第11回明石市障害者の差別の解消を支援する地域づくり協議会議事概要 場所:市役所議会棟2階大会議室 日時:令和元年7月10日(水)午前10時〜12時 1開会挨拶 福祉局長 2資料説明 事務局 3自己紹介、会長、副会長の選出 会長に北野誠一氏、副会長に四方成之氏とすることを参加者全員で承認 4地域づくり協議会の目的とこれまでの活動 【資料1】【資料2】について事務局から説明 【質問】 委員:@資料1の主な協議事項(1)〜(4)とあるが、これまでに協議してきたことは、分類するとどう分けられるのか教えてほしい。 A明石市の精神、知的障害者の採用状況はどうか?近隣自治体との比較も含めて教えてほしい。 事務局:@参考に書いているこれまでの内容は、(1)〜(4)に分類できるものとそうでないものもある。事業者の研修は合理的配慮にも啓発にも関わる。国から申  し出のあったものは説明の時間をとって委員間で共有した。今後の進め方に関して言うと、(1)〜(4)の分類だけにこだわるものではない。委員が関わって実施した取り組みの報告は、回数を重ねるごとに委員同士の交流から取り組みを行ったものなどについても報告をしてもらっていた。 A昨年度、明石市の障害者雇用率について確認したところ、任期付職員の障害者 雇用数が不足していることが分かった。昨年度末に障害のある職員の募集を行い、雇用率は現時点では達成している。数値を満たすことも大切だけれど、それだけで良しとするのではなく雇用率を高めると同時に、雇用された職員が継続して働ける環境を整えることも重要と考えている。障害の有無に関わらず、働きやすい職場を作るために人事担当とも連携して考えていきたい。 会長:協議会の主な協議事項の4つはそれぞれに関連している。合理的配慮の推進と 障害の理解など、それぞれの項目が関連していると思うのでご理解ください。 委員:障害者採用については、知的障害者が少ない状況。知的障害の人にどんな仕事 をしてもらうのかが難しい。十人十色で能力も個性もそれぞれあって、清掃は簡単だけれど清掃だけというわけにもいかない。障害特性を理解したうえで考えることが必要だと思う。 委員:就労支援を担当している。市役所の採用試験では民間企業が募集するより応募 が多かった。現在は、精神障害や発達障害の人が一般就労で働く割合が多く、知的障害者で一般就労を目指す人が少ない。どの民間企業も人材不足で即戦力で働ける人を求めている。障害のある人がどのような環境なら力を発揮できるかは検討や調整が必要と思う。 5「障害の理解、啓発について〜ヘルプマークの周知と利用状況〜」 【資料3】の説明後、各グループで意見交換を行った。 【グループからの報告】 Aグループ ヘルプカードを持っている人は、カバンの中に持っているけど外には出さない、使ったことはないとのことだった。ヘルプカードを持っていてよかったということは今のところないが、もっと周知をしていく方法を作ったほうが良い。周知する方法は「広報あかし」でとりあげる、たくさんの人が集まる場(検診など)にヘルプマークやヘルプカードを置いて実際に見ることが大切という意見も出た。障害のある人は、みんながヘルプカードやヘルプマークを持ち、周りの人たちがそれを見る機会を作るのも必要と意見が出た。 Bグループ まだヘルプカードを持っている人が少ない。ヘルプマークを持っていることで不利になることもあるので持たないという人もいる。当事者の周知は進んでいるが、周りの人への周知が課題。東京では地下鉄に掲示したりしているので、明石でももっと目に触れる機会が増えたらよいという意見が出た。 Cグループ ヘルプカードを見せる機会がない。カードには緊急時のときの対応方法などを記載している。ヘルプマークをつけていて声をかけられたことはないが、持っている安心感はある。明石市を走っているバスにはヘルプマークの掲示をしている。満員のバスにヘルプマークを持っている人が乗ってきたとき、運転手から「次のバスに乗ったほうが空いていて安心です」と案内したら、「ヘルプマークを持っているのだから、すぐに乗れるように配慮してほしい」という人もいた。小中学校に掲示することも良い方法ではないかという意見もあった。 Dグループ ヘルプマークをつけることで「周りの人に気づいてもらえる」という気持ちになり、外出しやすくなったのが良いところ。普及はまだまだ足りていないが、どのように普及していくかは十分に意見交換できていない。高齢者大学などで周知することも大切で、多くの人を巻き込んでいくことも必要だと思う。 会長:Aグループでは、明石市は、どれくらいヘルプマークを発行してどのくらいの人が持っているか知りたいと思った。また、持っている人はどのような人かを知りたいと思った。 Bグループからは、障害が周りの人にわかってしまうことのメリットとデメリットという話が出た。市民が配慮してくれるだろうという前提があるが、そうでないときもある。 Cグループでは、持っていることで声をかけられたことはないという意見が出た。市民から声をかける気がなかったのか、かけたかったけど気を使ってかけなかったのか、それは分かりにくい。どう考えるかが難しい。Dグループでは、出かける安心感があるのは大きいと意見が出た。安心感が持てる街が明石にそういう文化ができているか。学校や教育の場面でどこまで学ぶ仕組みを作るのか。