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更新日:2022年7月29日

記者会見 2022年(令和4年)7月27日

泉市長への脅迫メールに関して

市長

昨日の朝の5時台にメールが送信されて、メールそのものは明石市ではなく違う自治体の方に送られた経緯があり、そちらの自治体の方からの動きの中で、私自身は昨日の夜にこのメールを認識するに至った経緯であります。率直なところ、メールの内容自体がお読みいただいたような内容で、ある意味市長の立場からしても辞職をするわけにもいきませんので、適正に捜査をしていただいて、警察の方の対応を求めたいという立場であります。

書かれている内容自体はもちろん身に覚えもありませんが、かなりの内容ですので、こういった形をとらせていただいた経緯であります。現時点では詳しいことは分かっておりませんので、率直にきたメールをお渡し申し上げ、特定に関する、個人に関する部分などについては黒塗りをしている状況であります。

記者

今回のメールについて、警察の対応をお願いしたいとおっしゃっていましたが、被害届や刑事告訴、そういった手続きはもう行った、もしくはこれから行っていくという方針なんですか。

市長

経緯を改めて説明しますと、昨日の朝に、ある自治体の方にこのメールが届き、その自治体の方が兵庫県警の方に情報提供し、兵庫県警の方から明石市に連絡があった経緯であります。警察としては既に動いていると聞いておりますので、捜査は始まっていると認識をしております。あとは警察の方からは私の自宅周辺の警備を強化すると聞いておりますので、それも含めて、私としては警察にお願いする立場です。

記者

警察の方で捜査が始まっているんですか。

市長

はい。ですから捜査が始まっているのであれば、警察との相談の結果、警察に求められれば被害届を出すなり、今回私の固有名詞が出ていますので、いわゆる法律上は刑事告訴という形になると思います。私も弁護士ですから、今回のことは刑法222条の脅迫にあたることは明らかですので、脅迫罪ということになるとは理解しています。

記者

メールの名前とかアドレスといったところは個人情報だと思いますが、こちらには本名かどうか定かでないにしろ、人名と解されるようなものが書いてあったんでしょうか。

市長

まず人名のところには、いわゆるフルネームのような名前が書かれてありますが、それが本名か偽名か分かりません。メールアドレスも書かれてありましたが、これも本当かどうかも分かりません。ただ警察の方からも、今回は本文につきましては全部オープンにしましたが、今後、捜査の中でそういった様々な情報は、まさに秘密の暴露といいますが、本人しか知り得ない情報なども関わってきますので、個人情報の問題とその両方で黒塗りしております。そこの黒塗りの部分は本人は知っているわけですから、その辺り捜査の関係も加味した形をとらせていただきました。

記者

安倍元首相の事件後にこういった脅迫文が送られてくる、このような行為をすること自体にどのような思いをお持ちですか。

市長

率直に言えば怖いです。もちろん安倍元総理の事件もありますし、私の場合は恩師の石井紘基さんが、20年前に自宅前で刺し殺され、私もその直後にお通夜、葬儀に関わった経緯もありますので、政治家が命を失うということが、他の方が思う以上に私としては正直恐さは感じます。

記者

メールは他の自治体からきたということですが、県内の自治体ですか。

市長

その自治体からも、自治体が特定されることは避けてほしいと言われておりますので、この段階では伏せさせてもらいます。明石市ではありません。

記者

県内か県外かはどうですか。

市長

県内です。県内の明石市ではない自治体です。

記者

これは県内自治体の公式ホームページの、お問い合わせフォームのようなところにきたものという理解でいいですか。

政策局長

兵庫県電子申請共同運営システムといって、各自治体がいろんなことに使っているシステムで送られたもののようです。明石市でもマイナンバーカードの予約申し込みなどはこのシステムを使っています。

記者

明石市に最初に連絡があったのは市長にということですか。

政策局長

総合安全対策室に警察から連絡がありました。

市長

昨日の夕方です。メール自体は朝ですが、昨日の夕方に警察の方から明石市役所の担当部署の方に連絡があり、その後私が連絡を受けたという経緯です。なので私が知ったのは夜です。

記者

総合安全対策室に連絡があったのはいつ頃ですか。

政策局長

夕方です。そこから市長室に連絡があり、市長に報告した経緯です。

市長

資料を見ると、17時40分と書いてありますので、明石市が認識したのは昨日の17時40分。私にその後連絡があったということです。時間もその時間だったので、もう少し状況を確認した上で今日を迎えている状況です。

