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更新日:2021年12月6日

子どもに伝えたい 私の一冊 (教育委員会 編)

「子どもに伝えたい」をテーマに、教育長や子どもの読書推進担当者オススメの本を紹介します。

子どもたちも、大人の皆様も、一度手にとってみてはいかがですか。

 

 明石市 前教育長  清重 隆信 の一冊(2021年7月15日更新)

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『あたまをつかった小さなおばあさん』

ホープ・ニューウェル 作/松岡 享子 訳/山脇 百合子 画(福音館書店)

 

小(ちい)さなおばあさんは、いつも考(かんが)えるとき、あたまにぬれたタオルをまきつけ、イスにすわって人差指(ひとさし)ゆびを鼻(はな)の横(よこ)にあてて、目(め)をつぶります。一生懸命(いっしょうけんめい)頭(あたま)を使(つか)っていろいろ考(かんが)えたり工夫(くふう)したりしているのをみていると、なんだか明(あか)るく楽(たの)しい気持(きも)ちになってきます。そして、おばあさんが思(おも)いつくアイデアは、とてもやさしく、みんなが幸(しあわ)せになることばかりです。自分(じぶん)のことばかりでなく、相手(あいて)のことも思(おも)うことができる物語(ものがたり)です。 

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 学校司書 山田 淳子 の一冊(2021年12月6日更新)

勤務校  高丘中学校・高丘東小学校・高丘西小学校

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『サンタクロースっているんでしょうか?』

ニューヨーク・サン新聞 社説/中村 妙子 訳/東 逸子 絵(偕成社)

 

 今から120年以上前の1897年、アメリカのニューヨーク・サンという新聞社に、8歳の女の子からこんな手紙が届きました。
 「おしえてください。サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?」
8歳の少女バージニアは、自分の友達に「サンタクロースなんていないんだ」といっている子がいました。お父さんに「サン新聞に聞いてごらん」と言われ、新聞社に手紙を出したのです。手紙を受け取ったサン新聞社は、バージニアにむけた返事を社説として掲載しました。この本は、その社説を翻訳したものです。
バージニアの素朴で率直な質問に対して、サン新聞社の記者フランシス・P・チャーチの書いた返事は、
 「この世界でいちばんたしかなこと、それは、子どもの目にも、おとなの目にも、みえないもの」。
そう、目に見えているものがすべてではなく、目に見えないものも大切なんだ、ということを思い出させてくれて、心がほっこり温かくなる1一冊です。
2020年には、同じ社説を原作にした『サンタクロースっているの?ほんとうのことをおしえてください』(いもとようこ 絵・訳/フランシス・P・チャーチ 文(ニューヨーク・サン社説)/金の星社)が刊行されました。こちらは小さなお子さんでも読みやすいですよ。

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 学校司書 小林 美紀 の一冊(2021年12月3日更新)

勤務校  中崎小学校・衣川中学校・魚住中学校

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『だれもが知ってる小さな国』

有川 浩 著/村上 勉 絵(講談社刊)

 

 コロボックルシリーズは、私が小学生の頃何度も読み返し、親しんだ本です。
今回紹介する『だれもが知ってる小さな国』は、有川浩さんが、佐藤さとるさんの『コロボックル物語 だれも知らない小さな国』(講談社刊)から書き継いだコロボックルシリーズの続編になります。
佐藤さとるさんのコロボックルの世界を別の作家が書き継ぐということで、とても驚きました。佐藤さとるさんのコロボックルシリーズの続編として読んだ場合、純粋に有川浩さんの作品として読んだ場合、そしてこの本で『だれも知らない小さな国』を知った人が、佐藤さとるさんのコロボックルシリーズを読んだ場合、どういう感想を持つのか興味のわくところです。
佐藤さとるさんのこの作品への思いは、作品最後の「有川浩さんへの手紙」で知ることができます。様々な視点から考えることができる一冊です。みなさんも「コロボックル物語」の世界をお楽しみください。

