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更新日:2021年11月9日

 子どもに伝えたい 私の一冊 (小・養護学校長 編)

「子どもに伝えたい」をテーマに、小学校長オススメの本を紹介します。

子どもたちも、大人の皆様も、一度手にとってみてはいかがですか。

 明石市立谷八木小学校 校長  村上 佳宏 の一冊(2021年11月9日更新)

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『学校のふしぎ なぜ?どうして?』

沼田 晶弘 監修(高橋書店)

 

 「学校って何?」「なぜ学校に行かなくてはいけないの?」「なぜ勉強しないといけないの?」と学校についていろいろと考えたことはありませんか?
「学校のふしぎ」「勉強のふしぎ」「友だちのふしぎ」「先生のふしぎ」「みらいのふしぎ」など、日頃、みなさんが疑問に思っていることとそれに対する答えが書いてあるかもしれません。わかりやすいイラストもあり、楽しく読める一冊です。
この本を読んだ後に、どんなふうに学校生活をすごしたらいいのか、クラスをよくするにはどうしたらいいのか、友だちをたくさんつくり仲良くするにはどうしたらいいのかなど、考えてみではどうでしょうか。

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 明石市立江井島小学校 校長  阪口 勝利 の一冊(2021年11月8日更新)

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『いのちのおはなし』

 日野原 重明 文/村上 康成 絵(講談社 刊)

 

 新型コロナウイルスの影響により、学校ではマスクをつけた生活が普通になってきました。お昼休みにみんなで食べていた楽しい給食も、前を向いて黙って食べることが当たり前になってきています。
突然襲ってきた新型コロナウイルスの影響で私たちの生活が大きく変わりました。そのような生活の中で「命の大切さ」や「人と人とのつながりの大切さ」について何度も考えさせられることがありました。
今回紹介する『いのちのおはなし』という本は、お医者さんの日野原重明(ひのはらしげあき)さんという方が、小学4年生の子どもたちに「いのち」をテーマにお話をしたことを絵本にしたものです。ぜひ子どもたちと一緒に読んでいただき、「いのち」と「こころ」について改めて考えてみるのもいいのではないでしょうか。

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 明石市立中崎小学校 校長  濱谷 達也 の一冊(2021年11月5日更新)

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『ないたあかおに』

浜田 廣介(浜田 広介) 文/池田 龍雄 絵(偕成社)

 

 今でも懐かしく思い出すのは、『ドレミファブック』。1970年代に発売された『ドレミファブック』(世界文化社発行)は、レコード付きの絵本です。レコードのA面が歌、B面が物語になっていました。
幼少期の私は、ポータブルプレイヤーで何度もレコードを回して、楽しんでいたことを覚えています。
中でも、「『ないたあかおに』」は、『ドレミファブック』第5巻に収録されていました。種々の童謡や絵本があるなかで、一番心に残っています。そんなお話を紹介します。
鬼だけれど、人間たちと仲良くなりたい赤おに。友だちの願いを叶えるために、何とかしようと知恵を働かせる青おに。青おには、自ら悪い鬼を演じて人間たちと赤おにの仲を取り持ちましたが・・・。
数日後、青おにの家を訪ねた赤おには、戸口に貼られた一枚の紙を見つけます。
「・・・どこまでも きみの ともだち あおおに」
小学生のみなさんにも、青おにの優しさを心で感じ、ほっこりしてほしい一冊です。

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 明石市立大久保小学校 校長  藤井 鉄也 の一冊(2021年11月2日更新)

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『王さまライオンのケーキ はんぶんのはんぶん ばいのばいの おはなし』

マシュー・マケリゴット 作・絵/野口 絵美 訳(徳間書店)

 

 私がみなさんに紹介する一冊は、くらしの中でよく使う「半分(はんぶん)」という言葉と「倍(ばい)」という言葉の意味について考える絵本です。
半分は誰でもわかると思います。よく2人でものを分けるのに「はんぶんこ」しますね。でも半分の半分、その半分、そのまた半分と考えていくと、もとのものの大きさからずいぶん小さくなり、最後には分けられなくなってしまいます。
また、「倍」という言葉についても、1つのものを2倍にすると2つになります。このことについてもそのまた2倍は4つ、そのまた2倍は8つと考えていくと、最後には、とても大きな数になってしまいます。
このような数のことを考えることができる絵本です。みなさん、どうぞこの絵本を読んで、「半分」や「倍」についてよく考えてみましょう。おもしろいですよ。

