を2014年(平成26年)1月に批准し、同年2月からその効力が発効しています。  同条約批准のための、「障害者基本法」の改正(2011年(平成23年))障害者に対する差別的取り扱いの禁止や合理的配慮の不提供の禁止等を規定する、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」の制定(2013年(平成25年))など、障害者等を取り巻く法令が整備されてきています。 ■本市においても、障害者差別解消法の施行にあわせて、「明石市障害者に対する配慮を促進し、誰もが安心して暮らせる共生のまちづくり条例(障害者配慮条例)」を制定(2016年(平成28年))しています。 1の4 バリアフリー法の改正 ■高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(以下、「バリアフリー法」という。)においては、高齢者、障害者等が異動や施設利用をする上での利便性・安全性の向上を図るため、  旅客施設・車両等、道路、ろがい駐車場、都市公園、建築物に対してバリアフリー化基準(移動円滑化基準)への適合を求めるとともに、高齢者、障害者等が利用する施設が集中する地区(重点整備地区)において、  住民参加による重点的かつ一体てきなバリアフリー化を進めるための措置等を定めています。 ■2018年(平成30年)にバリアフリー法が改正され、同法に基づく措置は「共生社会の実現」「社会的障壁の除去」に資することを旨として行われるものであることが基本理念として明記されたほか、  市町村がバリアフリー方針を定める「移動円滑化促進方針(マスタープラン)制度」が創設されるなどの改正が行われました。 1の5 「明石市交通バリアフリー基本構想」によるバリアフリー整備 ■本しにおいては、2002年(平成14年)に、旧・交通バリアフリー法(高齢者、しんたい障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律)に基づき、「明石市交通バリアフリー基本構想(以下、「平成14年基本構想」という。)」を策定しました。 ■平成14年基本構想では、3地区を「重点整備地区(注1)」に設定し、駅舎、駅前広場、歩道等の交通分野におけるバリアフリー化を進めてきました。 ■また、7地区を本し独自の「準整備地区(注2)」に設定し、バリアフリー化を進めてきましたが、その後のまちの変化やバリアフリー法の改正を受け、バリアフリー化が求められています。 重点整備地区 ・JR明石駅、山陽明石駅周辺地区 ・JR西明石駅周辺地区 ・JR魚住駅周辺地区 準整備地区 ・JR朝霧駅周辺地区 ・JR大久保駅周辺地区 ・JR土山駅周辺地区 ・山陽電鉄西新まち駅周辺地区 ・山陽電鉄林崎松江海岸駅周辺地区 ・山陽電鉄東二見駅周辺地区 ・山陽電鉄西二見駅周辺地区 図 平成14年基本構想の対象地区の位置を示した図 (注1)重点整備地区とは、旧・交通バリアフリー法に基づき、旅客施設及びその周辺の地区において重点的・一体てきに移動円滑化のための整備を行う地区 (注2)準整備地区とは、本しが独自に設定する、旅客施設及びその周辺地区において、重要度の高い整備課題、比較的低投資かつ投資効果の高い事業を実施する地区 2 本計画の策定について 2の1 計画の校正と位置付け カッコ1 計画の校正とバリアフリー法上の位置づけ 「1.計画策定の背景」を受け、本計画をバリアフリー法に基づく法定計画として策定します。 第1編は、計画策定の背景、基本理念、基本目標等の計画全般に共通する事項を定めます。 第2編は、市域全体のユニバーサルデザインのまちづくりに関する基本方針とともに、バリアフリー化の優先的な促進が必要な地区およびその地区の方針等を定め、バリアフリー法上の「移動円滑化促進方針(マスタープラン)」と位置付けます。 第3編は、バリアフリー化が特に必要な地区で、事業(公共交通、道路、交通安全、建築物、ろがい駐車場、都市公園等)を重点的・一体てきに実施することが必要な地区について、事業計画を順次策定し、バリアフリー法上の「基本構想」と位置付け、平成14年基本構想の見直しを図ります。 計画の構成 第1編 本計画について 計画策定の背景、基本理念、基本目標等の計画全般に共通する事項 第2編 ユニバーサルデザインのまちづくりを進めるための方針(マスタープラン) 市域全体の取組を進めるための基本方針、バリアフリー化の優先的な促進が必要な「移動円滑化促進地区」各地区の方針等 【移動円滑化促進方針(マスタープラン)】 第3編 事業を重点的・一体てきに実施することが必要な地区の方針(基本構想)※策定次第追記 バリアフリー化が特に必要な地区で、事業を重点的・一体てきに実施することが必要な「重点整備地区」の設定、各地区の具体的な事業内容等【基本構想】 カッコ2 関係法令・計画等との関係 計画策定に当たっては、平成14年基本構想及び2018年度(平成30年度)に策定した明石駅周辺を重点モデル地区とする「明石市ユニバーサルデザインのまちづくり重点モデル地区実行計画」を前提に、関係する法令・条例・計画との整合を図りながら、現在検討中の「(仮称)あかしインクルーシブ条例」の理念・方向性を十分に踏まえて策定します。 図 計画の構成(関係法令・計画等との関係) 国が旧・交通バリアフリー法を新バリアフリー法に改正、明石市は交通バリアフリー基本構想、2002年(平成14年)策定を見直し、ユニバーサルデザインのまちづくり実行計画(マスタープラン・基本構想)を策定 明石市ユニバーサルデザインのまちづくり実行計画には次の条例を反映する。 ・明石市障害者に対する配慮を促進し、誰もが安心して暮らせる共生のまちづくり条例(障害者配慮条例) ・明石市手話言語を確立するとともに要約筆記・展示・おんやく等障害者のコミュニケーション手段の利用を促進する条例(手話言語・障害者コミュニケーション条例) ・兵庫県ユニバーサル社会づくり推進に関する条例 ・兵庫県福祉のまちづくり条例 ・兵庫県障害者等による情報の取得及び利用並びに意思疎通の手段の確保に関する条例 明石市ユニバーサルデザインのまちづくり実行計画に反映・整合する関連計画 ・明石市ユニバーサルデザインのまちづくり重点モデル地区実行計画(2019年(平成31年)策定) 明石市ユニバーサルデザインのまちづくり実行計画には次の計画との整合を行う ・明石市第5次長期総合計画 ・明石市第3次地域福祉計画 ・明石市第5次障害者計画 ・明石市都市計画マスタープラン ・明石市総合交通計画 ・明石市みちビジョン ・第2次明石市交通安全計画 ・明石市緑の基本計画 ・明石市中心市街地活性化基本計画 ・明石市地域防災計画 ・明石市社会福祉協議会 ・第2次地域福祉活動計画 など 2の2 検討経緯 本計画の策定にあたっては、高齢者・障害者等の当事者、交通事業者、行政機関、有識者等で構成される「明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会」での議論のほか、アンケート調査、ヒアリング調査、まちあるき点検等を通して、多くの方々の意見を踏まえながら検討を進めました。 ◆2018年度(平成30年度) 10月21日 あかしユニバーサルモニターとのまちあるき点検(明石駅周辺) 2月1日 2018年度 第1回 明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会 2月から3月 市民アンケート調査<調査結果を「資料編」に掲載> 2月 当事者団体へのヒアリング調査 3月19日 2018年度第2回 明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会 ◆2019年度(令和元年度) 6月3日 2019年度 第1回 明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会 7月1日 山陽電鉄林崎松江海岸駅周辺のまちあるき点検 8月27日 2019年度 第2回 明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会 10月4日 JR西明石駅周辺地区まちあるき点検 11月8日 2019年度 第3回 明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会 12月2日 2019年度 第4回 明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会 1月21日 2019年度 第5回 明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会 1月24日から2月24日まで パブリックコメントの実施 3月9日 2019年度 第6回 明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会 参考写真 ・2018年度 第1回協議会の様子 ・別所キミエさんと一緒にまちあるきする様子(林崎松江海岸駅周辺地区) ・アンケート調査用紙の写真 ・市ホームページの写真(パブリックコメントの募集ページ) 2の3 「明石市交通バリアフリー基本構想」の検証 平成14年基本構想に基づく重点整備地区のバリアフリー整備は、2017年(平成29年)までに概ね完了しました。 一方、2018年度(平成30年度)に明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会においておこなった平成14年基本構想の検証では、下表のとおり、成果と課題が抽出されました。 課題としては、準備地区には継続的に検討されている事項が一部残っている、バリアフリー法改正による最新基準への適合が必要である、現在のバリアフリー法の対象となる建築物・公園・駐車場・タクシー等を含めた一体てきな取組がなされていない等が挙げられました。 こうした課題を整理しながら、本計画をバリアフリー法に基づく法定計画として策定し、引き続きユニバーサルデザインのまちづくりを推進していきます。 図 平成14年基本構想の検証 〇重点整備地区の重点目標は概ね完了 ・駅のエレベーター設置、駅前広場整備等、駅周辺のバリアフリー化が進む ・歩道(特定経路)のバリアフリー整備は完了 ・行政、事業者ともバリアフリー、ユニバーサルデザインに対する各種取組を積極的に推進 やじるし 【本計画の検討じの留意点】 ・引き続き、移動円滑化の推進に向けた取組の継続が必要 【課題1】準整備地区の「整備の基本的な方向性」は継続的に検討されている事項が残る 【課題2】バリアフリー法改正により移動円滑化基準が拡充。最新基準への適合が必要 【課題3】建築物、公園、駐車場、タクシー等の取組は構想に計画がなく、各事業者が個別に対応 【課題4】市内にはまだバリアが散見される(まちあるき、ヒアリング等の意見) 【課題5】基本構想策定後、進捗管理、事業者間連携、当事者への意見聴取、情報提供等の継続的な取組が不十分 やじるし ・市全域のユニバーサルデザインのまちづくりの方針を定める ・事業化の調整がとれた地区は、具体的な事業推進に向けて展開 ・ハードとソフトのりょうりん ・バリアフリー法に基づき各施設、経路を一体てきに整備 ・当事者を含めた幅広い市民の意見を踏まえて検討 ・行政、事業者、市民が連携して継続的に取り組みながら、スパイラルアップを図る仕組みの構築 やじるし ユニバーサルデザインのまちづくりを推進 2の4 基本理念 誰もが「出かけることができる」「出かけたくなるまち」を目指し、ユニバーサルデザインの考えに沿って全市域のまちづくりを進め、誰一人取り残されることのない共生社会を実現します。 国連のSDGズ(持続可能な開発目標)の理念に基づき、本しは「誰ひとり取り残すことなく助け合うまちづくり」という考えのもと、障害の有無や年齢、性別、国籍等にかかわらず、すべての人が安心して暮らすことができ、その持てる能力を最大限に発揮して、自己の存在を誇らしく感じることができる共生社会の実現を目指します。 そのために、本計画は、誰もが安全で快適に移動できるよう、利用者視点に立った、ユニバーサルデザインのまちづくりを全市的に進めるための方針を示しています。 図 計画の基本理念の考え方 「明石市ユニバーサルデザインのまちづくり実行計画の基本理念の考え方」 ・ユニバーサルデザインのまちづくりの推進により、どこでも、誰でも、自由に移動しやすい環境を構築し、すべての市民の外出・交流機会や賑わいを創出 ・心のバリアフリーを進め、お互いの人権や尊厳を大切にし、支え合い、誰もが生き生きとした人生を享受できる共生社会を実現 やじるし 「計画にもとづく具体的な取組の実施」 ・当事者、市民参画で計画を実行し、スパイラルアップによる持続的な取組 ・多くの市民が利用するエリアの重点的、一体てきなユニバーサルデザインのまちづくりにより、地域の特性に応じた連続的な移動環境を段階的に確保 やじるし 共生社会の実現 明石市が目指すインクルーシブな社会の方向性 ・誰もが平等である社会を実現するため、障害者等が必要とする支援を受けることができる ・障害者等を支援される存在としてのみとらえることなく、その自己決定権を尊重し、すべての市民が自ら活躍できる存在として、その力がまちづくりによい効果を生み出すために必要であると理解される ・必要なときに必要な支援を受けることができ、誰もが心から安心して暮らすことができる ・誰もが個性を活かし、持てる力を最大限に発揮できる 用語解説 *バリアフリーとは、社会生活をしていく上で、既存の障壁(バリア)となるものを除去すること(事後的な解決を図ること) *ユニバーサルデザインとは、障害の有無、年齢、性別、国籍等にかかわらず、多様な人が利用しやすいような生活環境や製品を、設計段階からデザインすること(最初から多くの人が使いやすいものをつくること) 2の5 基本理念の実現に向けた基本目標 ◆当事者、市民の意見を反映した質の高いユニバーサルデザインの実現 目標1 利用者視点に立ったユーザビリティの向上  様々な立場の市民の意見を計画の推進に取り入れるとともに、実際に一緒にまちを歩き、当事者の不便や困難を共有しながら検討した施策を展開することで、利用者視点に立ったユーザビリティの向上に取り組みます。 目標2 当事者、市民参画による計画、取組の推進  本計画の実現に向けた取組が効果的に実施されるには、高齢者、しんたい障害者、知的・精神障害者(発達障害者を含む)、子育て世代等、様々な立場の積極的な参画により、意見が本計画に基づく取組に的確に反映されることが必要です。そのため、当事者・市民が参画できる機会や仕組みを構築し、取組の検証や評価を行いながら、スパイラルアップを図っていきます。 ◆取組内容のポイント 目標3 ハードとソフトの両りん  共生社会の実現に向けては、「ユニバーサルデザインのまちづくり」の取組と同時に、人々の意識や行動に向けて働きかける「心のバリアフリー」を進めることが必要です。  本計画では、都市基盤の整備に関する「ハード」施策と「ソフト」施策を両りんとし、地域福祉、防災、観光等の関連分野との連携を密に図りながら、まちづくりを推進するための取組を位置付けます。 目標4 ユニバーサルツーリズムの推進  市民や、本しを訪れる誰もが安心して外出を楽しむことができるまちを目指すことは、誰もが安心して暮らすことのできるまちづくりにつながります。  このため、ユニバーサルツーリズムを推進し、支援が必要な人が、気軽に外出でき、明石の魅力的な歴史・文化資源を楽しむことができるよう、関係機関と連携しながら、環境整備や案内機能の充実を図ります。 目標5 災害じ・緊急じに対応したユニバーサルデザインのまちづくり  誰もが安全・安心に暮らせる生活環境にするためには、平常じだけでなく災害じ・緊急じに対応したユニバーサルデザインのまちづくりも必要になります。各避難所における施設面のバリアフリー化はもとより、避難じでも円滑にコミュニケーションを図ることができるような環境を整えるなど、災害じにおける要配慮者の支援について、ハード・ソフト両面から進めていきます。 ◆持続的な計画とするための仕組み 目標6 地域との連携  行政や事業者主導の取組だけではなく、地域に根差した団体と連携して地域の実情に応じたユニバーサルデザインを進めるため、地域発案によるユニバーサルデザインの推進に関する取組を本計画に位置付けます。 目標7 計画の継続改善と見直し  本計画の定期的な進捗管理を実施するとともに、まちづくりの進捗状況等にあわせて適宜見直しを行いながら、スパイラルアップを図ります。 2の6 計画期間 2019年度(令和元年度)から2024年度(令和6年度) 本計画の計画目標年次を2024年度(令和6年度)とし、2019年度(令和元年度)から2024年度(令和6年度)の期間で、計画に基づく取組を進めます。 2の7 計画・取組の継続改善と見直し カッコ1 進捗管理・当事者参画による継続改善 計画期間中は、「明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会」において当事者参画のもとで、定期的に進捗確認や検証、課題解決に向けた検討等を行い、継続的な改善を図っていきます。  また、計画だけでなく、具体的な取組についても、多様な当事者から利用者視点のご意見をいただき、対話を通じて、ユーザビリティの向上や取組の改善につなげていけるよう、「当事者参画の仕組み」を創設し、継続的に運用していきます。 