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更新日:2022年2月4日

撮れたて情報 2022年2月4日 心のバリアフリー研修会を開催 誰もが安心して明石のまちを楽しめるように

車いすユーザーが話す様子20220204

【写真】車いすユーザーと一緒に「おもてなしの心で、バリアをなくすことが必要。当事者の立場で、今できることから始めてほしい」と語る鞍本さん(写真左)

2月4日、明石観光協会とあかしユニバーサルツーリズムセンター(NPO法人ウィズアス)との共催で、心のバリアフリー研修会を開催しました。
宿泊や移送サービス・飲食店など同協会の会員向けとして、初の開催となるこの研修会には、約15人程度が参加し、誰もが安心して明石のまちを楽しんでいただけるよう、おもてなしや配慮をするうえでの必要なスキルを学びました。
また講師に招いた、目や耳が不自由な方や、障害をもつ人を支援する団体、車いすユーザーなどが、障害当事者や介助者の抱える問題や嬉しかったサービスなどの思いを語りました。

聴覚障害のある方は「目から入る情報が一番なので、口を大きくゆっくり動かしてくれると何を話しているか分かりやすい。しかしコロナ禍で常にマスクをしていると、どうしても分かりにくいことが多い。そんな時は筆談やジェスチャーなどで対応してもらえると助かります。筆談ボードや手話などでなく、紙にメモをするでも、簡単なジェスチャーでも、そういう思いやりが一番嬉しい」と話されました。

車いすユーザーの方は「まわりの人の理解や協力のおかげで安心して暮らすことができます。適度な声かけや問いかけがあると嬉しい。例えば、車いすユーザーは目線の高さが違うので、水族館や博物館などの展示内容の案内版が見えないこともある。少しでも考えることが配慮につながり、ちょっとした工夫でみんなが楽しめると思います」と語られました。

視覚障害者支援団体の方は「視覚障害をお持ちの方は、もともと見えていた人が大半で、白杖をもっていない方も多い。おいしいものを食べる・楽しい音を聞く・何かものに触れることなど、視覚以外の感覚で楽しむ方もいれば、景色がぼんやり見えることやイメージするだけでも楽しい気分になる方もおられる。意外かもしれないが、パソコンやスマホを使いこなし、ホームページやメールなどで情報を得る人も結構おられます。」と話されました。

あかしユニバーサルツーリズムセンター代表の鞍本長利さんは「障害のある方や高齢者などだけでなく、みんなが安心して暮らせるまちは、安全安心で人が訪れやすいまちだと思います。ハード面はもちろん大切だが、ソフト面(ホスピタリティ)がもっと大切。心のおもてなしでちょっとした工夫をすれば、みんなが楽しめます。心のバリアフリーがまちに広がり、困ったときには地域で連携して解決できるよう、これからも活動を続けていきたいですね。」と力強く話されました。

心のバリアフリー研修会は、次回3月4日に開催。今後も観光協会の会員を対象に研修会を開催していきます。

耳が不十分な方が話す様子20220204

「スマホの画面を使って相手に伝えることもある。耳マークやコミュニケーションボードもあると便利です」と耳が不自由な方の思いを語られました

車いすユーザーが話す様子20220204

「高いところにものがあると取れない。室内も危険で、特にフローリングは滑りやすい。あとは道や通路など少し幅があると利用しやすくなります」と17年電動車いすを使った実体験をもとに話されました

目が不十分な方を支援する方が話す様子20220204

白杖の使い方を教えていた経験などを交えて「目の不自由な方は自分に声かけされているかわからないので、前に立って話しかける。それでも返事がない場合は、横に立って肩に少し触れるのがいい」と、目の不自由な方への接し方も話されました

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