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 明石市立魚住小学校 校長  長濵 尚幸 の一冊(2021年10月28日更新)

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『みえるとか みえないとか』

ヨシタケシンスケ さく/伊藤 亜紗 そうだん(アリス館)

 

 いろんな星の調査をする宇宙飛行士のぼくが降り立ったのは、なんと目が3つあるひとの星。この星のひとたちは、うしろにも目があるので、前も後ろも一度に見えるらしいのです。
「後ろが見えないの?」「不便じゃない?かわいそう!」とか、「後ろが見えないのに、ちゃんと歩けてる!」「みんなよけてあげてー!」など、みんながすごく気を使ってくれて、ぼくはヘンな気持ちになりました。
この本は、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(伊藤亜紗/著 光文社)という本をきっかけに、ヨシタケシンスケさんが伊藤亜紗さんに「そうだん」しながらつくった絵本です。
ぜひ、たくさんの方に読んでいただきたい一冊です。

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 明石市立二見北小学校 校長  松崎 幸二 の一冊(2021年10月27日更新)

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『ありがとう・・・わたしはあの世へ、光の国へ』

みき まさよ 文/サトゥー 芳美 絵(文芸社)


わたしがご紹介する一冊は、『ありがとう…わたしはあの世へ、光の国へ』という絵本です。
 「おぎゃあ、おぎゃあ~。おぎゃあ、おぎゃあ~。」
一人の女の赤ちゃんが誕生しました。赤ちゃんは、お母さんに語りかけてもらったり、歌を歌ってもらったりして、しあわせです。お父さんの声がします。おねえちゃん?おにいちゃん?おじいちゃん?おばあちゃん?周りの人が優しく話しかけてくれます。たくさんの人に大切にされて、いつのまにか大人になりました。大人になって働いて、結婚して、子どもができました。その子どもたちも成長して、だんだん年をとりました。仕事をやめて、ますます年をとり、そのうち病気になってしまいました。身体を動かすことができなくなり、老人ホームに入って介護士さんからお世話を受けるようになりました・・・。
この絵本と初めて出会ったとき題名を見てドキッとしました。わたしたちが今、生きている世界を「この世」、死んでから行く世界を「あの世」と用いることがあります。始まりがあれば終わりがあるように、人は生まれたらいつかは必ず死を迎えます。
本書は、看護師である著者が病院や施設、在宅での看護の経験を基に、ある一人の女性が生まれてから亡くなるまでを描いた物語です。「死は怖い、寂しいことと、忌み嫌うものではなく、当たり前で自然なこと。温かく見送られ、おだやかに迎えてほしい」と、平穏な死の尊さを子どもたちに分かりやすく伝えたい、そして、わたしたち大人を含めて老いていくすべての人に知ってもらいたいとの願いが込められています。

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 明石市立大観小学校 校長  田中 秀夫 の一冊(2021年10月19日更新)

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『5分後に意外な結末 ①赤い悪夢』

学研教育出版 編(学研プラス)

 

 私が紹介するのは、『5分後に意外な結末』という本です。
小学生や中学生に人気があるシリーズです。この5分後シリーズには、他にも二つの「悩み部」シリーズがあり、どのシリーズのどの話からでも読むことができます。また、一話完結の読みきりなので、読書が少し苦手な子どもたちでも楽しく読むことができると思いますよ。
ショートショートならではのスピーディーな展開と予想を超える意外な結末に驚かされます。一話一話がとてもおもしろく、イラストもとても素敵です。
ぜひ、おうちの人と一緒に読んでほしいと思います。  

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 明石市立二見小学校 校長  荒川 勝 の一冊(2021年10月18日更新)

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『ともだち』

谷川 俊太郎 文/和田 誠 絵(玉川大学出版部)

 