カッコ2 計画の見直し  計画最終年度の2024年度(令和6年度)には、本計画の検証をおこなった上で、計画の改定を行い、継続的なスパイラルアップを図っていきます。 なお、計画期間中であっても、現在本しにおいて検討中の「(仮称)あかしインクルーシブ条例」の制定じには、必要に応じて見直しを行います。 図 継続改善と見直しイメージ 「明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会(進捗管理・協議・調整)」 「当事者参画(多様な利用者との対話を通じた提案・検討等)」 やじるし 「明石市ユニバーサルデザインのまちづくり実行計画」 ・定期的な進捗管理(毎年実施) ・当事者参画継続改善(適宜実施) ・計画の検証、見直し(必要に応じて) 例1(仮称)あかしインクルーシブ条例の制定じ(2020年度(令和2年度)予定) 例2促進地区の設定、変更じ 例3モデル地区の設定、変更じ ・基本構想の策定、改定 やじるし 計画の検証、改定【最終年度】2024年度(令和6年度) やじるし スパイラルアップ 「計画改定」やじるし「実行」やじるし「評価」やじるし「見直し」を継続的に実施 第2編 ユニバーサルデザインのまちづくりを進めるための方針(マスタープラン) 1 ユニバーサルデザインのまちづくりの基本方針 1の1 基本方針の考え方 基本理念に基づき、市域全体のユニバーサルデザインのまちづくりを進めていくための基本的な方針を示します。 市内の物理的なバリアフリー化などのハード整備と、心のバリアフリーを重点的に推進しながら、外出時に必要不可欠な情報の提供、すべての人が外出を楽しむことができるユニバーサルツーリズム、災害じ・緊急じに対応したユニバーサルデザインのまちづくりを進めます。また、ユニバーサルデザインの継続的な取組を推進していくため、多様な意見を聞きながら、地域と連携し、適宜改善を行います。 「出かけることができる」「出かけたくなる」まちの実現により、外出機会、社会参加の一歩を踏み出す機会や、交流・賑わいの創出につなげていきます。 「出かけることができる」「出かけたくなるまち」の実現で、外出・社会参加の機会や交流・賑わいを創出 図 基本方針の考え方を自転車に例えると… 自転車 イコール ハード整備(快適な移動を実施するまちのカタチ) 運転者 イコール 心のバリアフリー(一人ひとりがマナーを守ると安心な乗り物に) 楽しみ、動機 イコール ユニバーサルツーリズム ヘルメット イコール 災害じ、緊急じの配慮 情報案内 イコール 情報提供(どこに、何があるのかをわかりやすく) やじるし 意見を反映しながらスパイラルアップ やじるし 誰ひとり取り残されることのない共生社会の実現 1の2 当事者・市民の意見を反映したユニバーサルデザインのまちづくり 本計画に基づきユニバーサルデザインの取組をハード、ソフトともに進めるにあたっては、取組の実施者が、様々な利用者特性があることを理解し、多様な当事者・市民の意見を反映する機会を設けるとともに、市民、地域、企業等と協働・連携するなど、ユーザビリティの向上による質の高いユニバーサルデザインのまちづくりを進めます。 図 意見を反映したユーザビリティ向上のイメージ 計画段階から意見を聴取、みんなで意見を出すイラスト やじるし 意見を反映して整備、車椅子ユーザーがスロープそばでほほえむイラスト カッコ1 利用者意見を反映する仕組みの構築 ユニバーサルデザインのまちづくりの取組を進めるにあたっては、ユーザビリティの向上を図るため、計画段階等において、多様な当事者や市民・地域等が参加する現地点検やヒアリング等を通じて、利用者の意見を聴取し、反映していきます。 カッコ2 「あかしユニバーサルモニター制度」等を活用した取組の支援 「あかしユニバーサルモニター制度 注1」等を活用することで、バリアフリー環境や情報アクセシビリティ、ソフト対策等の充実に関する意見を聴取し、施設の管理・運営や取組に生かす仕組みを構築していきます。 注1 あかしユニバーサルモニター制度とは、障害当事者等が、日常生活において気付いた点を、市が主催する意見交換会等で意見として提案し、いただいた意見をまちづくりに反映する制度(2018年(平成30年)2月開始) カッコ3 当事者や市民の意見を踏まえたハード整備の推進 ハード整備にあたっては、計画・設計・施工の各段階において、当事者や市民の意見を反映しながら実施し、整備後も当事者等に利用いただく機会を提供し、意見を踏まえて改善するなど、ユーザビリティの向上を実現していきます。 マル1:市の施設整備への利用者意見の反映 市が整備する施設について、「あかしユニバーサルモニター制度」や「まちあるき(バリアフリーチェック)」等を活用しながら計画・設計段階において多様な利用者と現地や計画内容の確認を行い、聴取した意見を整備内容に反映していきます。 マル2:兵庫県「チェックあんどアドバイス制度」の活用 兵庫県福祉のまちづくり条例に基づき、多数のかたが利用する施設について、県が登録する「福祉のまちづくりアドバイザー」が利用者・専門家の視点から点検・助言を実施する「チェックあんどアドバイス制度」を活用し、市内の建築物のバリアフリー化を進めていきます。 カッコ4 ユニバーサルデザインのまちづくりの担い手の養成 多様な当事者・市民の意見を反映しながらユニバーサルデザインのまちづくりを推進するためには、関係する行政・市民や当事者、事業者等が、バリアフリーの取組の企画、提案や助言、指導を的確に行うことができるスキルを身に着けることが重要です。本計画に基づく取組の実施や、本計画の進捗管理、検証作業等を通じて、関係者のスキルアップを図っていきます。 マル1:当事者リーダーの養成 当事者参画による取組を推進するため、障害者等の当事者が取組に参画し、様々な場面において、自らの言葉で積極的に発言することを通じて、地域社会のリーダーとなるための養成方策を検討します。  マル2:ユニバーサルデザイン・バリアフリー整備の専門家の養成 建築物や歩道等のユニバーサルデザイン・バリアフリー整備にあたっては、基準が設定されており、各種ガイドラインも発行されています。これらの基準の遵守はもとより、基準への適合義務がない小規模店舗での望ましい整備・改修方策や改修による効果的な対策等に関する知識・技術を習得するため、専門家を対象にした養成プログラムの導入を検討します。 マル3:支援者の養成 地域福祉の担い手となるボランティアへの支援活動や、手話通訳者・要約筆記者養成講座の開催等による支援者の養成を継続していきます。 1の3 安全・安心なまちを支えるユニバーサルデザインの都市基盤整備 ユニバーサルデザインのまちづくりの推進にあたり、移動環境を構築する基盤となる公共交通、道路、交通安全、建築物、ろがい駐車場、都市公園等の整備方針について示します。 安全・安心なまちを支える都市基盤整備の推進にあたっては、バリアフリー基準の適合はもとより、ユニバーサルデザインの考え方に基づき取組を全市的に進めるとともに、施設整備の計画・設計段階において、障害当事者等の多様な利用者の意見を反映するための仕組みや、利用者の意見を施設の管理・運営に生かす仕組みを構築・活用しながら取り組んでいきます。 カッコ1 公共交通(鉄道・バス・タクシー・旅客船) 誰もが移動しやすい切れ目のない交通体系の構築、高齢者、障害者等の安全で円滑な移動の確保、バリアフリー化された車両等の普及、乗務員の接遇向上や適切な情報提供等による利用者の利便性向上等に向けた取組を進めます。 マル1:誰もが移動しやすい交通体系の構築 現在、鉄道、路線バス、コミュニティバス(たこバス)、タクシー、旅客船により地域内の移動を確保しています。バス路線の再編や次世代モビリティ、新技術の活用も視野に入れ、各種交通手段の適切な役割分担により、すべての市民が安全で円滑に移動しやすい交通体系を構築していきます。 マル2:旅客施設の移動等円滑化 市内にある鉄道駅18駅(播磨町内に立地するJR土山駅も含む)のうち、バリアフリー化が求められている1日あたりの乗降客数が3,000人以上の12駅について、移動等円滑化経路の最短化・複数化を目指します。また、1日あたりの乗降客数が3,000人以下の駅や旅客線ターミナルについても、可能な範囲でバリアフリー化を進めていきます。 参考写真 ・きょうじょう化でバリアフリー化を実施したJR魚住駅 ・バリアフリーに配慮した山陽電鉄西二見駅 マル3:ホームじょうでの安全対策の実施 駅ホームからの転落を防止するため、鉄道事業者と連携し、市内すべての駅で内方線付き点状ブロックを設置しています。ホームドアの設置については、JR明石駅とJR西明石駅への早期設置を目指します。 また、駅における安全性向上に向けた取組やソフト面での取組の充実等について、事業者との調整を進めます。 参考写真 ・JR明石駅のホームドア ・JR西明石駅の内方線付き点状ブロック マル4:ユニバーサルデザインに配慮した車両の導入 誰もが移動しやすい環境を整備するために、乗降負担の少ないノンステップバスや、ユニバーサルデザインタクシーを積極的に導入していきます。 また車両の導入にあわせて、ユニバーサルデザインタクシー用の乗降場の整備、乗降しやすいバス停留場に向けた歩道の改修、職員の接遇向上を図るなど、利用しやすい環境整備を進めます。 参考写真 ・ノンステップバスのたこバス ・スロープ付きユニバーサルデザインタクシー マル5:利用者の利便性向上に向けた工夫 旅客施設の大規模改修時には、当事者参画による「まちあるき」を実施してバリアフリーチェックを行うなど、ユーザビリティの向上を図ります。 また、駅・バスターミナル等における案内サインや移動経路を改善し、利用者の利便性向上を図ります。 参考写真 ・多目的シートを設置したといれ(JR西明石駅) ・音声つき構内案内図(山陽電鉄江井島駅) マル6:運行情報の速やかな提供 事故や悪天候等による運休・遅延が発生した際に、視覚障害者や聴覚障害者等、多様な利用者に配慮した速やかな情報提供に努めていきます。 参考写真 ・運行情報を提供するホームページ(山陽電鉄) ・列車運行アプリ(JR西日本) マル7:職員のバリアフリー教育・研修の継続実施 交通事業者の職員を対象にしたバリアフリー教育や研修を継続的に実施し、障害者等への理解促進と接遇スキルの向上を図っていきます。 カッコ2 道路・交通安全 高齢者や障害者をはじめ、すべての歩行者が安全で快適に通行できるよう、道路のバリアフリー化等による安全・安心な歩行空間の確保、案内標識の充実や休みながら歩ける休憩施設の整備等による快適性の向上に努めます。あわせて、移動時のバリアとなる違法駐車や放置自転車等の防止に向けた利用者への意識啓発等を進めます。 マル1:すべての人にやさしいみちづくり 本計画に位置付けられる生活関連経路は、歩道の波うち解消、段差・勾配の改修、視覚障害者誘導用ブロック(以下、「点字ブロック」という。)の設置などにより、連続したバリアフリー経路を整備するとともに、生活関連経路以外の道路についても、地域の課題やニーズなどを踏まえ、重要度や緊急性を評価・優先順位付けし、バリアフリー化を進めます。 参考写真 ・歩道と車道の段差のない横断歩道 ・バリアフリー化された歩道 マル2 歩行環境の整備 すべての利用者が快適にあるける空間を確保するため、助け合い意識を喚起するような標識の設置、ベンチなどの休憩施設の整備等により、公共空間としての歩道の機能向上を図ります。 参考写真 ・歩道策に設置されたピクトサイン「こうばい10%、助けあいましょう、車椅子を押すデザイン」 ・歩道に設置されたベンチ マル3:横断歩道のユニバーサル化の検討 横断歩道、音響式信号機、視覚障害者誘導用道路横断たい(エスコートゾーン)の設置を含めた交差点の安全な横断方策について、障害者や地域住民の意見等を踏まえながら検討し、警察等の関係機関と連携のうえ、必要な整備を行います。 参考写真 ・音響式信号機 ・エスコートゾーンの設置された横断歩道 マル4:安全・安心な歩行空間の確保 地域や学校等との協働・連携を図りながら、通学路、生活道路等において、安全・安心な歩行空間を確保していきます。 参考写真 ・通学路グリーン舗装のある道路 ・道路面に表示された緑の標識、「ゾーン30」と表記 マル5:交通結節点のユニバーサルデザインの推進 鉄道からバス、バスからバスなどの乗り換えや乗り継ぎが円滑に行えるよう、駅前広場やバスターミナルのユニバーサルデザインに配慮した整備・改修を行います。 また、目的地へ円滑に移動できるよう、利用者の視点に立った案内表示に取り組みます。 参考写真 ・明石駅駅前広場 ・明石駅前の点字・音声案内表示ばん マル6:自転車利用環境の向上による自転車と歩行者の共存 自転車と歩行者が共存できる安全な自転車通行空間・歩行空間の整備を進めるとともに、自転車交通安全教室や放置自転車対策を行うなど、ハード・ソフトの両面から自転車利用環境の向上を推進し、自転車と歩行者が共に通行しやすい環境整備に取り組みます。 参考写真 ・自転車専用通行たい ・警察官が自転車交通安全教室で説明している写真 マル7:道路の維持管理の継続 道路の安全性を向上するため、道路の段差・陥没等の危険な箇所や街路灯のたまぎれれ・破損、歩道上の植栽のはんも等については、市民・道路モニターからの通報や、日常パトロール等を踏まえ、速やかな対応を行います。 マル8:安全な歩行空間を阻害する行為への対策 路上駐車、路上での荷さばき、歩道上への商品のはみ出し等が移動時のバリアになるため、適正な道路使用ルールの指導・啓発を継続して進めていきます。 カッコ3 建築物・ろがい駐車場・都市公園 公共施設、小規模な飲食店、商店、事業所等市内の様々な施設について、安全で円滑な経路の確保、障害者や子育て世代等の利用にも配慮したトイレや駐車場の設置、施設利用に関連したわかりやすい情報提供等に努めます。 マル1:学校等の公共施設のバリアフリー化の促進 市役所や学校をはじめとする公共施設については、多様な利用者が来訪するため、きめ細かく利用者の特性に配慮し、一層のバリアフリー化を推進します。 このうち、災害じ等に避難じょとなる学校や、地域活動等の拠点となるコミュニティ・センター等の施設については、地域の実情に応じた整備・改修を順次進めるとともに、コミュニケーションツールの設置といった情報提供の充実を図ります。特に学校については、地域コミュニティの拠点に位置付けられ、文化・スポーツをはじめとした活動も行われていることから、誰もが利用しやすく、より地域に開かれた学校を目指した、環境の整備を進めていきます。 マル2:民間施設のバリアフリー化をできるところから実現 民間事業者によるバリアフリー化の促進に向けた啓発や後押しを行うとともに、多様な特性に応じた接遇の向上を図るため、研修機会の提供やユニバーサルデザイン・バリアフリーに関する好事例の情報提供を行います。こうした取組を通じ、民間事業者の主体的な取組につなげていきます。 ・合理的配慮の提供を支援する公的助成制度 本市では、商業者や地域の団体が障害のある人に必要な合理的配慮を提供するためにかかる費用(簡易スロープや手すりなどの工事費用)を助成しています。本制度を活用し、小規模店舗を含めた市内すべての建築物のバリアフリー化を進めていきます。 参考写真 ・洋菓子店入口にスロープを使う車椅子ユーザーと案内する店員 マル3:誰もが快適に利用できるトイレ整備の推進 誰もが快適に利用できるトイレを確保することは、すべての人が参加・参画できる社会を実現するための重要な取組の一つです。利用者の特性や利用者すうを踏まえた適切な整備、同一フロアでの分散や上下階での役割分担など、施設全体を活用したトイレ機能の分散の考え方を公共施設で推進するとともに、民間事業者にも整備を求めていきます。 マル4:ユニバーサルデザインに配慮した駐車スペース整備の推進 車いす使用者等の歩行が困難なかたは、自動車での移動も多く、車いす用リフト付き車両からの乗降等をスムーズに行うため、十分な幅員や奥行が確保された駐車スペースが必要です。 そのような駐車スペースを公共施設で確保するとともに、駐車場の新設・改築を行おうとする事業者に対して、歩行が困難な方のための駐車スペースの出入口付近への設置、幅員・奥行きの確保等について、指導・周知を図ります。 ・兵庫ゆずりあい駐車場 公共施設や商業施設、飲食店、病院、ホテル等に設置されている、歩行が困難な方のための駐車スペースを適正に利用していただくため、兵庫県が県内共通の利用証を交付する制度です。 本しでも、本制度の推進を継続しておこなっていきます。 参考写真  ・兵庫ゆずりあい駐車場の案内チラシ「歩行が困難な方のための駐車場です、ご協力をお願いします」と表示 マル5:ユニバーサルデザインに配慮した公園整備の推進 子どもや高齢者、障害者等の多様な市民の誰もが憩いや安らぎを感じながら円滑に公園を利用することができるよう、主要な出入口や園路のバリアフリー化、施設やバリアフリー化された移動経路等のわかりやすい案内表示、トイレの改修等、ユニバーサルデザインに配慮した公園整備を進めていきます。 参考写真 ・整備前の公園で車椅子ユーザーと現地確認・意見交換する様子 やじるし ・段差がなく、点字ブロックが整備された石が谷公園 ・手すりやオストメイトが整備された明石公園内の多目的トイレ マル6:施設出入口と歩道とのバリアフリーの連続性の確保 施設内のバリアフリー化に比べて、施設出入口から歩道までの移動経路がバリアフリー化されていない状況があることから、誰もが安心して移動できるよう、関係者間で連携してバリアフリーの連続性を確保していきます。 