資料1 第2回 ジェンダーと防災に係る専門委員会議における主なご意見 1ページ 防災に関する地域との連携について [浅野委員の意見] 避難所は人を収容するのみではなく地域の拠点の場。市役所職員で全て対応するのは難しく、地域の人にも役割を持ってもらう必要がある。訓練で役割を固定化するのではなく、多くの役をやってもらうことで、柔軟な対応が可能になる。また、災害の発生後3日間の初動期間、3日経過後の落ち着いた段階で求められる役割は異なるため、時間軸で対応を考えていく必要がある。 [本塚座長の意見] 行政・地域・学校の役割分担の中で相互扶助の関係ができると良い。 [大野委員の意見] 藤江は校区が広いため、高齢者は指定避難所である小学校への避難が難しく、結果公民館や集会所等に避難する可能性が高いが、このような場所にも備蓄品を配備・配送することはできないか。 [真邉委員の意見] 時間軸で対応を考えていくという話が出たが、保健師の役割として、災害の発生直後は救急医療対応、その後生活確保の段階に移行する時、必要となるのがジェンダー視点。また住民に避難所の実際の映像を見ていただくなど、当事者目線を持ってもらうことが重要。 [古川委員の意見] 学校が避難所になることは認識しているものの、学校側の意識はどうしても教育現場の維持・授業再開に行くと思う。 [浅野委員の意見] 時間が経つと避難所は統合・閉鎖されることになる。子どもたちの学びの場である学校の教育活動再開のために早く次のステップに進むことは必要であり、避難者もそのスケジュールを認識してもらった方が良い。また全てを自分の地域で抱えるのは限界があり、外部の力を借りることも肝要。子育て支援センター等の専門職や社協、自治会、PTAなど。 [浅野委員の意見] 近年は地震が起きても全壊家屋が減る傾向にあり在宅避難も増えているため、これらの情報発信や支援窓口の一本化も検討した方が良い。 [堀委員、杉本委員の意見] 今まで明石南高校では子供たち向けの活動が多かったが今後高齢者施設向けのゲームや活動も実施ししていきたい。防災は堅苦しいイメージがあったが、ジュニアリーダーの活動はとにかく明るく、ワイワイやっている。「楽しく防災」を心がけている。 [大野委員の意見] 楽しく活動している雰囲気は重要。今年11月には藤江校区で明石市総合防災訓練を行う予定だが、楽しく活動していれば自然に周りのメンバーも集まってくる。 [本塚委員の意見] 明石高専の防災団のキャッチコピーも、「防災って実は楽しい」である。楽しみながら自分のために活動することで、繋がりやそれぞれの役割分担が見えてくるのかと思う。 2ページ DV被害・児童虐待の現状と災害時に求められる対応 [本塚座長の意見] 災害発生時、女性や非正規雇用労働者、子ども等に対して影響が大きい点は、まさに今のコロナ禍でも共通しているように感じる。DVや子ども虐待は災害時に増える傾向があると想定される。 [佐野総合支援担当理事の意見] 避難した子どもは自分の気持ちをうまく表現できない懸念もある。大人は子供たちが話すことを否定せずに聞くことがまず重要。例えば、避難所には最初から子どもの遊び場を用意するのも一案。その中で虐待やDVに気づくきっかけになるかもしれない。 [佐野総合支援担当理事の意見] また、被災した保護者は、孤立がストレスを生んで誰にも相談できない場合も想定される。誰も取り残さないためには災害ケースマネジメントが重要となる。明石市では様々なネットワークがあるので、災害時にも活用できたらよい。 [古川委員の意見] 教員がどれだけアンテナを高く上げられるかも大事。そのためには研修等を通じて具体のケースを知ることがサインに気づく一助になると思う。 [真邉委員の意見] コロナ禍で、子供も親もストレスを抱えており、また接触ができないため虐待を防ぐ手立てが取りにくい。普段以上にアンテナをはる必要がある。 [浅野委員の意見] 現状明石市の児童虐待やDV担当部局が支援部に割り振られている。災害の発生直後はともかく、災害が落ち着いた段階に市役所職員が効果的に動けるため、災害対策本部の機構図は見直しが必要だと思う。