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更新日:2022年4月5日
資料 明石公園に関するPT(プロジェクトチーム)の発足について(PDF:386KB)
資料 SDGs推進キャンペーン、開始します(PDF:2,479KB)
今日のテーマですが、明石公園のテーマとSDGs推進キャンペーンのテーマに加えて、4月の人事に関するテーマにつきましても、まず私の方からそれぞれ説明申し上げたいと思います。
まず、明石公園に関するテーマです。簡潔にお伝えしますが、明石公園につきましての論点整理を庁内横断的にしっかり行った上で、明石公園のあり方や、場合によっては今の県立でいいのかどうか、そういったことも含めてしっかり検討していきたいと思います。また、併せて、樹木の伐採やボート料金の問題、図書館の問題などもありますので、しっかりと論点整理を始めたいという趣旨で、4月1日付で8名のメンバーにて検討をスタートしたいということでございます。今日の時点では明確な方向性ということではなく、論点整理を始めたいという趣旨でお伝え申し上げたいと思います。
続いてSDGs推進の関係です。SDGs推進元年として、明石市としては官民連携でパートナーシップという趣旨からも、1団体100万円を上限としながら17団体を想定していますが、全額助成をする形でこのSDGsについてのテーマを進めていきたいと思います。この募集を始めますし、パートナーズにご協力いただくような団体も、第3回目として募集をしたいと思います。併せて、4月1日号の広報あかしをはじめ、横断幕やフラッグやポスターなどで、4月1日から新しい明石の再スタートという形をしっかりやっていきたいと思っています。やはり長期総合計画、SDGs推進計画というのは、明石市の9年、10年を見通した計画で、それがいよいよ来月4月1日からスタートしますので、それに合わせて明石市としても持続可能な体制をさらに強化していきたいという考えでございます。
それに関係しまして、4月の人事異動についてもご説明、ご報告いたします。このたび、この間大変お力添え賜った副市長両名が3月末をもって退職という形となりますので、それを踏まえまして、4月1日人事異動におきまして、統括理事というポストを設け、基本的には和田副市長が担ってきた分野を佐野統括理事、宮脇副市長が担ってきた分野を横田統括理事にて対応いただくということを考えています。
また、ジェンダー平等推進の観点から、今回の人事異動につきましても、それを反映すべく対応をとってきた経緯でございます。現に組織再編としましても、この4月1日からジェンダー平等推進室という新たな室も設けますので、新たなスタートをこの4月1日に切りたいと考えております。
改めまして両副市長におかれましては、和田副市長におかれましては、私が市長に就任した当初から、理事、そして副市長として、長きにわたりお支えいただいたわけで、本当に感謝の気持ちでございます。また、宮脇副市長におかれましても、副市長就任以前から、まさに明石市の組織の中枢として、この間明石市をお支えいただいてきたわけで、市長としては両副市長に対しまして心から、感謝とねぎらいの言葉を送りたいと思います。
副市長の退職ですが、2人が同時にお辞めになるということで、一身上の都合とのことですが、どのような経緯があるんでしょうか。
端的に申しますと、この4月1日から新たな体制で再スタートするという理解でいいと思います。
お辞めになる経緯としては、お二人から退職の申し入れがあったとかそのあたりいかがでしょうか。
事実としては、お二人から私の方に3月末をもってというお話がありました。私としては慰留をしてまいりましたが、お二人の意志も固く、4月1日のSDGs推進元年としての新たなスタートにあわせて区切りをつけたいというご趣旨でございましたので、私としては感謝とねぎらいの言葉を送らせていただいた上で、その趣旨に叶うような形の4月人事とさせていただいている認識です。
区切りをつけたいというのは、お二人がおっしゃっている理由ですか。
そうです。
任期途中ですが、あとどれぐらい任期があったんですか。
任期は途中ですからそれぞれまだありますが、和田副市長はもう10年間副市長でありますしという経緯です。
突如お辞めになるということではなく、話し合いがあっての上ですか。
そうです。
統括理事で今後対応されるということですが、副市長人事は今後どうされるんでしょうか。
