資料3 1ページ目 (仮称)あかしインクルーシブ条例に関わる具体的な取組の推進(案) 〜誰一人取り残さないインクルーシブなまちを目指して〜 本市は、2013年の障害者差別解消法成立を機に条例を整備し、合理的配慮の推進、障害理解の促進など、「共生のまちづくり」を進めてきた。その取組が国からも評価され、2017年12月には「共生社会ホストタウン」に認定された。 その後も「誰一人取り残さないまちづくり」「ユニバーサルデザイン(UD)のまちづくり」など、先導的な施策を展開してきたが、障害のある人が「行きたい店でなく、行ける店にしか行けない」という現状は残っており、まち全体の環境整備や心のバリアフリーは本市においても道半ばである。 東京オリパラが終了し、UDのまちづくり実行計画の中間年度となる2022年度を、誰一人取り残さないインクルーシブなまちづくりのターニングポイントととらえ、条例検討の過程で顕在化した課題を解消するための具体的取組を「心のバリアフリー」「UDのまちづくり」の両面から推進する。 ※イラスト:2つの矢印が右に向かっている様子 左側の矢印【これまで】 2014年〜2021年度 障害者施策(合理的配慮の公的助成)、東京オリパラ・共生社会ホストタウン、バリアフリーマスタープランの策定 右側の矢印【これから】 2022年度〜2030年度 SDGsの推進(長期総合計画)、インクルーシブ社会の実現、バリアフリー基本構想の策定 1.取組方針  インクルーシブの一つの要素である「バリアフリー」を切り口に、「明石市の至るところで 空間と人の心 両方からバリアを取り除く」を取組方針として掲げ、日常生活や社会生活の様々な場面にある障壁を、ソフト・ハード両面から取り除く取組を推進する。  2022年4月の条例施行を、本市にとっての新たなスタートラインととらえ、これまでの取組を土台とした全庁横断的な連携体制と必要な予算を確保し、誰一人取り残さないまちづくりを市民・事業者とともに継続的に推進していく。 ※以下図の形式 明石市の至るところで 空間と人の心 両方からバリアを取り除く(※朱字で目立つような配色) 「心のバリアフリー」(左側)と「空間のバリアフリー」(右側)をそれぞれ円で囲み、「心のバリアフリー」プラス「空間のバリアフリー」と表す。 「心のバリアフリー」の円の左側に、テーマ:共生のまちづくり・配慮促進、根拠:障害者配慮条例、制度:合理的配慮の公的助成制度、市民・事業者への研修、啓発と記載。 「空間のバリアフリー」の円の右側に、テーマ:ユニバーサルデザインのまちづくり、根拠:明石市UDまちづくり実行計画、制度:実行計画に基づくハード整備、バリアフリー基本構想の検討・策定と記載 「心のバリアフリー」と「空間のバリアフリー」の両円の上に、テーマ:SDGs・誰一人取り残さないインクルーシブなまちづくり、根拠:あかしSDGs推進計画、あかしインクルーシブ条例、制度:アドバイザー制度(当事者参加の仕組み)の積極的運用、全庁的な連携と予算確保の調整、プロジェクトの進捗管理と記載 2ページ目 2.取組イメージ  インクルーシブ条例施行に合わせて本格始動する「インクルーシブアドバイザー制度」を核として、多様な当事者とまちの人たちの意見を有機的に混ぜ合わせながら、街中の心と空間のバリアを取り除く。  ソフトとハードのバリアを「意識のバリア」「物理的バリア」「情報のバリア」「制度的バリア」の4つに分類し、各々のバリアをソフト・ハードの両面から取り除く事業に必要な体制と予算を確保し、全庁的にバリアフリー事業を推進する。 ※以下図の形式 中心にSDGsのマークがあり、その中に「誰一人取り残さないインクルーシブなまちづくり」と記載。 その外にさらに円があり、12時の位置に「商店街」、3時の位置に「学校・通学路」、6時の位置に「旅行」、9時の位置に「宿泊施設」の文字を配置 「商店街」から時計回りに「公共交通」「学校・通学路」「避難所」「旅行」「公共施設」「宿泊施設」「小規模店舗」と文字を並べる。 「商店街」と「公共交通」の文字の間の外側に「物理的バリア」、「避難所」と「旅行」の文字の間の外側に「制度的バリア」、「旅行」と「公共施設」の文字の間の外側に「情報のバリア」、「小規模店舗」と「商店街」の文字の間の外側に「意識のバリア」の文字をそれぞれ配置する。 ※ページを中心で左右に分け、左側に「心のバリアフリー」に係る事業、右側に「空間のバリアフリー」に係る事業を記載し、その下に「明石市の至るところで 空間と人の心 両方からバリアを取り除く」と朱字で記載。 「心のバリアフリー」 ●事業者向けユニバーサルマナー研修 ●交通事業者向けコミュニケーション障害のある旅客応対研修 ●タクシー事業者と障害当事者の意見交換 ●学校での手話体験・バリアフリー教室 ●外国籍児童生徒への支援 ●教職員初任者研修での当事者との交流 ●合理的配慮の提供を踏まえた避難所運営マニュアルの改訂 ●ボランティア観光ガイド対象のユニバーサルホスピタリティ研修 「空間のバリアフリー」 ●バリアフリー基本構想の策定 ●インクルーシブ商店街助成制度 ●宿泊施設のバリアフリー化補助制度 ●小規模店舗のバリアフリー化補助制度 ●合理的配慮提供を支援する助成制度 ●鉄道駅周辺のバリアフリー整備 ●学校と通学路のバリアフリー整備 ●医療的ケア児の通学環境の整備 ●避難所の案内サイン等の環境整備 ●ユニバーサルツーリズムの推進 ●読書バリアフリーの実現に向けた環境整備 3ページ目 3.インクルーシブアドバイザー制度のイメージ〜ハード・ソフトの両面からバリアフリーを応援〜 ≪制度の概要≫ 施設整備や研修等の実施にあたり、検討段階から複数の障害等当事者と一緒に現地視察や対話を行うことで、当事者目線に立った使いやすく効果的な施設改修や制度の設計を目指す制度 (参考)パンフレット案 障害のある人や高齢者・小さなお子さん連れの方など、多くの当事者と話しをしながら、みんなが一緒に参加しやすいまちづくりを進めませんか? 〇インクルーシブアドバイザー制度とは?  明石市では、インクルーシブ条例に基づき、市内で不特定多数の方が利用される施設やイベントに対して、当事者の視点からバリアフリー化の方法を一緒に考える「インクルーシブアドバイザー」を無料で派遣しています。 ※図の形式 こんなお悩みありませんか? *バリアフリー改修したいけど・・・何をすればいいの?いくらかかるの? *妊婦や高齢者も、もっとイベントに来てほしい *目が見えなかったり、耳が聞こえなかったりする人にも情報を伝えたいなぁ ※車いすユーザーを健常者が同じ丸テーブルを囲み、テーブルに資料を置いて話し合っている様子のイラスト ※図の形式 アドバイザーはどんな人? *障害者、高齢者、外国人など、まずは相談者のご希望を伺ってから決めていきます。 <全体の流れ(イメージ)> ※左から右へ矢印で展開 相談・ヒアリング → アドバイザーの選定 → 現地視察・意見交換 → 改修実施・イベント開催 → 結果報告