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 学校司書 西村 雪衣 の一冊(2021年12月1日更新)

勤務校 林小学校・二見西小学校・錦浦小学校

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『個「性」ってなんだろう? LGBTの本』

中塚 幹也 監修(あかね書房)

 

 自分の好きなものを、「これが好き!」ということができていますか?まわりの人と違うことを怖く思って、自分を出せずにいる人も多いように感じます。この本は、多様性の中でも性(ジェンダー)に注目してマンガや文章で分かりやすく書かれています。女の子だからかわいらしいものが好きで当たり前、男の子なのだからピンクや赤の小物が好きなんておかしいとは、だれが決めるのでしょう?
大多数の人が当たり前だと思う性の常識も、実はそうではないのかもしれません。
私がこの本を手にとった時、表紙の美しさに惹(ひ)かれました。じっくりと表紙を見てみると、不思議なことに気付くかもしれません。
表紙に描かれている虹の色は、LGBT(多様化する性)のシンボルフラッグの色として認識されています。たくさんの色から出来ているシンボルフラッグは、一人一人が持つ「個」の「性」がみな同じである必要はない、差別しない、認め合いましょうというメッセージが込められています。今まで意識したこともなかった自分やまわりの性について、みんな違ってもいいのだと考えられるエールが込められています。子どもたちだけでなく、大人の方にもおすすめの一冊です。

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 学校司書 井上 かおり の一冊(2021年11月26日更新)

勤務校 松が丘小学校・人丸小学校・朝霧中学校

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『こんにちはあかぎつね!』

エリック・カール 作/佐野 洋子(さのようこ) 訳(偕成社)

 

 この絵本は、ページごとに反対色もしくは補色のことが体験できる不思議な絵本です。
左側の絵の中の黒い点をゆっくり、1(いーち)、2(にーい)、3(さーん)と10数えながら、じーっと見つめます。それから、右側のページの点を見ると・・・あら不思議!
子どもも、大人も大興奮です。
エリック・カールさんの色鮮やかな絵とともに、色の原理についても学べる楽しい絵本。
ぜひ、晴れた日に光のよく入る窓辺で楽しんでみてください。

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 学校司書 中野 由貴 の一冊(2021年11月24日更新)

勤務校 沢池小学校・清水小学校・藤江小学校

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『水たまりおじさん』

レイモンド・ブリッグズ 作/青山 南 訳(BL出版)

 

 道ばたに作られた水たまりが一体どこからやって来たのか、考えたことはありますか?
「そんなの、雨が降ったから!」と決めつけていませんか?
実は、水たまりを背負ってやって来る水たまりおじさんが、道ばたのくぼみに水たまりを置いてくれてたんですって!
置くってどうやって?水たまりって運べるの?いろんな?(はてな)が頭に思い浮かんだら、ぜひとも読んでみてください。
また不思議なおじさんだけではなく、自由気ままな少年トムと、そんな孫が大好きなおじいちゃんとの心温まるやりとりもおかしくて目が離せません。
マンガのようなコマ割りとふき出しで進む会話劇が、想像の世界に連れて行ってくれます。
この本に出てくる水たまりおじさんが、みなさんの周りの水たまりも置いてくれているのかも・・・と想像したら、とてもワクワクしませんか?

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 学校司書 上里 千草 の一冊(2021年11月19日更新)

勤務校 山手小学校・谷八木小学校・錦が丘小学校

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『ふたりはともだち』

アーノルドローベル 作/三木 卓 訳(文化出版局)

 