副市長人事は同意人事、いわゆる議会の同意がいる人事ですので、おそらく、今朝議員の皆さんも情報を色々知ったばかりでしょうから、議会ともよく相談をしながらと思っています。もっとも市長といたしましては、やはりできるだけ空白期間を置かない方が望ましいと考えておりますので、議会とご相談のうえで対応したいと考えております。
一身上の都合ということですが、特に問題があったりトラブルとかそういうことはなかったんですか。
私の方としてそういう認識ではありません。この際、新たな体制だという理解をしております。もう少しお伝えしますと、市長としてジェンダー平等の推進という観点でこの間庁内でも対応してまいりましたし、検討会の方からも強いご意見をいただいております。市長、副市長全部が同じ性で、具体的に言うと男性ですが、男性全員が占めているのは望ましくないというのは既にお伝えしたとおりですから、早急にジェンダー平等推進を踏まえた対応をとるべきという判断は正直あります。
できるだけ早くということですが、同意人事で4月の臨時議会開催もあり得るということですか。
明石市としては以前もそうですが、必要があれば議会とご相談をしてコロナ対策などもそうですが、4月5月にも臨時市議会を開いていただいた経緯もあります。そういう意味では議会としても状況に応じて臨機応変に対応できた形ですから、今回につきましてもご相談の上で対応することになるかと思います。この時点で随分先まで待つということを言う必要はないと思っておりまして、早ければ早い方が望ましいと私は考えています。
統括理事のお二人が代行のような形ですか。
先ほどお伝えしたように、基本的には和田副市長が所管した分野を佐野統括理事、宮脇副市長が統括していた分野を横田統括理事がそれぞれ引き継ぐ形で理解しており、3月31日付で2人がお辞めになった後、それを引き継ぐ形で組織としては対応していくとご理解いただいたらと思います。
区切りというのは、新しい総合計画が今月成立し、4月から新しくスタートすることに対して、2人からは区切りとしてちょうどいいという意味合いでいいんですか。
区切りという意味においては、いきなりの話ではなくて、かなりの期間ご相談を続けてきた経緯はあります。そういった中で3月25日の本会議が終わり、最終的にそれを踏まえた対応になったと。今回本会議につきましては、おかげさまで全会一致で新年度予算もお認めいただき、条例についてもインクルーシブ条例も含めてご賛同いただき、加えてSDGs推進計画も全会一致でお認めいただいたという、ある意味そういった形を見た上で、改めて最終的に3月末をもって、新たに4月1日を迎えるというような理解になったということです。
ジェンダー平等の話がありましたが、3人全員男性だということで、市長からできたら女性を入れたいみたいな話で持ちかけたわけではないんですか。
持ちかけたわけではないですが、事実関係としてはもう1年ぐらい前に、実は副市長の定員を増やして女性副市長を入れたいという話は、両副市長にはさせていただいておりました。そういう意味で言うと、私としては両副市長のお二人に加えて、女性副市長という考えは1年前から持っていたのは正直です。
ただ、副市長を増やすには条例改正を伴いますので、議会のご賛同がないと定数を増やすことはできません。増えたとしてももちろん同意人事ですから、その方についての同意がないと副市長の就任に至らないわけですが、その手前としての定数をさらに増やすことについての論点というものは、正直そう簡単ではないのではないかという議論はしてきました。
辞任を伝えられた件について、3月議会閉会の日に辞表を持参されたということですか。
経緯としては市長、副市長なので、それこそ和田副市長におかれては10年間もですので、色んな話を市長、副市長はします。市長としては繰り返しになりますが、ジェンダー平等推進の観点から、何とか女性副市長をつくりたいという意思は極めてクリアな状況でしたので、それも踏まえた色んなご相談はこの間ありました。そういった中でお二方が合わせて区切りという形でというお話があったのは、年明けからそう経たない段階ですので、1月だったと思います。1月頃に話があって、ただ私としては慰留して、その必要はないという話の中で経緯がありました。
やはり3月25日については大きな日で、新年度予算というのは大きな予算ですし、個別の話になりますが、明商の福祉化についても一旦通らなかった経緯もありましたし、新年度予算についても心配はしておりました。また、インクルーシブ条例につきましても、これもそのテーマとしては全国初になりますし、この間の経緯からしても、無事可決に至るかどうかという部分も正直ありましたので、私としては両副市長に対して3月25日の新年度予算の可決、条例の制定というものを最優先する立場から、そこまではしっかりとやった上で、最終的に決めようという話はしてきました。