記者

今回のこのメールは、自分の政治的な欲求を暴力というか威嚇で満たそうとするものの象徴だと思いますが、そのことに対して政治家として申したいことはありますか。

市長

難しいテーマです。私の場合は、はっきりとものを言うタイプであり、ある意味賛成いただける方もいらっしゃいますが、そうでない方もおられるタイプの政治姿勢というかスタンスできたので、こういったことがあると大変戸惑うのが正直です。この状況で私が何か刺激するような発言については、今日の時点では控えたいと思っています。

記者

メール以外に危険なものが届いていることはありますか。

市長

今のご質問のようなことはないですが、私もツイッターなどをしており、ある意味、色々な方々が色々おっしゃる中で、一定程度リスクというか、色んなことに類するような表現が最近使われ始めていました。私の周辺からも少し発言を控えた方がいいと特に最近言われておりましたので、そういう意味においては、正直そう思うところはあります。

記者

ツイッターでのリスクを感じるとおっしゃった部分をもう少し具体的に教えていただけますか。

市長

そこは皆さんもツイッターをご覧いただければ確認できると思いますが、ある意味、近しい方もそうですが、ツイッター上でも身の危険大丈夫ですかとか、警護を付けたらいいですよとか、かなり言われてました。そういう意味では私自身の物言いのテーマ性とか、それに対する断定的な表現も含めて心配する方はおられましたし、現に近い方からもツイッターは控えた方がいいし、するにしても、いわゆるタブー的なテーマに対して、それを問題視するようなことについては、立場が違うものからすると色々思うところもあるから、少し控えた方がいいというのは言われておりましたので、そういう意味では思うところはあります。

記者

それはこの数か月ぐらい、そういうことが言われるようになったんですか。

市長

数か月ではなくて、それこそ安倍元総理の事件以降です。

記者

差出人の名前に心当たりはあるんですか。

市長

ないです。その名前に私は覚えはないです。

記者

今まで市長になられてから、脅迫めいたことを受けられたことはあるんですか。

市長

私もこういうキャラクターですので、かなり私に対して反発なりマイナスのイメージを持っている方がおられます。そういった中で一定程度の怪文書であるとか、家のポストへの投函がなかったことはないですが、ただ本件のようなある意味激しい表現といいますか、こういうのは初めてです。

記者

ツイッターで、直に脅迫めいたものを感じるようなメッセージを受け取られることはあるんでしょうか。

市長

政治家をやっていますから、いろいろな立場もありますし、厳しい批判や批判を超えたと思うような印象持つこともあります。ある意味、市長を辞めるべきだとか、政治姿勢に対しての批判はそれぞれ受け止める立場ですが、本件は質が違っていて、本当に一線を越えている表現ですので意味が違います。

ツイッター上でもこのようなことはさすがにないです。市長を辞職してくださいとか、市長を辞めるべきだとかいうのはあります。それはある意味、政治家をやっているのでリコール運動もそうですから、これは政治的に政治家を辞めるべきだというのは、ご主張としてはあるとは思いますが、それと今回のテーマ性とは違うと思うので、そこは全く質の違うもので、言論は言論として、政治的に立場は違っても、それはやり取りを続ける話ですが、こういう表現を使われるとさすがに正直戸惑うというか、どうしたものかという感じです。

記者

脅迫の根拠で文面にいろいろ書いてありますが、これに関して思うところがあればお願いします。

市長

もちろん事実無根です。車に関して私は市長になったときに車を売っており、実際運転はしません。免許証は持ったままですが、あまり車の運転が得意でもなく、事故を起こしてはいけませんので、市長就任以降は一回もハンドルを握ったことはありません。車に関することが書いてありますが、そもそも車に乗らない人ですということです。

記者

今までの相談は明石署ですか、それとも県警にされているんですか。

市長

相談というか、既にある自治体から県警にいき、警察経由で連絡いただいて、既に警察からは動いていますと聞いています。この後またちゃんと相談なり、協議なりお願いはしていきますが、すでに動いていると聞いておりますし、捜査は始まっていて、身辺警護というか、もう警察としてはもう始めていますと聞いておりますので、その点についてはそう理解しています。

記者

今後の手続きとしては、被害届を出すかというのもの別に必要性を感じていない。

市長

ご存じかと思いますが、被害届というのは難しい言葉で言いますが、捜査の端緒というんですが、それが捜査してくださいみたいな形の被害届なので、もう捜査が始まっているのであれば、あとは書類の必要性上、被害者としての被害届と言われることはあり得ると思いますので、それを求められれば当然被害届を出しますし、求められれば刑事告訴もしますが、別にそれをしなくても、すでに捜査が始まっているのであれば、適正に捜査をいただいて、率直なところ、ちゃんと解明いただいて、こんなことが本当に平然と行われて放置されることがないことは願いますし、やはり文面からしても8月中に辞めなかったら9月にみたいなことが書かれると、さすがに何とかしてくださいというのは正直思います。