 コロナ禍でマスクを着けた生活がまだまだ続きますが、「ともだち」のことを思いやり、人と人との結びつきを大切にしていけたらいいなと思い、この絵本を紹介します。
「ともだち」ってなんだろう。
この絵本は、「ともだちって」「ともだちなら」「ひとりでは」など、7つのテーマから友だちというものを考えていきます。7つ目のテーマ「あったことがなくても」では、車いすに乗った子ども、砂漠の中で座っている子ども、豊かな生活をしている子どもと困窮した子どもが出てきます。皆さんは、会ったことがない人と友だちになれますか。これから出会うかもしれない友だちのことを表しているのかもしれません。そして最後には・・・。
谷川俊太郎さんの詩に、和田誠さんの親しみやすい絵が子どもたちの心にわかりやすく語りかけてくれる絵本です。今は、まだまだたくさんの人と出会い、世界を広げていく時期かもしれません。しかし、一歩立ち止まって友だちのことを考えてみるのもいいですね。
昨年度私が勤務していた中崎小学校で、卒業前の6年生に向けて絵本を読んでほしいと読み聞かせ隊のブックママさんから依頼され、読んだ絵本です。子どもから大人まで幅広く楽しめる一冊です。

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 明石市立清水小学校 校長  藤井 生也 の一冊(2021年10月6日更新)

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『からすのパンやさん』

かこ さとし 作・絵(偕成社)

 

 いずみがもりにある、からすのパンやさんのおうちに4羽の赤ちゃんがうまれました。名前は、オモチちゃん、レモンちゃん、リンゴちゃん、チョコちゃん。
からすのお父さん、お母さんは、4羽を育てるのに毎日大忙しでパンやさんの仕事がきちんとできません。だんだんお店が汚れ、お客さんが来なくなりました。そこで、4羽の子どもとお父さん、お母さんのみんなでアイデアを出すことにしました。
ところが、今度はパンを焼くいい匂いにつられて大勢のお客さんがお店に訪れ大騒動・・・。
ぜひ、みなさんも一度読んでみてください。いずみがもりの中でこんがりおいしいパンのにおいを味わうことができますよ。パンやさんのみんなに出会えるといいですね。

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 明石市立和坂小学校 校長  宮田 亘 の一冊(2021年10月5日更新)

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『半日村』

斎藤 隆介 作/滝平 二郎 絵(岩崎書店)

 

 一日のうち、半日しか日があたらない半日村。その貧しい村に日をあてようとして、村のうしろにある高い山をけずることを一人で始めた一平。はじめは、みんなから笑われていました。でも、一人でもくもくと毎日続けていくうちに、少しずつ村の子どもたちの様子や大人たちの態度も変わっていきます・・・。
このお話は、『モチモチの木』や『花さき山』でも有名な斎藤隆介さんと滝平二郎さんのコンビによるもので、小学校の教科書でも紹介されていますので、知っている人も多いと思います。
この話を読み進めていくと、行動を起こす人間の勇気や努力の大切さ、協力することのすばらしさなど、半日村に住む人たちの生き方から様々なことを考えさせてくれます。
ぜひ、小学生はもちろんのこと、大人のみなさんも手にとり、読んでほしい一冊です。

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 明石市立鳥羽小学校 校長  古川 薫 の一冊(2021年9月29日更新)

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『かみさまのベビーシッター』

廣嶋 玲子 作/木村 いこ 絵(理論社)

 

 なんと、お家でかみさまが生まれますよ。その名前はボンテン。生まれたてのかみさまは、ごはんを食べさせたりおふろに入れてあげたりと、まるで赤ちゃんみたいでおせわがたいへんなのです。そして、さびしがりやであまえんぼう。すぐに「だっこして!」とあまえてきます。幸介(こうすけ)はすっかりベビーシッターになってしまいました。これでほんとうにかみさまなのかしら。もしもほんとうにかみさまなら、おねがいをかなえてくれるはず。
さてさて、ボンテンはおねがいをかなえてくれるのでしょうか。読みすすめていくうちに、ボンテンがもっているすごい力が分かります。そして、どんどんかわいく思えてくるのです。みなさんも、ボンテンといっしょにくらしたくなるかもしれません。
このお話は、本やアニメで人気の『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂(ぜにてんどう)』(偕成社)を書いた人の新作です。中学年ぐらいから一人で読めると思います。みなさんにも楽しんでもらえたらうれしい一冊です。

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 明石市立高丘東小学校 校長  石﨑 寛志 の一冊(2021年9月28日更新)

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『世界がもし100人の村だったら3 たべもの編』

池田 香代子 編/マガジンハウス 編(マガジンハウス)