最終的に3月25日の前日の3月24日の議会運営委員会で議決の状況が確認できましたので、そういう意味で言うと、3月24日の議会運営委員会の終わった後に、最終的に私としてはこの対応を決めたという形になります。
辞表は3月24日に2人で持って来られたということですか。
そこは早い段階から2人とは色んな話をしてきましたので、辞表の日付がどうなっているかは分からないですが、ずっと相談をしながらやってきた理解です。持って来られたという質問ですが、ご意思は聞いておりましたが、私としては慰留に努めて、3月25日という日付を言って、それを踏まえての対応ということは言っておりました。意思自体は早い段階で聞いておりましたが、私としてはそれをある意味慰留していた状況で、3月24日の議運の翌日の本会議の賛否状況を確認した上で、私の方から長い間ありがとうございましたという形で、お二人のご意志を受け止めた。その上で処理についてはある意味通常の退職処理をしてくださいと言った経緯です。
お二人で揃って辞表を持って来られたという状況はなかったということですか。
辞表を持ってきたというよりは、ご相談のトーンで年明けあたりから二人揃っての話はありました。辞表を持って来られたという意味においては、3月24日なのかちょっとその前の相談の時点なのかぐらいだと理解しています。それ以前は別に辞表とかではなく、ご意思として3月末で区切りをつけたいという話は年明けにしておりまして、私としては慰留に努めた経緯ですが、総合的な判断の中で協議だったという経緯です。
長期総合計画が4月から始まるタイミングで、しかも2人同時に途中で辞めるということの大きさ、特に宮脇副市長は中心となって策定されていますので何故かということ、しかも宮脇副市長は1期目の任期途中です。理由がよく分からないというのが正直ですが、1月からのやり取りの中で、他にどんな理由をお二人からは聞かれましたか。
私としては3月末で新しい体制をという理解です。それ以上でも以下でもないです。
副市長というポジションが他の一般職と違う点は、議会や他の市町や県、特に県との調整の担当になると思いますが、そのような面でお二人が大変だったとか、苦労があったとかそのようなことはあるんでしょうか。
そこはそれぞれお二方に聞いていただいたらいいと思いますが、私としては明石市のまちづくりを含め、お二人ともこの間お支えいただいた訳ですから、感謝とねぎらいということに尽きます。苦労があったかどうかは聞いていただいたらと思いますが、皆さんよくご存じの通り、明石市はさまざまな対応をとりますので新しい施策も多いですし、そういう意味においては大変なお力添えいただいたという理解です。
特に議会とのやり取りをとっても、例えば昨年の夏の専決処分や直近で言えば再議など、議会との調整担当者としては悩まれたこともあるかと思います。そのような件について、お話を聞いたり、そのそこで責任を重く感じていたというようなことを市長として思い当たる部分はありますか。
同じ表現で恐縮ですが、市長としてはこの間本当にお力添え賜わって、感謝とねぎらいの気持ちに尽きます。その苦労の内容はそれぞれの副市長にお聞きいただいたらと思います。ただ、いろいろメディアの皆さんはおっしゃいますが、事実としては今回の3月議会で、新年度予算という最も重要な予算が全会一致で可決に至っておりますし、条例につきましても、確かに工場緑地については否決になりましたが、それ以外についてはすべて全会一致での賛同をいただいている状況ですから、そういう意味では両副市長のお力添えもあって、新年度をいい形で迎えられる状況になったことについては本当に感謝に尽きる状況です。
やはり区切りとしては、明石市はかなり前からSDGsを掲げて、SDGs推進都市としての認定を受け対応してきた経緯です。そういった中で、今回も議会からも色々言われた点はありましたが、名称も変えることなくSDGs推進計画として可決に至った経緯ですから、1 つの区切りとしては市役所的に言うと大きくて、4月1日からいよいよ第6次長期総合計画でもあるSDGs推進計画がスタートしますので、新たなスタートに合わせたという形で私たちも理解をしている立場です。
両副市長の他に、総務局長、財務部長も辞められると思います。これだけ幹部が一気にいらっしゃらなくなることの受け止め、その影響についてはいかがですか。
