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更新日:2023年6月27日
『梅毒』とは、「梅毒トレポネーマ」という細菌が原因で起こる感染症です。
オーラルセックスを含む性行為が主な感染経路ですが、稀に血液感染や母子感染がみられます。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
また、母子感染によって流産や死産、先天梅毒を起こすこともありますが、適切な治療で母子感染を防ぐことができます。
日本ではこの数年で梅毒の患者数が急増しており、注意が必要です。
通年
感染から第1期まで約3週間
感染してから経過した期間によって、症状や出現する部位が異なります。
・感染がおきた部位(主に陰部、口腔内、肛門等)にしこりができる
・太ももの付け根のリンパ節が腫れる
痛みがないことも多く、治療しなくても症状は自然に軽快します。しかし、体内から病原体がいなくなったわけではなく、他人にうつす可能性もあります。
感染した可能性がある場合には、この時期に梅毒の検査が勧められます。
・手足(おもに掌蹠)、顔、体全体にピンク色の発疹や水ぶくれ状の発疹が出る
・脱毛症状
・全身性リンパ節腫脹、全身倦怠感
・肝炎、髄膜炎、腎炎、脈略網膜炎などの多臓器不全
治療をしなくても数週間以内に症状は消失しますが再発を繰り返します。症状が消えても抗菌薬で治療しない限り、病原体である梅毒トレポネーマは体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。
・皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)
・心臓、血管、脳など複数の臓器に病変が広がり、死に至ることもあります。
現在の日本では第3期まで進行したケースはほとんどありません。
梅毒に感染した母体から胎盤を介して胎児に感染することで、出生時は無症状のことも多いですが、難聴や視覚障害などがあとから分かる場合も多いです。
性行為による感染を防ぐためには、不特定の人と性行為をしないことや性行為の際にコンドームを使用することが有効です。ただし、コンドームで覆うことができない部分から感染する可能性もあるため、完全に予防することができません。
感染が疑われる場合(皮膚や粘膜に異常があった場合)や周囲で感染の可能性がある人(パートナー等)がいる場合は、性的な接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう。
本市においては、梅毒等の無料・匿名検査を実施しています。
日程や会場について、以下のページにてご確認ください。
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