参考写真 ・進入入口に点字のあるスロープ ・JR明石駅入口(駅の外と駅構内で連続性が確保された点字ブロックの写真) 1の4 心のバリアフリーの推進 共生社会の実現に向けては、ユニバーサルデザインのまちづくりを進めると同時に、様々な心身の特性や考え方を持つすべての人が、相互に理解を深めようとコミュニケーションを取り、支えあう「心のバリアフリー」を進めることが重要です。 このため、障害のある人への社会的障壁を取り除くのは社会の責務であること(障害の社会モデル)の理解や障害者及びその家族への差別の解消はもとより、多様な他者とコミュニケーションを取る力を養い、すべての人が抱える困難や痛みを想像し共感する力を培うための「心のバリアフリー」の取組を推進していきます。 カッコ1 市民の理解を深めるための啓発活動の推進 「障害の社会モデル」の考え方に基づき、障害等を理由とする差別の解消や合理的配慮の提供など、「心のバリアフリー」をすべての市民が理解し、それを自らの意識に反映させ、具体的な行動につなげていくための啓発活動を行います。 マル1:多様な市民が交流するイベント等の開催 障害当事者等も含めた多様な市民が共に参加し、楽しむことができるイベント等の交流の機会を設け、様々な障害への理解を深めるとともに、市民の交流やまちの賑わいを創出します。 参考写真 ・アートシップ明石(障害当事者の絵などの展示) ・ユニバーサルフットサルを楽しむ子どもたち ・ストリートピアノを演奏する人 マル2:講演会やフォーラム等の開催 市民がユニバーサルデザインや障害特性について学び、これからのまちづくりについて自主的に考え、行動するための気づきの場を提供するため、講演会やフォーラム等を開催します。 参考写真 ・あかしユニバーサル交流会、フォーラムの様子 ・パネルディスカッションのパネラーの様子 マル3:ヘルプマーク・ヘルプカードの普及促進 外見からは支援を必要としていることがわかりにくい人や、支援してほしいことを伝えるのが難しい人に対して、声かけや支援を行いやすくするためのきっかけとなるヘルプマーク(注1)やヘルプカード(注2)を普及促進します。 (注1)ヘルプマークとは、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成されたマークです。 (注2)ヘルプカードとは、援助や配慮を必要とする人が、いざというときに必要な支援を周囲の人にお願いするため、かかりつけ病院、自分の症状や緊急連絡先などを記入するカードです。持ち歩くことで、災害じや緊急じなど、周囲の人に手助けを求めたいときに役立ちます。 カッコ2 実際の行動につなげるための気付きの機会の創出 障害のある人の尊厳を大切にした合理的配慮を行うことができる力や、障害特性に応じてコミュニケーションを図るスキルの習得を促進し、障害のある人との交流する機会を創出する取組を行います。 マル1:次世代を担う子供たちへの交流・体験の機会の創出 小学校で、障害者や高齢者との交流を図りながら、疑似体験、介助体験を行い、交通分野のバリアフリーについて理解を深める「バリアフリー教室」を開催するとともに、手話体験教室、パラリンピック種目の体験などを通じて児童の障害理解の促進を図ります。 また、教職員に対しても、障害当事者とフィールドワークへの参加やユニバーサルマナー検定の受講等を促進し、合理的配慮への理解を深めます。 マル2:心のバリアフリーの普及促進 本市が進める「共生社会のまちづくり」、「障害者への配慮」、「簡単な手話表現」など、市職員が地域に出向き、わかりやすく伝える出前講座などを実施します。  マル3:多様な人々の特徴や接しかたの理解促進 本市ではこれまで、市職員、民間事業者、高校生等を対象に、障害者や高齢者など、多様な人々の特徴を理解し、接しかたや配慮を身につけるため、「ユニバーサルマナー検定」の受講機会を提供してきました。より多くの方々に理解が広がるよう、対象者を検討しながら、今後も受講機会を提供していきます。 また、民間事業者の「ユニバーサルマナー検定」の受講機会を増やし、利用者がまちを楽しむことができる接遇スキルの向上を図ります。 参考写真 ・車椅子バスケを楽しむ子どもたち(特別授業アイム・ポッシブル・プログラム) ・手話体験教室の様子 ・車椅子で段差の困難さを体験する子ども(バリアフリー体験教室) 1の5 ユニバーサルデザインのまちづくりに必要な情報提供 まちを移動する際に必要な情報を受け取り、理解し、自らの思いを伝えるという各段階において、障害のある人がいることを理解したうえで、すべての市民に必要な情報が伝わることの重要性を認識し、それが確保されるような取組を進めていきます。 なお、情報の収集・提供にあたっては、収集した情報の蓄積や更新のシステムについても留意し、正しい情報が持続的に提供されるよう配慮します。 カッコ1 バリアフリーマップの作成・活用 高齢者や障害者、子育て世代など、多様なかたがまちを移動する際に必要な情報を把握しやすくし、外出機会を増やすことを目的に、バリアフリー化された施設や経路等のバリアフリー情報がひとめで分かる地図(バリアフリーマップ)の作成とその普及に努めます。作成に当たっては、各施設の利用者や施設管理者の意見を踏まえながら、使いやすく更新しやすいものとなるように配慮します。 市がマップを作成する場合には、バリアフリー法の規定 注1、に基づき、旅客施設や道路等の管理者から、バリアフリーの状況に関する情報提供を受けながら進めるとともに、民間や地域によるバリアフリーマップの作成・情報発信を促進し、その普及に努めます。 また、マップ作成後も、掲載内容の更新や追加情報の収集が継続的に行えるような体制の構築を検討します。 注1 バリアフリー法の規定とは、各施設の管理者等は、バリアフリーの状況について、市町村の求めに応じて、旅客施設及び道路については情報提供しなければならない旨を、建築物、ろがい駐車場、公園については情報提供に努めなければならない旨がバリアフリー法(第24条)に規定されています。 参考写真 ・明石駅周辺のバリアフリーマップ ・明石駅周辺の商業施設が作成したトイレマップ 【バリアフリーマップで掲載する内容の例】 ◆施設の情報:バリアフリー経路・出入口の状況・トイレ(多目的トイレ・オストメイト・大型ベッド等の有無) など ◆経路の情報:点字ブロックの設置状況・音響式信号機の位置・急勾配や幅員が狭い等の危険区間の明示 など ◆その他:店舗等のバリアフリー配慮の好事例 など カッコ2 多様なコミュニケーション手段の普及・促進 障害のある人もない人も分け隔てられることなく理解しあい、一人ひとりの尊厳を大切にしあう共生のまちづくりを推進するため、手話言語や要約筆記、点字、音やく等の障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用を推進します。 公共施設においては、利用者ニーズに対応した情報提供を行うとともに、民間施設においても、チラシ等の点字やくや音やく、コミュニケーションボードの設置等に要する費用を助成する合理的配慮の提供を支援する公的助成制度を活用し、民間事業者によるコミュニケーションツールの設置等を促進します。 参考写真 ・タブレットを活用した遠隔手話通訳サービスで、市民対応をする市職員 ・手話フォンを使って画面に向かって手話でコミュニケーションする様子 カッコ3 イベント時の情報提供への配慮 県や市が開催するイベントでは、手話通訳や要約筆記、点字資料の配布等の情報提供に対する配慮を引き続き継続していきます。あわせて、民間団体等が開催するイベントにおいても情報保障への配慮が行われるよう、啓発や手話通訳者・要約筆記者の配置に対する助成等を進めます。 また、イベント会場における車いす席や多目的トイレ、授乳室の有無といったバリアフリー情報の事前周知の方策について検討します。 カッコ4 市内のユニバーサルデザイン・バリアフリーの取組事例の紹介 「合理的配慮の提供を支援する公的助成制度」の活用事例など、ユニバーサルデザイン・バリアフリーに関する好事例を庁内で連携を図りながら蓄積・共有し、市民や事業者等に情報発信する取組を実施していきます。 カッコ5 誰もがわかりやすい案内表示の充実 まちを移動する際に目的の場所へ円滑に移動できるよう、利用者の視点に立った案内表示に取り組みます。しきじゃくの人にも配慮した配色、高齢者、知的・精神障害者(発達障害者を含む)にもわかりやすいピクトグラムの積極的な活用やシンプルなデザインの配慮、外国人に対応した、た言語表示等の案内表示を充実させます。 カッコ6 点字ブロックや音声案内による誘導案内の充実 歩道、鉄道駅、公共施設の出入口等に設置している点字ブロックについては、利用する当事者の視点に立って点検し、特に利用頻度の高い経路では連続性を確保するなど、より安全で円滑な移動ができるよう整備を進めます。あわせて、音声案内や点字の併用等を検討します。 カッコ7 工事の案内への配慮 工事のため、日ごろ通い慣れた道路の通行形態が変わり、歩きにくいことや不便を感じることがあります。また、工事による少しの変化でも、高齢者や障害者等にとっては、大きな負担となる恐れがあります。そこで、歩行者の安心感を高めるため、工事情報の提供については、各事業者による適切な情報提供の仕組みづくりを検討します。 1の6 ユニバーサルツーリズムの推進 本市が進める「やさしいまちづくり」の一環として、外出の際に支援が必要な人やその家族などが外出先で抱える不安や困りごとに応じることができる環境を整えることにより、障害の有無や年齢、性別、国籍等にかかわらず、明石で暮らす人や明石に訪れる人の誰もが安心して外出し、明石の魅力ある食・文化・歴史などを五感で楽しめることができる「ユニバーサルツーリズム」の取組を推進し、広くその取組を発信していきます。 カッコ1 明石の魅力を五感で楽しむ環境づくり  明石で暮らす人や明石に訪れる人の誰もが安心して外出し、明石の魅力ある食・文化・歴史などを五感で楽しむことができる環境づくりに取り組んでいきます。 そのため、関係者と協力しながら、公園、文化施設、小規模な飲食店を含めた民間施設等、多くの人が訪れる施設のバリアフリー化、「ユニバーサルマナー検定」の受講等による接遇スキルの向上、イベント時の情報提供への配慮など、まち全体での合理的配慮の提供に取り組んでいきます。 参考写真 ・触ることで大きさやカタチを学べる模型(惑星や宇宙観測望遠鏡の模型、天文科学館展示) カッコ2 「あかし案内所」の活用 明石駅前において2020年3月に供用開始した「あかし案内所」を拠点として、「ユニバーサルツーリズム」を推進します。 同施設内の案内所においては、車いすのかたも利用しやすいカウンターを設け、市内飲食・宿泊・観光施設等のバリアフリー情報をはじめとしたユニバーサルツーリズム情報等を提供します。 あわせて、た言語翻訳端末の配置など、た言語対応の拡充を図ります。 また、専門性の高い対応が必要な場合には専門機関と連携する等、多様な利用者の問い合わせやニーズに対応できるよう、スタッフの接遇の向上、提供する情報の拡充等、案内機能の充実を図ります。 カッコ3 当事者のニーズに応じた観光情報等の提供 誰もが安心して観光を楽しむことができるよう、しんたいや障害の状況に応じた観光ルートの設定、手話通訳や要約筆記者の同行等、観光客一人ひとりの状況に配慮した観光ガイドや目的地までの誘導支援の充実を目指します。 また、モニターツアーを開催するなど、関係機関と連携して当事者視点によるユニバーサル観光資源や地域資源の発掘・活用に取り組むとともに、観光施設や店舗等のバリアフリー情報の収集を行い、ホームページへの掲載、観光案内所における提供等による情報発信を行います。 カッコ4 推進体制の整備 ユニバーサルツーリズムを当事者視点で推進していくため、行政、市民、民間事業者、市内外の関係団体等の幅広い関係者と協力し、当事者の参画を得ながら、ユニバーサルツーリズムの推進に携わる体制を構築します。 1の7 災害じ・緊急じに対応したユニバーサルデザインのまちづくり 大規模災害じや、事故等の緊急じに、情報の入手や避難等について配慮や支援が必要な高齢者、障害者、外国人等、誰もが安全かつ速やかに避難できるよう、地域や民間事業者とも連携して、平常時だけでなく災害じ・緊急じに対応したバリアフリー化方策も進めていきます。 カッコ1 当事者参画と地域の支え合いによる防災ネットワークづくり 災害じに、地域において適切な対応がとれるよう、当事者参画と地域の支え合いによる防災ネットワークづくりを行政、地域、医療等の関係機関、事業者等が連携して推進します。 そのため、地域における日頃からの人間関係づくりや、災害じ要配慮者も参画した現地確認、防災訓練等の実施を通じて、地域の特性に応じた防災計画の策定や、避難じに危険な場所の改善等を推進します。 カッコ2 避難計画策定の推進 本市では、災害じ要配慮者を把握し、市と地域等で情報共有を図るため、災害じ要配慮者を登録した避難行動要支援者名簿を作成しています。地域において、同名簿を活用し、一人ひとりの特性に応じた避難支援を定めた個別支援計画を策定することを推進します。 カッコ3 災害じ要配慮者を考慮した避難じょの確保 民間施設の福祉避難所への活用や、災害じ要配慮者に対応した避難所体制の構築等、地域や民間事業者とも連携しながら、災害じ要配慮者を考慮した避難所の確保に努めます。 カッコ4 ハザードマップの普及 高齢者、視覚障害者等にも配慮した配色やピクトグラムを活用した分かりやすいハザードマップを市内全戸に配布するとともに、音やくを行い、すべての市民に、災害リスクについて周知します。 カッコ5 避難じょのバリアフリー化の推進 地域の身近な避難じょとなる小中学校等において、トイレの洋式化・バリアフリー化、エレベーターの設置等を進めます。 また、災害じにはコミュニケーション支援ボードの活用等によって、要配慮者との意思疎通の強化を図ります。 カッコ6 民間住宅の耐震化の促進 地震に備えた住宅の耐震化を促進するため、住宅の無料の簡易耐震診断や、たてかえ・改修工事等に対する支援を継続して行い、安全・安心なまちづくりを推進します。 カッコ7 非常時や災害時に備えた道路の安全性や防災性の向上 発災後の道路ネットワークの確保、道路の耐震化、きょうあい道路の整備、避難経路になる通学路の安全性向上等、もしもの時に備えるみちづくりを進めます。 1の8 地域との連携 カッコ1 地域の自主的な取組との連携 ユニバーサルデザインのまちづくりに関する取組には、行政や事業者主体の取組のみならず、まちづくり協議会や地区社会福祉協議会をはじめとした地域団体や市民団体等が当事者・市民主導で、地域の実情に応じて自主的に行われている取組もあります。 そこで、「明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会」において、これらの自主的な地域の取組状況の情報共有をおこなうとともに、同協議会参加団体と連携した取組の実施や、当該団体からの提案を踏まえた取組の実施、本計画の見直し等について検討・調整などを行い、地域と連携して、ユニバーサルデザインのまちづくりを進めていきます。 図 地域との連携イメージ まちづくり協議会 地区社会福祉協議会 小学校、PTA 事業者(民間施設含む) 障害者団体 やじるし 各地域におけるユニバーサルデザインのまちづくりの取組 やじるし 明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会 カッコ2 ユニバーサルデザインのまちづくり推進モデル地域 マル1:モデル地域指定の背景・目的 本市においては、小学校区ごとに設置されたまちづくり協議会を中心として地域活動が行われており、協議会の中には、地域主導でユニバーサルデザインのまちづくりに取り組んでいる地域もあります。 そこで、市独自の取組として、地域単位でユニバーサルデザインのまちづくりを積極的に実践している地域を、「ユニバーサルデザインのまちづくり推進モデル地域(以下、「モデル地域」という。)」に指定し、当該地域の取組を後押しするとともに、その取組を市域全体の取組につなげていきます。 マル2:モデル地域の指定方針 モデル地域は、まちづくり協議会が策定した事業計画に基づき、ユニバーサルデザインのまちづくりの取組を積極的に実施し、幅広い参画のもと継続的な取組を計画している地域において、まちづくり協議会の意向や取組内容・方針を確認のうえ、指定します。 なお、まちづくり協議会に対する公募は、2020年度(令和2年度)から開始し、あわせて、地域の意向を取組に具体化するための後押しをおこなっていきます。 想定される取組 ○ 多様な参加者によるまちあるき(バリアフリーチェック)の実施 ○ バリアフリーマップの作成、情報発信 ○ 地域のイベント等における「心のバリアフリー」啓発活動 ○ 当事者も参画した避難訓練の実施 ○ 本計画に対する提案  など 【取組例】  「江井島まちづくり協議会」では、車いす・ベビーカー使用者も参加した住民参加の防災訓練をねん1回開催。一人では避難できない人がいたことから、車いす使用者、視覚障害者等との「まちあるき」の実施や、自宅から商業施設までの経路上のバリア情報を収集する等の取組を実施。 「魚住まちづくり協議会」では、バリアフリーチェックを通じた危険箇所等の改善の取組が行われてきたことを踏まえ、バリアフリーの視点に基づきながら、安全・防災マップづくりや啓発活動、災害じの要配慮者への支援に向けた検討等を実施。 