両副市長については今お伝えした状況です。それ以外については個別のことになりますが、それぞれのご家族の事情とかもありますので、組織の問題というよりはそれぞれの個々の事情を伺っています。私としては引き続きという思いは強かったですが、それもそれぞれお話させていただく中での対応になった経緯で、やはり家族の事情という形であれば、それはそれ以上どうこう言える立場にないところです。
今後につきましては、まちづくりとしては続いていくわけですから、市長としてはどういう状況であろうが、その中でベストな布陣を引いて、しっかり安定的に継続的に持続可能な市政運営をしていくということに尽きますので、そういう意味では、4月の組織体制においてしっかり体制をとったと認識しています。
4月1日の人事異動で、特に市長の思い入れポイントがあれば教えてください。
やはりジェンダー平等です。これも去年ぐらいから言っていますが、多様性というのか、広い意味のジェンダーを私は使っているんですが、結局は私自身も俗に言う性別で言うと男性であり、年齢的にも60歳に近い状況であり、加えていわゆる通常でいうところの障害の認定を受けているわけでないわけです。男性の年配の健常の者が対応しているわけであって、同じような属性の者ばかりでやっていると見えにくいテーマが出てきます。
これも前からお伝えしていますが、例えば、私の中でものすごく反省しているのは、生理の貧困、今回のまさに新年度予算で可決いただいて、この4月から明石市立の小中高校、養護学校のトイレに生理用品を置きますが、私自身が自ら思いつくかというと、こんなのは無理です。しかもその対応もやはりどうしても想像力を働かせてもピンと来ませんので、そういう意味では、やはり様々な属性のあるものが政策決定過程に関与する必要性は特に1年ぐらい前から強く感じておりました。
ちゃんとそれが叶う体制をつくるのは、この1年間意識してきたことであって、この4月の組織編成でジェンダー平等推進室を立ち上げ、そこの担当部長にも女性になっていただき、今回もこういった体制ですので、そこはさらに進めていきたいです。さらに加えて、障害当事者の意思決定過程の参画というテーマも、今回インクルーシブ条例も可決いただきましたので、その趣旨を踏まえると、さらに一層進めていく必要があると思いますから、性別や障害の有無などに関わりのない、しっかりと多様性に配慮した政策決定過程を作っていくことが、結果において良いまちづくりにつながると思っていますので、それに向けての体制づくりは今後も続いていくという認識です。
組織としてのジェンダー平等推進室を設けたということと、具体的にその課長以上の管理職比率が少し上がっている、このことに注力されたということですか。
そうです。ただまだ不十分で、この程度では足りませんので、さらに一層環境整備をしていかないと、理屈だけ言っても進みません。なぜ男女の登用がアンバランスなのかというと、当然社会的背景があるわけで、それに対するしっかりとした対応をとってこそですから、それは引き続きしっかりやっていきたいと思います。特に日本社会の場合は、このテーマの積み残しはあまりにも遅れておりますから、明石からしっかりやっていきたいと思います。
明石公園のプロジェクトのチーム設置ですが、樹木伐採、ボート料金値上げや市立図書館の跡地の活用などの項目に関してというところですが、明石公園は市内外の人たちに親しまれている公園だと思います。今回のプロジェクトチームの立ち上げによって、市民や県民にとって何がどう良くなるのかというところの問題意識をお聞かせください。
今回のプロジェクトチーム立ち上げイコール方針ではなくて、その前提の論点整理のためのプロジェクトチームではあります。ただ市長としての問題意識としてはすでに本会議でも答弁していますが、明石公園は今兵庫県立ではありますが、多くのお城のある公園は、姫路城も大阪城も名古屋城も市立、市のものです。市がやっていますから、運営は県立がいいのか、市立という可能性があるのか、その場合コストの問題が大きいので、やはり市民の方も県がやるより市がやれるならやったらいいけど、税金を使う事に関してはかなり意見割れていると思います。
ですから、しっかりとコストの面も確認をする必要がありますし、その前提の公園のあり方について、私は馴染みある公園ですから誰でもいつでも気軽に行ける公園というイメージが強いですが、その辺も少し論点整理をしていかないと公園のあり方についても様々な議論があるところです。
明石市としてはこれまで県立公園であったこともあって、明石公園のテーマについて市としても総合的にしっかり検討したかと言われれば、個々の状況に応じて少し調べた程度ですから、今回はしっかり体制をとって論点整理をしていく、その論点整理を踏まえて議会とも相談し、例えば大きな話であれば県の考えを聞かないといけませんので、その辺は論点整理をした上でご相談が始まるのかなと思います。