世界の人口は78億ほどですが、これを100人におきかえてみると、いろいろなものが見えてきます。
たとえばお家に冷蔵庫があるのは世界の100人の中で何人ぐらいだと思いますか?
答えは33人だそうです。
日本ではほぼすべての家庭にある冷蔵庫も世界で見ると3家庭に2家庭はないということですね。
この本にはそんな「びっくり」がたくさんつまっています。
何気なく読み進めても、きっと「世界のたべもののこと」そして「世界の人々のこと」に思いをはせることになるでしょう。そして、考えてほしいのは「今、そしてこれからの世界を生きるわたしたちにできること」が何かということ。
大切なことを考えさせてくれる一冊です。ぜひ!

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 明石市立高丘西小学校 校長  藤田 靖 の一冊(2021年9月21日更新)

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『ことりをすきになった山』

エリック・カール 絵/アリス・マクレーラン 文/ゆあさ ふみえ 訳(偕成社)

 

 荒れ果てた野原にそびえる、岩だらけのさびしい山。冷たさしか知らなかった山に、どこからともなく一羽の小鳥がやってきます。山にとって小鳥の爪や柔らかな体の感覚は、初めて感じるものばかりです。山は、小鳥にいっしょに暮らそうと持ちかけるのですが・・・。何世代にも渡る小鳥と山の交流の先にあるものは・・・。 
人類学者でもある作者アリス・マクレーランが、永年の自然の変化を素朴な言葉で表現し、『はらぺこ おあむし』のエリック・カールが、長い年月を経て山が変わっていく様子を力強く描いています。
見開き10ページ分とページ数の少ない絵本ですが、長い年月の中で自然の持つ大きな力を感じさせてくれる一冊です。

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 明石市立朝霧小学校 校長  西原 直人 の一冊(2021年9月14日更新)

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『こころを育てる 魔法の言葉』

中井 俊已 文/小林 ゆき子 絵(汐文社)

 

あの時にかけてもらった、あの言葉がいつまでも心に残っているという人は、案外多いのではないかと思います。失敗して心が落ち込んでいる時、頑張っているのになかなか結果が出ない時、何となく勇気が湧いてこない時ってありますよね。でも、その時に誰かからかけてもらった一言に、励ましてもらったり、背中を押してもらったりすることもあります。
本書は、第1巻『夢をかなえる言葉』 第2巻『やさしくなれる言葉』 第3巻『笑顔になれる言葉』の全3巻のシリーズです。著名な人や偉人たちによる100の言葉が紹介され、子どもたちにもわかりやすいように解説されています。それらの言葉は、まるで魔法のように、読者の心に勇気や希望、優しさを与えてくれます。
今の自分にとっていちばん響くのは「この言葉」というものがきっと見つかると思います。

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 明石市立錦が丘小学校 校長  宇城 健次 の一冊(2021年9月10日更新)

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『かたあしだちょうのエルフ』

 小野木 学 文・絵(ポプラ社)

 

物語の舞台は、アフリカの草原。そこは、弱肉強食の世界です。強くて大きなだちょうのエルフは、みんなの人気者でした。しかし、ある日、子どもたちを守るためにライオンと戦い、片足を失ってしまいます。みんなを守れなくなり徐々に忘れ去られていくエルフですが・・・。               
物語で描かれるエルフの本当のやさしさと強さを通して、勇気とは?感謝とは?心の持ち方や寄り添い方を考えることができる本です。
本書は、教科書にのっていましたのでご存知の方も多いと思います。私自身も小学生の時、学校の図書室で読んだこの物語に心が震え、エルフの思いや行動を自分と重ね合わせながら考えた記憶があります。その後、小学校の教師として勤め始めたころ、図書室で「エルフ」に偶然再会し、学級での読み聞かせを通して児童とともにエルフの生き様を改めて深く考えることがありました。
小学生から大人の方まで、それぞれの年代で様々な価値観に気づき、ふり返ることができる一冊です。

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 明石市立王子小学校 校長  中井 尚人 の一冊(2021年9月9日更新)

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『3びきのかわいいオオカミ』

 E.トリビザス 文/H.オクセンバリー 絵/こだまともこ 訳(冨山房)

 