参考写真 ・車椅子ユーザーと一緒にまちあるきをする様子(江井島まちづくり協議会) ・はくじょうを持った視覚障害者と一緒にまちあるきをする様子(魚住まちづくり協議会) マル3 取組の進めかた  モデル地域として指定された地域の活動について、必要に応じて地域の取組を後押しするとともに、協議会において情報共有を図り、同協議会参加団体と連携した取組の実施や、他地域への展開につなげていきます。また、個別対応が可能な課題については、関係機関と調整のうえ、適宜対応します。 地域主体で作成したユニバーサルデザインのまちづくりの提案や、モデル地域から移動等円滑化促進地区や重点整備地区への設定・変更など、本計画の見直しに関する提案がなされた場合には、検討・調整を行います。 図 「ユニバーサルデザインのまちづくり推進モデル地域」 協議会との連携、情報共有 ・参加団体との連携(当事者参画の避難訓練等) ・情報共有(マップ公開等) 地域発案による取組 ・バリアフリーチェックをふまえた課題の改善 ・「心のバリアフリー」啓発活動 ユニバーサルデザインのまちづくり実行計画への提案 ・移動等円滑化促進地区の設定、変更 ・重点整備地区の設定、変更。 やじるし 他地域への展開 2 バリアフリー化の優先的な促進が必要な地区(移動等円滑化促進地区)の設定 バリアフリー化の優先的な促進が必要な地区を、バリアフリー法に基づき、「移動等円滑化促進地区(以下、「促進地区」という。)」として設定し、各促進地区に係るユニバーサルデザインのまちづくりに関する方針を定めて、取組を推進していくとともに、その取組を段階的に全しに波及させていきます。 2の1 地区設定の考え方 促進地区の設定にあたっては、第1編「2の5 基本理念の実現に向けた基本目標」を踏まえ、以下の考え方に基づき、利用者視点に立ったユーザビリティ向上の観点から設定します。 マル1:多くの当事者・市民が利用し、バリアフリー化を進めることが有効な地区の設定 鉄道駅や福祉施設、大規模商業施設、病院など、多くの高齢者・障害者等が利用する施設が複数立地する地域や、総合的な都市機能の増進を図るうえで重要な拠点として関連計画等で位置づけられた地域など、面的なバリアフリー化が必要である地区を促進地区として設定します。 マル2:地域発案による地区の設定−まちづくり協議会との連携− 「ユニバーサルデザインのまちづくり推進モデル地域」等、地域においてユニバーサルデザインに関わるまちづくり活動が活発化し、地域のニーズが高まり、促進地区の設定や範囲・内容についての見直しについて、地域から提案された地区を促進地区として設定することを検討します。 マル3:まちや社会の変化に応じた見直し 本計画は、まちづくりの進展や移動環境の変化、法令改正や基準の改定などを踏まえ、当事者、市民の意見をもとに、本計画の検証・改定を継続的におこなっていきます。また、促進地区の設定においても、まちや社会の状況に応じて、適宜、地区の設定やその範囲・内容について見直しを検討します。 2の2 「移動円滑化促進地区」の設定 本市は東西に長い地理的特性を有し、その東西を鉄道が横断しています。居住者や鉄道利用者が多く集まる鉄道駅周辺には、駅を結節点としてバス路線が形成されている、公共施設や商業等サービス機能が集まっていることなどから、駅周辺が市民等の暮らしの中心となっています。 また、本市の都市計画マスタープランにおいては、主要な鉄道駅を核とした集約型の都市の将来像が示されています。 こうした本市の状況や平成14年基本構想の検証結果、「2の1 地区設定の考え方」を踏まえ、以下の方針により、促進地区を設定します。 【促進地区の設定方針】 マル1:多くの市民や来訪者が利用する駅(乗降者すうの多い駅から優先して設定)の周辺地区で、当該駅から徒歩圏(概ね半径500メートル、施設の立地状況等によっては1q以内)に、3か所以上の不特定多数の市民、高齢者・障害者等が常に利用する施設(以下、「生活関連施設」という。)が立地する地区を促進地区とする。 なお、「平成14年基本構想」で重点整備地区(3か所)、準整備地区(7か所)とされていた地区は促進地区とする。 マル2:地域発案があった地区や、駅周辺以外で生活拠点が形成されている地区で、地区の中心地から徒歩圏に、3か所以上の生活関連施設が立地する地区についても、促進地区としての設定を検討する。 マル3:今後のまちづくりの進展、社会状況の変化等に応じ、促進地区の設定・変更を検討する。 促進地区以外の地区であっても第2編「1.全市的なユニバーサルデザインのまちづくりの基本方針」に基づき、まちの状況に応じたユニバーサルデザインのまちづくりを推進していきます。 やじるし ■移動円滑化促進地区(12地区) 1 JR朝霧駅 周辺地区 2 JR明石駅・山陽電鉄山陽明石駅 周辺地区 3 JR西明石駅 周辺地区 4 JR大久保駅 周辺地区 5 JR魚住駅 周辺地区 6 JR土山駅 周辺地区 7 山陽電鉄西新町駅 周辺地区 8 山陽電鉄林崎松江海岸駅 周辺地区 9 山陽電鉄中八木駅 周辺地区 10 山陽電鉄東二見駅 周辺地区 11 山陽電鉄西二見駅 周辺地区 12 松が丘地区 図 移動円滑化促進地区の位置図 【移動等円滑化促進地区の設定要件】(バリアフリー法、国のガイドラインから) マル1:高齢者・障害者等が、日常生活等で常に利用する施設が複数立地すること マル2:これらの施設が徒歩圏内(概ね4ヘイホウキロメートル)に集積し、施設間の移動が徒歩であること マル3:バリアフリー化を促進することが、総合的な都市機能の増進を図るうえで有効かつ適切であること 2の3 生活関連施設の設定 促進地区内に立地する当事者・市民が多く利用する施設を生活関連施設として設定します。 【本計画における設定の考え方】 マル1:常に多数の人が利用する施設(災害時等に多数の人が利用する避難じょを含む) マル2:高齢者、障害者等の利用が多い施設 マル3:「平成14年基本構想」で「移動円滑化を図る施設(重点整備地区)」、「移動円滑化を図る周辺施設(準整備地区)」に設定されている施設 マル4:生活関連施設はネットワークの起終点となるため、既にバリアフリー化されている施設であっても設定 生活関連施設以外の施設であっても、バリアフリー法や兵庫県福祉のまちづくり条例等に基づき、バリアフリー化を進めていきます。 やじるし 施設区分と認定基準のひょう(1 イコール区分。2 イコール基準を表示) 1:公共施設等、2:常に多数の人が利用する公共性の高い施設 1:旅客施設、2:鉄道駅、旅客船ターミナル 1:教育・文化施設、商業施設、医療・保健・福祉施設、宿泊施設、2:バリアフリー法に基づく基準の適合義務がある延べ面積2,000u以上の施設 1:都市公園、2:多数の人の利用が想定される広域公園、総合公園、地区公園、近隣公園 1:ろがい駐車場、2:生活関連施設に隣接しているか、又は生活関連経路の途中にある500u以上の路外駐車場 1:観光施設、2:地域の観光資源として地域外からの来訪者も多く訪れる観光施設 1:避難じょ、2:移動等円滑化促進地区内にある避難じょ(学校) 1:その他、2:上記以外で、地域等で要望が高い施設については、地区の状況を踏まえ設定 【生活関連施設 法律上の定義】 ・高齢者、障害者等が日常生活又は社会生活において利用する旅客施設、官公庁施設、福祉施設その他の施設 【国ガイドラインの考え方】 ・常に多数の人が利用する施設を選定する ・高齢者、障害者等の利用が多い施設を選定する 2の4 生活関連経路の設定 促進地区内の生活関連施設間を結ぶ経路を生活関連経路として設定します。 【本計画における設定の考え方】 以下のマル1からマル3を踏まえ、地域の実情、施設の利用実態等に応じ、生活関連経路を設定します。 マル1:生活関連施設の立地状況等を踏まえ、生活関連施設への移動の利便性や地区の回遊性向上に資する生活関連施設相互間の経路 マル2:より多くの人が安全に通行できる経路 マル3:「平成14年基本構想」で特定経路・準特定経路として位置付けた路線については、今後も継続的にバリアフリー化に取り組む必要があることから、生活関連経路に設定 生活関連経路以外の路線であっても、歩行者等の安全性確保が必要な路線や、補修等が必要な箇所については、速やかに対応していきます。 【生活関連経路 法律上の定義】  ・生活関連施設相互間の経路 【国ガイドラインの考え方】  ・より多くの人が利用する経路を設定する  ・生活関連施設相互のネットワークを確保する 参考:移動円滑化促進方針と基本構想の作成イメージ 基本構想作成ずみ市町村の場合 現状 ・大規模駅を中心に基本構想作成ずみ ・市の中心部であるA地区と、旅客施設を中心とした生活拠点であるB地区で基本構想作成ずみ ・観光地であるC地区や旅客施設を中心とした生活拠点であるD地区、旅客施設を含まない生活拠点であるE地区では、基本構想未作成 やじるし 評価・見直し後 ・基本構想未作成の地区を中心に、移動円滑化促進地区を複数指定し、併せて市全体の方針を設定 ・具体事業の調整が可能な地区においては、重点整備地区として基本構想作成 ・基本構想作成ずみの地区においても見直しに際して具体の事業が調整可能かどうかに応じて移動等円滑化促進地区又は重点整備地区を設定 ・A地区、具体事業の設定可能な箇所と困難な箇所が混在するため、重点整備地区に重ねて移動等円滑化促進地区を設定 ・B地区、事業がいったん終了したが、新たな事業の設定に至らないことから移動等円滑化促進地区として設定 ・C地区、具体事業の設定が可能となったことから重点整備地区として設定 ・D地区、移動等円滑化促進地区の設定に加えて、具体事業の調整が可能な地区は重点整備地区として設定し、基本構想を作成 ・E地区、具体事業の調整が困難であることから移動等円滑化促進地区として設定 出典「移動円滑化促進方針」バリアフリー基本構想作成に関するガイドライン」 2の5 旅客施設と道路(駅前広場)の連続性の確保(届出制度) 多くの人が利用する駅をはじめ、旅客施設に接続する駅前広場や道路は、特に移動の連続性に配慮することが必要です。 バリアフリー法(第24条の6)の規定により、公共交通事業者等又は道路管理者は、促進地区内において、旅客施設や道路の改良等であって、他の施設と接する部分の構造の変更等をおこなう場合には、当該行為に着手する30日前までに市に届け出なければならないこととされています。 この届出があった場合に市は、促進地区のバリアフリー化を図る上で、支障があると認めるときは、届出に係る行為の変更等の必要な措置を要請します。 フロー図 改修等の計画 やじるし 工事着手の30日前までに届出 やじるし 支障がある場合、必要な措置の要請 やじるし 計画の変更 やじるし 工事着手 支障がない場合は、必要な措置の要請、計画の変更をへずに工事に着手 ◆届出制度の対象の指定 【駅・旅客船乗り場と道路(駅前広場)の改良等にあたっての届出が必要な駅及びその周辺】 表 (記載順)地区めい、対象の旅客施設や道路、届出の対象範囲 ・JR朝霧駅周辺地区 対象施設 JR朝霧駅・山陽電鉄大蔵谷駅・朝霧165号線・国道2号、対象範囲 鉄道駅施設との連続性確保 ・JR明石駅山陽明石駅周辺地区 対象施設 JR明石駅(北)(南)・大明石1号線・明石中央66号線、対象範囲 駅前広場(ロータリー)との連続性確保 対象施設 山陽電鉄山陽明石駅・明石中央66号線、対象範囲 駅前広場(ロータリー)との連続性確保 対象施設 山陽電鉄人丸前駅・太寺上ノ丸14号線、対象範囲 鉄道駅施設との連続性確保 対象施設 淡路ゆき旅客船乗り場・明石中央40号線、対象範囲 旅客船乗り場との連続性確保 ・JR西明石駅周辺地区 対象施設 西明石東口(北)・西明石29号線、対象範囲 駅前広場(ロ―タリー)との連続性確保 対象施設 西明石東口(南)・西明石78号線、鉄道駅施設との連続性確保 ・JR大久保駅周辺地区 対象施設 JR大久保駅(北)(南)・大久保436号・大久保437号、対象範囲 鉄道駅施設との連続性確保 ・JR魚住駅周辺地区 対象施設 JR魚住駅(北)(南)・魚住124号線・魚住462号線、対象範囲 駅前広場(ロータリー)との連続性確保 ・山陽電鉄西新まち駅周辺地区 対象施設 山陽電鉄西新まち駅(北)・林船上2号線、鉄道駅施設との連続性確保 ・山陽電鉄林崎松江海岸駅周辺地区 対象施設 山陽電鉄林崎松江海岸駅(北)・林船上43号線、対象範囲 鉄道駅施設との連続性確保 ・山陽電鉄中八木駅周辺地区 対象施設 山陽電鉄中八木駅(南)・県道明石高砂線、対象範囲 鉄道駅施設との連続性確保 ・山陽電鉄東二見駅周辺地区 対象施設 山陽電鉄東二見駅(北)(南)・二見207号線・県道明石高砂線、対象範囲 鉄道駅施設との連続性確保 ・山陽電鉄西二見駅周辺地区 対象施設 山陽電鉄西二見駅(北)(南)・二見150号線・二見186号線、対象範囲 鉄道駅施設との連続性確保 【駅間の乗継の配慮が必要な駅及びその周辺】 対象施設 JR明石駅・山陽明石駅、対象範囲 鉄道駅相互間のバリアフリー経路 対象施設 JR西明石駅、 対象範囲 在来線と新幹線間のバリアフリー経路 3.移動等円滑化促進地区の方針 移動円滑化促進地区では、各促進地区の状況に応じて地域や事業者と連携しながら、「1.ユニバーサルデザインのまちづくりの基本方針」に位置付けた取組等を具体化していきます。 以下に、各促進地区の位置や区域、地区目標、取組方針、生活関連施設、生活関連経路等、促進地区ごとの取組方針を示します。今後、基本構想の検討過程の中で、当事者・市民や地域の意向、実施する事業内容等を踏まえ、必要に応じて、促進地区の方針の見直しを行います。 図 移動等円滑化促進地区の位置・区域を示した地図 3の1 JR朝霧駅周辺地区 カッコ1 地区特性 駅南側には、市のレクリエーション拠点となる大蔵海岸公園が立地しており、駅と大蔵海岸公園とは朝霧歩道きょうで直結し、公園付近には複数の施設が立地するなど親水性の高いウォーターフロントを形成しています。 また、駅南側の国道2号、28号沿いには、沿道型店舗が立地し、駅北側には土地区画整理事業等により形成されたちゅう低層の住宅地が広がっています。 カッコ2 地区のバリアフリー状況 ◆JR朝霧駅は、エレベーター、多目的トイレ、内方線付き点状ブロックの設置等のバリアフリー化を実施。 ◆駅前広場は乗り換え利便性の向上、バリアフリー化等を目的にリニューアル済み。 ◆朝霧歩道きょうのうみ側にエレベーターが設置され、エレベーターとう1階には、多機能トイレが設置されている。 ◆朝霧歩道きょうのうみ側から砂浜に行くことが可能なスロープを整備。砂浜用車いす貸出を実施。 参考写真 ・リニューアルされた駅前広場の写真 ・JR朝霧駅構内のトイレの写真 ・砂浜に行くことができるスロープの写真 ・砂浜用車いすの貸出しチラシ掲示(大蔵海岸公園)の写真 カッコ3 地区目標 駅から大蔵海岸公園までのバリアフリー化による、誰もが安心して楽しめるユニバーサルデザインのウォーターフロントの形成 カッコ4 地区の取組方針 ◆駅から大蔵海岸公園までの経路、大蔵海岸公園等における、誰もが安全に移動し、利用しやすい環境の整備。 ◆大蔵海岸公園を活用した、ユニバーサルツーリズムの促進。 ◆ユーザビリティに配慮した建築物のバリアフリーの促進と、建築物と歩道との連続性の確保。 図 JR朝霧駅周辺の移動円滑化促進地区の地図 生活関連施設として山陽電鉄大蔵谷駅、JR朝霧駅、スポーツデポ、ラムー大蔵海岸店、コープ朝霧、コスモス朝霧、ヤマダストアー朝霧と、各施設をつなぐ生活関連経路を示している。 3の2 JR明石駅・山陽電鉄山陽明石駅周辺地区 カッコ1 地区特性 市の商業・業務機能の中心地として、駅南側を中心に、市内外から多くの人が集まり、にぎわう中心市街地が形成されています。駅周辺には、市の環境・景観核となる県立明石公園、うおのたな商店がい、天文学科学館など様々な文化・歴史・レクリエーション資源が点在します。先行的・重点的にユニバーサルデザインのまちづくりを推進する地区として、誰もが日常的に楽しみやすく安全に移動できるユーザビリティと回遊環境の向上を目指しています。 カッコ2 地区のバリアフリー状況 ◆JR明石駅、山陽明石駅は、エレベーター、多機能トイレ、内方線付き点状ブロックの設置等のバリアフリー化を実施。 ◆駅南側は市街地再開発事業により駅前広場の改良や商業・公共サービス機能の向上など、駅周辺のバリアフリー化が完了。 ◆駅周辺における歩道の整備、点字ブロックの設置等のバリアフリー化を実施。 ◆駐りんじょうの整備、自転車等放置禁止区域の指定範囲の拡大等により、駅周辺の放置自転車台数は大幅に減少。 カッコ3 地区目標 あかしの中心核にふさわしい、人が交流し、にぎわいあふれる先導的なユニバーサルデザインのまちづくり カッコ4 地区の取組方針 ◆バリアが散見される歩道や視覚障害者が横断を危険と感じる交差点等における、更なるユーザビリティの向上、休憩スペースの設置等による移動環境の質の向上、施設と歩道の連続性の確保。 ◆駅、バスターミナル等の旅客施設における案内誘導の改善・充実。 ◆公共施設や大規模施設のみならず、宿泊施設、小規模店舗等も含めた建築物や、公園・駐車場についてのユーザビリティに配慮したバリアフリー化の促進。 ◆市民や来訪者も含めて、障害の有無、年齢、性別、国籍等にかかわらず誰もが安心して外出を楽しむことができるよう、「あかし案内所」を拠点としたユニバーサルツーリズムの推進。 図 JR明石駅周辺の移動円滑化促進地区の地図 生活関連施設としてJR及び山陽明石駅、明石市役所、市民会館、天文科学館、文化博物館、市民病院、小中学校、うおのたな商店がいなどと、各施設をつなぐ生活関連経路を示している。 