県立か市立かは利用者は意識してないかと思いますが、具体的な運用、運営の中身について、利用者にとってどう良くなる、あるいは逆に今どんな課題があって、それが解消されるのかお聞かせください。
市長の思いとしての形で聞いていただきたいです、まだ市としての正式な結論に至る手前の論点整理ですから。思いとしては、例えばすでに対応を取ったボートの料金などについては私からすれば値上げをすることなく、より子どもたちが乗りやすい状況、むしろを値下げして、例えばワンコインの500円で良いのではないかと思います。首都圏などはもっと安い100円200円や500円もありますから、620円を900円に上げたことは間違っていると思っていますので、明石市はその差額を持っていますが、ボート料金はもっと下げた方がいいという考えです。趣旨としては子どもたちが親の経済状況に関わりなく、ボートを楽しむような時間を過ごすことがいいと思っていますので、明石市は天文科学館や文化博物館も子ども無料にしていますから、無料にするかどうかは論点がありますが、値上げについては反対で、市であれはそんなことはしませんし、むしろ無料か値下げをします。
あとは陸上競技場とか野球場について、すでに県議会で担当部長も答弁しておられますが、改修しないと仰っておられます。井戸知事の時は陸上競技場の改修予定でした。ところが知事が代わられて、陸上競技場にお金をかけないという方針のようです。それこそ陸上競技場で走っても今後は陸連のルールが変わりまして、コースの幅を見直さないと正式記録に認められない状況になります。そういう意味では大事な陸上競技場ですから、お金をかけないではなくて、一定程度ちゃんとお金もかけて、陸上競技場や野球場の整備もすべきだという考えですから、そこは今の県に任せていると陸上競技場も野球場もほったらかされてしまいますから、そこは市がすることで大きく違うと思います。
加えて、県立図書館についても全国のワーストクラスのまま放置されておりますが、大変望ましくないので、それについては市立の公園であれば、また違った対応も可能だと思います。それぞれのテーマにつきまして、県でなく市であれば、市民にとってはより望ましい状況を作れると思っています。あと樹木切りません。そもそも市立公園であれば、今回のような県立公園で出されたような樹木伐採にはなっていませんから、少なくとも自然を大事にするということになります。子どもたちを大事にし、自然を大事にして、陸上競技場や野球場もしっかりと良くしていくというあたりでしょうか。そのあたりが県か市かで違ってくると思います。ただコストは要りますので、どれぐらいランニングコストがかかるのかについては整理がいると思います。
本会議でも表明された、市立化をするかどうかのプロジェクトチームという理解で良いでしょうか。
市立化するためには、県のご意向も踏まえないといけませんので、軽々には言えません。だから市として提案するかどうかの論点整理という形になると思います。
明石公園プロジェクトチームは、出来上がったものを最終県に提出するという前提で立ち上がっているものですか。
県に提出ではなくて、論点整理をしてそれを議会にも報告します。議会のご意向も踏まえて、議会の意見も割れているようで、市立にしたらいいじゃないかという意見も聞いておりますし、お金かかるのでやめといたらという方もいます。おそらく市民も議会もまだ判断できるだけの材料が揃っていないと思うんです。
実は私自身色んなことを検討するタイプなので、明石公園を県立から市立にすることは、数年前の中核市になる前に内部的に検討した経緯があります。その時には年間コストが2億円ぐらいかかるという算定で資料が上がってきたんですが、本当に2億円で収まるのか、もっとかかるのかというあたりも精査しないと大変ですし、それこそ陸上競技場や野球場を整備しようと思うと新たな費用が要ります。そのあたりをしっかり見ておかないと、コストをしっかり踏まえずに新たな提案というのは難しいという判断で、改めて整理検討した上で、議会の方が同じ方向性を向くのであれば兵庫県に提案していくという流れになろうかと思います。
あとタイムスケジュール的には、兵庫県はすでに民間参入の観点から見て一定程度動きが始まっておりますので、兵庫県の民間参入の動きをにらみながら、タイミングとしてはそれに合う形で提案していく形になると思います。
プロジェクトチームで検討したものについては市議会に提出ということですが、そこから県にアクションをするかどうかというのは議会と相談しながらということですね。
