第10回明石市地域づくり協議会議事録 日時:平成31年2月20日(水)10時〜12時 場所:明石市議会棟2階 大会議室 次第1 開会あいさつ 福祉局長 次第2 資料説明 事前配布資料、当日配布資料の確認 次第3 (仮称)あかしインクルーシブ条例について 次第4 今後の地域づくり協議会について 【資料1、2について事務局から説明】 会長:(仮称)インクルーシブ条例の検討や地域づくり協議会の役割について重複している部分もあるので、整理したい。 私はインクルーシブ条例の検討会「心のバリアフリー部会」の部会長を務めている。障害者と障害のない方の相互の意識については、この協議会にも役割がある。啓蒙、啓発は、この地域づくり協議会ですべきことと思う。資料1の条例案の方向性の各論部分、子どもや高齢者を含むすべての市民の相談体制の部分はインクルーシブ条例、障害者の差別相談は地域づくり協議会で担う。 バリアフリーについては、個別の合理的配慮はこの地域づくり協議会で担う、大きな明石のまちづくりの制度設計についてはインクルーシブ条例で担うという整理としたい。 【質疑応答】 委員:インクルーシブ条例は仮称となっているが言葉を理解しにくい。みんなで仲良し条例など日本語の条例名が良いと思う。また、今後のスケジュールでパブリックコメントの実施を予定されている。通例のパブコメ方式ではなく、条例案について地域で考えるべきと思うので、地域で説明を受けて意見を出せるようにしてほしいと思う。 会長:「わかりやすい、分け隔てない」の両方の意味が伝わる日本語があれば良いが、まだ検討中。 事務局:条例検討会以外でも意見を聞く場を作っている。パブリックコメントを形式的にすることで終了とは考えていない。地域のみなさんと率直に意見交換できる場をできるだけ複数回行いたいと考えている。 委員:社会福祉協議会でも地域の意見を聞くことの協力ができると思うがどうか。 委員:社会福祉協議会は地域福祉の推進をするときに地域住民や地区社協、まちづくり協議会などとの接点は多くある。この条例の説明や内容を周知できるようにしていきたい。 委員:バスで運転手が困っていることがある。車いすの乗客がいたときにスロープの設置等でダイヤ通りに運転できず、次のバス停から乗る人からなぜ遅れたのかの説明を求められることがある。そのときに「車いすの人の対応をしていたから」と答えると、当事者が肩身の狭い思いをされることになるので説明に困る。先日、混雑したバスにヘルプマークをつけたお客さんがバスに乗ろうとしたときに、他の乗客に私から「ヘルプマークの方なので席を譲ってください」と言うと、協力して席を譲ってくれた人がいた。ヘルプマークの方の対応をしたといういい方なら受け入れやすいかもしれない。他にも、何か良い説明や言葉があれば教えてほしい。 会長:「ヘルプや介助が必要な人がいた」と言って市民が理解してくれるような街にみんなでしていきたいですね。 委員:インクルーシブの言葉がわかりづらいので日本語表記が良いと私も思う。インクルーシブ教育という言葉はあるが、一般的な市民には理解しづらいと思う。 質問したいのは、相談体制について。インクルーシブ条例の資料で、総合相談体制の整備と基本理念の各論に書かれている。高齢者や子どもも含むという意味か?障害者だけの相談なら基幹相談支援センターがある。総合相談体制はどんな形なのか具体的に聞きたい。 会長:相談は障害者や難病の人の総合か、子どもも含めるのか。高齢者と障害者の総合相談はやっている地域もある。西宮市もやっている。まだ具体的に決まっていないと思うがどうか。 事務局:相談内容が何に起因するのか。障害の分野だけで解決できないこともある。親や子どものことになったとき、原因が家庭環境にあることもある。複数の機関で連携して対応することが必要。一つの窓口ですべてを解決するというより複数機関が連携するネットワークや、行政としては縦割りをなくして必要な機関につなぐようなイメージ。社協と行政の連携もあるし、行政の中にも保健所や障害福祉課などいろいろある。本来、連携すべきものであるが、専門分野が違ったり書類の様式が違うことでうまくつながっていない部分もある。もっと風通しをよくしたいということが趣旨。 会長:そこまで踏み込んでしていきたいと考えている。複合的な問題の場合、しっかりインテークをして関係機関につないでいきたいと考えている。 