ここから本文です。

更新日:2024年3月28日

低栄養とお口の機能低下予防

日常生活の中で、あてはまることはありませんか?

麺類やパン、ご飯とみそ汁だけで食事を済ませることが多い固いものが食べにくい男性イラスト

噛みにくいので、やわらかい物ばかり食べている

よくむせる

あてはまる場合、低栄養の状態やお口の機能低下が起こっているかもしれません。

低栄養やお口の機能低下はフレイルを進行させる原因となるため、予防方法を知り対策をとりましょう。

高齢者が低栄養やお口の機能低下をおこしやすい理由

身体的な理由低栄養とお口の機能低下を起こしやすい理由の図

  • 噛む・飲み込む筋力が低下しやすい(固いものが食べられない、飲みこむとむせる)
  • 味やにおいを感じにくい(食欲の低下につながる)
  • 足腰の筋力が低下しやすい(長時間立ったまま料理することができない)

精神的な理由

  • 気力が低下し食欲がわかない(麺類やパンなど単品料理で食事を済ませる)女性食欲低下イラスト

社会的な理由

  • ひとり暮らしで料理をしない(食事の品数が減り、栄養バランスが偏る)

生活にひと工夫!低栄養とお口の機能低下予防のポイント

低栄養の予防のポイント

お食事の工夫

(1)1日3食、バランスよく食べましょう。

  • たんぱく質(肉肉、魚さば、卵ゆで卵、乳製品、大豆製品等)を積極的に食べる
  • 主食・主菜・副菜を組み合わせて、欠食は避ける
  • 野菜を積極的に食べる
  • 塩分をとりすぎない

(2)食欲がない時は、おかず(特にたんぱく質を含む食品)から先に食べましょう

(3)料理をするのが大変な場合、市販品(総菜、レトルト食品や冷凍食品)を活用しましょう。

(4)よく噛んで食べましょう。よく噛んで食べましょうイラスト

(5)食欲を増進させるため、外出をしたり家の中でもこまめに動きましょう。

食べる楽しみを大切にしましょう

献立を考える、買物へ行く、作る、味わうなど食に関する行動を大切にすることで食事を楽しむことにつながります。

食事を楽しむことは体や頭を使い、人と交流する機会を増やすことにつながり、フレイル予防となります。

骨粗しょう症にも注意しましょう

高齢になると骨を形成するスピードが落ちるため、骨密度が低下し、骨粗しょう症を発症しやすくなります。

さらに食事のバランスが悪いと、骨の形成に必要なカルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどが不足し骨粗しょう症のリスクが高まります。

骨粗しょう症になると、転倒などをきっかけに大腿骨などの大きな骨が折れることもあるため、要介護状態に陥りやすくなります。

骨粗しょう症を予防する方法

(1)必要な栄養素を積極的にとりましょう

  • カルシウム:骨の主な原料

食材の例:牛乳・乳製品や小魚類、緑黄色野菜、大豆・大豆製品等

  • ビタミンD:カルシウムと一緒にとることで体内に効率的に吸収できる

食材の例:きのこ類や鮭、さば、うなぎなどの魚類等

  • ビタミンK:カルシウムを骨に沈着させて骨を強くする

食材の例:納豆、緑黄色野菜、ひじき等

(2)日光浴を心がけましょう(体内でのビタミンDの合成を促す)

(3)ウォーキングや筋力トレーニングなど、骨に刺激が加わる運動をしましょう

★骨粗しょう症予備軍チェック

 

お口の機能低下の予防のポイント

お口の中の清掃

(1)食後は歯みがきをしましょう歯みがきイラスト

歯ブラシ以外にも、デンタルフロス、歯間ブラシなど用途に応じて使い分けましょう。

(2)細菌の繁殖を防ぐため、時々舌の清掃をしましょう

舌清掃用ブラシも販売されています。デリケートな舌の表面を傷つけないよう、軽い力で清掃しましょう。

(3)入れ歯(義歯)のお手入れを忘れずにしましょう

入れ歯にも歯垢や歯石などの汚れがつきます。毎食後に入れ歯を外し、流水下で入れ歯専用のブラシを使い清掃しましょう。

さらに寝る前は入れ歯洗浄剤を使い清掃しましょう。

お口のトレーニング

(1)お口の体操をしましょう

口や舌を動かすことでお口まわりや舌の筋肉が鍛えられ、食べ物を噛みやすく飲み込みやすい状態を維持することができます。

健口体操(PDF:372KB)

(2)話す・歌う・噛む等、お口を動かす機会を増やしましょう

笑う、おしゃべりを楽しむ、歌をうたう、噛み応えのある食品を食べる等もお口のトレーニングとなります。

地域の集まりへ参加したり、カラオケや家族・お友達との会話を楽しみながら、生活の中で意識してお口のトレーニングに取り組みましょう。

食事の姿勢に注意しましょう

飲み込むための筋肉は加齢とともに衰えやすいとされています。食事の姿勢が崩れていると、飲み込む際に誤って気管に食べ物や飲み物が入りこみます(誤嚥)。

机やいすの高さは自分に合ったものを選びましょう。

食事の姿勢のポイントイラスト

 

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

明石市福祉局あかし保健所健康推進課

明石市大久保町ゆりのき通1丁目4-7 あかし保健所

電話番号:078-918-5657

ファックス:078-918-5440