 みなさんにとって、ともだちとはどういう存在ですか?このおはなしに出てくる、かえるくんとがまくんは、とっても仲の良いともだちです。ちょっぴりワガママなところのあるがまくんと物事に慎重なかえるくん。ふたりは、みんなと同じように、ケンカをしたり、泣いたり、おたがいに怒ったりします。やさしい時も、いじわるな時もあります。でも、思ったことを相手に伝え、おたがいのことが大好きです。
この本の中には、5つのおはなしがあります。さいごの『おてがみ』は、小学校2年国語の教科書に『お手紙』というタイトルで掲載されています。覚えている方も多いでしょう。
「きみがいてくれてうれしいよ」と言い合えるふたりに、心があたたかくなります。ともだちってすてきだなぁと思える一冊です。ぜひ、手に取ってかえるくんとがまくんに出会って欲しいです。  

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 学校司書 勝見 綾 の一冊(2021年11月16日更新)

勤務校 鳥羽小学校・魚住小学校・野々池中学校

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『貸出禁止の本をすくえ!』

アラン・グラッツ 作/ないとう ふみこ 訳(ほるぷ出版)

 

 ある日突然、大好きな本が読めなくなってしまったら、あなたはどうしますか?
小学校4年生のエイミーは読書が大好きな女の子。ある日、図書室にお気に入りの本を借りに行ったのですが、その本は棚から消えていました。子どもにふさわしくない本として、貸出禁止になってしまったのです。貸出禁止はこの本だけではなく、どんどん増えていきます。内気で、思っていることをなかなか口に出せない女の子だったエイミーが、大好きな本のために周りを巻き込んで立ち上がります。エイミーたちの作戦とは?
このエイミーたちの作戦が、拍手したくなるくらい面白いのです。この本には貸出禁止になる本がたくさん出てくるのですが、どれも実際にアメリカで異議申し立てや、貸出禁止になったことがある本だそうです。あなたが読んだことがある本もあるかもしれません。自由に本を読むことについても考えさせられる一冊です。 

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 学校司書 岸 美紀 の一冊(2021年11月12日更新)

勤務校 錦城中学校・大久保北中学校・望海中学校

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『ぼくがスカートをはく日』

エイミ・ポロンスキー 著/西田 佳子 訳/まめふく 絵/松中 権 解説(学研プラス)

 

 「ぼくは、ただ本物の女の子になりたい。― ―12歳のグレイソンは、一歩、進み始める。」
私がおすすめするこの本は、性の多様性「LGBTQ+」に関連した一冊です。
主人公のグレイソンは、悲しいことに両親を事故で亡くし、おじさんの家で生活していました。「誰にも打ち明けられない好きなこと。それは、女の子のスカートがはきたい。でも、ぼくは男の子。」勇気を出して文化祭の演劇でギリシャ神話の女神ペルセポネのオーディションを受けます。
そんなグレイソンを応援してくれたフィン先生との出会い。そして、見守ってくれたおじさんや友だちなど、理解してくれる人たちの思いやりのある温かい言葉の数々が、どれだけ人の心を救うのかということを改めて考えさせられます。
グレイソンのあふれる気持ちが伝わり、読んでいるうちに思わず涙が目に浮かびます。とても感動する話なので、ぜひ、手に取って読んでみてください。

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 教育委員会 青少年教育課 担当者 田路 智子 の一冊(2021年10月8日更新)

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『あしたのことば』

森 絵都 作(小峰書店)

 

みなさんは友だちとの関係に悩んでいませんか?家族だからと、ついきつい事を言ってしまい、後悔したことはありませんか?この本は「ことば」をテーマにした8つのお話からできています。友だちや家族に、自分がどんな風に思われているのかなと、ふと考えてしまう・・・そんな時にぜひこの本を読んでほしいです。
言いたいことがすぐに言葉にできない律と、沈黙が苦手な周也。2人の気まずい様子がこちらにも伝わってくる「帰り道」というお話や、亡くなったおばあちゃんにわたしそびれた言葉はどこへ行くのだろうと考えるぼくに、不思議な出来事が起こる「遠いまたたき」というお話など、どれも短いお話ですが、様々なメッセージが込められています。
人はちょっとした何気ない言葉でうれしくなったり、助けられたり、でも逆に悲しくなったり、傷ついたりもします。そんなつもりではなかったのに、友だちにうまく自分の思いが伝わらないこともあります。この本を読むと、こんな気持ちは自分だけじゃないと感じることができます。
そして「言葉は大切」と、改めて考えるきっかけになる一冊です。