委員:「インクルーシブの考え方を市全体に浸透させる」と資料に書いている。行政にはいろんなツールがあるので、啓発等はできるだろう。総合相談体制やバリアフリー化の促進などは生活に密着しているので、小学校区レベルのまちづくり協議会レベルに落とし込まないと進んでいかないように思う。総合相談の体制は、二見地域ならふれあいプラザあかし西がある。月に1回、「なんでも相談」を行政がやっている。まちづくり協議会レベルまで落とし込むことを検討会では考えているか。 事務局:事務局も同じことを考えている。それぞれの地域が主体的に動いていけるような形にしないと進んでいかないと思う。委員としても地域の人に参加してもらったり、コミュニティ推進室からも庁内オブザーバーとして参加してもらっている。地域づくり協議会と重なる部分もあるが、条例の構成案では堅いイメージがあると思う。具体的な条例か理念条例のどちらかというと理念条例に近い。ただ、条例と合わせて、こんな取組もするということを入れていきたい。地域で実際にやっている取組も入れたいので地域づくり協議会の力を借りることになる。地域の中に落とし込んでいくことはとても重要だと思う。 会長:西宮市の差別解消支援協議会が開かれたときに市民委員が意見を言った。「きれいごとを言っているがこんな事例がある。地域に、ある一人暮らしの高齢者がいるが、その人が地域にとって危ないから出て行ってもらってくれと自治会長にたくさん意見が届く。それをどうしたら良いかを議論できずに一般的に権利擁護と言っても解決できるのか。」と。その市民委員が言うことはもっともだと思う。地域の小学校区等での問題を解決できずに協議会で議論してもかみ合わない。そのことを思い出した。地域の小学校区でどうしていくかも考えていきたい。 委員:資料4で「ユニバーサルデザインのまちづくり」がある。政策室でユニバーサルデザインのまちづくり協議会の取組がある。そこではインクルーシブ条例の理念を受けて、具現化するらしいと聞いた。そこにまちづくり協議会の人も入っている。この地域づくり協議会があり、インクルーシブ条例があり、ユニバーサルデザインのまちづくり協議会がある。縦割り的なしくみがあるが、市民にどう見えるようにしていくか。やさしいまちづくりが基本だと思うが、条例と各協議会がどのように連動しているのか一枚の資料のようになっていれば、委員も市民も分かるのではないか。そんな資料があるとありがたい。 会長:市長がいろんなアイデアを出して、それをどう職員がしくみづくりをしていくか、事業を展開していくかはこれから大切な課題だと思う。社協も協力していただき見える化をしていけたらと思う。 次第5 「委員報告〜誰もが暮らしやすいまちづくり〜」 事務局:3年前に協議会を始めたときは大きなロの字型の配席で意見を出してもらっていたが、行政が主導で進めていたように思う。その後、回数を重ねるごとに各地域での取り組みがいろいろと行われているので、委員から報告をいただく。 ○副会長 「135Eネットの取組」 135Eネットとは何かというと、「特定非営利活動法人明石障害者地域生活ケアネットワーク」という団体。東経135度から「135Eネット」としている。私は「明石地区手をつなぐ育成会」の会長をしている。135Eネットは、市内の知的や精神等の障害者の事業所(約100事業所)と障害当事者も参加しているNPO法人である。昨年から理事長をしている。生活支援や就労支援等が街中に点在している。障害者が通っている事業所があることは地域の人も知っている。地域の人が要支援の人たちがいることを知らなかったら、災害時等にコミュニティで生きていくことが難しい。いつ災害が起きるか分からないので、地域と密接につながっていくことが大切と考えている。明石を4つの地域に分けて交流等の事業をしている。2月16日に和坂小学校で、まちづくり協議会と協働してふれあいコンサートを実施した。120人程度が参加した。クラシックだけでなくビートルズやクイーン等の曲も演奏してみんなで楽しんだ。今年は2回目の開催だった。3月には防災講習会を予定。昨年は消防署や地域の人と一緒に勉強した。西海酒造との共催で「すたじおぽっち」という事業所で新しいお酒を飲む会などもしている。できるだけ地域の人と交流することが目的。知的障害者のイメージを映像で流す。それを映画館の広告として流すには1回50万円必要。