そうですね。やはりそこは市全体の問題ですし、市の持ち出しがないのであれば、個人的には市長としては提案したいですが、一定のコストを伴いますので、市民の理解が前提になろうかと思います。毎年かかりますのでその辺も含めてになると思います。方向性が一定程度まとまってきた場合は、可能性としてはなきにもあらずと思っています。
私の受け止めとしては兵庫県としては、公園にコストをかけないという方向性だと理解しています。明石市に移管をすれば、兵庫県は原則として費用がかからなくなりますから。そういう意味では明石公園を手放せるわけですから、コストの観点から言うと。兵庫県にとってはメリットがありますので、可能性としてはなくはないと思います。ただその前提として、明石市がそのコスト負担に耐えうるのか、そのことについて市民や議会が良とするのか、という論点だと思います。
公園の最終報告については、総務委員会の方に提出されるということでよろしいでしょうか。
議会としては、予定では最終報告を総務委員会にもしますが、庁内で共有化した上で、その後の動きをつくっていくこともあり得ます。
イメージとしては、市長と議会の総務委員会に同時並行で提出されるのでしょうか。
そうでしょうね。議会にご賛成いただかないと動けませんので、お金の問題が絡みますので、億単位のお金ですから、やっぱり議会がどういう考えかによると思います。繰り返しますが、議会も割れていると思うんです。かなり熱心に移管を求める議員もおられます。逆にやめといたらと言う方もおられるので、議会の空気が読めないです。
この件も含めて、斎藤知事と直接お話をということを求めていらっしゃると思いますが、今後のご予定はいかがでしょうか。
知事ご本人がツイッターで日にちをあげておられますので、基本的にその日にちで調整と理解しています。
明石公園の件、数年前に内部的に検討したということですが、今回市立化の理由として挙げられている樹木伐採やボートの利用料金値上げは数年前にはなかったわけですが、当時は何のために検討されたのか伺えますか。
そこは市長就任直前ぐらいですが、明石公園は明石の宝です。井戸知事もおっしゃっていましたが、明石公園は甲子園に次ぐ2番目に人がたくさん集まる場所として、姫路城より多いわけです。そういった宝の場所です。そこが明石市からすると県立であるが故に色々なお願いごとや対応についても正直苦慮していましたので、市でやれれば色んなことが可能だと当時から理解をしておりました。
そういった中で、例えば野球場の整備をという思いがあっても、それは県に頼むしかなくて、県の方としてはなかなかそれも悩ましい状況でしたので、市の方でさせていただいたら、いろいろな整備も進むのではないかとか、もっと活用の方法があるのではないかということは当時から議論しておりました。一部の市会議員で熱心な方もおられ、市がやった方が良いではないかと言われていましたので、それも含めて検討は正直していました。
ただ、コストの面がクリアでなかったのと、県の方が対応するかどうかで井戸知事は明確に、明石公園は県のものだから明石市長それは無理だと言われて、代わりに別のがんセンターあたりにある明石西公園を市でやってくれるように言われながら、それをわざわざ明石市でやるほどメリットもないので、それは市としては県から移管と言われてもお断りしますというやりとりをしていました。
井戸知事とはそのような明石公園がテーマの議論をしていました。井戸知事はかなり積極的な方で、アリーナであるとか、野球場の整備も前向きで、観光バスを駐車場に入れるとか、いろんなことを考えておられたんです。私もお願いしておりましたが、井戸知事自身も明石公園の有効活用という形で、かなりお金も含めて考えておられたので、私としては県から市に移管しなくても、県にお願いをして、県と一緒に対応していくことも可能だなという認識でいました。
ただ知事が変わられて完全に方針が転換されまして、陸上競技場の改修もしない、公園にお金をかけないという方向になってしまったので、だとすると県にお願いをしても市民県民の望むような公園になるかというと疑問なしとしない状況で理解しています。その後にボート料金の値上げとか、樹木の伐採なども市民から声が上がる中で、市としては本格的な検討をする必要性に迫られているという状況です。
今回、人事で両副市長が退任されますが、市のナンバー2のポストが不在になるというのはいつ以来、過去直近ではいつでしょうか。
