第4回明石市障害者の差別の解消を支援する地域づくり協議会 場所 市役所8階806会議室 日時 平成29年2月16日(木)午後2時〜4時 1開会挨拶 2資料説明 3公的助成制度の実施状況について(資料1) 公的助成制度実施状況と制度を利用した事業者の声を報告。 (主な事業者の声) ・日常的にお客様として障害のある人が来店しているのは事実だが、障害のある人にどのように接したら良いのかまだわからないことが多い。 ・筆談ボードの導入により、聞こえないお客様とも積極的にコミュニケーションがとれるようになった。一度利用されたお客様は筆談ボードがあることで安心されて、再来店につながっている。筆談に限らず、ケーキのメッセージなどを伺う際にも活用している。 ・せっかく導入したツールなので、もっと多くのお客様に利用していただきたい。利用が少ないとスタッフの意識も薄れていってしまう。 4グループ討議【資料2】 <共通テーマ>条例をきっかけとしたまちの変化について 条例施行から約1年を振り返って、身の周りの変化などについて討議。 (討議での主な意見) ・地元のまちづくり協議会の役員にも条例のことを知ってもらうため講演会を行った。企画段階から当事者に参加してもらってはどうかと提案したが、役員も障害のある人とどんな話をしたらよいかわからなかったようで、今回は実現しなかった。今後、毎年ステップアップしながらやっていきたい。 ・他のまちづくり協議会でも出前講座等を活用してもらえるよう、積極的に発信していけばよいのではないか。 ・知的障害のある人は外見からは分からない。自閉症で落ち着きがなく、走り回ったり突然飛び跳ねたりすることもあるので、周りの人は驚くが本人にとっては一連の行動である。特性などを理解してもらうには時間もかかるが、障害とは何か、差別とは何かをもっと考える機会があればいいと思う。自分もいつか障害をもつことになるかもしれないという気持ちで考えてほしい。 ・従業員が障害者の方にも対応できるように研修を開催したり、参加させたりしている。障害者対応は高齢者対応につながるものでもあり、これからますます求められるものだと感じている。特に視覚障害者への対応についてはいろいろな声をいただいていて、工夫もしているが難しいと感じることも多く、これからも対応力を向上させたい。 ・市や事業者の取組はすばらしいと思うが、一般市民の障害理解がまだ十分に深まっていないように感じる。今後も幅広い啓発をお願いしたい。 ・助成制度を利用したお店に筆談ボードが置いてあるおかげで、一歩踏み込んだコミュニケーションができるようになったと感じている。ただ、筆談をしているのに話されたりすることもあり、障害について十分理解できていない人もいるので、丁寧な啓発を続けていってもらいたい。 (会長総括) 身体障害に比べ、知的障害や発達障害、精神障害の人への支援は難しいことが多い。例えば電車に乗っていて声を出す人がいると、横にいる人はたいていどこかに行ってしまうが、もっと一緒になって活動していく機会を設けて経験を増やし、馴染んでいくのが大切である。 5年次報告案について【資料3】 地域づくり協議会の活動報告に加え、市の取組と現状の課題、今後の協議事項を整理して掲載することを報告。 (主な意見) ・相談員研修の対象となる「相談員」とはどのような人か。 →(事務局)障害者施策担当、障害福祉課、発達支援センター、基幹相談支援 センター、の4つの相談窓口の職員のこと。様々な相談の中に潜む差別の 兆しをキャッチできるよう、研修を実施していきたい。 6ヘルプカードについて 東京都が始めたもので「ヘルプマーク」があり、ヘルプマークを用いたヘルプカードを4月1日から実施していく予定。連絡先やかかりつけの医療機関等を記入し、名札のようにかばんにつけたりすることを説明 閉会あいさつ 副会長:一年間ありがとうございました。この討議を全市に波及することが 大切である。ヘルプカードも啓発し障害理解がどんどん深まっていって欲しい。 以上