更新日:2024年2月2日
むし歯と歯周病
むし歯の原因となる細菌は、歯垢の中で糖質を分解し、酸を発生させます。その酸が歯を溶かすことでむし歯が生じます。むし歯ができやすい場所は、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯の溝など歯ブラシの届きにくいところです。むし歯の予防に、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシも使用しながら、みがき残しのない歯みがきを習慣にしましょう。
むし歯の原因になりやすい条件
- 食べ物:細菌は食物(糖質)を原料として歯垢や酸をつくります。
- 時間:糖質が口の中にあると、細菌は酸をつくり続けます。
- 歯の質:酸に対する抵抗力・酸を中和する働きがある唾液の分泌量には個人差があります。
- 細菌:主な原因菌はストレプトコッカス・ミュータンスです。
むし歯を予防しましょう
- 時間をきめて、規則正しく食事をしましょう
間食の回数が増えると、その度に歯は酸で溶かされます。ジュースやお菓子は時間を決めて食べましょう。スポーツ飲料には酸性で砂糖を多く含むものがあります。食後には歯みがきを忘れずに!
- ていねいに歯をみがきましょう
歯みがきで、食べカスや細菌の塊である歯垢を取り除きましょう。歯ブラシの届かない歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシを使いましょう。
寝ている間は、唾液の分泌が低下するため細菌が一番増加します。就寝前には必ず歯をみがきましょう。
※歯ブラシとブラッシング
歯と歯ぐきのすき間に歯垢や歯石がたまると、歯ぐきが炎症を起こし、歯周病が進行します。食生活や喫煙などの生活習慣、歯ぎしりやくいしばりなどのクセも原因となります。成人の80%がかかっているといわれています。歯周病は自覚症状があまりなく進行し、さらに悪化すると、歯周病の原因菌が歯を支えている骨を溶かすため、歯が抜けてしまいます。
※喫煙による影響
たばこを吸うと、血流が悪くなったり酸素不足になり、歯ぐきに十分な影響がいかなくなります。
歯周病チェック!
- 朝起きたとき、口の中がネバネバしている。
- 口臭が気になる。
- 歯ぐきが腫れることがある。
- 歯と歯の間にすき間ができた。
- 歯ぐきが下がって、歯が長くなった。
- 固い物を食べたときや歯みがきのときに出血する。
歯周病を予防するには??
- ていねいに歯みがきをしましょう。
歯ブラシだけではなくデンタルフロスや歯間ブラシなど歯間部清掃用具も毎日使いましょう。
- 歯ブラシとブラッシング
生活習慣を見直し、歯周病の原因を減らしましょう。
口の中だけでなく、全身を健康に保ち、抵抗力をつけましょう。
- 定期的に歯科健診を受けましょう。
歯周病は自覚症状が少ないので、自分では気づきにくい病気です。定期健診を受けながら歯石除去などのプロケアを受けましょう。
- 禁煙しましょう