3の3 JR西明石駅周辺地区 カッコ1 地区特性 JR山陽本線と山陽新幹線が交差し、神戸・大阪や首都圏等にアクセス可能な広域交通ネットワークの拠点となっています。駅周辺には商業・業務機能が集積し、その背後は住宅地が形成されています。 駅周辺の活力を生かし、地域の人も広域からの来訪者も快適に時間を過ごせる駅の南北が一体となったまちづくりを目指しています。 カッコ2 地区のバリアフリー状況 ◆駅は、エレベーター、多機能トイレ、内方線付き点状ブロック等の設置、西側改札からの連絡通路の整備等によるバリアフリー化を実施。 ◆東西の駅前広場の整備にあわせて、東口連絡通路にエレベーターの設置、バス停の整備、歩道の点字ブロックの設置や段差・勾配の改修等を実施。 ◆駅周辺における歩道の整備、点字ブロックの設置等のバリアフリー化を実施。 ◆駐りんじょうの整備、自転車等放置禁止区域の指定範囲の拡大等により、駅周辺の放置自転車台数は大幅に減少。 カッコ3 地区目標 にぎわいの創出と暮らしやすさの向上を目指した、ユニバーサルデザインのまちづくりによる広域交通の玄関口としての機能強化 カッコ4 地区の取組方針 ◆駅周辺のまちづくりと連携した、広域交通ネットワーク拠点にふさわしいユニバーサルデザインのまちづくりの推進。 ◆駅構内の東西改札間の移動や、在来線から新幹線への移動の円滑化。 ◆広域からの来訪者に配慮した案内誘導の改善・充実。 ◆生活関連経路における、歩行者の通行空間の確保と移動の円滑化。 ◆ユーザビリティに配慮した宿泊施設等の建築物・駐車場・公園のバリアフリー化と、施設と歩道との移動の連続性の確保。 図 JR西明石駅周辺の移動円滑化促進地区の地図 生活関連施設としてJR西明石駅、サンライフ明石、上が池公園、マックスバリュ西明石南、キャッスルプラザなどと、各施設をつなぐ生活関連経路を示している。 3の4 JR大久保駅周辺地区 カッコ1 地区特性 駅南側は、都市景観形成地区に指定されており、土地区画整理事業等により整備された商業拠点や集合住宅地が美しい都市景観を形成しています。近年は、公共施設の整備やJT跡地の開発などにより、新たなまちづくりの動きも見られます。 また、駅北側についても、土地区画整理事業により形成した良好な市街地での土地利用が進んでおり、駅の南北が一体となったにぎわいと魅力づくりが進められています。 カッコ2 地区のバリアフリー状況 ◆駅は、エレベーター、多機能トイレ、内方線付き点状ブロックの設置等のバリアフリー化を実施。 ◆駅前広場や駅周辺における歩道の点字ブロックの設置、駅から大久保市民センターまでの歩道における段差・勾配の改修、幅員の確保を実施。 カッコ3 地区目標 まちの変化に対応した移動経路の連続性の確保等による、誰もが住み続けたくなる魅力的なユニバーサルデザインのまちづくり カッコ4 地区の取組方針 ◆新たな施設整備等によるまちの変化に対応したユニバーサルデザインのまちづくり。 ◆移動の連続性の確保による更なるバリアフリー化。 ◆生活関連経路における歩道の波うち解消、段差・勾配の改修、点字ブロック設置。 ◆ユーザビリティに配慮した商業施設を中心とした建築物・駐車場のバリアフリー化の促進。 図 JR大久保駅周辺の移動円滑化促進地区の地図 生活関連施設としてJR大久保駅、大久保市民センター、あかし保健所、明石こどもセンター、マックスバリュ大久保、イオン明石ショッピングセンターなどと、各施設をつなぐ生活関連経路を示している。 3の5 JR魚住駅周辺地区 カッコ1 地区特性 駅南側は、公園や図書館等の公共施設が立地しており、また、駅北側では土地区画整理事業等により良好な住宅地が形成されています。 駅のきょうじょうかに伴い、駅の南北をつなぐ自由通路や南北駅前広場、駅へのアクセス道路の整備が行われ、駅北側では運動公園の整備が進められているなど駅の南北が一体となった暮らしの核づくりの強化やまちのにぎわいづくりが進められています。 カッコ2 地区のバリアフリー状況 ◆駅は、エレベーター、多機能トイレ、内方線付き点状ブロックの設置等のバリアフリー化を実施。 ◆南北の駅前広場の新設・改良により、バス、タクシー等の乗降じょうを整備するなど、交通結節点の機能を強化。 ◆駅周辺における歩道の整備、点字ブロックの設置等のバリアフリー化を実施。 カッコ3 地区目標 駅周辺の移動環境の向上に向けたユニバーサルデザインによる暮らしの核とにぎわいづくり カッコ4 地区の取組方針 ◆駅周辺の歩道や施設のバリアフリー化の周辺地域への展開。 ◆生活関連経路について、歩道の点字ブロックの設置と、歩道未整備区間における歩行者通行空間の確保。 ◆誰もがいこえるユニバーサルデザインに配慮した公園整備の推進。 ◆ユーザビリティに配慮した建築物のバリアフリー化の促進と、建築物と歩道との連続性の確保。 図 JR魚住駅周辺の移動円滑化促進地区の地図 生活関連施設としてJR魚住駅、魚住市民センター、西部市民会館、(仮称)17号池公園などと、各施設をつなぐ生活関連経路を示している 3の6 JR土山駅周辺地区 カッコ1 地区特性 駅前広場と駅へのアクセス道路の整備により、利便性の高い市街地環境が形成され、快適なじゅう環境と産業が調和したまちづくりが進められています。 播磨町との境界部分であり、駅は播磨町に立地していることから、同町との連携のもとでまちづくりを進めていく必要がある地区です。 カッコ2 地区のバリアフリー状況 ◆駅は、エレベーター、多機能トイレ、内方線付き点状ブロックの設置等のバリアフリー化を実施。 ◆駅東側に駅前広場を整備し、バス、タクシー等の乗降じょうを整備するなど、交通結節点の機能を強化。 ◆駅北側道路の一部区間において、路側帯のカラー舗装により、歩行者の通行空間を確保。 カッコ3 地区目標 安全で安心な移動環境の向上等に向けた、播磨町との連携による駅周辺のユニバーサルデザインのまちづくり カッコ4 地区の取組方針 ◆播磨町との連携によるユニバーサルデザインのまちづくり。 ◆交通量が多い生活関連経路における歩道の整備や点字ブロック等の設置。 ◆歩道未設置区間における歩行者通行空間の確保。 ◆ユーザビリティに配慮した建築物のバリアフリー化の促進と建築物と歩道との連続性の確保。 図 JR土山駅周辺の移動円滑化促進地区の地図 生活関連施設としてJR土山駅、明石同仁病院と、各施設をつなぐ生活関連経路を示している。 3の7 山陽電鉄西新まち駅周辺地区 カッコ1 地区特性 山陽電鉄本線連続立体交差事業(第U期)の実施、幹線道路網や駅周辺の施設整備などにより、多様な地域特性を活かした活力と魅力あるまちづくりが進められています。 駅北側には医療施設や大学、南側には税務署や警察署といった公共施設が立地しています。 カッコ2 地区のバリアフリー状況 ◆駅は、連続立体交差事業により、エレベーター、多機能トイレ、内方線付き点状ブロックの設置等のバリアフリー化を実施。 ◆駅北側にユニバーサルデザインの駅前広場を整備。 ◆駅周辺の鉄道沿線において、バリアフリー化された歩道を整備。 カッコ3 地区目標 駅周辺におけるユニバーサルデザインのまちづくりを後半に拡大することによる、安全で安心なまちづくり カッコ4 地区の取組方針 ◆生活関連経路における歩道の波うち解消、段差・勾配の改修、点字ブロック設置。 ◆ユーザビリティに配慮した建築物のバリアフリー化の促進、建築物と歩道との連続性の確保。 図 山陽電鉄西新まち駅周辺の移動円滑化促進地区の地図 生活関連施設として山陽電鉄西新まち駅、明石警察署、明石税務署、兵庫県立がんセンターなどと、各施設をつなぐ生活関連経路を示している。 3の8 山陽電鉄林崎松江海岸駅周辺地区 カッコ1 地区特性 駅周辺にはちゅう低層の住宅地が形成されています。駅北側には、市民を対象とした各種福祉サービス拠点となる総合福祉センターや、総合支援センターが立地していることから、高齢者、障害者などが多く訪れる地区です。 また、駅南側にはちゅう低層の住宅地や林崎松江海岸が立地しています。 カッコ2 地区のバリアフリー状況 ◆駅は、車いす使用者等が通行しやすいはばひろ改札、内方線付き点状ブロックの設置、インターホンの改善等を実施。 ◆駅から総合福祉センターまでの移動経路の交差点に音響式信号機とエスコートゾーンを設置。 ◆総合福祉センターに、多目的ホールや交流スペース等を備える新館を整備するなど、福祉拠点としての機能を強化。 カッコ3 地区目標 市の福祉拠点にふさわしい、先導的なユニバーサルデザインのまちづくり カッコ4 地区の取組方針 ◆駅構内のホーム間を結ぶ連絡経路の整備、多機能トイレの設置、改札出入口の勾配緩和等による、駅のバリアフリー化 ◆生活関連経路について、歩道の一部区間における点字ブロックの設置、段差・勾配の改修等と、歩道未整備区間における歩行者通行空間の確保。 ◆総合福祉センター利用者の移動の足となる公共交通の維持・確保。 ◆ユーザビリティに配慮した建築物のバリアフリー化の促進と、建築物と歩道との連続性の確保。 ◆総合福祉センター新館を活用したユニバーサルスポーツの普及・促進。 図 山陽電鉄林崎松江海岸駅周辺の移動円滑化促進地区の地図 生活関連施設として山陽電鉄林崎松江海岸駅、総合福祉センター、あさひ病院と、各施設をつなぐ生活関連経路を示している。 3の9 山陽電鉄中八木駅周辺地区 カッコ1 地区特性 駅の北東側や南側には、低層住宅地が広がり、ゆとりとうるおいのあるじゅう環境の形成が進められており、今後の人口増加が見込まれる地区です。 また、駅北側には、明石医療センター、明石市立夜間休日応急診療じょ、総合支援センターといった医療施設や福祉施設が立地しています。 カッコ2 地区のバリアフリー状況 ◆駅は、構内に多機能トイレ、内方線付き点状ブロック等を設置。 ◆駅から医療施設までの一部区間の歩道に、点字ブロックを設置。 カッコ3 地区目標 駅と医療施設・福祉施設を結ぶ移動経路のバリアフリー化を契機としたユニバーサルデザインのまちづくり カッコ4 地区の取組方針 ◆駅構内の移動経路等のバリアフリー化。 ◆駅から医療施設・福祉施設までの歩道における波打ち解消、段差・勾配等の改修、点字ブロックの設置。 ◆歩道未整備区間における、歩行者通行空間の確保。 ◆ユーザビリティに配慮した建築物のバリアフリー化の促進と、建築物と歩道との連続性の確保。 図 山陽電鉄中八木駅周辺の移動円滑化促進地区の地図 生活関連施設として山陽電鉄中八木駅、おおくぼ総合支援センター、明石医療センターなどと、各施設をつなぐ生活関連経路を示している。 3の10 山陽電鉄東二見駅周辺地区 カッコ1 地区特性 駅を中心に住宅がいや商店がいが形成されており、マンション開発等により、駅周辺の人口は増加傾向です。また、臨海部に大規模な工業地域があり、通勤者を中心に駅を利用する人が多い状況です。 駅南側には、福祉・子育て施設であるふれあいプラザあかし西、市民センター等の施設が立地しています。 カッコ2 地区のバリアフリー状況 ◆駅は、エレベーター、多機能トイレ、内方線付き点状ブロック等の設置、ホームと車両の段差解消等により、バリアフリー化済み。 ◆駅北側に駅前広場を整備し、バスや送迎車両の乗降じょうを確保するなど、交通結節点の機能を強化。 ◆駅から市民センター等への移動経路に歩道きょう、エレベーター等を整備。 カッコ3 地区目標 駅と福祉施設・公共施設とを結ぶ移動経路のバリアフリー化によるまちの安全性向上を目指したユニバーサルデザインのまちづくり カッコ4 地区の取組方針 ◆生活関連経路における、歩道の波うち解消、段差・勾配の改修、点字ブロックの設置。 ◆ユーザビリティに配慮した建築物のバリアフリー化の促進と、建築物と歩道との連続性の確保。 図 山陽電鉄東二見駅周辺の移動円滑化促進地区の地図 生活関連施設として山陽電鉄東二見駅、二見市民センター、ふれあいプラザ明石西と、各施設をつなぐ生活関連経路を示している。 3の11 山陽電鉄西二見駅周辺地区 カッコ1 地区特性 駅南側は、駅の新設に伴う土地区画整理事業により、大規模商業施設が複数立地する商業地とそれを取り囲む住宅地が形成され、地区計画による良好なまちなみ形成が進められています。 また、駅東側には医療・福祉施設や公共施設が立地しています。 カッコ2 地区のバリアフリー状況 ◆駅は、新設時に、エレベーター、多機能トイレ、内方線付き点状ブロックの設置等のバリアフリー化を実施。 ◆駅の南北に駅前広場や駅へのアクセス道路を整備し、駅前広場にはバス、タクシー等の乗降じょうを整備するなど、交通結節点の機能を強化。 カッコ3 地区目標 大規模商業施設の賑わいと、地域の暮らしが両立するユニバーサルデザインのまちづくり カッコ4 地区の取組方針 ◆生活関連経路における、歩道の波打ち解消、段差・勾配の改修、点字ブロックの設置。 ◆歩道の未整備区間における、歩行者通行空間の確保。 ◆ユーザビリティに配慮した建築物のバリアフリー化の促進と、建築物と歩道との連続性の確保。 図 山陽電鉄西二見駅周辺の移動円滑化促進地区の地図 生活関連施設として山陽電鉄西二見駅、西部文化会館、明石リハビリテーション病院、イトーヨーカドーなどと、各施設をつなぐ生活関連経路を示している。 3の12 松が丘地区 カッコ1 地区特性 市境に位置する同地区は、昭和40年代に丘陵地の開発が完成し、低層住宅と公的集合住宅が形成されています。地区内には勾配が急な坂道が多く存在しており、明石・山陽明石駅や朝霧駅からのバスが主な交通手段となっています。地区の西側には学校や総合支援センターが立地しており、東側には医療・福祉施設や商業施設等が集積するなど、一定のコミュニティが形成されています。 地区の高齢化が進んでおり、地域の安全・安心を目指し、まちのバリア解消に向けた地域活動が行われています。    カッコ2 地区のバリアフリー状況 ◆歩道の整備や公園への手すり・スロープの設置等によるバリアフリー化を実施。 ◆勾配が急な歩道に、休憩用のベンチや助け合い看板を設置。 ◆商業施設や医療・福祉施設等には、エレベーター、点字ブロック等を設置。 カッコ3 地区目標 まちの変化に対応した移動環境の整備に向けた、地域活動との連携によるユニバーサルデザインのまちづくり カッコ4 地区の取組方針 ◆まちの変化に対応した公共交通の利便性の向上。 ◆地域との連携による、取組や生活関連施設・生活関連経路の検討。 ◆生活関連経路いついて、歩道の点字ブロックの設置と、歩道未整備区間における、歩行者通行空間の確保。 ◆ユーザビリティに配慮した建築物のバリアフリー化の促進と、建築物と歩道との連続性の確保。 ◆関係機関や交通事業者等との連携によるユニバーサルデザインのまちづくり。 図 松が丘周辺の移動円滑化促進地区の地図 生活関連施設としてめいまいサービスコーナー、めいまい中央病院、松が丘公園、コムボックスめいまいなどと、各施設をつなぐ生活関連経路を示している。 4.基本構想の策定方針 4の1 重点整備地区の設定・基本構想の策定に向けた考え方 移動等円滑化促進地区のうち、バリアフリー化が特に必要な地区で、核となるハード事業(公共交通、道路、交通安全、建築物、ろがい駐車場、都市公園等)の関係機関との実施に向けた調整が可能な地区については、バリアフリー法に基づく「重点整備地区」に設定し、ハード・ソフトの具体的な事業内容やスケジュール等を「基本構想」として第3編に記載します。その内容に基づき、各事業者が事業計画を策定し、事業を進めます。 【重点整備地区の設定要件】(バリアフリー法、国のガイドラインから) マル1:生活関連施設があり、かつ、それらの間の移動が通常徒歩で行われる地区 マル2:生活関連施設及び生活関連経路についてバリアフリー化事業が特に必要な地区 マル3:バリアフリー化の事業を重点てき・一体てきにおこなうことが総合てきな都市機能の増進を図る上で有効かつ適切な地区 4の2 市民・地域等の意見の把握 基本構想の策定に当たっては、地区の特性やバリアフリー状況等を踏まえ、高齢者、障害者等の当事者や市民、モデル地域をはじめとした地域の意向を把握・反映しながら検討を進めます。 また、基本構想の検討過程の中で、必要に応じて、移動等円滑化促進地区の区域の変更、生活関連施設や生活関連経路の追加・変更等、「3.移動等円滑化促進地区の方針」の変更についても検討します。 4の3 地区ごとの基本構想策定スケジュール まちづくりの進捗状況、核となるハード事業の実施見込み等を踏まえ、以下のスケジュールで基本構想を策定します。 2020年度(令和2年度) ・JR明石駅・山陽電鉄 山陽明石駅周辺地区 ・JR西明石駅周辺地区 ・山陽電鉄林崎松江海岸駅周辺地区 2021年度(令和3年度) ・JR大久保駅周辺地区 ・JR魚住駅周辺地区 ・山陽電鉄中八木駅周辺地区 他の促進地区についても、核となるハード事業の実施のめどが立った段階で、順次策定 2020年度(令和2年度) 1 JR明石駅・山陽電鉄 山陽明石駅周辺地区 ◆本地区は、本しの中心核であり、交通ターミナル機能、商業機能、市民向け行政サービス施設等が集積しています。 ◆「明石市ユニバーサルデザインのまちづくり重点モデル地区実行計画」の目標が2020年度までとされていることから、平成14年基本構想や重点モデル地区実行計画の内容を継承し、これらの取組の進捗状況や、現在のまちの状況等を踏まえて基本構想を策定します。 2 JR西明石駅周辺地区 ◆西明石駅は、山陽新幹線とJR・山陽本線が結節する、本しの広域的交通ネットワークの拠点となっています。 ◆本地区は、今後のまちづくりについて検討が行われているところですが、現在、平成14年基本構想に基づき、同駅においてホームドア設置工事が進捗ちゅうであることから、まずは、同構想の内容を継承しつつ、これらの取組の進捗状況や、現在のまちの状況等を踏まえて基本構想を策定します。 ◆基本構想策定後も、面的なバリアフリー環境を実現するため、今後のまちづくりの方針が具体化したものから、順次、基本構想に反映していきます。 3 山陽電鉄林崎松江海岸駅周辺地区 ◆本地区には、本しの地域福祉活動の拠点である市立総合福祉センターが立地しており、2019年(令和元年)5月には、共生社会の情報発信拠点となる同センター新館もオープンし、より多くの障害者等が林崎松江海岸駅を利用することが見込まれています。 ◆現状では、同駅下り(姫路方面)ホームから同センター側に行くためには、階段のみの駅構内の地下通路を使用する、又は改札を出て約400メートル迂回する必要があり、事業者による駅構内のバリアフリー化が検討されています。 2021年度(令和3年度) 1 JR大久保駅周辺地区 ◆本地区は、駅南側では商業拠点と集合住宅地が形成され、駅北側では土地区画整理事業により良好な市街地での土地利用が進んでおり、人口の増加傾向が続いています。 ◆あかし保健しょ、明石こどもセンターが整備され、また、JT跡地において民間事業者による開発が進められているなど、まちの変化が進みつつあります。 ◆JT跡地内の市有地(公共公益施設用地)に係る活用方針は検討中であることから、方針が具体化する時期に合わせ、基本構想の検討に着手します。 2 JR魚住駅周辺地区 ◆本地区は、平成14年基本構想において重点整備地区に設定し、駅舎のきょうじょう化にあわせた面的なバリアフリー化を進めてきました。 ◆現在、ため池の規模縮小により生み出される土地を活用し、「みんなにやさしい運動公園」をコンセプトとした「(仮称)17号池公園」の整備に向けた取組が進められています。 同公園整備が具体化する時期に合わせ、基本構想の検討に着手します。 3 山陽電鉄 中八木駅 周辺地区 ◆本地区は、医療施設や公共施設が徒歩圏に所在し、駅の北東側では区画整理事業等により周辺の宅地化が進んでおり、駅の乗降客すうも増加傾向にあります。 ◆現在、事業者において、駅のバリアフリー化の検討が進められていることから、その検討状況を見ながら、事業が具体化する時期に合わせ、基本構想の検討に着手します。 資料編 1.市の現況 カッコ1 じんこう ◆人口は、近年約29万人で横ばい傾向にありましたが、2015年から2019年にかけて増加傾向にあります。 図. 棒グラフ.人口の推移(内容は以下のとおり) 1980年(S55年) 254,900人 (内訳 0から14歳:65,700人 15から64歳:170,200人 65歳以上:18,600人) 1985年(S60年) 263,400人 (内訳 0から14歳:60,700人 15から64歳:180,300人 65歳以上:22,400人) 1990年(H2年) 270,700人 (内訳 0から14歳:51,000人 15から64歳:191,800人 65歳以上:27,200人) 1995年(H7年) 287,600人 (内訳 0から14歳:47,800人 15から64歳:204,700人 65歳以上:35,000人) 2000年(H12年) 293,100人 (内訳 0から14歳:46,200人 15から64歳:203,700人 65歳以上:43,100人) 2005年(H17年) 291,000人 (内訳 0から14歳:43,500人 15から64歳:194,100人 65歳以上:51,900人) 2010年(H22年) 291,000人 (内訳 0から14歳:40,300人 15から64歳:184,900人 65歳以上:61,900人) 2015年(H27年) 293,400人 (内訳 0から14歳:39,700人 15から64歳:178,800人 65歳以上:74,100人) 2020年(R2年) 299,100人  出典:国勢調査(1980年から2015年)、推計人口(2020年3月1日時点) ※推計人口とは、明石市が直近の国勢調査人口に、住民基本台帳による人口の増減を加えて、毎月1日現在の推計人口を算出したもの カッコ2高齢者の推移 2019年の高齢者は約7万9千人、高齢化率は約26%であり、直近10年では毎年増加しています。 図. 棒グラフ.高齢者人口・高齢化率の推移 2009年(H21年) 65歳以上の高齢者人口59,303人、高齢化率20.2% 2010年(H22年) 65歳以上の高齢者人口60,992人、高齢化率20.8% 2011年(H23年) 65歳以上の高齢者人口61,842人、高齢化率21.1% 2012年(H24年) 65歳以上の高齢者人口63,731人、高齢化率21.7% 2013年(H25年) 65歳以上の高齢者人口67,432人、高齢化率22.8% 2014年(H26年) 65歳以上の高齢者人口70,502人、高齢化率23.8% 2015年(H27年) 65歳以上の高齢者人口73,018人、高齢化率24.6% 2016年(H28年) 65歳以上の高齢者人口75,036人、高齢化率25.2% 2017年(H29年) 65歳以上の高齢者人口76,460人、高齢化率25.6% 2018年(H30年) 65歳以上の高齢者人口77,677人、高齢化率25.8% 2019年(H31年) 65歳以上の高齢者人口78,612人、高齢化率25.9% 出典:明石市年齢別人口(住民基本台帳人口)各年4月1日(明石市HP) カッコ3障害のある人の推移 ◆障害のある人の人口は増加傾向にあり、総人口の約6%を占めています。 ◆身体障害のある人は2013年以降微減傾向にありますが、知的障害のある人や精神障害のある人はやや増加傾向にあります。 図. 棒グラフ.障害のある人の推移 2011年(H23年) 障害のある人の人口15,407人(内訳 身体障害のある人:11,718人 知的障害のある人:1,976人 精神障害のある人:1,713人)、総人口に占める割合5.25% 2012年(H24年) 障害のある人の人口15,829人(内訳 身体障害のある人:11,870人 知的障害のある人:2,106人 精神障害のある人:1,853人)、総人口に占める割合5.34% 2013年(H25年) 障害のある人の人口16,223人(内訳 身体障害のある人:12,026人 知的障害のある人:2,190人 精神障害のある人:2,007人)、総人口に占める割合5.47% 2014年(H26年) 障害のある人の人口16,481人(内訳 身体障害のある人:12,019人 知的障害のある人:2,306人 精神障害のある人:2,156人)、総人口に占める割合5.54% 2015年(H27年) 障害のある人の人口16,582人(内訳 身体障害のある人:11,962人 知的障害のある人:2,420人 精神障害のある人:2,200人)、総人口に占める割合5.57% 2016年(H28年) 障害のある人の人口16,565人(内訳 身体障害のある人:11,662人 知的障害のある人:2,571人 精神障害のある人:2,332人)、総人口に占める割合5.54% 2017年(H29年) 障害のある人の人口16,749人(内訳 身体障害のある人:11,642人 知的障害のある人:2,658人 精神障害のある人:2,449人)、総人口に占める割合5.56% 2018年(H30年) 障害のある人の人口17,020人(内訳 身体障害のある人:11,475人 知的障害のある人:2,813人 精神障害のある人:2,732人)、総人口に占める割合5.62% 出典: 障害者人口:身体障害者手帳所持者数、療育手帳所持者数、精神障害者保険福祉手帳所持者数 (各年度末現在) 総人口:明石市年齢別人口(住民基本台帳人口)じ年度4月1日(明石市HP) カッコ4公共交通 1 鉄道ネットワーク ◆鉄道は、JR山陽新幹線、JR山陽本線(神戸線)、山陽電鉄本線が通っており、神戸市内、大阪市内等を結んでいます。鉄道駅は、駅舎の主要部分が播磨町に立地している「土山駅」を含めた18駅が立地します。 ◆バリアフリー法でバリアフリー化が義務づけられるいちにちあたり乗降者数が3,000人以上の鉄道駅は、山陽電鉄本線「大蔵谷駅」「人丸前駅」「藤江駅」「中八木駅」「西江井ヶ島駅」「さんよう魚住駅」を除く12駅が該当します。 図. 明石市の鉄道ネットワーク 明石市の鉄道駅と、新幹線、JR在来線、私鉄の線路を図示。出典:平成30年度明石市乗車人員調査 1日あたり乗降者すうが3,000人以上の鉄道駅は、JRは東から「朝霧駅」「明石駅」「西明石駅」「大久保駅」「魚住駅」「土山駅」、山陽電鉄本線は東から「さんよう明石駅」「西新町駅」「林崎松江海岸駅」「江井ヶ島駅」「東二見駅」「西二見駅」です。 2 駅のバリアフリー化状況 ◆18駅の中には、駅構内の移動経路等において、バリアフリー化が必要な駅が存在します。 JR ・朝霧駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 32,137人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:設置不要(駅こうがいとコンコースの間)、両方設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置不要、しょくちず式案内板:設置済み、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)設置、備考:くだりエスカレーターなし、駅員:常駐、現基本構想の位置づけ:準整備地区 ・明石駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 106,367人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:設置不要(駅こうがいとコンコースの間)、両方設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置不要、しょくちず式案内板:設置済み、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)2箇所設置、備考:くだりエスカレーターなし、駅員:常駐、現基本構想の位置づけ:重点整備地区 ・西明石駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 64,126人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:西口は両方設置・東口はエレベーターのみ設置(駅こうがいとコンコースの間)、西口はエレベーターのみ設置、東口は未設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置済(構内)、しょくちず式案内ばん:西口及び東口のいずれも設置済み、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)設置(東口改札外及び西口改札内。西口改札内には大型ベッドあり)、備考:くだりエスカレーターなし、駅員:常駐、現基本構想の位置づけ:重点整備地区 ・大久保駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 39,940人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:両方設置(駅こうがいとコンコースの間)、両方設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置不要、しょくちず式案内ばん:設置済み、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)設置、備考:くだりエスカレーターなし、駅員:常駐、現基本構想の位置づけ:準整備地区 ・魚住駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 23,079人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:両方設置(駅こうがいとコンコースの間)、両方設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置不要、しょくちず式案内ばん:設置済み、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)設置、備考:くだりエスカレーターなし、駅員:常駐、現基本構想の位置づけ:重点整備地区 ・土山駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 28,658人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:両方設置(駅こうがいとコンコースの間)、両方設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置不要、しょくちず式案内ばん:設置済み、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)設置、備考:くだりエスカレーターなし、駅員:常駐、現基本構想の位置づけ:準整備地区 山陽電鉄 ・大蔵谷駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 1,973人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:設置不要(駅こうがいとコンコースの間)、未設置(コンコースとホームの間)、スロープ:未設置、しょくちず式案内ばん:未設置、トイレ:多目的トイレが未設置、備考:各ホームへの移動は階段のみ、駅員:常駐なし、現基本構想の位置づけ:位置づけなし ・人丸前駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 1,298人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:設置不要(駅こうがいとコンコースの間)、エスカレーターのみ設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置済(構内)、しょくちず式案内ばん:未設置、トイレ:多目的トイレ(車いす対応のみ)設置、備考:なし、駅員:常駐なし、現基本構想の位置づけ:位置づけなし ・明石駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 26,058人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:両方設置(駅こうがいとコンコースの間)、両方設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置不要、しょくちず式案内ばん:設置済み(音声もあり)、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)設置、備考:なし、駅員:常駐、現基本構想の位置づけ:重点整備地区 ・西新まち駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 4,554人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:両方設置(駅こうがいとコンコースの間)、両方設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置不要、しょくちず式案内ばん:設置済み(音声もあり)、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)設置、備考:なし、駅員:常駐なし、現基本構想の位置づけ:準整備地区 ・林崎松江海岸駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 4,534人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:設置不要(駅こうがいとコンコースの間)、未設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置不要、しょくちず式案内ばん:未設置、トイレ:多目的トイレが未設置、備考:ホームが相対式でホーム間の移動が階段のみ、駅員:常駐なし、現基本構想の位置づけ:準整備地区 ・藤江駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 2,794人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:設置不要(駅こうがいとコンコースの間)、未設置(コンコースとホームの間)、スロープ:一部未設置、しょくちず式案内ばん:不明、トイレ:多目的トイレが未設置、備考:上りホームへの移動は階段のみ、駅員:常駐なし、現基本構想の位置づけ:位置づけなし ・中八木駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 