私が市長になった11年前に、当時の副市長2人が退任なさって1年間は副市長が不在でした。その時に和田、高橋両名が理事に就任し、その後副市長になったという経緯ですから、私からすると市長になった直後に副市長が不在になり、その後理事という形でお二方に副市長的な仕事をお願いし、その後議会の同意を得て副市長になったということはあります。
副市長のポストに求める能力、資質、先ほどジェンダーの話はありましたが、働き方に関してはどういう仕事をしてもらいたいとお考えですか。
数多くあります。市役所の庁内の調整、議会との調整、各種団体との調整、そういう意味で調整業務が重要な任務の一つだと思いますので、そこはぜひお願いしたいと思います。
伐採の話は、伐採のいい面もあったかと思いますが、その辺についてはどう評価されていますか。
当初は市民も好意的で、特に明石駅の方面から見える石垣の風景についてはすっきりしたという声が多かったと思います。私は切りすぎだと言っているのであって、切るなと言っているわけではありませんし、今後についても1本も切ってはいけないというわけではなくて、市民、県民の理解、納得を得た上での対応が必要だと言っているだけです。その部分が市民、県民から声が上がっているのは県もお認めになっていますが、説明責任をしっかり果たしたかというと、説明不足の面があったのではないかと私も思っていますので、しっかり説明責任を果たしていただきたいと思います。
今度、斎藤知事ともお会いしますから、そのことは伝えようと思っていて、明石公園の樹木については、一旦立ち止まって市民、県民への説明をした上で対応をなさってはいかがですかという提案をしたいと思います。1本も切ってはいけないという気はありませんし、これまでに切った木を戻せとも言っていないので、一旦ここで立ち止まって、市民、県民の理解、納得を得るということをする方がいいのではないでしょうかというのを市長としてお伝え申し上げたいと思っています。
今説明責任というお話があった中で、市も8回伐採の許可を出した理由はありますか。
よくご指摘いただくところですが、市長としても一定の責任はあると思います。実質的には課長レベルでの決済で、部長も知らない状況で手続きが進んでおりました。文化財保護の観点からなので、県の担当者が明石市の課長のところに紙を持ってきてハンコを押して返す手続きだけなので、明石市として検討したことはありません。それについて私たちも反省をし、今後県から新たな手続きがなされれば市長として総合的に検討した上で判断をし、場合によってはこれまでと異なる判断も当然想定しているつもりです。
そこは心強い面があるんですが、従来許可を出した理由で、単純に担当課長が持ってきて、めくらばんをしたとは思えないので、県の要請に対して担当課なりにこういう点については必要だと思ったので、ハンコを押したというところはあると思うんです。そこの説明はどういうことですか。
私も確認しましたが、課長だけで対応していました。ただ課長だけで対応した理由もあって、文化財保護の観点から文化財保護でない場合に検討の余地があるんですが、石垣保全という形で申請をあげられれば、実質的には審査権がなくて手続きが進むだけなので、課長レベルでやって、部長も知らなかったと聞いておりますので私も知りませんでした。今後についてはよくないので、課長には明確に指示をして、今後何らかの動きがあれば市長に報告を上げるようにという指示はしています。
市長がご存じなかったのはよく分かりますが、課長は石垣保全上必要だという判断をしたということですか。
そういう判断をしたという認識ではないとは理解しています。手続きの紙が来たのでハンコを押して返したという理解で聞いています。私もなぜ市長に報告をあげなかったかということを聞きましたが、課長としては課長レベルの対応を取ったという認識です。これについては組織で市長が最終責任者ですから、これまでの経緯については市長としての責任がないとは思っていませんし、もっと早い段階で対応すべきであったと反省しています。今後についてはしっかりやっていきたいと思います。
許可権限について、以前に実質的権限は文化庁にあるというお話を伺いましたが、文化庁に聞いてみると、その権限は今市にあるとおっしゃっていて、それはそういうことでいいんしょうか。
私も前回に言った記憶があります。聞いていた報告で話したんですが、改めて確認をすると一定ジャンルについては国から市に下りているようですので、それは撤回して今後については市長として責任をもって対応していくということであります。私も十分な理解ができていなくて申し訳ないです。
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