神戸新聞でもこの取組を紹介してもらい、クラウドファンディングで150万円が集まった。「アベンジャーズ」「名探偵コナン」、「寅さん」の上映時に流すことになった。これからも啓発をしていきたい。自分の団体では知的障害の体験をする「まねっこ隊」をやっていて、民生児童委員協議会や人権擁護委員会でも体験してもらった。神戸学院大学でも毎年100人位の学生が体験している。 ○委員「ユニバーサル啓発講演会」 1月19日にユニバーサル啓発講演会にパネラーとして参加した。障害者施策担当課長の講演があり、とても良かった。明石商業高校の学生にも講演をしてもらった。バリアフリーの話もあり、UDトークでマイクの音声を文字化する方法も実践されていた。車いす利用者や視覚障害、聴覚障害者がパネラーとして「自分が考えるユニバーサルデザイン」について意見を出し合った。もっと一般の人にも参加してほしいと思った。 ○委員 「街歩きに参加して」 10月に街歩きに参加した。資料4に意見が書かれているが、明石公園から駅前を通って市役所まで5つのグループで行き、いろんな意見が出された。明石市は障害者の目線を大切にして一緒に考えようとしているということを感じた。普段は気にしていないような明石公園の池の前の歩道が車いすが通りやすいように整備されていたこと、駅前を外れると段差があることなども知った。当事者参加は非常に重要だと思う。明石駅から市役所ならバスに乗ってもらっても良いと思うが、13番のバス乗り場は高架下にある関係で柱があり、バスが前ドアを開けてから降車し、もう一度バスを移動させないと乗車できないという問題点もある。バス会社として必要とされていることを見つけたいと考えている。運転席の後ろに紙とペンを入れて筆談具として全車両につけている。駅前のロータリーの案内図も位置を下げようかという発想にもつながっている。街歩きは有意義な機会だった。 ○委員「春旬祭の取組」  商店街連合会に関わっている。駅前地区で実施する春旬祭は、春を告げる時期に「食のまち明石」をアピールする目的がある。今年は16回目となる。銀座通りに以前は「ひなたぼっこ」がありユニバーサルのまちづくりに協力してもらっていた。駅前地区でやっている中で春旬祭の「明石元気市」を商店街連合会がやっている。錦城校区はまちづくり協議会がまだできていないが、自治協議会があるので昨年から共催として行っている。市の福祉総務課、135Eネットにも声をかけて作業所にも4つブースを出してもらった。普段は交流が少ないところに参加してもらって、市民と交流してもらうことを目的としている。これからも取り組んでいきたい。 ○アドバイザー「アートシップあかし」 障害のある人の作品展がアートシップで、今年は6回目を迎えた。目的は、「アートシップとは、障害のある方の豊かな個性の表現活動と、アートを通じたユニバーサル社会の実現の場です。 作品から溢れる多様な個性、それを創りだす作者の想い、見て動かされる心、そこに障害の有無はまったく存在しません。 作品を通して感性と感情を共有し、互いに認め合い、存在の意義を確かめ合うこと」である。 有志が集まって開催したのがきっかけで、現在では180点の作品数になっている。来場者数は5日間で約1000人。今年は少し来場者数が減ったが、県外からの来場者が増え、来場者の範囲が広がっている。ホームページでの発信がよかったのかもしれない。自立支援協議会が主軸となり、社協、135Eネット等が中心にすすめている。障害当事者も引きこもりの人がいた。家で絵を描いていたが、自分の作品が展示されることで外出し自分の作品を説明するようになったという人もいる。市民と作品を通じて接していく場はこれからも大切だと思う。視覚障害者、聴覚障害者も参加してくれるようになり、点字で作品を紹介したり、触って感じる作品など多様なものがある。分け隔てのない相互理解が生まれる。この地域づくり協議会も運営に入ってもらえるとうれしい。 【委員報告まとめ】 会長:副会長の報告にあったように135Eネットの取組の中で、明石市内の約100の事業所が日中活動をしている。事業所が孤立している原因は何か?これは全国的な問題であり、原因を考えている。これは、市民が偏見を持っているからだけではない。事業所も内向きでやっている面がある。障害者も家族もバリアを作ってしまっている部分がある。自分たちもバリアをとって地域に入っていく必要がある。東洋大学にいたときにボランティア論の授業を持っていた。