2,728人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:設置不要(駅こうがいとコンコースの間)、未設置(コンコースとホームの間)、スロープ:一部未設置、しょくちず式案内ばん:不明、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)設置、備考:上りホームへの移動は階段のみ、駅員:常駐なし、現基本構想の位置づけ:位置づけなし ・江井ヶ島駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 3,758人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:設置不要(駅こうがいとコンコースの間)、エレベーターのみ設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置不要、しょくちず式案内ばん:設置済み(音声もあり)、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)設置、備考:なし、駅員:常駐なし、現基本構想の位置づけ:位置づけなし ・西江井ヶ島駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 2,795人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:設置不要(駅こうがいとコンコースの間)、未設置(コンコースとホームの間)、スロープ:一部未設置、しょくちず式案内ばん:不明、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)設置、備考:上りホームへの移動は階段のみ、駅員:常駐なし、現基本構想の位置づけ:位置づけなし ・山陽魚住駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 2,026人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:設置不要(駅こうがいとコンコースの間)、未設置(コンコースとホームの間)、スロープ:未設置、しょくちず式案内ばん:不明、トイレ:多目的トイレが未設置、備考:各ホームへの移動は階段のみ、駅員:常駐なし、現基本構想の位置づけ:位置づけなし ・東二見駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 7,080人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:エレベーターのみ設置(駅こうがいとコンコースの間)、エレベーターのみ設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置不要、しょくちず式案内ばん:設置済み(音声もあり)、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)設置、備考:なし、駅員:常駐、現基本構想の位置づけ:準整備地区 ・西二見駅 平成30(2018)年度の1日当たり乗降者すう 4,384人、エレベーター・エスカレーターの設置状況:エレベーターのみ設置(駅こうがいとコンコースの間)、エレベーターのみ設置(コンコースとホームの間)、スロープ:設置済(構外)、しょくちず式案内ばん:設置済み、トイレ:多目的トイレ(車いす・オストメイト対応)設置、備考:なし、駅員:常駐なし、現基本構想の位置づけ:準整備地区 車椅子対応幅改札機とホーム内方線つき点状ブロックは全駅で対応済み。 出典:平成30年度明石市乗車人員調査 3 バス路線 ◆バスは、鉄道駅を中心に路線バスが通っており、それ以外の地域でTacoバス(コミュニティバス)を運行しています。 ◆1日あたり約94,000人(路線バス(神戸市営バスは含まず)及びTacoバスの合計)が利用しています。 ◆ノンステップバスの導入率は全体で33.7%です。 図.明石市のバス路線 鉄道(新幹線、JR在来線、私鉄)とバス種別(路線バス、タコバス)ごとの市内交通網を図示 平成30年度(2018)の1日あたりの平均利用者すうは、以下のとおり。(出典:明石市統計書) ・山陽バス 1日あたり9,337人 ・神姫バス 1日あたり81,940人 ・Tacoバス 1日あたり3,063人 ・合計 1日あたり94,340人 明石市内のノンステップバス導入率は、以下のとおり。※TacoバスはTacoバスミニを除く(出典:明石市ノンステップバス導入率調査(平成30年12月末現在)) ・山陽バス 25.0% ・神姫バス 34.7% ・Tacoバス 31.3% ・合計 33.7% 4 タクシー ◆明石市内の法人タクシーは1日あたり約7,100人が利用しています。 ◆法人タクシー登録台数約360台(13社)のうち、ユニバーサルデザイン(UD)タクシーは10台導入済です。※令和元年10月時点。うち2台は神戸市における運用。 平成30年度(2018)の1日あたり法人タクシー平均利用者すうは、7,112人(出典:明石市統計書) 写真:UDタクシーの例(簡易スロープ付きの車など) 5 旅客船舶(淡路ジェノバライン) ◆旅客船舶(淡路ジェノバライン)は1日あたり約2,000人が利用しています。 ◆船内は車椅子利用者のスペースや乗船時の段差解消のため、折りたたみ式のスロープを備える等、バリアフリー化されています。 平成30年度(2018)の1日あたり平均乗降客すうは、2,049人(出典:明石市年間乗船実績調査) 写真:船内外観、車いす利用者用スペース、折りたたみ式のスロープ) 図.淡路ジェノバラインの航路 明石港と岩屋港(淡路市)をつなぐ線が引かれている。(出典:明石市総合交通計画) カッコ5施設等の立地状況 1 主な施設の立地状況 ◆主な公共施設及び商業施設は、鉄道駅周辺に立地しています。 図.主な施設の立地状況 公共施設等、医療・保健・福祉施設、教育・文化施設、商業施設、宿泊施設、コミュニティセンター、ひなんじょ(小学校・中学校)、都市公園が、市域の地図上にちりばめられている様子 出典:明石市HP,全国大型小売店総覧(2017) 2 主な都市公園の立地状況 ◆市内には、広域公園1箇所、総合公園2箇所、地区公園2箇所、近隣公園15箇所が開設されています。 図.主な都市公園の位置 合計20箇所の都市公園の位置が市域の地図上に示されています。(出典:明石市公園一覧表(2018)) ・広域公園 @明石公園 ・総合公園 A石ケ谷公園、B明石海浜公園 ・地区公園 C大蔵海岸公園、D金ケ崎公園 ・近隣公園 E朝霧公園、F人丸山公園、G中崎遊園地、H松が丘公園、10上ケ池公園、11望海浜公園、12松江公園、13高丘西公園、14高丘東公園、15八木遺跡公園、16魚住北公園、17中尾親水公園、18住吉公園、19錦が丘中央公園、20西二見公園 参考)公園種別の定義 ■広域公園 市町村の区域を超える広域のレクリエ−ション需要を充足することを目的とする公園。広域的なブロック単位ごとに1箇所当たり面積50ha以上を標準として配置。 ■総合公園 都市住民全般の休息、観賞、散歩、遊戯、運動等総合的な利用に供することを目的とする公園で都市規模に応じ1箇所当たり面積10から50haを標準として配置。 ■地区公園 主として徒歩圏内に居住する者の利用に供することを目的とする公園で誘致距離1kmの範囲内で1箇所当たり面積4haを標準として配置。 ■近隣公園 主として近隣に居住する者の利用に供することを目的とする公園で近隣住区当たり1箇所を誘致距離500メートルの範囲内で1箇所当たり面積2haを標準として配置。 3 主なろがい駐車場の立地状況 ◆市内には、県営駐車場が3箇所、市営駐車場が7箇所、民間駐車場が19箇所立地しています。 図.ろがい駐車場の位置 合計29箇所のろがい駐車場の位置が市域の地図上に示されています。(出典:ろがい駐車場設置届出一覧(H30)) 1GSパークうおんたなの棚前(民間設置) 2山電明石駅前駐車場(民間設置) 3兵庫県明石公園有料駐車場(県設置) 4兵庫県明石公園協会駐車場(県設置) 5吉川駐車場(民間設置、特定ろがい駐車場) 6明石市役所第1駐車場(市設置) 7明石海浜第1駐車場(市設置) 8山秀駐車場(民間設置) 9西明石パークプラッツ(民間設置) 10兵庫県立明石西公園南駐車場(県設置) 11中崎展望広場駐車場(市設置、特定ろがい駐車場) 12明石市立西部市民会館駐車場(市設置) 13松江海岸休憩施設駐車場(市設置) 14アスピア明石駐車場(第3セクター設置) 15西明石パークプラッツ2(民間設置) 16タイムズ明石大蔵海岸(民間設置) 17タイムズビエラタウン西明石(民間設置) 18タイムズ明石大蔵海岸龍の湯(民間設置) 19明石海浜第2駐車場(市設置) 20タイムズ西明石第3(民間設置、特定ろがい駐車場) 21NPC24H西明石駅前パーキング(民間設置、特定ろがい駐車場) 22NPC24H明石大久保パーキング(民間設置) 23パピオス明石駐車場(民間設置) 24タイムズ明石港(民間設置、特定ろがい駐車場) 25タイムズイオン明石ショッピングセンター第1駐車場(民間設置) 26タイムズイオン明石ショッピングセンター第2駐車場(民間設置) 27タイムズイオン明石ショッピングセンター第3駐車場(民間設置) 28タイムズイオン明石ショッピングセンター第5駐車場(民間設置) 29タイムズコムボックス明舞(民間設置) ※特定ろがい駐車場 駐車のように供する部分が500u以上、かつその利用に対して料金を徴収しているろがい駐車場のうち、道路付属物であるもの、公園施設であるもの、建築物であるもの、建築物に付随しているものを除いた駐車場。 カッコ6ひなんじょの指定状況 図. ひなんじょの位置 ひなんじょとなる小学校及び中学校、福祉ひなんじょ(総合福祉センター、ふれあいプラザあかし西)の位置が市域の地図上に示されています。 注)ひなんじょ(小・中学校、公共施設等)、帰宅困難しゃ一時滞在施設、津波一時避難ビル、福祉ひなんじょ、避難場所のうち、災害により自宅で生活ができなくなったかたの生活スペースとして開設されるひなんじょとなる小・中学校、ひなんじょでの生活が困難なときに開設される福祉ひなんじょを記載 2.市民ニーズ(アンケート調査結果) カッコ1調査概要 【調査対象】 ■各団体及び子育て世代 ■一般(18歳以上) 【調査方法】 ■明石市ユニバーサルデザインのまちづくり協議会に参加している団体やその他市内の障害者団体に無記名式調査票の配布を依頼(各団体30通ずつ)。 ■子育て世代に対しては、子どもの検診の機会に手渡しにて配布。 ■無作為抽出にて選定した18歳以上の1,000人に対しては、郵送にて配布。 【調査時期】 ■各団体及び子育て世代:2019年2月16日以降配布、2019年3月5日締切り ■一般(18歳以上):2019年2月17日郵送配布、2019年3月5日締切り 【主な調査項目】 1.回答者の属性 2.市内で利用する公共交通機関や道路、施設に対するバリアフリー化の重要度 3.上記場所や施設について不便に感じること 4.上記場所や施設についてのバリアフリー状況の満足度 5.心のバリアフリーの取り組みに対する必要性や重要度 ◆全体の有効回答すうは467部、回答率は29.2%です。 図:アンケート調査概要と有効回答数 調査時期1 配布:2月16日以降 締切り:3月5日 配布対象及び有効回収すうなど  ・障害者(明石市身体障害者福祉協会、明石市視覚障害者福祉協会、明石ろうあ協会、明石ピアポの会、明石難聴者の会、明石地区手をつなぐ育成会、明石市肢体不自由児者父母の会、ともしびの会 各30部)合計240部配布、有効回収数107部、有効回答割合44.6% ・子育て(明石市連合子ども会育成連絡会議(30部)、4か月検診・1歳半検診・3歳児検診(各100部))合計330部配布、有効回収数62部、有効回答割合18.8% ・高齢者(明石高年クラブ)30部配布、有効回収数25部、有効回答割合83.3% 調査時期2 配布::2月17日、締切り:3月5日 配布対象及び有効回収すうなど ・一般(18歳以上(無作為抽出/郵送))1,000部配布、有効回収数273部、有効回答割合27.3% 合計 1,600部配布、有効回収数467部、有効回答割合29.2% ※表示桁数の関係により、計算ちが一致しないことがあります。 カッコ2回答者の属性 ◆回答者の年齢は、全体で「65歳以上の高齢者」が約4割を占めます。 ※「n」は、有効回答数を示す。 ※表示桁数の関係により、計算ちが一致しないことがある。 ※1:高齢者は、団体(明石高年クラブ)への配布による回答と一般の郵送配布による回答のうち65歳以上の方を合計している。 全体(n=461)  (10歳代) 2%、 (20歳代) 7%、 (30歳代) 15%、 (40歳代) 14%、 (50歳代) 15%、 (60から64歳) 8%、 (65から69歳) 6%、 (70歳代) 21%、 (80歳代) 10%、 (90歳代以上) 1% 障害者(n=107)  (10歳代) 7%、 (20歳代) 7%、 (30歳代) 7%、 (40歳代) 17%、 (50歳代) 18%、 (60から64歳) 4%、 (65から69歳) 7%、 (70歳代) 21%、 (80歳代) 11%、 (90歳代以上) 1% 子育て世代(n=62)  (10歳代) 2%、 (20歳代) 23%、 (30歳代) 52%、 (40歳代) 24% 高齢者※1(n=134)  (65から69歳) 15%、 (70歳代) 57%、 (80歳代) 27%、 (90歳代以上) 1% ◆移動時の不便は、全体で4割があると回答しています。 ◆移動時の不便の内容は、全体で「ベビーカー」が最も多く、次いで「杖」、「乳児・幼児」と続きます。 図.移動時の不便の有無に対する回答 ・「不便がある」と回答した者の割合 全体(n=467)39% 障害者(n=107)52% 子育て世代(n=62)89% 高齢者(n=134)25% 移動時の不便の内容 全体(n=180)(ベビーカー)33%、(乳児・幼児)15%、(電動車いす)3%、(手動車いす)7%、(杖)17%、(はくじょう)7%、(介助者)4%、(その他)14% 障害者(n=56)(ベビーカー)4%、(電動車いす)5%、(手動車いす)14%、(杖)23%、(はくじょう)21%、(介助者)7%、(その他)25% 子育て世代(n=55)(ベビーカー)69%、(乳児・幼児)27%、(その他)4% 高齢者(n=33)(乳児・幼児)6%、(電動車いす)6%、(手動車いす)9%、(杖)48%、(はくじょう)3%、(介助者)9%、(その他)18% ※表示桁数の関係により、計算ちが一致しないことがあります。 カッコ3バリアフリー化の重要度 ◆いずれの施設も重要度が1.0点以上と高くなっています。特に、障害者の重要度が全体と比較して高くなっています。 ※「各項目に対する重要ど」を以下のとおり点数化し、有効回答数に下記の点数を乗じて、重要度のレベルを算出 2点:「重要だ」、1点:「やや重要だ」、0点:「どちらともいえない」、マイナス1点:「それほど重要でない」、マイナス2点:「重要でない」 ・明石市内の「駅」 (全体)1.6、(障害者)1.6、(子育て世代)1.7、(高齢者)1.5 ・路線バス (全体)1.5、(障害者)1.6、(子育て世代)1.6、(高齢者)1.4 ・タクシー (全体)1.3、(障害者)1.5、(子育て世代)1.3、(高齢者)1.3 ・旅客船舶 (全体)1.1、(障害者)1.2、(子育て世代)1.0、(高齢者)1.1 ・道路や信号機等 (全体)1.6、(障害者)1.6、(子育て世代)1.7、(高齢者)1.5 ・施設 (全体)1.5、(障害者)1.7、(子育て世代)1.6、(高齢者)1.5 ・心のバリアフリー (全体)1.5、(障害者)1.6、(子育て世代)1.7、(高齢者)1.4 カッコ4不便に感じること ●路線バス 「ノンステップバスが少ない」・「バスの行き先表示がわかりにくい」の指摘が多くなっています。 ・ノンステップバスが少ない (全体)15.0%、(障害者)26.2%、(子育て世代)12.9%、(高齢者)12.7% ・バスの行き先表示がわかりにくい (全体)16.5%、(障害者)18.7%、(子育て世代)17.7%、(高齢者)10.4% ・車内の案内表示がわかりにくい (全体)5.8%、(障害者)7.5%、(子育て世代)8.1%、(高齢者)5.2% ・車内の案内放送がわかりにくい (全体)8.4%、(障害者)20.6%、(子育て世代)3.2%、(高齢者)8.2% ・筆談の用意がない (全体)2.4%、(障害者)8.4%、(子育て世代)0%、(高齢者)0.7% ・乗務員の対応が不適切 (全体)8.4%、(障害者)15.0%、(子育て世代)4.8%、(高齢者)8.2% ・バス停での乗り降りがしにくい (全体)14.8%、(障害者)21.5%、(子育て世代)14.5%、(高齢者)17.2% ・バス停の視覚障害者誘導用ブロックが適切な場所にない (全体)4.7%、(障害者)8.4%、(子育て世代)0%、(高齢者)4.5% ・時刻表や路線図の案内が適切な位置で示されていない (全体)10.1%、(障害者)9.3%、(子育て世代)9.7%、(高齢者)14.2% ・その他 (全体)17.8%、(障害者)19.6%、(子育て世代)16.1%、(高齢者)15.7% ●駅 「ホームドアがない」・「エレベーターがない・使いにくい」の指摘が多くなっています。 ・エレベーターがない・使いにくい (全体)17.1%、(障害者)13.1%、(子育て世代)25.8%、(高齢者)10.4% ・エスカレーターがない・使いにくい (全体)15.2%、(障害者)10.3%、(子育て世代)16.1%、(高齢者)13.4% ・券売機が使いにくい (全体)3.4%、(障害者)13.1%、(子育て世代)25.8%、(高齢者)10.4% ・改札が使いにくい (全体)4.7%、(障害者)5.6%、(子育て世代)3.2%、(高齢者)2.2% ・ホームドアがない (全体)23.3%、(障害者)37.4%、(子育て世代)9.7%、(高齢者)23.1% ・案内サインがわかりにくい (全体)3.6%、(障害者)10.3%、(子育て世代)0%、(高齢者)3.0% ・視覚障害者誘導用ブロックが適切な場所にない (全体)2.4%、(障害者)7.5%、(子育て世代)0%、(高齢者)1.5% ・おとや音声による案内がない (全体)2.6%、(障害者)6.5%、(子育て世代)0%、(高齢者)2.2% ・車椅子使用者用トイレがない (全体)2.6%、(障害者)3.7%、(子育て世代)0%、(高齢者)4.5% ・トイレにベビーチェアがない (全体)2.8%、(障害者)3.7%、(子育て世代)4.8%、(高齢者)0.7% ・トイレにベビーベッドがない (全体)3.0%、(障害者)2.8%、(子育て世代)9.7%、(高齢者)1.5% ・トイレに大人用ベッドがない (全体)3.9%、(障害者)6.5%、(子育て世代)0%、(高齢者)4.5% ・トイレにオストメイト対応設備がない (全体)0.9%、(障害者)0.9%、(子育て世代)0%、(高齢者)1.5% ・電車とホームに段差があってスムーズに乗り降りできない (全体)7.5%、(障害者)15.0%、(子育て世代)14.5%、(高齢者)0.0% ・駅員の数が少なく対応してもらいにくい (全体)15.6%、(障害者)22.4%、(子育て世代)9.7%、(高齢者)17.2% ・筆談の用意がない (全体)3.6%、(障害者)12.1%、(子育て世代)0%、(高齢者)3.0% ・駅員の対応が不適切 (全体)3.2%、(障害者)8.4%、(子育て世代)0%、(高齢者)2.2% ・その他 (全体)15.0%、(障害者)8.4%、(子育て世代)16.1%、(高齢者)16.4% ●タクシー 「車椅子のまま乗り降りできるタクシーが少ない」・「乗務員の対応が不適切」の指摘が多くなっています。 ・車椅子のまま乗り降りできるタクシーが少ない (全体)16.9%、(障害者)17.8%、(子育て世代)8.1%、(高齢者)17.9% ・筆談の用意がない (全体)3.0%、(障害者)8.4%、(子育て世代)0%、(高齢者)2.2% ・乗務員の対応が不適切 (全体)12.0%、(障害者)14.0%、(子育て世代)11.3%、(高齢者)10.4% ・タクシー乗り場での乗り降りがしにくい (全体)5.6%、(障害者)11.2%、(子育て世代)0%、(高齢者)5.2% ・タクシー乗り場の視覚障害者誘導用ブロックが適切な場所にない (全体)2.6%、(障害者)5.6%、(子育て世代)1.6%、(高齢者)2.2% ・その他 (全体)8.4%、(障害者)11.2%、(子育て世代)4.8%、(高齢者)8.2% ●旅客船舶 「乗り場のトイレが使いづらい」・「車椅子のまま乗り降りできる船が少ない」の指摘が多くなっています。 ・車椅子のまま乗り降りできる船が少ない (全体)2.1%、(障害者)2.8%、(子育て世代)1.6%、(高齢者)1.5% ・船内の案内表示がわかりにくい (全体)1.5%、(障害者)0.9%、(子育て世代)0%、(高齢者)0.7% ・船内の案内放送がわかりにくい (全体)0.6%、(障害者)0.9%、(子育て世代)0%、(高齢者)0.7% ・筆談の用意がない (全体)1.9%、(障害者)4.7%、(子育て世代)1.6%、(高齢者)0.7% ・乗務員の対応が不適切(全体)0%、(障害者)0%、(子育て世代)0%、(高齢者)0% ・ジェノバライン乗り場での乗り降りがしにくい (全体)1.3%、(障害者)2.8%、(子育て世代)0%、(高齢者)0% ・乗り場のトイレが使いづらい (全体)4.1%、(障害者)3.7%、(子育て世代)6.5%、(高齢者)3.0% ・視覚障害者誘導用ブロックが適切な場所にない (全体)0.9%、(障害者)0.9%、(子育て世代)1.6%、(高齢者)0% ・時刻表や路線図の案内が適切な位置で示されていない (全体)2.1%、(障害者)0.9%、(子育て世代)0%、(高齢者)3.7% ・その他 (全体)2.8%、(障害者)1.9%、(子育て世代)1.6%、(高齢者)2.2% ●道路や信号機等 「歩道の幅が狭い」・「自転車が歩道を通るので危ない」の指摘が多くなっています。 ・歩道がない (全体)24.8%、(障害者)18.7%、(子育て世代)21.0%、(高齢者)26.9% ・歩道の幅が狭い (全体)47.3%、(障害者)42.1%、(子育て世代)40.3%、(高齢者)47.0% ・歩道に段差がある (全体)43.9%、(障害者)36.4%、(子育て世代)43.5%、(高齢者)42.5% ・歩道の勾配がきつい (全体)19.9%、(障害者)19.6%、(子育て世代)17.7%、(高齢者)20.9% ・舗装が凸凹で歩きにくい (全体)34.9%、(障害者)29.9%、(子育て世代)38.7%、(高齢者)32.8% ・視覚障害者用ブロックが適切な場所にない (全体)6.2%、(障害者)8.4%、(子育て世代)0%、(高齢者)9.0% ・渡りたいところに横断歩道がない (全体)31.5%、(障害者)31.8%、(子育て世代)37.1%、(高齢者)27.6% ・歩行者信号の青時間が短い (全体)19.9%、(障害者)24.3%、(子育て世代)12.9%、(高齢者)24.6% ・音響式信号機がない (全体)13.1%、(障害者)16.8%、(子育て世代)6.5%、(高齢者)14.9% ・エスコートゾーンがない (全体)9.6%、(障害者)14.0%、(子育て世代)6.5%、(高齢者)9.0% ・案内サインがない・わかりにくい (全体)4.5%、(障害者)9.3%、(子育て世代)3.2%、(高齢者)3.0% ・自転車が歩道を通るので危ない (全体)44.5%、(障害者)51.4%、(子育て世代)35.5%、(高齢者)41.0% ・放置自転車があって歩きにくい (全体)10.7%、(障害者)16.8%、(子育て世代)9.7%、(高齢者)8.2% ・看板などの障害物があって歩きにくい(全体)7.3%、(障害者)15.9%、(子育て世代)3.2%、(高齢者)4.5% ・その他 (全体)9.6%、(障害者)7.5%、(子育て世代)9.7%、(高齢者)7.5% カッコ5心のバリアフリー ◆外出時に手助けが必要なことは、全体で「見た目では分からない障害を理解してほしい」・「乳幼児を連れている際には配慮してほしい」の指摘が多くなっています。 ◆心のバリアフリーのために必要なことは、全体で「小学校や中学校でのバリアフリー教育」・「自転車利用のマナー向上」の指摘が多くなっています。 ●外出時に手助けが必要なこと ・乗り物などで席を譲ってほしい (全体)16.1%、(障害者)19.6%、(子育て世代)12.9%、(高齢者)23.1% ・荷物を持つのを手伝ってほしい (全体)3.4%、(障害者)4.7%、(子育て世代)6.5%、(高齢者)4.5% ・エレベーターを譲ってほしい (全体)10.3%、(障害者)13.1%、(子育て世代)22.6%、(高齢者)6.0% ・扉を開けてほしい (全体)6.4%、(障害者)8.4%、(子育て世代)12.9%、(高齢者)6.7% ・体調が悪いときに声をかけてほしい (全体)10.7%、(障害者)15.9%、(子育て世代)9.7%、(高齢者)9.7% ・乳幼児を連れている際には配慮してほしい (全体)16.9%、(障害者)3.7%、(子育て世代)54.8%、(高齢者)6.7% ・障害児の障害特性からくる言動(多動、大声、順番を待てない等)を見守ってほしい (全体)14.8%、(障害者)24.3%、(子育て世代)9.7%、(高齢者)10.4% ・見た目では分からない障害を理解してほしい (全体)24.6%、(障害者)47.7%、(子育て世代)12.9%、(高齢者)16.4% ・その他 (全体)3.9%、(障害者)5.6%、(子育て世代)4.8%、(高齢者)5.2% ●心のバリアフリーのために必要なこと ・小学校や中学校でのバリアフリー教育 (全体)62.3%、(障害者)68.2%、(子育て世代)74.2%、(高齢者)47.0% ・地域での声かけ運動 (全体)40.0%、(障害者)43.0%、(子育て世代)35.5%、(高齢者)45.5% ・自転車利用のマナー向上 (全体)48.2%、(障害者)42.1%、(子育て世代)35.5%、(高齢者)55.2% ・講演会やパンフレット等での啓発活動 (全体)14.3%、(障害者)24.3%、(子育て世代)8.1%、(高齢者)13.4% ・高齢者、障害者、子育て世代中の方との交流の機会をつくる (全体)31.0%、(障害者)48.6%、(子育て世代)27.4%、(高齢者)26.1% ・飲食店や店舗・商店がいの意識向上 (全体)31.0%、(障害者)38.3%、(子育て世代)27.4%、(高齢者)20.1% ・職員や乗務員の接遇スキルの向上 (全体)39.0%、(障害者)44.9%、(子育て世代)35.5%、(高齢者)25.4% ・バリアフリーマップの作成等の情報提供 (全体)20.8%、(障害者)24.3%、(子育て世代)17.7%、(高齢者)15.7% ・その他 (全体)2.8%、(障害者)1.9%、(子育て世代)1.6%、(高齢者)1.5% カッコ6満足度 ※「各項目に対する満足度」を以下のとおり点数化し、有効回答すうに下記の点数を乗じて、満足度のレベルを算出 「非常に満足」:2点、「やや満足」:1点、「どちらともいえない」:0点、「やや不満」:-1点、「非常に不満」:-2点 ●駅 「筆談による対応」・「多機能トイレ」の満足度が低くなっています。 ・エレベータの昇り降り (全体)0.3、(障害者)0.4、(子育て世代)0.3、(高齢者)0.5 ・エスカレーターの昇り降り (全体)0.3、(障害者)0.3、(子育て世代)0.2、(高齢者)0.4 ・券売機の使いやすさ (全体)0.5、(障害者)0.3、(子育て世代)0.8、(高齢者)0.7 ・改札口の広さ (全体)0.5、(障害者)0.3、(子育て世代)0.5、(高齢者)0.7 ・案内サイン (全体)0.4、(障害者)0.2、(子育て世代)0.6、(高齢者)0.5 ・視覚障害者誘導用ブロック (全体)0.2、(障害者)0.2、(子育て世代)0.3、(高齢者)0.2 ・おとや音声による案内 (全体)0.3、(障害者)0.1、(子育て世代)0.4、(高齢者)0.5 ・多機能トイレ (全体)0.1、(障害者)0.2、(子育て世代)0.1、(高齢者)0.1 ・筆談による対応 (全体)0.0、(障害者)-0.1、(子育て世代)0.1、(高齢者)0.0 ・駅員の対応 (全体)0.4、(障害者)0.3、(子育て世代)0.5、(高齢者)0.6 ●路線バス 「筆談による対応」・「バス停の視覚障害者誘導用ブロック」・「時刻表や路線図の適切な設置」の満足度が低くなっています。 ・ノンステップバスの普及 (全体)0.1、(障害者)0.1、(子育て世代)0.2、(高齢者)0.2 ・バスの行き先の表示 (全体)0.2、(障害者)0.3、(子育て世代)0.1、(高齢者)0.4 ・車内の案内表示 (全体)0.3、(障害者)0.4、(子育て世代)0.2、(高齢者)0.4 ・車内の案内放送 (全体)0.3、(障害者)0.3、(子育て世代)0.3、(高齢者)0.4 ・筆談による対応 (全体)0.0、(障害者)-0.1、(子育て世代)0.2、(高齢者)0.0 ・乗務員の対応 (全体)0.3、(障害者)0.2、(子育て世代)0.3、(高齢者)0.5 ・バス停での乗り降り (全体)0.1、(障害者)0.0、(子育て世代)0.2、(高齢者)0.2 ・バス停の視覚障害者誘導用ブロック (全体)0.0、(障害者)-0.2、(子育て世代)0.1、(高齢者)-0.1 ・時刻表や路線図の適切な設置 (全体)0.0、(障害者)0.1、(子育て世代)0.1、(高齢者)0.0 ●タクシー 「車椅子のまま乗り降りできるタクシーの普及」・「タクシー乗場の視覚障害者誘導用ブロック」の満足度が低くなっています。 ・車椅子のまま乗り降りできるタクシーの普及 (全体)-0.3、(障害者)-0.5、(子育て世代)-0.1、(高齢者)-0.3 ・筆談による対応 (全体)0.0、(障害者)-0.1、(子育て世代)0.0、(高齢者)0.0 ・乗務員の対応 (全体)0.1、(障害者)0.1、(子育て世代)0.0、(高齢者)0.2 ・タクシー乗り場での乗り降り (全体)0.1、(障害者)0.0、(子育て世代)0.1、(高齢者)0.1 ・タクシー乗り場の視覚障害者誘導用ブロック (全体)0.0、(障害者)0.1、(子育て世代)0.0、(高齢者)-0.1 ●旅客船舶 「バリアフリー化された船の普及」・「筆談による対応」の満足度が低くなっています。 ・バリアフリー化された船の普及 (全体)0.0、(障害者)0.1、(子育て世代)0.1、(高齢者)-0.2 ・船内の案内表示 (全体)0.1、(障害者)0.1、(子育て世代)0.1、(高齢者)0.0 ・船内の案内放送 (全体)0.1、(障害者)0.1、(子育て世代)0.1、(高齢者)0.0 ・筆談による対応 (全体)0.0、(障害者)0.1、(子育て世代)0.1、(高齢者)0.0 ・乗務員の対応 (全体)0.1、(障害者)0.2、(子育て世代)0.1、(高齢者)0.1 ・乗り場での乗り降り (全体)0.1、(障害者)0.1、(子育て世代)0.1、(高齢者)0.1 ●施設 「視覚障害者誘導用ブロック」・「多機能トイレ」・「筆談による対応」の満足度が低くなっています。 ・エレベーターの昇り降り (全体)0.4、(障害者)0.5、(子育て世代)0.3、(高齢者)0.5 ・障害者用の駐車スペース (全体)0.1、(障害者)-0.2、(子育て世代)0.3、(高齢者)0.1 ・道路から施設内までのアプローチ (全体)0.2、(障害者)0.1、(子育て世代)0.3、(高齢者)0.1 ・施設内の案内サイン (全体)0.2、(障害者)0.2、(子育て世代)0.3、(高齢者)0.2 ・視覚障害者誘導用ブロック (全体)0.1、(障害者)-0.1、(子育て世代)0.1、(高齢者)0.1 ・多機能トイレ (全体)0.1、(障害者)-0.1、(子育て世代)0.2、(高齢者)0.0 ・筆談による対応 (全体)0.1、(障害者)-0.1、(子育て世代)0.2、(高齢者)0.0 ・職員や店員の対応 (全体)0.2、(障害者)0.1、(子育て世代)0.4、(高齢者)0.3 ●道路や信号機等 「歩行者と自転車の分離」・「歩道の段差」の満足度が低くなっています。 道路や信号機等は、他項目と比較して、満足度が全体的に低くなっています。 ・歩道の幅 (全体)-0.3、(障害者)-0.2、(子育て世代)-0.2、(高齢者)-0.4 ・歩道の段差 (全体)-0.4、(障害者)-0.4、(子育て世代)-0.2、(高齢者)-0.5 ・歩道の勾配 (全体)-0.3、(障害者)-0.2、(子育て世代)-0.1、(高齢者)-0.4 ・舗装の平坦の度合 (全体)-0.3、(障害者)-0.3、(子育て世代)-0.2、(高齢者)-0.2 ・視覚障害者誘導用ブロック (全体)-0.1、(障害者)-0.1、(子育て世代)0.1、(高齢者)-0.2 ・歩行者信号の青時間 (全体)-0.1、(障害者)-0.1、(子育て世代)0.2、(高齢者)-0.1 ・歩行者信号の音響機能の整備 (全体)0.0、(障害者)-0.2、(子育て世代)0.3、(高齢者)0.0 ・歩行者信号の青時間延長機能の整備 (全体)-0.1、(障害者)-0.1、(子育て世代)0.0、(高齢者)-0.1 ・横断歩道のエスコートゾーンの整備 (全体)-0.2、(障害者)-0.3、(子育て世代)-0.1、(高齢者)-0.2 ・案内サイン (全体)0.0、(障害者)-0.2、(子育て世代)0.2、(高齢者)0.0 ・歩行者と自転車の分離 (全体)-0.7、(障害者)-0.8、(子育て世代)-0.4、(高齢者)-0.9 ・放置自転車対策 (全体)-0.2、(障害者)-0.3、(子育て世代)0.1、(高齢者)-0.5 ●心のバリアフリー 「見た目で分からない障害への理解」・「障害児の障害特性からくる言動への対応」の満足度が低くなっています。 他項目と比較して、満足度が全体的に低くなっています。 ・人々のバリアに対する理解 (全体)-0.2、(障害者)-0.2、(子育て世代)-0.1、(高齢者)-0.1 ・席を譲る、荷物を持つなど、困っている人への気遣い (全体)-0.2、(障害者)-0.2、(子育て世代)0.0、(高齢者)-0.1 ・困っている人への声かけ (全体)-0.2、(障害者)-0.3、(子育て世代)-0.1、(高齢者)-0.1 ・乳幼児を連れている人への配慮 (全体)-0.2、(障害者)-0.2、(子育て世代)0.0、(高齢者)-0.1 ・障害児の障害特性からくる言動(多動、大声、順番を待てない等)への対応 (全体)-0.3、(障害者)-0.4、(子育て世代)-0.1、(高齢者)-0.3 ・見た目で分からない障害への理解 (全体)-0.4、(障害者)-0.6、(子育て世代)-0.2、(高齢者)-0.3