記者

刑事告訴も必ずするということではなくて、それを求められたりしたらやるということですか。

市長

そうですね、それでいいと思います。捜査は始まっていますので、捜査をしていただいて、ちゃんと特定いただいて、こんなことが繰り返されないように、しかもこの内容が、もちろんあり得ないと理解していますが、そうは言っても、名前を出された者からすると、他人様と違いますので、名指しされていますので、しっかりやっていただきたいと強く願います。

記者

先ほど、自宅周辺の警備を強化してもらうという話がありましたが、とはいえ政治活動の中で、他にも人前に立たれるようなことがあると思います。今後の活動について、何か制限をかけるとかいうお考えや、そのような活動にも警備を強化するなどのお考えはありますか。

市長

どうしたものでしょう。今日のこの瞬間も戸惑っているのが一番近い感覚で、それこそ行動制限というか、通常市長をやっていれば、夏祭りがあれば、地域に求められれば夏祭りの行事に行くことは当然あるわけですから、そこで地域の方々にお礼を申し上げたりするのはある意味仕事の一部ですので。

結局、自由な行動が制限されると、それこそ市長としてできることも違ってきますし、あとは発言についてもどうするかですけど、その辺も含めて、昨日の今日ですので、今日の時点では戸惑っているという感じでしょうか。いずれにしても、こういうメールは限度を超えたものだと思いますので、しっかり警察にて対応いただきたいと強く願います。

記者

安倍元総理の件もあり、このような殺害予告みたいなものが出ると、これまでよりも恐怖感を強く感じられるような部分はありますか。

市長

それは正直怖いですよ。やはり一般論ではなく、現に安倍元総理だって、まさかこのようなことかとは思われていなかったわけですから、あれで現に起こっているわけですし、私自身の一番の恩師の石井紘基さんも、朝一番玄関を開けた瞬間に刺殺されたわけですから、まさかこんなことがあると思ってないことがあるわけですので、もちろんこういう文面だけでどうこう判断しにくいテーマですから、別にこれは本気ではないと私は思いたいですが、それも分からないので、やはり怖さは感じます。正直、怖いは怖いです。また今後、発言とか言動についてどうするかというあたりは、ちょっと考えなくてはいけないと正直思っています。

記者

すでに捜査されているということですが、それは明石署になるんですか。

市長

明石署を含む兵庫県警になると思います。

記者

市長と石井紘基先生のご関係を改めて具体的に教えていただいてよろしいですか。

市長

手短にお伝えしますと、1989年に石井紘基さんが衆議院の総選挙に立候補を決意したときに、一番最初に選挙のスタッフに入ったのが私です。だから石井紘基さんの最初の秘書というかスタッフが私で、最初の選挙を中心的に私自身が20代でしたが、選挙をしました。石井紘基さんの選挙を1年間必死にしましたが、次点で当選に至らなかったので、もう1回頑張りましょうという話をしたんですが、石井さんの方からは、泉くんをこれ以上そばに置いておくのは忍びないので、君は弁護士になった方がいいと言われて、私は法学部ではありませんでしたが、石井紘基さんに言われて司法試験を受けて通って地元に帰って、人様のために尽くせと、いつか君は政治家になるから、ちゃんと弁護士資格を取った上で政治家になりなさいと言われたのがその頃です。

以来、石井さんとは長いつきあいで、近しい関係でした。2002年の10月25日に石井さんが現職国会議員として自宅前で殺されるわけですけど、そのときに飛んで行って、通夜葬儀を手伝い、その後のいわゆる偲ぶ会なども友人代表を私が最初に挨拶していますので、年齢は大分違いますが、石井さんとは極めて濃い関係という理解でいいと思います。

ちなみに石井さんがやりかけていた、地下鉄サリンの被害者の問題などは私が引き継いで、その後私だけではありませんが、多くの方々と一緒に犯罪被害者基本法なども、石井紘基さんの積み残しテーマでしたので、私からすると石井紘基さんの遺志を継ぐ形で国会に行った気持ちはあります。

記者

市長としても今後の発言を少し考えるみたいなこともおっしゃっていましたが、言論の自由という観点で、こういった行為が起きてしまうということについて、どうお考えられていますか。

市長

これも率直に、人がどう思うかというのと、本人で随分違うと思うんですが、やっぱり戸惑うし、怖いです。こういう時に格好いいセリフを言い切るのかもしれませんが、とてもそんな格好いいセリフを言える気持ちではないです。