 有名(ゆうめい)なお話『3びきのこぶた』のパロディです。
ある日、3びきのかわいいオオカミに、お母さんは、
 「かあさんのうちをでて、じぶんたちのうちをつくりなさい。でも、わるいおおブタにはきをつけるのよ」
と言います。
3びきのかわいいオオカミたちがつくったレンガの家に、わるいおおブタがやってきます。「わらの家ではなくて、最初(さいしょ)からレンガの家?」と、思って読んでいくとどんどん話がエスカレートしていき、最後(さいご)には・・・。
話しの展開(てんかい)がおもしろい。絵もかわいい。そして、細(こま)かいところまで工夫(くふう)されている大人も子どもも楽しめる絵本です。

 

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 明石市立明石小学校 校長  長井 佐智夫 の一冊(2021年9月8日更新)

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『ぼくのふるさとは明石です』

山本 里美 著(神戸新聞総合出版センター)

 

 小学生のみなさん、今から約80年前、日本が他国と戦争をしている時代の明石の小学生は、どんな生活をしていたと思いますか?当時はテレビやインターネット、ゲームなどがなかった時代だから、楽しくなかったのではと考える人も多いのではないでしょうか?
いえいえ、そうではなく、江井ヶ島海岸で魚やカニを捕ったり、明石公園の堀に浮かぶ丸太に乗って遊んだりするなど、みなさんがよく知っている場所で、子どもたちの知恵と工夫で自然や周りにある物を使ってとっても楽しく遊んでいたようです。
この本には、明石国民学校(現明石小学校)の児童だった山本少年の目を通して、入学してから終戦までの5年間にわたり、当時の生活の様子が生き生きと描かれています。戦争が進むにつれ、次第に辛抱(しんぼう)することが当たり前になり、常に命が脅(おびや)かされる生活を余儀(よぎ)なくされる状況のなかでも、山本少年は明石のまちで精いっぱいたくましく生き抜いていきます。
市内の小・養護学校には著者の山本さんからこの本が寄贈されていますので、みなさんにはぜひ読んでほしいと思います。そして、本の中で山本少年と出会い、当時の明石のまちの生活を共有することで、今を生き、これからの未来を生きる子どもとして戦争や平和について考えるきっかけになることを願っています。

 

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 明石市立沢池小学校 校長  福本 悟 の一冊(2021年9月6日更新)

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『秘境国 まだ見たことのない絶景』

アマナイメージズ他 写真(パイ インターナショナル)

 

「秘境」という言葉を聞くと、みなさんはどんなことを考えるでしょうか。私は、「誰も知らない遠い場所」とか、「他を寄せつけない圧倒的な自然環境に何らかの秘密(宝物?)が隠されているのでは・・・」とか、冒険や探検のイメージがどんどんふくらみます。さらに表紙を見ると、その期待が一層大きくなってわくわくしてきます。
ページをめくると、そこには美しい絶景の写真の連続。この本の副題である「まだ見たことのない絶景」が目の前に迫ってきます。名前すら聞いたことのない国、オリンピックで初めて知った国などが次々と紹介されています。コロナ禍のため、誰もが自由に旅行に出かけることが難しくなった今、 ページをめくるという旅ができるので、とてもおすすめです。
小さいお子さんには文章が少し難しいと思いますが、写真を次々に見ていくだけでも十分楽しめると思います。
小学校高学年以上の子どもたちなら、写真とともに短い文書を読むことで、「地球上にこんな場所があるんだ!実際に見てみたいな」と、ロマンをかき立てられたり、日本とは違った地球の様々な自然環境を知り、SDGsに関心を持てたりするかもしれませんよ。

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 明石市立林小学校 校長  尾﨑 秀利 の一冊(2021年9月1日更新)

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『どろぼうがっこう』

かこ さとし 作・絵(偕成社)

 

