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更新日:2013年5月1日

連載 明石のたからもの-1 薬師院(ぼたん寺)のボタン

毎年、4月中旬から5月上旬にかけて咲き誇るボタンの花。色とりどりの花々を市内で最も楽しめるのが、魚住町西岡の「ぼたん寺」こと薬師院のぼたん園です。

「百花の王」ともいわれるボタンの花

写真「百花の王」ともいわれるボタンの花

 

奈良時代から続く古刹薬師院

薬師院は、東大寺の大仏造立にかかわった高僧行基が730年(天平2年)に創建したとされる由緒ある寺です。

現在は、1657年(明暦3年)に再建され、本尊の薬師如来奉祀、脇立弘法大師、千手観音像などが安置されている「本堂」のほか、毘沙門天などが安置されている「毘沙門堂」、弘法大師生誕1200年を記念して、1973年(昭和48年)に建立された「さづけ地蔵」などがあり、明石西国第七番霊場として、多くの人が参拝に訪れています。

市内唯一の重層屋根を誇る薬師院の本堂

写真市内唯一の重層屋根を誇る薬師院の本堂

 

明治の初めから栽培された「ボタン」

「ぼたん寺」として知られるようになった薬師院。その代名詞となるボタンが植えられたのは、明治の初めごろと言われています。当時の住職が、根を薬用にするために植えたと伝えられています。その後、1981年(昭和56年)の大改築の時に、現在のぼたん園が整備されました。今では、約50種類2千株のボタンが、4月中旬から5月上旬にかけて咲き誇ります。

開園中は参拝者のほか、多くの観光客を魅了する

写真開園中は参拝者のほか、多くの観光客を魅了する

 

目の前に広がる大輪の花が魅力

薬師院のぼたん園の魅力は、咲き誇る大輪の花を間近に楽しめること。ぼたん園に足を踏み入れると、手が届く距離にボタンの花々が咲き競っています。

ぼたん園では、咲き始めはピンクや赤色の花が、半ばには白色の花が、終盤には黄色の花が順々に咲き誇るので、訪れるたびに違う姿を楽しめます。また、朝から来ていただくと、夜露に濡れたボタンの花が朝の日差しを受けて光り輝く様子と、少しずつ開く花からただよう香りが楽しめるそうです。

園路のすぐそばで咲き誇るボタン

写真園路のすぐそばで咲き誇るボタン

 

開園すぐは赤やピンクの花が咲き競う

写真開園すぐは赤やピンクの花が咲き競う

 

薬師院(ぼたん寺)

住所

明石市魚住町西岡1636

電話

078-942-0330  開園状況などのお問い合わせはこちら

アクセス

山陽電車魚住駅から西へ徒歩約10分
明石市コミュニティバス(たこバス)西岡東ルートぼたん寺口バス停から徒歩約3分

平成30年の見ごろは、4月15日(日)から5月1日(火)まで。

※ぼたん園の開園時期は、花の開花状況に合わせているため、年によって異なります。ご確認の上おでかけください。