明石市手話言語等コミュニケーション施策推進協議会アンケート結果                                   平成29年12月実施                                           1 平成27年4月に明石市手話言語等障害者コミュニケーション条例が施行されましたが、その効果をどのように感じていますか。該当するものに○をつけ、その理由も書いてください。 @ 条例施行前より良くなった 11人 A 条例施行前と変わらない   なし B どちらともいえない     2人   【良くなったと思う理由】 ・バス、タクシーなど業務で積極的に理解し、改善しようとする動きがみられたこと(新聞等で知りました)。 ・障害者に対する基本的な姿勢が良くなってきたと思う。少しでも考えようとする人が増加したと。 ・街を歩いていても、声を掛けていただけることが多くなった。 ・明石駅のホームドア設置や、各施設のスロープ設計等、具体的な形で配慮が進んでいると思う。 ・まだまだ一般的ではないですが、福祉・まちづくり関係では関心が一歩進んだような気がします。 ・条例主旨を具体化しようとする機運が感じられる。例えば小学校での手話教室開催など、行政的な取組から、全市民的な意識改革に広がる可能性をもつ活動が展開され始めた。 ・手話通訳者の採用が増えた。手話通訳者派遣要綱が改正された。 ・要約筆記者の派遣制度が使いやすくなった。派遣範囲が広がった。 ・手話通訳派遣制度の名称も変わり、充実した制度利用になっていると思います。 ・手話でコミュニケーションをとっている光景を町中でもよくみかけられる。 ・手話通訳派遣の依頼をする年齢の幅が広がり、利用しやすくなった。                                                                       【どちらともいえない理由】 ・病院、官公庁など、要約筆記の個人派遣の依頼が少ないような気がします。                                                       2 現在、コミュニケーションに関することで市の施策や市民、事業者等の課題と感じていることはありますか。該当するものに○をつけ、課題があると感じている場合は内容も書いてください。       @ 課題がある     7人     A 課題はない     1人    B どちらとも言えない 5人 【課題の内容、意見】 ・知的障害の意思疎通の困難さが、なかなか理解されない。 ・知的障害のある方の支援員をしていて、交流の機会の必要性を感じていますが、地区社協の方と企画する際に、当事者の方の参加を(やんわりと)拒まれることがあり、障害分野への関心や理解がまだまだ進んでいないと感じることがありました。(*新参者への抵抗感からかも・・・) ・視覚障害者は情報障害者ともいわれるほどに、欲しい情報や、必要な情報など、受け取ることが 困難なため、当事者への情報の発信の対策がより必要。墨字・点字など、文字の読み書きができず、音声のみに頼らなければならない全盲者が、ますます増えると思われる。点字の習熟に本腰を入れる事と、音声読書機を駆使して記録を取り、又資料などは録音して会議に臨み、イヤホンで聞きながら審議に当たるぐらいの習熟が望ましい。 つまり、もはや全盲者に対しては、点字の読み書きだけにとどまらず、パソコン・スマフォなど音声機器操作の高度なテクニックを身につけさせることこそ必須と思われる。市の今後の視覚障害者施策では、このこと、ぜひともご検討いただきたいと思います。 ・明石警察へ用があった時、筆談マークがあったものの、対応があたふた。ペンと紙を探すだけで  もあわただしかった。 ・条例そのものの周知が具体的にどのくらい進んでいるのかよくわからない。 ・条例の周知がまだ不十分であり、理解されていない。 ・ケーブルテレビなども積極的に利用し、より身近に感じてもらえたらどうでしょうか。 ・市の施策は進んでいるが、市民・事業者などはまだまだ。障害者ももっとすすんで市民の中に入  りコミュニケーションを取るべきだ。 ・利用者とボランティア活動者の高齢化が進み、必要とする人々にどう活用を知っていただくか、サポートしていけるか。 ・忙しい若い世代が、次の担い手として、より活動しやすい環境をどう作っていくかが課題だと感じている。 ・手話通訳担当職員が有期採用であること(ろう者市民の暮らしに必須の存在であるため手話通訳担当職員の必要性は存続することから、無期採用が適切と考える)より弱い立場のろう者(例:重複障害)の暮らしを支える施策強化 3 あなたが所属する団体や組織で、コミュニケーションや合理的配慮に関することで、啓発等の取り組みを地域の中で行っていますか?該当しているものに○をつけ、取り組みをしている場合は内容も書いてください。    @ 取り組みをしている       9人    A 具体的な取り組みはしていない  4人 【取組み内容】 ・育成会として知的障害の体験をしてもらい、理解を深める運動を行っている。(まねっこ隊) ・障害者当事者に啓発や意識向上に取り組んでいる。 ・(施設の取り組みで)創作を通じたワークショップ、地域の企画(集まり)への参画、見学・実習の受け入れ。知的障害は理解しづらくネガティブなイメージを持たれがち。自然な形で交流できる場を作ろうとしています。一度、関わると「接することに不安があったが難しく考えなくてもよかった」等と言ってもらえることが多いです。 ・就労に関する研修会(企業向け、支援者向け)で、事例検討や、意見交換を行っている。 ・介護施設、医療機関などを訪問。 ・校区別ボランティア交流会に、サークル員が参加して「要約筆記とは」や、「筆談」について説明をしている。 ・筆談ボード、電話リレーサービスを使用しています。また、電話リレーサービスを利用する時に説明(=こんな事が出来るよ)をするようにしています。 ・会の活動内容のパンフレットを作り、ボランティア交流会等で広く知ってもらえる様、又、回りの方々から伝えていただけるよう取り組んでいる。 ・手話通訳の必要性/ろう者の情報アクセスやコミュニケーション保障の必要性についての学習会や啓発の取り組み(例:学習会の開催、出版物の発行など) 4 今後、コミュニケーションに関することで「こんな取り組みをしたい」、「こんなことが実現できれば良い」と思うことがあれば、自由に書いてください。 ・明石市がコミュニケーション施策について日本でトップの自治体になること ・「まねっこ隊」活動を地域で多く体験してもらいたい。 ・健常者と障害者とのコミュニケーションだけでは無く、障害者間のコミュニケーションの推進 を図るための交流イベントや共同作業など。たとえば、視覚障害者(全盲)と聴覚障害者(聾唖) は、コミュニケーションが取れるのだろうか?視覚障害者(全盲)と肢体不自由者で共同作業が できるだろうか?そんな試みをしたいものです。もうそろそろそんな時期に来ているんじゃない でしょうか? ・視覚が不自由な方は最近の最新式のトイレがむしろ使いにくいと感じることがあるそうです。 流し方がわかりづらい(センサー反応だったり)トイレの中の配置図なんかはどうでしょう。 もちろん音声ならなおよしだと思います。ガイドヘルプさんも若い方が増えてくれるとうれしい そうです。一緒に行動して元気も出るとのこと。 ・図書館や映画館、電車・バスなど「公共の場」とされるところなのに入れない(入りづらい、 入っても周囲を気にして過ごせない:静かにしないといけない、ウロウロできない…)ことが、 知的障害のある方と一緒にいると時々あります。本も、映画(音楽・映像)も、乗り物も、好き な方は多いのですが、不自由だなぁと感じることがあります。⇒自由に振舞える車両や個別の仕 切り、逆に静かな人用スペースとかを考えましたが・・・それもどうかと思いつつ。今は(当事 者が傷つかない程度で)積極的に外へ出て、互いに疑問を感じたり距離を縮めたりできたら。 ・発達障害者当事者らが語る「コミュニケーションの難しさ」に関する研修会の開催。 ・相談員の研修会にも手話などの講習を取り入れたらどうか。 ・バリアフリー映画が、明石市の中で上映される機会が増えると、近隣市町からも足を運んでみよ うかと、障害を持つ方々も楽しみが増えるのではないかと思う。 ・手話フォンが設置されるので、すごく嬉しいです。