そのことによってどのように受け止められるかも含めたときに、こんなメールをもらった者としては怖いのは怖いですし、気になります。でもかといって、それがあったからといって、自分の言動を変えるのかどうかという思いもありますので、正直とても戸惑っているということでしょうか。

記者

刑事告訴の件がありましたが、現時点で弁護士さんに相談したとかはありますか。

市長

私も弁護士資格がありますし、市役所にも弁護士がおりますので、今直前まで市役所の弁護職員複数名と対応については相談をしておりますので、弁護士と相談しているというのはその通りですが、繰り返しますが、捜査が始まっているのであれば、捜査に協力するということになるかと思いますし、それこそ私自身がこのメールに思い当たる節もないので、なかなかお伝えできることも少ないというのが正直ですので、ただ警察に頑張っていただいて、特定いただきたいと思います。

そうじゃないと戸惑った状況が続いて、正直、政治家としての言動も、キレイごとを言っても、やはりちょっとあえて行くのを止めようとか、市役所の中にじっといようとか、正直それは思いますよ。駅前でこれまで通り自由に歩けるかというと若干怖さはありますし、言動についても強気の発言をするしないについても、そういう意味では若干どうするかというのを思うのは正直なので、今しないといけないわけでなければ、ちょっと控えようかとなりますので、まさにそれが言動の自粛につながるというテーマであることは自覚していますが、そうは言ってもこのように名指しされて、こんなことを言われた立場として、なかなか難しいです。

記者

今後、活動を制限するかどうかは今検討中ということですか。

市長

昨日の今日ですし、難しいですね。ただ明石の市長として、明石市政に支障がないようにするのは当然だと思うんですが、ある意味、政治家として幅広く、特に最近では国に対して物申したりとか、いろいろなテーマに対しても発信していた経緯がありますので、その辺りどうするかというのは正直今戸惑っている状況です。まだ決めてはいません。

記者

昨日の今日ですが、捜査機関に対していろいろご説明されたりとかいうのはまだこれからですね。

市長

はい。もちろん機会があると思っていますし、全面的に協力したいと思います。

記者

メールの内容を見ると、悪質性というか、愉快犯とも取れるし、いろんな捉え方をされると思いますが、改めてこの文面についてどう感じられていますか。

市長

安倍元総理の事件があってのこの文章なので、そこは本当に大きな意味があって、文にありますが、山上哲也を参考にして自作銃を作ったと、こいつで頭や胸を何発も打って殺すというあたりが非常にリアリティのある形で、まさに安倍元総理の映像も含めてリアリティを感じる形になってますので、一般論も安倍元総理の事件のある前と今では、やはり感じ方は正直違います。自作銃についても、私もそちらの分野に詳しくないですが、そんな中が作れてしまうのかということも含めて、ちょっとした知識があれば人の命を失わしめる銃が作れてしまって、しかもそれが本当に当たって、本当にその人が亡くなるわけですから、すごく怖さは感じますね。

それをあえて書いて、また辞職を求めているわけですから、一般論としての話ではなくて、それこそ俗に言う夫婦喧嘩の延長線上のそういった荒っぽい表現というのではなくて、クリアに期限を区切って、市長を辞めろということを条件に出しながらこれを書いているわけですから、もちろん愉快犯なのだろうと察しますが、分かりませんのでそれも。甘く考えていて何事か起こってからでは遅いですので、やはりこのテーマについてはしっかりと警察の対応をお願いしたいし、全面協力したいと思います。

記者

ツイッターにおける、テーマ性と断定的な表現について周辺から指摘があったとおっしゃいましたが、具体的にどのような内容についてですか。

市長

テーマ性に関しては、私のツイッターをたどっていただければ明らかだと思いますので、かなり一定のテーマについて、新たな問題提起をしたり、それがバズったりしている面がありますので、その辺ですね。他の方が言わないことをあえて先んじて言っているような場合はありますので、そこのテーマ性は私が今言わなくてもお分かりだと思います。

 断定的という言い方は表現が違うかもしれませんが、一つの立場性ですね。自分としての立場性に関してかなりクリアに物を言う立場ですから、自分の言葉を使えば市民目線とか、本来の政治とかいう形になりますが、そこも人によってはカチンとくる表現を使うこともありますので、ある意味、周りからは敵を作るような表現を控えた方がいいとは言われます。敵を作りたいわけではないんですが、ある意味、どちらかというとあえて対立になったとしても、こうあるべきという本来のあるべき政治の姿などについてはかなりはっきりと言っていましたので、そこら辺はこれからどうしていくかというのは、まさに戸惑っているのが近いです。どうしたものかという感じですね。

 

 

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