学生と一緒に当事者と地域の掃除を始めた。お金にはならないけど、地域の中で市民として生きていけるようにしていく時代。お互いに胸襟を開いてやっていくことが大切。子どもたちを守る活動をやっている事業所もある。障害者もしてもらうだけでなく、一緒に市民として助けあうような活動を展開してほしいと思った。 次第6 意見交換「ユニバーサルデザインのまちづくり」 グループに分かれて意見交換 【1グループ】 ・筆談ボードを置いている店が増えた。実際に使っているのはみたことがない。 ・自分の地域の飲食店に筆談ボードの助成制度のことを伝えたが、申請する気はないと言われて残念だった。大きな商業施設の周辺はバリアフリーが進んでいると思う。 ・車いすを利用しているが、以前は車いすを見ただけで何か手伝わないといけないと思っている人がいて恩着せがましいようなイメージがあったが、最近は状況を見守って必要に応じて手伝ってくれる人が増えたように感じている。 ・視覚障害者が自治会の会議に出席するときに点字資料の準備が難しいと言われ、音訳ソフトで読み上げるために会議資料のデータをもらえないかと頼んだが「特別扱いはできない」と断られた事例を聞いたことがある。そんなときは、身近に相談できる窓口があることをもっと周知できればと思う。 ・仕事の関係上、飲食店の人と話すことが多い。個人のお店では、「障害者や外国人等は断る。わざわざ来てもらわなくても良い」という考えのお店もある。ハード面でのバリアフリーは進んでいると感じるが、人の意識や心を変えることがもっと大切だと思う。 【2グループ】  明石駅前周辺の再開発によって歩道橋ができエレベーターも設置されたことによって、障害者だけではなく、高齢者やベビーカーを利用する人にとっても移動しやすく便利になった。 筆談ボードは、当初は聴覚障害者のためが目的だったと思うが、ケーキ屋さんではケーキを注文するときに家族へのメッセージ(感謝の気持ちなど)を書くために利用することもあり、予想外の利用方法もある。車いすが入れたり、補助犬も入れるのが外から見て分かるように店に貼る表示シールについて行政と商店街などが協力して取り組めるような体制ができたら良いという意見がでた。 【3グループ】 ・明石駅前はエレベーターや渡り廊下を通じて、パピオスを通り抜けて魚の棚商店街まで行けるなど、障害のある人にとってもない人にとっても便利になったように感じる。 西明石駅では、駅からエレベーターで降りた後に階段を下らないといけない経路があるので、少しアクセスが悪いと感じる。高齢者などは階段を上るよりも下るのに不安を感じる人が多いと聞く。 ・これまでは、交通と福祉というのが二分されていて距離が少し離れていたが、明石市ではそれが少しずつではあるが近づいてきているように感じる。完全に連携してというところまではいっていないが、縦割りで関わらないという雰囲気ではなくなっている。 また、明石市では移動手段としてバスが充実している現状があるが、近隣市では減便や路線の廃止なども出てきており、移動手段の確保という障害者にとって重要な問題を事業者だけの負担でやっていくのには無理があると感じている。 加えて、バスの福祉乗車証の行政からの費用助成についても自治体間で差があるなど、事業者への負担材料となっており、そうしたことの影響が利用者に及ばないかという不安もある。 ・以前国際交流の担当をしていたこともあるが、ユニバーサルという議論がなされる際に、多文化共生の視点がもっと必要ではないかと感じている。ユニバーサルデザインも街づくりということを障害者施策という範疇にとどめるのではなく、多言語対応なども含めたもっと幅広い視点で考えていかないといけないのではないか。 ・明石のまちの雰囲気は、以前に比べるとやさしくなってきていると感じる。明石駅前では車いす利用者の姿も良く見るようになった。バスに関しては、クレームをきっかけに社協と一緒に研修を実施し、その結果お客さんからの評判が上がったと聞いてうれしかった。一緒にアイデアを出し合いながら、より良いまちづくりを進めていくのが大切だと感じている。 気になっているのはパピオス2階市民広場西側のトイレ。多目的トイレにはなっているものの、長い廊下の奥にあり、入口は重たい開き戸になっている。そういったものを減らしていく、作らない工夫を、当事者の方々と一緒に進めていく必要がある。 