わたしが紹介するのは、『どろぼうがっこう』という本です。
みなさんが通っている学校とはぜんぜん違います。
絵本の中で、「どろぼうがっこう」という名前の変な学校が出てきます。その学校には、くまさか とらえもんと言う名前の校長先生がいます。校長先生が出したへんな宿題を生徒はまじめにやってくるのですが、面白くて思わず笑ってしまう場面が次々と出てきます。
また、お話の中で、遠足に行くことになりましたが、その遠足が実に変わっているのです。
集合時間は、夜の10時。持ち物は、おやつではなく、ねじ回しと出刃包丁。どんな遠足になるのか、わくわく・どきどき、読んでのお楽しみです。さいごは、みんなびっくりの結末が待っています。
『どろぼうがっこう』という絵本は、他にも『どろぼうがっこうだいうんどうかい』 『どろぼうがっこうぜんいんだつごく』という絵本をくわえて、3部作のシリーズになっています。
子どもたちだけではなく、大人の皆さんも楽しめる一冊ですよ。

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 明石市立山手小学校 校長  色川 敏也 の一冊(2021年8月31日更新)

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『いやいやえん』

中川 李枝子 作/大村 百合  絵(福音館書店)

 

ちゅーりっぷ保育園のばら組に通う保育園児のしげるは、どこにでもいる普通の男の子。いろいろなことに「いやだ、いやだ。」とわがままを言い、お母さんを困らせます。
そんなある日のこと、担任のはるの先生の考えで、自分のしたいことだけすればいい、いやなことはしなくていい、という「いやいやえん」に通わされることになりました。「いやいやえん」とは一体どんなところなのでしょうか。
「いやいやえん」が出てくるのは、最後の一話だけで他にも六話の楽しいお話がのっています。
登場人物がとても個性豊かで魅力的なので、一気に読めてしまいます。よく考えると、ちょっと怖い登場人物もいますが、それでも笑ってしまいます。
作者は『ぐりとぐら』の中川 李枝子さんと大村 百合子さん。本作が二人のデビュー作です。1962年に出版された60年も昔の作品ですけれど、古びることなく誰が読んでも楽しめる作品です。
私も久しぶりに読みました。ところどころ現代の状況と照らし合わせて深く考えさせられるところもありました。
子どもにも大人にも、おすすめの一冊です。

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 明石市立松が丘小学校 校長  北迫 嘉幸 の一冊(2021年8月26日更新)

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『ココロ屋』

梨屋 アリエ 作 / 菅野 由貴子 絵(文研出版)

 

わたしが紹介するのは、『ココロ屋』という本です。
その気はないのに友だちに対して乱暴なことをしてしまい、いつも先生に注意される主人公のひろき。「心を入れかえなさい」と先生に言われ、教室を飛び出してしまいます。偶然出会った「ココロ屋」でやさしいココロ、素直なココロ、あたたかいココロなど、いろいろな心を自分のココロと取り替えます。しかし、どれも最初はいいのですが、極端すぎて、結局は誰からも受け入れてもらえません。そんなひろきが最後に選んだココロとは・・・。
目には見えませんが、誰もが持っているココロ。
「自分がなりたい人になれるように、自分のココロを自分自身で育てていけばいい」
そんなメッセージのこもった一冊です。
みなさんはどんなココロを持っていますか? どんなココロを持ちたいですか?

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 明石市立明石養護学校 校長  福田 篤世 の一冊(2021年8月19日更新)

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『すごいね!みんなの通学路 《世界に生きるこどもたち》』

ローズマリー・マカーニー 文/西田 佳子 訳(西村書店)

 

「学校は楽しいですか?楽しいですよね。もし学校に行けなくなったら、すごくさびしい思いをするはず。」
この本は世界中の子どもたちが通ういろいろな通学路を紹介してくれています。例えば、川を歩いて渡ったり、高いがけをのぼったり、犬ぞりに乗ったり・・・。空中のロープにつかまってなんていう通学路もあります。
子どもたちと一緒にこの本を広げていると、「この通学路が一番すごい!」「これなんか、命がけや!」「こんなことして、毎日通うなんですごすぎる!」と会話が盛り上がります。  
苦労しながらも、一生懸命学校に通おうとする子どもたちのたくましさから、元気がもらえる一冊です。

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 明石市立貴崎小学校 校長  今村 圭子 の一冊(2021年8月18日更新) 

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『10歳までに読みたい世界の名作 十五少年漂流記』

ジュール・ベルヌ 作/芦辺 拓 編・訳/丸谷 朋弘 絵/横山 洋子 監修(学研プラス)

 