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 教育委員会 青少年教育課 担当者 永田 浩史 の一冊(2021年8月27日更新)

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『新編 風の旅』

星野 富弘 著(学研プラス)

 

部活指導中の事故で頸椎を損傷し、手足の自由を失った星野富弘さんが描いた初めての「花の詩画集」です。花の絵のほかにいくつかの随筆があります。中でも「渡良瀬川」という文章は秀逸。かつて中学校国語科の教科書にも掲載されていたこともありました。
流れの速い川の中央で流され、元の場所に戻ろうと必死に手足をばたつかせていたとき、星野さんが気づいたことは、
 「・・・そうだ何もあそこに戻らなくてもいいんじゃないか」ということ。
広島県北部の田舎で生まれ育った私が小学生だった頃、夏休みになると日課のように友だちと家の横にある川で泳ぎ、時には橋の上から飛び込み、魚を捕まえ、ひたすら遊んでいました。ある日、向こう岸まで行こうと潜って進んでいるとき、何かの拍子に流されてしまいました。浮き上がった時、必死になって手足をばたつかせ、焦れば焦るほど波が顔にぶつかります。
「こりゃいけん、どうなるんじゃろ、溺れる!」と思った瞬間…ゆるやかに流れる下流の川面が目に入りました。流れに身を任せると、今まで焦っていたことが嘘のように静かな川になったのです。星野さんの文章を読んで、この時の体験を鮮明に思い出しました。
 「・・・流されている私に、今できるいちばんよいことをすればいいんだ」
口に絵筆をくわえて描いた花の絵、その花の絵に添えられた詩を綴った文字。生きることの勇気を与えてくれる大切な一冊、おすすめです。

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 教育委員会 青少年教育課 担当者  小田原 典子 の一冊(2021年8月15日更新)

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『アンディとらいおん』

ジェームズ・ドーハーティ 文・絵/むらおか はなこ 訳(福音館書店)

 

アンディはライオンが大好(だいす)き!図書館(としょかん)から借(か)りてきたライオンの本(ほん)を読(よ)みふけり、おじいさんのアフリカのライオン狩(が)りの話(はなし)に夢中(むちゅう)になり、そして夢(ゆめ)の中(なか)にまでライオンが出(で)てくるくらい、アンディは、いつもライオンのことばかり考(かんが)えていました。
ところがある日(ひ)、アンディは、学校(がっこう)に行(い)く途中(とちゅう)で本物(ほんもの)のライオンに出会(であ)ってしまい、びっくり仰天(ぎょうてん)!!でも、そのライオンは、前足(まえあし)に太(ふと)いトゲが刺(さ)さって困(こま)っていたのです。都合(つごう)のいいことに、アンディはポケットにクギ抜(ぬ)きを持(も)っていたので、そのトゲを抜(ぬ)いてあげると、ライオンはとても喜(よろこ)び、アンディに感謝(かんしゃ)しながら手(て)をふって去(さ)っていきました。
それからまもなくして、アンディは、町(まち)にやって来(き)たサーカスを見(み)に行(い)きます。そこで、ライオンが突然(とつぜん)、おりから逃(に)げ出(だ)しました。そのライオンは、なんと!!さあ、この後(あと)、どうなるのでしょう?
「しんせつをわすれなかったおはなし」と副題(ふくだい)にあるように、アンディとライオンの友情(ゆうじょう)を愉快(ゆかい)に描(えが)いた物語(ものがたり)です。絵本(えほん)の最後(さいご)のページを見(み)ると、きっとクスッと笑(わら)えますよ。

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中学校長・小学校長・幼稚園長 編

 



 

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