【4グループ】 ◇よくなったと感じること ・魚住小学校や明商にエレベーターが設置された。以前は車いすユーザーをみんなで抱えて階段を上がっていた。エレベーターが設置され、車いすユーザーだけでなく、高齢者等足が不自由な方も上がりやすくなり、学校に入るハードルが下がった。学校自体が入りやすい場所になった。 ・自分自身は不便なく移動できている。それ自体がよくなったということかも。先日バスに乗っていると、杖をついた高齢者が数名乗車してきた。自分が席を譲ろうと声かけをしかけたところ、若い人がみんな先に立って席を譲ってくれた。この例でもわかるように、若い人の意識が変わっていっているように感じる。意識啓発について学校で教えるなど「教育」も変わってきている。 ・先日バス停の様子を見ていたら、バラバラに並ぶのでなく、声かけにより列が整理されていた。配慮が感じられた。 ・地元で魚住祭りをしているが、地域に当事者も参加している。こういったイベント等を通して当事者と触れ合う機会を作ると、障害理解も深まってくる。 ・明石市の広報誌やHPは、障害者や高齢者を取り上げることが多い。当初は「内容が偏っているのでは」という市民からの苦言もあった。ただ最近は減ってきている。少しずつ市民の理解が広まっているのではと感じている。 ◇まだまだ、難しいと感じること ・足が不自由な方を見かけ、何かできないかと考えるが「声かけのタイミング」が掴めずスムーズにお手伝いできない。お手伝いの方法も人それぞれ異なる。自分もそのうち足が不自由になることも十分あり得る。みんなが「他人事ではない」と感じてもらえれば、よい社会になると思う。 ・歩道にはまだまだ段差が多い。スロープ状にしていくのが望ましい。 →段差解消工事だけしてもらうのは難しい。亀裂解消などと合わせてでないと対応してもらえないこともあった。 →視覚障害者など歩道と車道の境目など段差がないと困る人もいる。段差解消だけではすべて解決できない面もある。 【5グループ】 ・明石駅前が整備されて歩道が広くなったため、車いすでも通りやすくなった。神戸は、見た目を重視した石畳やレンガで、車いすでの通行には適していない歩道が多いので、明石は利用しやすいと感じる。 ・明石駅前は市外から訪れる人が多い。駅前も大事だが、明石の人が生活しているエリアがどれだけ変わるかが重要。小学校コミセンを利用するが、小学校内はスロープや手すりが設置され、点字ブロックも引かれているので、昔と比べてかなりよくなったと感じる。校門の門扉が重くて高齢者が開けられない等、細部の整備についてはまだまだ改善が必要なことも多い。高齢者用の電動カートや電動車いすを体験したが、今はかなり小型化されて、操作も簡単だった。電動カートのまま買い物をすることができるショッピングセンターも多い。歩道を通行する時にも気を使うことが多く、周囲の人にもっと知ってもらうことが必要。小学校コミセン単位で実施している人権研修会などの機会での啓発も効果的だと思う。 ・明石の学校は、市内の全中学校にエレベーターが設置されており、小学校も半分程度は設置されている。近隣と比較して進んでいると思う。 また、医療ケアが必要な児童が地域の小学校に通学する場合に看護師を配置している。(2校で実際に配置)。事前に分かっている場合は予算措置ができるが、突然発病したりすると予算がなく対応できない場合があるのが課題。 ・ハローワークは利用者への対応がよくないという印象があると思うが、変わってきている。窓口は2階にあり、エレベーターがないが、階段を昇降するのが難しい利用者には1階に行って対応するなど、ソフト面でできる工夫をして対応している。 以前は、障害のある人は特別支援学校を卒業後は在宅で引きこもるか、作業所ぐらいで選択肢が少なかったが、最近は、A型の事業所や就労などいろいろな選択肢が増えてきたと感じる。 【まとめ】 副会長:最近の市が開催する協議会は内容が充実していて良くなっていると思う。明石市の将来は明るいと思う。ハード面は予算があれば解決することができるが、それをどう利用するか心の問題が必要。車いすの人は、足が不自由な人が利用する。視覚障害者は白杖、聴覚障害者は手話やUDトークなどがある。知的障害者はみなさんの心が支えになる。手を差し伸べてほしい。委員が言われたように、みんながヘルプマークに気づいて支援できるような社会になればと思う。これからも一緒に考えていきましょう。