時は1860年。子どもたちだけで船に乗って遭難(そうなん)し、流れ着いたのは無人島(むじんとう)。
15人の少年たちは、島を探検(たんけん)し、住みかを作り、食べ物をとって、まさにサバイバルな生活を送ります。年もちがう、国もちがう少年たちが、時には対立しながらも、知恵(ちえ)を出し合い協力(きょうりょく)して、数々の問題を乗り切っていきます。
困難(こんなん)に直面した時こそ、国のちがいやその文化のちがいなど様々なちがいを互(たが)いに認(みと)め合い、協力することで、必(かなら)ず打ち勝つことができると、この作品は教えてくれていると思います。このことは、今こそまさに求(もと)められている力だと思います。
原題は、「2年間の休暇(きゅうか)」。もし、夏休みに子どもだけで無人島に流されたらどうしますか?160年前にタイムスリップして、16人目の少年として、ワクワクドキドキしながら冒険(ぼうけん)の旅にでませんか!そして、そこから何か感じ取ってくれたらうれしいです。
小学生の皆(みな)さんは、大きくなったらぜひ波多野完治(はたのかんじ)訳(やく)の完訳版(かんやくばん)(新潮文庫)も読んでみてください。作品の時代風景(ふうけい)や作者のメッセージの深い部分が読み取れると思います。
私(わたし)が中学生の時に買った文庫本の「十五少年漂流記(じゅうごしょうねんひょうりゅうき)」はずいぶん古びてしまいましたが、いまだに手にすると、夢中(むちゅう)になって読んだ時の感情(かんじょう)がよみがえってきます。そして読み返すたびに、新しい発見があります。皆さんにもそんな本との出会いが、これからもたくさんあることを願(ねが)っています。 

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 明石市立錦浦小学校 校長  森本 理裕 の一冊(2021年8月10日更新) 

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『100万回生きたねこ』

佐野 洋子 作・絵(講談社 刊) 

 

私が、みなさんに紹介したい本は、『100万回生きたねこ』という絵本です。
100万回生まれ変わり、さまざまな飼い主に飼われてきたねこ。100万人の人が、ねこを可愛がり、ねこが死んだ時には泣きました。しかし、ねこは1回も泣いたことがありません。
ねこは、死に対する恐怖や悲しみもなく、死ぬのも平気でした。
あるとき、誰のねこでもないのらねことして生きた時、白いねこに出会い、愛したことで、誰よりも自分が好きだったねこのすべてが変わります。自分よりも白いねこと子ねこを好きになり、白いねこと一緒にいつまでも生きていたいと思うようになります。そして…
生きるとは何か、愛するとは何かを静かに問いかけてくれる一冊です。

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 明石市立人丸小学校 校長  西口 隆 の一冊(2021年8月6日更新)

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『日本でいちばん大切にしたい会社』

坂本 光司 著(あさ出版)

 

「人を成長させる3つのもの、それは『旅・人・本』です。」
3年前に参加した講演会で、こんなことを教えていただきました。
この本には人を成長させる力があります。
お客さんから「あなただから頼むんです。」と、届け先に思いを伝えてもらえることを託されている果物屋さん。「企業の目的は地域の人々を幸せにすることである。」という信条を大切にする北海道のお菓子メーカー。社員の約7割をしめる障害のある方が、生き生きと働いているチョーク製造会社。世界中の難民にメガネをプレゼントし続けているメガネ屋さん。
様々なお店や会社のことが、一社あたり数十ページでまとめられており、大変読みやすい本です。
これからの社会を担う子どもたちにとって、この本に出てくる会社の創立や経営の理念を知ることは、働くことの意味を考えるいい機会になるのではないかと思います。小学校高学年から中学生、そして保護者の方々にもぜひ読んでいただきたいと思います。

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 明石市立藤江小学校 校長  杉田 和代 の一冊(2021年8月3日更新)

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『ぼく モグラ キツネ 馬』

チャーリー・マッケンジー 著/川村 元気 訳(飛鳥新社)

 

ある日、本屋さんに行って、すぐにこの本の表紙が目に留まりました。さっそく手に取り、ぱらぱらとページをめくると、その中の1ページが気に入ったので、その場で買いました。
本の帯には、「8歳の子どもから80歳の大人まで。だれの心にも入り込み、いつでも力をくれる、永遠の人生寓話」とあります。ぜひ、おうちの人と一緒に読んでほしいです。できれば、大人から子どもに読み聞かせていただきたい一冊です。
「どのページが好きだった?」「そうなんだね」「その中のどの言葉が好き?」「そうかあ」
と、お互いの好きなページを話し合えるといいなと思います。
私が気に入ったページ。
  「おおきくなったら、なにになりたい?」
  モグラにきかれたので、ぼくはこたえた。
  「やさしくなりたい」
あなたは、どのページが好きですか?

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 明石市立二見西小学校 校長  坂本 祐二 の一冊(2021年7月29日更新)

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『カラーモンスター きもちは なにいろ?』

アナ・レナス 著/おおとも たけし 訳(永岡書店)

 

アートと感情(かんじょう)に関(かん)する教育(きょういく)の場(ば)で教師(きょうし)、アート・セラピストとしても活動(かつどう)しているアナ・レナスさんが、絵(え)と文(ぶん)の両方(りょうほう)を手(て)がけた絵本(えほん)です。
「きょうの モンスターの きもちは とても ふくざつ しかも じぶんが なぜ ふくざつなのか わかっていません」
そんなとき、モンスターの手(て)をひいて、
「いっしょに きもちを せいりしてみましょ」と女(おんな)の子(こ)が。
黄色(きいろ)の気持(きも)ち、青色(あおいろ)の気持(きも)ち、赤色(あかいろ)の気持(きも)ち・・・。
そして、モンスターに新(あたら)しい色(いろ)の気持(きも)ちが生(う)まれます。
絵(え)も可愛(かわい)らしく、温(あたた)かい気持(きも)ちになることができる絵本(えほん)です。

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 明石市立花園小学校 校長  本木 賢司 の一冊(2021年7月26日更新)

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『みんなを守るいのちの授業  大つなみと釜石の子どもたち』

 片田 敏孝 著/NHK取材班 著/釜石市教育委員会 協力(NHK出版)

 

私は1995年1月17日に起こった阪神大震災で震度7の揺れを経験しました。神戸市の自宅近くで起きた大きな火災が、何日も消火できず、大変怖い思いをしたことを今でもはっきりと覚えています。その時の地震で多くの人が亡くなりました。もうこんな恐ろしいことが二度と起こらないでほしいと願っていたのですが、2011年3月11日の東日本大震災では大地震に加え大津波が起こり、さらに多くの人の命が奪われました。
残念ながら今の人間の力では自然災害を起こらなくすることはできません。でも、日頃からしっかりと備えをしておくことで犠牲者を減らすことはできます。この本は、岩手県釜石市の子どもたちが東日本大震災の時に、日ごろから取り組んできた防災教育で学んだ力を発揮して、自分たちの命を守り切ったことが書かれてあります。
どうやって、子どもたちは自分たちの命を守ったのでしょう。また、そんな力をどうやって身につけることができたのでしょう。この本を読んで、皆さんにも命を守る力の大切さを知ってもらえればと思います。 

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 明石市立大久保南小学校 校長  寺田 嗣也 の一冊(2021年7月19日更新)

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『りんごがたべたいねずみくん』

なかえ よしを 作/上野 紀子 絵(ポプラ社) 

 

  「校長先生(こうちょうせんせい)が好(す)きな生(い)き物(もの)はなあに?」子(こ)どもたちに聞(き)かれたときは、「あしかさんが好(す)きだよ。」と答(こた)えています。この本(ほん)に出(で)てくるねずみさんは、おいしそうな実(み)がなったりんごの木(き)を見上(みあ)げながら、「たべたいなぁ。」と思(おも)います。そんなところにすごい能力(のうりょく)を持(も)った動物(どうぶつ)が次々(つぎつぎ)とやってきて、りんごを採(と)って行(い)きます。「そんなちからが ぼくにもあったらなぁ…。」と思(おも)っているねずみさんの前(まえ)に現(あらわ)れたのがあしかさんです。さて、りんごを採(と)るための特別(とくべつ)な能力(のうりょく)を持(も)っていない“あしか”さんのしたことは…。
自分(じぶん)の力(ちから)を人(ひと)のために役立(やくだ)てて、みんなで幸(しあわ)せになれたら最高(さいこう)ですね。絵本(えほん)のページを開いて、“あしか”さんに会(あ)いにいってみましょう。 

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中学校長・幼稚園長・教育長 編

 



 

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